銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

追悼;Cris Strachwitz

2023-05-10 21:07:34 | 日記
 ARHOOLIEレーベルのCris Strachwitz会長(勝手にそう呼んでいる)が亡くなられたと伺い、追悼にレコ(CDですが)を掛けようと思ったら手許に一枚しかない。あと3枚くらいはあった筈なのに... 取り敢えず、今晩はこれで。
 Sam McGee / Grand Dad of the Country Guitar Pickers(1971 ARHOOLIE)

 録音はMike Seeger伯父さん(勝手にそう呼んでる)で、プロデュースも会長と一緒にクレジットされている。ギターのフィンガーピックを演る人は必ず履修するとされる(オレはしていない)Buckdancer's Choiceのフルバージョンを聞くことが出来、こじゃれたFranklin Bluesも入ってるお得盤である。
 ❛アーフーリー❜と云う一風変わった呼称は、だだっ広い綿花畑で作業中の人々がお互い声を掛け合うんだけど、あんまり広いんでそんな風にしか聞こえない、という状況から来たらしい。なかなかに含蓄があるではないか。
 ピードモント・ブルーズの至宝John Jackson氏(この方は氏でよろしい)の紹介に努めたのも会長の業績のひとつだった。会長はJohnに出会ったとき、余りに素晴らしい歌とギターを聞いて、それはもうお喜びであったそうだ。
 も一度、Sam McGee叔父(あれ?)のジャケットを見てほしい。 右下に見えるギターのマークが、スミソニアン・フォークウェイズやラウンダーと並んでブルースやトラディショナル・ソングの保存と普及に努めてきた、ARHOOLIEの栄えあるロゴである。レコ屋で見つけたら迷わず買おう、会長との約束だぞ!(オレは持ち合わせが無い)
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よーつー

2023-04-15 20:45:43 | 日記
体調も落ち着いたことだし、記しておかねばならぬ。3/22、やれやれ出社だと風呂からあがった時のこと、腰の左部分が引きつってまともに起きてられなくなってしまった。いわゆるギックリ腰ですな、さあて困った、とりあえず会社に休みの承認は貰ったものの、これって回復するのか...とにかく横に転がるのさえ困難って状況だ。しかしこんなこともあろうか、と我が町内には接骨院がある。元は国道だったと云うS字を描く坂の下、年降りた二階建ての入り口をくぐれば其処は昭和、いやもう少し前の時代か。初診は必ずこの方が診て下さると云う大先生に云われて、空気入りの大きいバルーンに手のひらを上にして体を預け、リハビリにとりかかったのじゃ。院長の御母堂に当たる大先生は、ほら、ラピュタに出てくるじゃろ、あの空賊のお頭、そのミニなサイズの方と思って頂ければよろし。長く従事されてきたので即、症状など分かってしまうようであったが、更に治療の巾を広げるべく量子論との融合を試みておられるとのこと。さてそれからは電気を流したり蒸しタオルを患部に当てたりと癒しが続き、最初の二日は進展が見られなかったものの、三日四日と通ううちに坂の上にある自宅に帰れるくらいに回復した。大先生曰く、からだは自律的に元に戻ろうと努めるので、自分たちはそれを手助けしてやるだけだそうだが、患者側の意識の持ちようはそれだけ重要ということになるわけで、気は確かに持たなきゃねと表層的にも思った数日だった。ところで何が原因だったかと云えば、悪い姿勢のまま弾き続けたギターだったらしく、いまいろいろ改正を迫られてます(泣)
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peach project

2023-03-06 06:59:42 | manuscript


 桃の節句にちなみ、peach projectの最近の成果発表をば。

 Allman Brothers Bandのアルバムeat a peachからlittle martha、その2nd partの冒頭。Duaneがドブロで弾いてると思われる。五線譜で下向きの旗は親指、上向きの旗はその他の指という使い分けを確認して下さい(たいへん見苦しくて申し訳ない)。
 この譜だと5絃辺りまで人差し指で弾いてることになるが、レコードで聞く限り、低音のピッキングのニュアンスがどうも親指じゃないなと感じたのが、事の発端である。6~4絃はふつう親指が担うものだが、ニューロック足るもの、やはり伝統奏法から一歩踏み出してると見るべきだろう。
 peach projectは、世界平和のために🍑を喰らふDuane Allman氏の遺志を継ぎ、全てのギタープレイヤーがlittle marthaをデュオで遊べる様になることを目標として、2011年秋に創設された。布教については経典(=TAB譜)の完成が待たれる所だが、書いては直ししてる内にエラい時間が経過してしまい。。
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Aria Dreadnought

2023-02-13 07:03:50 | 日記


 一週間まえからAria Dreadnoughtが遊びに来てる。AD-320N、D-18タイプで廉価版ながらしっかりした造り。OOO-18タイプのYairiと並べ、ちょっと弾いてはとっかえて、違いと云うのを楽しんでる。
 Aria、ちょっと測ったらスケール650ミリ・ナット巾43ミリ。Yairiはちょっと変形で、スケール648ミリ・ナット巾44ミリと、仕様はOMに近い。まあスケールはどっちも本家より幾らか長い。ナット巾は43ミリあれば、フィンガーピッキングでも十分いけそうである。
 
 ここんとこ悩ましかったのはウチに来て7年になろうというYairiが、果たして鳴ってんだかどうだかよく分からんって事で、しかしそれはタイプの特性ってものを知らないのも一因と思えたので、ドレッドと対比してみるのは有効と踏んだわけだ。
 プロゴルファー猿よろしく、ギターは一挺あれば宜しい派だが、ボッチでやってる悲しさ、だーれもウンともスンとも云ってくれない、こういう時はギターに聞くに限る。そういう時は複数のブツが必要なのだ。
 Aria、上品とはちょと云いかねるが、音がデカいのはやはり良い。指のタッチに正直にレスポンスが来る、此れは道具の大切なところ。折角の機会、太骨な個体にもう少しお世話になって、楽器との付き合い方を探ってみよう。。
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ゴジラS.P(シンギュラポイント)

2023-01-08 14:40:12 | 日記
 あけましておめでとうございます。2023年はのっけから怪獣もの。昨年面白がって読んだ円城塔氏のSF小説ですが、これは2021年4月~6月にテレビ放映された同名アニメーションのノヴェライズ。シリーズ構成と脚本を手掛けた作者自身によるウラ設定的著作で、読めば興味が倍加する仕組みになってます。ちなみにシンギュラ・ポイントとはブラックホールに付きもののアレ、「特異点」の事。



 遅れに遅れて昨年読んだ「ゴジラS.P」、先へ先へと駆け抜ける作者に置いてきぼりを喰らって途方に暮れてた一読者に、「Self-Reference Engine」が帰ってキター!と狂喜乱舞させた、エンタテインメント大作でございました。
 視聴環境が整ってない我が家ではアニメを当然見逃しており、地元のレンタルビデオ屋に置いてなく、更に取り寄せも不可と判明、これはもう買うしかないか。
 此のウラ設定解説式アニメ補完小説を読んだお陰で著作に対する熱がひさしぶりに高まり、四つの中編と読むことで更にややこしくなるあとがきから成る Boy's Surface もようやく読み切った(都合10年を要した勘定)。
 で、この小説、様々なreference上に成り立ってる(よね?)。宿敵として登場するロボが「駆動体」と表記されれば、それだけでもうベテランSF作家による某タイトルを想起せぬ訳には行かぬ。ましてや首都を包み込む紅いキリなんて云ったらアナタ。。
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クリスマスには。。

2022-12-26 19:31:19 | 日記


うちのクリスマスと云えば此のCDだ。ラスト4曲
 Christmas is coming
 Christmas Time is here(instrumental)
 Skating
 Christmas Time is here(vocal)
は、その昔NHKの教育テレビジョンで放映された米アニメ、邦題は確か「クリスマスだよ、チャーリーブラウン」、のサウンドトラックである。
 市内某レコードショップに売られたのを見つけて買った。新品だったがやむを得ぬ、これは買うしかないだろ状態だった。だって演奏は Vince Guaraldi Trio だよ。レーベルはしかも Fantasy だ、こりゃ安心だ。
 Vince の右手が奏でるフレーズは、テンポが速かろうが遅かろうが、どこまでもどこまでも伸びていって途切れることを知らない。こういうのをホーンライクなプレイと云うのだろうか、それはまさに子供たちに向けた贈り物なのだ。
 NHKでお世話になったと云うなら、少年ドラマシリーズ『ユタとふしぎな仲間たち』は外せない。音楽が渋谷毅と云うひとだったのを、私は後年まで忘れなかった。幼児向けアニメーション『こんなこいるかな』では息子たちがお世話になった。あいつら、ハーモニーの大切さに気付いたかしら?
 話を戻すと、チャーリーブラウンの声に谷敬さんを当てレコしたってほんとにすごい。ルーシーなんてうつみ宮土理さんだもんね。
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総集編の編集

2022-12-07 22:03:09 | 日記


 ’98年リリースの『IMI,MIKI from1986』、アルバム未収録の有名曲と各アルバムからチョイスの次有名曲wとで全30曲のダブルアルバム。歌詞カードはあるもののデザイン凝りまくりの煽りを食らって曲目リストがおざなり。で自作した、いやー暇人って云って頂いて結構ですw
 日記を紐解くと此のCDを買ったのは’17年3月。銚子電鉄を乗り鉄しに行った帰り、街道沿いのオフブックで flow into space と一緒に買ったんだもんね~。

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/eb3985e2478e9d9ad556ba7a64d555c4

 各盤からピックアップの内訳は、
1st 「femme」’86 2曲
2nd「elfin」’87 2曲
3rd 「bewith」’88 3曲
4th 「mocha under a full moon」’89 2曲
5th 「retour」’90 3曲
6th 「Lluvia」’91 1曲
7th 「from into space」’92 2曲
8th 「a place in the sun」’94 4曲
9th 「love of my life」’95 3曲
10th「pride」’97 3曲
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私の愛機について

2022-11-26 18:26:30 | 日記


 Godin 5th avenue は P-90 が載ってるフルアコースティック・ギター。当初こんな重いギター弾けん!と思ってたが(なにしろ非力なんで)、まあ慣れた。ネック辺りを掴めば、自ずとバランスするんやわ。(写真後ろのS.Yairiは、もう在りまシェン)
 セコハンだったんで製造年不明だが、問い合わせた輸入元がきっと2008年製だよ!と太鼓判を寄こした。ことしで14年経過か、そろそろ個性が染み出す頃合いだ。ところでボディの厚みを測ったら75ミリだった、これって薄い方(所謂thin)だろうか?
 輸入元は此のギターのことを kingpinって云わはったんだわ。かっけー、ワシもこれからそう呼ぼう。
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また逢う日まで

2022-11-05 09:17:32 | 日記
 John Renbourn の佳曲 bicycle tune、暫く触ってなかったのをレパに戻したんだけど、TAB譜を起こしたのは’10.9.20だった。ネットにあったやつを手許に書き写しただけだが、これが完璧なんだな。しかしワンディケイドもなんでほっぽっといたんだろ。。
 今だから分るが、この曲では cross string picking が効果的に使われてる。此れは開放絃やひとつ下の絃の同音をメロディラインに充て込むことで、伸音や音色に変化を与える奏法。ハープの様な響きも期待できる。
 lute tuning と云って、3絃GをF#に半音下げる変わったチューニングが採用されてるのも特徴で、同じアルバムに収録されてた Pavanna もこれで弾く。当初メドレーにすべく練習してたが(すごくいい譜がある!)ザセツ。だって難しいんだもの。。
 と云うことで久しぶりに手許に浮上した有名アルバム the haermit(1976 transatlantic → shanachie)であったが、またライブラリの深い渕へ沈んでいった。また逢う日まで
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下野楽遊奏楽塾演奏会

2022-10-30 21:35:41 | 日記
第35回下野楽遊演奏会 下野楽遊奏楽塾演奏会
2022年10月30日(日)14時開演 とちぎ岩下の新生姜ホール(栃木文化会館)小ホール

下野楽遊奏楽塾の演奏会を聞きに栃木市まで往復してきた。プログラムは以下の通り。
○モーツァルト / ディヴェルティメント ヘ長調 KV138
○J.S.バッハ / ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
○シューベルト / 5つのメヌエットと6つのトリオ D 89
○エイヴィソン / スカルラッティの鍵盤ソナタに基づく7声部の協奏曲 5番
○エルガー / 絃楽セレナーデ ホ短調 op.20

 2004年から2009年までこの楽団に所属してヴィオラを弾いていた。フォルテピアノを囲んでバロックから古典期の音楽に親しむコンセプトだったので、ピッチもA=430hzと云う超マニアックな団体なのだ。
 演奏会となればコンマス席に座り、更にソリストもこなす、講師の桐山建志氏。バッハでは素晴らしい運弓を披露された。超絶テクニックでも何でもない、ほんと基本的な動作なのだが、その中にヴァイオリンに対する探求の深さを見た思いがした。
 合奏団メンバーにも拍手を送る。地域・時代の異なる音楽を見事に弾き分けていたし、デュナミークに富んだ演奏は表情豊かだった。まあ、達者な方も幾らか混じってはいた様だが、それだけで演奏が上手く行く訳でないことはいちばん良く知っている。
 それと絃楽五部のポリフォニーがはっきり聞き取れる。これは凄いことだ。1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンがステージ縁で向き合う対抗配置を採用しているが、自分が参加してた時期でもこんなにきれいに音が交錯していたのだろうか?
 後はうちのパート、ヴィオラだが、たった二人であんなに存在を示すプレイが出来るなんて。。エルガーのセレナーデはヴィオラが弾き出す動機で曲をスタートさせるが、オレがやったとしてうまくやれる自信、ないなあ。。
 と云うことで終演後はそそくさと、栃木を後にしましたとさ(おわり)。
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