銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

踊ろよ、ベイブ!

2023-08-05 16:22:46 | manuscript




Bo Carter の Twist It, Baby 。参考音源はYazoo1034、その一曲目に収録されている。メタルボディを持つ national ギターを弾くすべての方に捧げたい。(暗に「弾けよな」と云っている。)
twist it, baby はギター一挺で奏でる、軽快なダンスチューン。Bo Carter さんは我が家では大変珍しいデルタ方面の方で、ミシシッピ・シークスの一員としても有名である。
【演奏メモ】 6絃をE→Dに下げるチューニング(ドロップD)。 カポは、4フレットか5フレットに装着する。 コードは3つしかない。が、Dm6(ってことはBm7-5でも良いんだな。)はすこぶる怪しい雰囲気を醸すw 5~6小節の後打ちの拍では、3・4絃を親指でブラシして下さい。
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Saturday In The Parkをギターで弾いてみた

2023-07-29 10:45:54 | manuscript


 7月4日になると想い出す Chicago の Saturday In The Park。’72年リリースの此の曲は地元ローカル局(こう呼ぶとカッコいい、茨城放送w)で頻繁に掛かってて、中坊の私もレコとソングブックを買い、鍵盤漬けの毎日だった。ロバート・ラムはキャロル・キングの作る曲が好きだとインタビュウで語っていた。なるほど



 歌詞の一節に A man playing guitar Singing for us all とあるので、ではギターで弾いてみよう。KeyはC。1絃ミは四つのコードを通して鳴っているが、メロディはミとレ(とソ)で出来ていて、レの音も実は各コードとマッチする。ラムの作曲には舌を巻きます。三番目のG13は昨今ではF/Gと表記される、所謂オン・コード、この包容力のある和音がサウンドをつくってました。
 同アルバムは他にも、Part IIがカッコいいDialogue、6拍子でゆったりしたAll Is Well、ギターのテリー・キャス渾身のヴォーカルAlma Materなど、聴き所がいっぱいだ。
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立奏のお誘い

2023-07-23 19:59:46 | 日記


小雨が降っていた。閉じた店のオーニングテントの下で彼が立奏していたのは、スコット・ジョプリンの曲だ。その旋律に思わず足を止めた。伴奏と主旋律を同時に奏でるタイプの、私なんかにはどうやっているのか見当もつかない、巧みな演奏だった。
  - 津原泰水「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」

 春に腰痛が発生し(そもそも原因はギター)、弾く姿勢について座奏→立奏に変更する試みを続けてる。
 立奏の拠り所が欲しいところだが、それはもう上記で十分か。さあ、ギターにストラップ付けたら、立ちあがってどんどん練習だ。
 立奏だと、左手の押絃の感覚やポジション移動のフィーリングそれに右手のタッチが、座って弾いてた時と結構変わる。まあ、総じてこころもとない。寧ろ今までよりタイトでドライな感じで行ける、いい機会だよ。
 座って弾いてるとやっぱり耳はサウンドホールに近い、立奏だとその分もの足りなく感じるのも事実だけど、出音はきっと変わってない。そのくらいの感覚でプレイする方がきっといいんだよ。
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THE BOTANICALS の音楽室 Vol.1

2023-07-17 21:21:56 | 日記
「THE BOTANICALS の音楽室 Vol.1」 2023.7.16 Sun. 一芸館カフェスペース
小川倫生(gt. Vo.)櫛谷結実枝(Vn. Hardingfele)谷津雅子(pf. Vo.)



 炎天の下、車を走らすこと2時間、宇都宮市郊外まで行った。twitterに流れてきた三重奏「エメラルド」の触りがすごくよかったからだ。当日オープニングを飾ったそれは予想を裏切らず、ピアノの重層的な和声とヴァイオリンの果てしない分散和音に思わず涙する好演だった。ギターソロ「太陽と羅針盤」もレコは何回も聞いてるのに新鮮な一撃で、生音によるライヴのよさを改めて感じた。トリを務めた「ミーハポルスカ」もダンサヴルなリズムに乗ったトラディショナルながら三者三様のソロ廻しの展開で、それぞれの音楽背景を持ち寄って更なる地平を開いているのが伺えた。是非シリーズで続けて欲しい企画。

 で、本題。ギター芸にゃ巾が必要だわ、と小川さんのオリジナル「Admission Free」をここ2週間コピしてた。7割方採譜したが、ハイポジでメロを弾きつつベースを入る箇所がどうしても指が届かない。ま、コンポーザー頼みと気楽に訊ねてみれば...この曲、4カポだそうな(えっ)。私の想定は半音下げチューニング、ってことは四度違う?調が違うんかい!云われてみれば思い当たるフシがある。で、水戸に取って返し、ま~たコピに励んだとな。。
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アタマはひと廻り、遅れている

2023-07-09 22:22:56 | 日記

年間日本SF傑作選『拡張幻想』 / 大森望・日下三蔵 編(2012.6 創元SF文庫)
これはペンです / 円城 塔(2014.3 新潮文庫)
ゆみに町ガイドブック / 西崎 憲(2011.11 河出書房新社)

蒸し暑い日々が続きますね。スーパーの買い出しやカフェでの食事に連れ出して読んでた円城塔「良い夜を持っている」(文庫「これはペンです」に併録。中古本屋で捨て値で購入)を先日読了した。これが又とんでもない傑作で(円城本はそう云っておけばよろしい)、ま~たまた読んじゃったなあ、とエビス顔をしておればそれでよいのだが、それはそれ、twitterで偶にお会いする西崎憲さん、「新潮」にがんばって書いたから買っておくれ~ツイートが流れてきて、でも書籍に回すカネはちょっと待ちんこ!と、しばらく前に中古本ネットでやっと入手できた「ゆみに町ガイドブック」を再読。同小説はみっつの物語パートが互いに絡まる様にしてクライマックスに至る構造を有してるが、そのなかの ❛雲マニア❜ 編だけチューシュツしてみっぺ。ところでこんな面白い本、その年々にリリースされたSF本の紹介を本懐とした「年間日本SF傑作選」に載ってないわきゃねー、と六百五十はあるページを繰ると、おお、やっぱり登場してるね。あの年、2011年に世に出た傑作は溢れるばかりだなあ、あ、なんだ、「良い夜を持っている」もこの年の書下ろしなんだー、とかやってたら、年間日本SF傑作選『拡張幻想』のトリを飾ってたのは、そもそも「良い夜を持っている」だった!あ、オレ、飛ばしてたのか。。
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なつなつ読書

2023-06-18 21:18:38 | 日記

異形コレクションLV ヴァケーション / 井上雅彦 監修(2023.5 光文社文庫)
AIとSF / 日本SF作家クラブ 編(2023.5 ハヤカワ文庫)

604ページと653ページと云う、ぶ厚いアンソロジー二冊。先日『ヴァケーション』を読み終えたところだが、津久井五月と云う新鋭がよかった。また新しいSF書きに出会っちゃったなと思ってたら、『AIとSF』にも寄稿してるじゃないのっ!
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ブログ《ラヂオデパートと私》

2023-06-17 22:06:22 | 日記
先ごろ逝去された小説家の津原泰水さんは、何とgooブログに足跡を残されていた!
2006年11月から2012年4月に渡って書かれた《ラヂオデパートと私》がそれ。さっそくブックマーク(私のブログのトップ画面左側を下に辿った所にあります。)したので、気になる方はぜひ読んでください。わたしもこれからじっくり読ませて頂く積り。
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画竜点睛

2023-06-16 10:14:35 | manuscript
梅雨に聞くように購入したのに全然聞いてなかったTRIO 64 / Bill Evansである。で、それはさておき、長いことやってきたluke's little summerの譜に最後の一音を書き入れた。第62小節の五拍めにあるミが、それ。



曲は冒頭のモチーフが三度繰り返されるが、その最後にだけコレが添えられてて、たったそれだけで得も云われぬ情感が沸き上がる。初めてレコ(CDだけど)を聞き、弾いてみよう!と思った時から、この音は最後に足そうと考えてたのだが、ようやく果たせた。長かったな
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#私を構成する42枚

2023-05-14 22:15:58 | 日記


twitterで #私を構成する42枚 と云う企画をやってたので、乗ってみた。
順不同ではあるけど、やっぱり一番聞いてるStuffをトップに。男性ヴォーカル陣はJesse Colin Young、Stephen Bishop、Dave Van Ronkで、前二者は高校の時分から変わらず。
クラシックは古楽畑に籍を置いた関係で、BachとMozartも(そしてDebussyも)そちら方面の方々である。外してはならないFaureの室内楽、これは繰り返し聞いている。Brahmsはちと熱い、感動的なやつを。
Jazzはピアノトリオに首ったけなので、三人のいち推しピアニストを中心に挙げた。内、お一方はご存命で元気に活動ちゅう。
カンタベリー派の音楽については、残り香の如く二枚を計上。ギター関係は英国トラッドと米国ピードモント、それにOM使いの名人を。
その他は説明を省略してしまったけれど、どの一枚も私に欠かせぬ名盤です。

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追悼;Cris Strachwitz

2023-05-10 21:07:34 | 日記
 ARHOOLIEレーベルのCris Strachwitz会長(勝手にそう呼んでいる)が亡くなられたと伺い、追悼にレコ(CDですが)を掛けようと思ったら手許に一枚しかない。あと3枚くらいはあった筈なのに... 取り敢えず、今晩はこれで。
 Sam McGee / Grand Dad of the Country Guitar Pickers(1971 ARHOOLIE)

 録音はMike Seeger伯父さん(勝手にそう呼んでる)で、プロデュースも会長と一緒にクレジットされている。ギターのフィンガーピックを演る人は必ず履修するとされる(オレはしていない)Buckdancer's Choiceのフルバージョンを聞くことが出来、こじゃれたFranklin Bluesも入ってるお得盤である。
 ❛アーフーリー❜と云う一風変わった呼称は、だだっ広い綿花畑で作業中の人々がお互い声を掛け合うんだけど、あんまり広いんでそんな風にしか聞こえない、という状況から来たらしい。なかなかに含蓄があるではないか。
 ピードモント・ブルーズの至宝John Jackson氏(この方は氏でよろしい)の紹介に努めたのも会長の業績のひとつだった。会長はJohnに出会ったとき、余りに素晴らしい歌とギターを聞いて、それはもうお喜びであったそうだ。
 も一度、Sam McGee叔父(あれ?)のジャケットを見てほしい。 右下に見えるギターのマークが、スミソニアン・フォークウェイズやラウンダーと並んでブルースやトラディショナル・ソングの保存と普及に努めてきた、ARHOOLIEの栄えあるロゴである。レコ屋で見つけたら迷わず買おう、会長との約束だぞ!(オレは持ち合わせが無い)
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