十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

揚雲雀

2012-03-25 | Weblog
哀しみを突きぬけてゆく揚雲雀    石母田星人

人々の心を、そして作者の心を覆い尽くしてしまった深い哀しみは、
時間とともに、かたちを変えることはあっても、決して消えはしない。
どんな哀しみも、その場所に留まっていては哀しみは深まるばかり。
哀しみを突きぬける勇気を得たとき、哀しみはまた一つ形を変える。
揚雲雀は、作者自身だ。
「滝」3月号〈渓流集〉より抄出。(Midori)

4 コメント

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突き抜けて行く (今村征一)
2012-03-25 21:02:49
「滝」の句殊に星人さんの句は理解しがかつたがはじめてすぐに理解できる句に出会った。みどりさんの句評のとおりはや一年が過ぎ去った。
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勇気 (博子)
2012-03-25 21:21:02
 哀しみを突き抜ける勇気。
 きっと、きっかけになる何かがあったのでしょうね。そうであってほしい。でも何故か、なおも哀しい感じもして・・・。
 
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突きぬけて (みどり)
2012-03-25 21:26:27
星人さんの哀しみを理解できるには、
ほど遠い所にいますが、この句に、
少しだけ、ほっとしました。
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きっかけ (みどり)
2012-03-25 21:31:23
博子さん、コメントありがとう。
きっかけ、きっとそうですね。
星人さんの宇宙ロマンがどう変わるか楽しみ♪
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