身のうちにふとひかり凪仏桑花 堀 伸子
穏やかな有明海を前にして、ふと「ひかり凪」を身の内に感じた作者。「ひかり凪」は、不知火海に生きる人々が、時折目にするという「凪」である。今年亡くなった、石牟礼道子さんは、不知火海をこよなく愛した作家であるが、「さくらさくらわが不知火はひかり凪」という一句を遺している。掲句は、そんな彼女へのオマージュであり、「仏桑花」は彼女の生き方への供華のようにも思われる。「阿蘇」12月号より抄出。(Midori)
穏やかな有明海を前にして、ふと「ひかり凪」を身の内に感じた作者。「ひかり凪」は、不知火海に生きる人々が、時折目にするという「凪」である。今年亡くなった、石牟礼道子さんは、不知火海をこよなく愛した作家であるが、「さくらさくらわが不知火はひかり凪」という一句を遺している。掲句は、そんな彼女へのオマージュであり、「仏桑花」は彼女の生き方への供華のようにも思われる。「阿蘇」12月号より抄出。(Midori)