幹にちよと花簪のやうな花 高浜虚子
久しぶりに、『虚子俳話』を開いてみた。鎌倉を詠んだ句に出会えて嬉しかったが、掲句は『虚子俳話』の最後に掲載された句である。昭和34年4月5日の句ということは、虚子が亡くなる3日前の句。虚子は亡くなる直前まで、桜を見ながら、こんな素敵な写生を行なっていたことになる。大きな幹に、「花簪のやうな花」とは、何と的確で、チャーミングな比喩!
60年前の4月8日、その日は桜の枝が折れるほどの風が吹いていたと、椿先生が仰っていた。(Midori)
久しぶりに、『虚子俳話』を開いてみた。鎌倉を詠んだ句に出会えて嬉しかったが、掲句は『虚子俳話』の最後に掲載された句である。昭和34年4月5日の句ということは、虚子が亡くなる3日前の句。虚子は亡くなる直前まで、桜を見ながら、こんな素敵な写生を行なっていたことになる。大きな幹に、「花簪のやうな花」とは、何と的確で、チャーミングな比喩!
60年前の4月8日、その日は桜の枝が折れるほどの風が吹いていたと、椿先生が仰っていた。(Midori)