爛漫の花の奥処に呼ばれたる 牧野春江
満開の桜の花が咲く山懐に呼ばれたのだと思うが、
どこか桃源郷のような異空間を感じさせるのは、
作者の優れた言語感覚によるのだろうか?
「呼ばれたる」の余韻のある作品に、ますます想像は膨らんで、
もしかしたら、そのまま二度と帰って来れないのでは?
と思わせるような、ミステリアスな作風がとても魅力的だ。
「滝」6月号「渓流集」より抄出。(Midori)
満開の桜の花が咲く山懐に呼ばれたのだと思うが、
どこか桃源郷のような異空間を感じさせるのは、
作者の優れた言語感覚によるのだろうか?
「呼ばれたる」の余韻のある作品に、ますます想像は膨らんで、
もしかしたら、そのまま二度と帰って来れないのでは?
と思わせるような、ミステリアスな作風がとても魅力的だ。
「滝」6月号「渓流集」より抄出。(Midori)