ビアッジョ・デイ・リブライ通りからサン・グレゴリオ・アルメーノ通りを抜けると、
スパッカ・ナポリのもう1つのメインストリート、トリブナーリ通りに出ます。
2つの通りが交わるところにあるのが、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会です。
黄色のファサードが教会です。ナポリの教会の中では取り立てて豪華だったりするわけではありませんが、
この教会と鐘楼にはさまれた小さな建物の入り口を入ると、実は秘密の世界が広がっているのです。
教会の内部。いたってシンプルなつくりです。
これが秘密の世界への入り口です。立て札には「地下のナポリ」とあります。
地下へと向かう入り口は、古い回廊の奥にあります。
回廊の壁面には、ルネサンス以前のものと思われる壁画が描かれています。
階段で地下へ降りると、そこには古代ローマ時代のものと思われる遺構が残されています。上の写真は、貯蔵庫として利用されていた場所だそうです。
ナポリの名は「ネアポリス」に由来することでわかるように、都市の起源は古代ギリシアの植民都市にまでさかのぼります。当時から大きな街だったのでしょう。