チェルヴーノとの対面は果たせなかった私たちですが、
そのかわりに、楽しい出来事が私たちを待っていてくれました。
ヴァッレ・ダォスタの村々では、毎年9月の終わりになると、放牧されていた牛たちを牛舎にもどします。
その時に無事に牛がかえってくることを祝って、盛大にお祭りをしながら牛を山から下らせるのです。
たくさんの人たちが見物する中、はじめにやってきたのは、各地域の旗を持った人たちです。
それぞれに紋章が入った色鮮やかな旗です。
多くの人は、地元の民族衣装で着飾っています。
次にやってきたのは、チアリーダー?とブラスバンドです。
みなおそろいの制服です。晴れ舞台なんですね。
チアリーダーたちは、小学生から高校生たちのようです。
最後に牛飼いらしき服装をした人たちがやってきて、人のパレードは、これで終わりでした。
でも、沿道に集まった観光客たちは、小雨が降っているにもかかわらず帰ろうとはしません。
実はここからが本番だったのです…。