i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

トレヴィの泉

2007年04月10日 | ローマ

Dscn1361 
スペイン広場から南東へのびる通りを500mほどまっすぐ進むと、トリトーネ通りという広い道に出ます。
この通りを右折し、次の五差路を左斜めに入っていくと、突然人だかりのある場所が現れます。
ここが、ローマを訪れた観光客が必ず立ち寄る場所のひとつ“トレヴィの泉”です。


トレヴィの泉は、他の多くの泉(噴水)のように広場の中心にあるわけではありません。
ですから、どの道からたどり着いても、突然目の前に現れるのです。
それがこの泉をいっそう劇的に見せているのかもしれません。


P1020785
泉の背景は、建物の壁面を利用した(この建物で立派なのは、泉に面したこの面だけで、
あとの面はどうってことのない普通の建物です)バロック建築と彫刻で構成されていて、
その建物からせり出しているように泉本体の彫刻が造られています。
ちょうど、壁面に立っているネプチューンが、泉の噴出し口の2頭の馬を操っているように見えるのです。
その様子は、まるで凱旋門をくぐる馬車のようです。


P1020786
この泉の歴史は古く、紀元前(古代ローマ時代)までさかのぼります。
パンテオンを建てたことでも有名なアグリッパが引かせた水道の終点のひとつがここだったというわけです。
この地域が古くからローマの中心だったことがうかがえます。
その後は何回か破壊と再建が繰り返され、
現在のものは、バロック後期にニコラ=サルヴィという建築家が設計したものです。


トレヴィの泉はまた、
「この泉に後ろ向きにコインを投げ入れると、もう一度ローマに戻ってくることができる」という
言い伝えでも有名ですね。この言い伝えには、いろいろなバリエーションがあるようで、
一枚投げると…、二枚投げると…、三枚投げると…、みたいなものもよく聞きますね。
私も、ローマを訪れるたびに必ずこの泉にコインを投げ入れてきます。枚数は…もちろん一枚です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする