JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

今年も生きてます。

2017年03月13日 | a-c

今日は朝から曇り空が広がっています。夜には雨になるのかな?

まずは、侍ジャパンのおかげで、昨晩は風呂上がりのビールを飲む頃にはすでに今朝の1時を回っておりました。まっ勝ったからイイですけどね。

先週の土曜日は、あの『東日本大震災』から6年、テレビを点ければ否応なしにあの時のことを思い出させられます。


やっと手に入れた食料品がこんなんでした。

「今日は13日でしょ、あの時は給水所の長い列に並んでいた頃かな?」
そうでした、水道は出ないし、何処へ行っても水はもとよりジュースすら売り切れで・・・いやいや飲み物ばかりじゃありません、食べ物もコンビニやスパーの棚にはほとんど無く、アルミを敷いた皿に乗せた冷凍のアメリカンドッグをかじりながら
「家も残ってるし、食べるものがあるだけイイ」
と、互いに言い聞かせていましたっけ・・・

津波の惨状を目の当たりにした時・・・・あの時の衝撃は一生忘れることは無いでしょう。

ともあれ、今現在、こうして貧しいながらも、我が家で水にも食べ物にも不自由せず生きている事に、感謝せねばイカンでしょうね。
そして、あの時以降いろんな面で頑張っている方々を見るに、自分の不甲斐なさを感じつつも、亡くなったり不幸を背負われた方々の分も
「生き残ってやる!」
との意地だけは持たねばならぬのでしょう。

「廃炉まで40年」
  ところでわたしの言葉の
  原子炉を廃炉にするには
   何年かかる
のだろう
 この地球を この虹を この雲を
  この指先の棘を
   廃炉にするには どれぐらいか
エネルギーのささやきを耳にしながら惑うばかりだ
ああ
今日の言葉を廃炉にするには
 何十年かかるのだろうか
  水平線はいつも真っ直ぐなままだ
   しだいに明るくなる
  夜の廃炉が終わったのだ

   <以下略>

和合亮一の『廃炉誌篇』の冒頭であります。

津波の被害ですらまだまだ、原発事故はさらに尾を引くことは間違いありませんが・・・・
とにもかくにも、何は無くとも、何も出来なくても、生きている事が肝心なんでありまして、あの時誰もが心に持った感謝と慈しみ合いをもう一度思い出して、それだけは風化させないよう・・・生きていきましょうや

てなことで『料理当番、本日の一品』ですけど
昨日はけっこう夕方まで忙しいふりをしておりましてね。たいしたもんを作っとりません。

ちょっと春らしいかと若竹煮

 

そして私はタコとサーモンの刺身、刺身ダメ人間には、烏賊フライと冷凍の海老フライ(御弁当用ね、笑)、おっとタルタルは手作りしましたよ。

御弁当はこんなもんです。

さて、今日の一枚は、ペッパー・アダムス?ドナルド・バード?
どちらでもイイんですが、私のリストでは、レコードのラベルがアダムスになっているし、ジャケのトップもアダムスですから、いちおうアダムス名義になっています。

私が初めてデトロイトという都市を知ったのは、アメリカは五大湖工業地帯の車の街として小学生の社会科で教わったように覚えています。
ドナルド・バード、ケニー・バレル、トミー・フラナガン、ルイス・ヘイズ(クレジットでは"ヘイ"ルイスなるわけの分からん名前になっとますが)は、そのデトロイト出身、そしてアルバム名も小学校の時に教わったデトロイトそのものなのであります。

が、しかし・・・・・
まぁまぁここで「トランプ大統領当選の要因」の一つを語っても仕方ありませんよね。
ただ、彼は「MOTOR CITY SCENE」を復活するとおっしゃっておりますですな。

ドナルド・バードのゆったりとした雰囲気ある「STARDUST」から始まるこのアルバムも、現在のデトロイトからはイメージ出来ないスマートな都会感があるとでも言いましょうか、衰退した姿はみじんも感じられません。

はたしてトランプはこんなイメージのデトロイトを取り戻すことが出来るのか?!

そんなことを考えながら聴かなくてもエエですよ。


MOTOR CITY SCENE / PEPPER ADAMS
1960年録音
PEPPER ADAMS(bs) DONALD BYRD(tp) KENNY BURRELL(g) TOMY FLANAGAN(p) ROY HAYES(ds) PAUL CHAMBERS(b)

1.STARDUST
2.PHILSON
3.TRIO
4.LIBECCIO
5.BITTY DITTY