JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

秋の怪談

2005年10月21日 | s-u

話がちょっと戻ってしまいますが、火曜日にいっしょに飲んでいた友人が
「最近ちょっとやばいんだよなぁ、嫁が疑ってるみたいでさぁ」
「なになに、おまえもついに浮気かなんかをして、奥様におばれになったとか?」
「何言ってんのよ、あなたとちがって、俺は浮気なんかしないよ」
「そうか、あんたは玄人専門だもんね.....」

先日、彼が飲みに行ったとき、飲み過ぎたのか最後のほうの記憶を無くしてしまったそうです。奥様は飲みに行くことは承知していたそうで、普段ならなんの問題もない出来事、ところが翌朝のこと
「いやぁ、夕べはまいっちゃったよ、○○が酔っちゃってさ......かくかくしかじか」
と彼なりに憶えていることを正直に話したらしいのですが
「あ~ら、××さんといっしょだったんじゃなかったの?!」
「ちがうよ、○○と飲んだんだよ」
「あらまそう、夕べはちがうこと言ってたわよぉぉぉぉぉぉ...」
いつも遅くなったときは、そ~~っと家へ入り、そ~~っと寝るのが彼の流儀、
ところがその日は、どうも寝ている奥様をわざわざ起こし、なにやらいい訳をのたまったらしいのです。

「夕べなんか言った?って聞けばいいのに」と私、
「バカヤロウ!そんなこと聞ける顔じゃなかったの」と彼
さらに追い打ちをかけるがごとく、出がけにジャケットをはおろうとすると香水の香りが漂っていたとか。

はてさて、その夜、彼は記憶を無くすほど、どこで何をしてきたのか?
わざわざ奥様を起こし、まなじりを探った彼が何をのたまったのか?
全ては闇の中、ただ翌朝、奥様のまなじりは上がっていたことだけは確かなようで、
「お~~~~~う、くわばら、くわばら、秋だというに、怖~~~~い怪談話のようだ」

恐ろしい話をしたところで、恐ろしいというと、どうしてもこのジャケットが頭に浮かんできてしまいます。
「このアルバム大好き!!」とけして言えない私が紹介するのもなんですが、シェップの代表作であります。

THE MAGIC OF JUJU / ARCHIE SHEPP
1967年4月26日録音
ARCHIE SHEPP(ts) MARTIN BANKS(tb,flh) MICHAEL ZWERIN(tp,tb) REGGIE WORKMAN(b) BEAVER HARRIS(ds) NORMAN CONNOR(ds) EDDIE BLACKWELL(rhythm logs) FRANK CHARLES(talking drums) DENNIS CHARLES(per)
1.THE MAGIC OF JUJU
2.YOU'RE WHAT THIS DAY IS ALL ABOUT
3.SHAZAM
4.SORRY 'BOUT THAT

追伸、
友人の奥様をまるで妖怪のごとく表現してしまったこと、心よりお詫び申し上げます。友人の奥様は、それはもう器量も良く、友人にはもったいないほどの良妻でいらっしゃいます。
ただ、旦那というものは、時として女房が「女房」という妖怪に思えちゃったりしちゃったりすることが........ごめんなさい。

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6 コメント

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凄い話とジャケットですねえ! (ウフフマン)
2005-10-21 23:43:41
バブさん、怖い話は好きなんです。特に、このような話は大好きであります。酒で記憶がなくなった次の日は、誰もが不安と恐れを持って、家と家庭でおろおろするようですね。ご友人は秋にでる狐か狸にだまされたでも言ったら良かったかな。家の女房ほど怖い怪物はいてないですなあ。狸、狐よりタチが悪いですよね。いやいや、知恵がまわる。うふふ、美人ならなおさらね。
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おやおや(笑) (けい)
2005-10-22 12:23:46
くれぐれもご用心なさってくださいね、おふたりとも(バブさん ウフフマンさん)。

飲むときは前後不覚になるまでは飲まないこと・・・まぁバブさんはそういったことからは程遠い飲み方をされるとは思いますが。



このジャケットは ちょっと手が届かないと思いますね、わたしの場合。怖い。ほんとに怖いです。やはりジャケットというのは音楽を聴く前の前奏みたいなもので、そこに入り込めるか否かを決定するための重要な部分を占めていると思う一枚ですねー。

これにはとてもじゃないけど 手が出ません・・・なんでこんな風に作ったんでしょうね。かけるときは 裏返しでお願いしますといった気分です。でも裏はどうなっているのかな。もっと怖かったらいやだな(笑)



ところで 以前バブさんが大きな画像で見たいといった「湖で」という絵ですが、携帯の待ち受けに採用されました。時間があるときに見てください。携帯ではますます細かいところがわかりませんが、それでも雰囲気はそれなりにわかるみたいです。
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うわっ (おさかな)
2005-10-22 13:33:07
このジャケット凄すぎ~。

音楽もこんな感じなのですか?



最近というか30を過ぎてからは、お酒飲んで前後不覚になったことはないようです。多分(^^;;

若い頃は、結構大変だったようで、翌日お詫びで謝ってばかりでした(^^;;

でも自分では何をしたのか覚えてないのですけどね~(爆)
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おさかなさん (バブ)
2005-10-22 17:16:22
この話には、後日談がありまして

彼の事務所に用事で伺ったのですが、

奥様がちょうど帰られるときで(昼は事務を手伝っておられます)

「それじゃぁ、また明日」

ですって、

私は大笑いしてしまいましたが

彼は、「今日は早く帰るよ~~~~」とさけんでおりました。

まったく、妖怪「女房」の呪いは深く、ねちっこい。
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けいさん (バブ)
2005-10-22 17:22:03
おかげさまで、私の場合「記憶を無くした」というのは大学1年の時が最後であります。

それでも、ボロを出さないよう気をつけます。(教訓、教訓)



それと、さっそくダウンロードさせていただきました、「湖で」。

予想通り私好みでしたが、やっぱりもっと大きいのが見たいような、ぜひブログにでもアップお願いします。
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おさかなさん (バブ)
2005-10-22 17:28:34
怖いジャケットですよね

いわゆる、「ニュー・ブラック・ミュージック」と言われた曲調です。

6人のドラム、パーカッションをバックにシェップのロング・ソロ、まさに「ブラック・マジック」っていう感じ、

どうも、私はシェップの金属っぽい音が好きじゃないんですけど



酒の失敗は、「酒の上だから」と許される程度に抑えましょうね、おたがいに。
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