JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『意地』と『根性』と『反骨心』

2010年10月26日 | a-c

昨日は、雨、曇り、晴れ、曇り、時々雨・・・・・気温も上がったり下がったり、そして今日は、どんよりとした曇り空に時々雨が混じり、夜には晴れて気温が下がると。
まったくこんな天候が変わりやすい季節は体調管理が難しくて、風邪をひいたりしがちなんですよね。私と同じようにそろそろ身体にガタが来ている方はご注意いただきたいと思います。

さても、私が禁煙挑戦をはじめ、はや26日が過ぎようとしていますが、体調面で何か変化があるかといえば、ご紹介のごとくときおりオンス傾向に気分が傾く程度で、健康になったとの自覚はまったくありません。(気のせいでしょうが逆に疲れは増したようにも思うんですが????えっ?たんにそれは歳のせいだ?)それでも極端な体重変化もなく順調なのかなとも思っています。

ただねぇ、やっぱり煙草は吸いたいんですよ、今この時でも。じゃあそれでも我慢が出来るのは何故か?
禁煙に挑戦しようとしているあなたに伝授いたしましょう。それはやはり『意地』と『根性』と『反骨心』です!
舘ひろしはCMで全面否定されていたようですけど、やっぱり最後はこれですって。
だってですよ、クリーンになったときのマイルスを思いなさいよ、コルトレーンを感じなさいよ、ねぇ、けっきょく最後にそれを成し遂げるのは自分自身の強い意志以外あり得ないじゃないですか。

「バブさん、ほんとに吸ってないんっすかぁ?嘘でしょ、どっかで吸ってるって」
「バブさん、もうずいぶん頑張ったんだから、ご褒美に一本吸ったら」
「バブちゃん、我慢は身体に悪いよ。」

どうしてああも「あのバブが煙草を止められるわけがない」とみんなが思うんですかねぇ?しかもあの手この手で吸わせようとするって・・・どういうこっちゃい。
いつものバーのOークママにいたっては、飲んでいる私の目の前に煙草の現物まで置くんですよ。(「シドイ!」)

と言いながら、今私が禁煙を続けられている最大のエネルギーが、これらのちょっかいを出してくる回りのなんであります。
つまり、より多くの人が「バブに禁煙なんか出来っこない」「どうにかしてバブに煙草を吸わせよう」そう思ってくれればくれるほど、「意地でも吸わん!」「吸ってなるものか!」っていう気になるじゃないですか。そして、それらのが監視の目となるわけです。
私は、これらの「あ・た・た・か・い支援者」に支えられ、喫煙を我慢し、禁煙を達成してみせますよぉ、見てろテメェら!

最後に、唯一禁煙の成果かなと感じたことを一つ。
先日母を買い物に連れて行ったときでした。
「あら、車ん中が、前よりたばこ臭く無くなったんじゃねぇかぁ」
なんかちょっと嬉しい。(笑)

さて、今日の一枚は、マリオン・ブラウンです。

マリオンの訃報を私が知ったのは、3日前でした。
一部今月10日死亡との情報もありましたが、どうも18日に亡くなられたのが正しいようで、まっどちらにしても訃報に変わりはなく、享年79歳、心よりご冥福をお祈りいたします。

マリオンというと、その紹介文には必ず『前衛アルト・サックス奏者』との肩書きが付くんでありますけど、やっぱコルトレーンの「ASCENSION」参加がそのイメージを決定づけた理由ですかねぇ?
他との共演盤は別としても、実際に彼のリーダーアルバムを聴いてみると「アルトの詩人」と呼ばれるだけあって、じつに繊細で、ぞくに言うフリー・ジャズとは一線を画す存在であったように思います。
私的にはいかにもフリーっぽいというか、ドクロかムンクの叫びを連想させるあの風貌がちょっと怖い感じはしましたけど(笑)

私がマリオンを本当に意識して始めて聴いたアルバムというと何でしょうねぇ?もちろん嫌われ者の「ASCENSION」も聴いてはいたわけですけど・・・・・
「WHY NOT ?」だったのかなぁ?ひょっとしたら「VISTA」だったかもしれません。もちろんバイト先でかかるようなアルバムではありませんでしたから、どこか他のジャズ喫茶で聴いたんだと思いますが、
「なんだ、マリオンもフュージョンじゃん」
なんて感じた覚えがあります。
逆に「GEECHEE RECOLLECTIONS」を始めて聴いたときは、当時の私ですからググッと身を乗り出したりしてね(笑)
いずれにしても、この時代のアルト奏者の中では、私はけっこう聴いたミュージシャンだったように思います。

ということで、今日のこのアルバムですが、これを前衛と言ってしまったら、ちょっくら前衛のイメージが変わってしまうし、フュージョンと誰かが言ったら私は怒ってしまうし(笑)、スピリチュアル・ジャズ???????
まっ、なんでもいいや、日本のBAYSTATEレーベルに残る一枚です。

表題曲「NOVEMBER COTTON FLOWER」なんて、ジャケットを見なくとも風景が思い浮かぶような感じがあります。(アール・メイのゆったりとしたベースもなかなかエエんですよ。)
最後の「SWEET EARTH FLYING」は、じゃっかん力が入りますが、全体を通しては、マリオンを「アルトの詩人」と称するなら、このアルバムなんぞまさに真骨頂ってとこでしょうか、じつに穏やかな気分で聴くことの出来る一枚だと思います。

NOVEMBER COTTON FLOWER / MARION BROWN
1979年6月21,22日録音
MARION BROWN(as) HILTON RUIZ(p) EARL MAY(b) WARREN SMITH(ds) KARL RAUSCH(g)

1.NOVEMBER COTTON FLOWER
2.LA PLACITA
3.FORTUNATO
4.PLEASANT STREET
5.SWEET EARTH FLYING



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