JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

別の道

2005年09月12日 | d-f

今日は、ちょっと真面目にジャズ話をひとつ

1959年12月に恒例だったマイルス・グループのシカゴ・ツアーが行われました。コルトレーンは、すでに独立を心に決めていましたが、ツアーを終えニューヨークに帰るとマイルスに話す前に、後任を頼むためウェイン・ショーターに連絡を取ります。
このことを知ったマイルスは
「(バカヤロウ!)必要なときには、自分が連絡をする!!」
と激怒しました。

ところが、翌年3月からのJ.A.T.P.ヨーロッパ公演はすでに契約済み、コルトレーンに代わるサックス奏者がすぐに見つかるわけもなく、コルトレーに同行を求めます。
コルトレーンは渋りましたが、帰国後の脱退を条件に同行を承諾しました。

公演を終え、帰国した彼らはフィラデルフィアでコルトレーンが加わったグループ最後の演奏を行いました。
マイルスは、
「この演奏を最後にコルトレーンは、このグループを離れます。」とリスナーに告げたのでした。

コルトレーの代わりは、なかなかみつからず、約1年間マイルス・グループのレコーディングは行われませんでした。
ウェイン・ショーターは、ジャズ・メッセンジャーズに在籍していたため、参加を断り、ジミー・ヒース、ソニー・スティットを一時迎えた後、とりあえずハンク・モブレーで落ち着きました。
しかし、モブレーもショーターを迎えるまでのピンチヒッターにすぎなかったのかも知れません、1年ぶりのレコーディングには、二曲ではありますがコルトレーンに参加を求めました。

J.A.T.P.ヨーロッパ公演での演奏は、3月22日のストックホルム、3月24日のコペンハーゲン、そして4月9日のオランダでの演奏をアルバムで聴くことができます。
今日ご紹介するのは、オランダでの録音アルバムです、録音状態は最悪、ただこの時のマイルスとコルトレーンの演奏を聴くと、「二人が間違いなく別の道へ進み始めている」その事を感じることができます。

MILES DAVIS & JOHN COLTRANE / SO WHAT
1960年4月9日録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
1.SO WHAT
2.ROUND MIDNIGHT
3.ON GREEN DOLPHIN STREET
4.WALKIN~THEME
注)ここでの紹介アルバムはCD盤です、オリジナルLPは「MILES DAVIS QUINTET LIVE IN HOLAND」もしくは「MILES AND COLTRANE QUINTET LIVE」で、ジャケット、曲順が微妙に異なります。

追伸、
いつもの記事とは、ちょっと雰囲気が違うきがしますが、じつは本日、中学時代の同級生が亡くなりました。いつものふざけた内容をどうしても書けず.....
いかにおやじの歳とはいえ、まだ死ぬにははやい。ご冥福を心よりお祈りします。

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2 コメント

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早すぎますね (あずき)
2005-09-15 12:00:11
早すぎる別れは悲しいです。

私からもご冥福をお祈りします。
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あずきさん (バブ)
2005-09-15 21:28:29
今日、彼の告別式でした。

死因は、糖尿病だったそうで、すでに目も見えない状態だったとか、ご家族も覚悟の死だったようです。

これからは、こういった辛い別れがじょじょに増えてくるのでしょうか? 

できれば、もっと先の話にして欲しいものです。
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