JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

被害妄想夢

2013年07月23日 | j-l

  ゆめがほんとでほんとがゆめなら、
  よかろうな。
  ゆめじゃなんにも決まってないから、
  よかろうな。
  ひるまの次は、夜だってことも、
  わたしが王女でないってことも、
  お月さんは手ではとれないってことも、
  ゆりのなかへははいれないってことも、
  時計のはりは右へゆくってことも、
  死んだ人たちゃいないってことも、
  ほんとになんにも決まってないから、
  よかろうな。
  ときどきほんとをゆめにみたなら、
  よかろうな。

みすゞの詩(『ゆめとうつつ』)で始まるのは久しぶりですねぇ、こんな純な詩からいつものゲスな話に続くかと思うと心痛む思いではありますが・・・

昨日の夕方、欲求不満かはたまた血圧?まあまあともかく久しぶりに鼻血なんぞを出しましてね。これがなかなか止まらない。(若いときのように止まらないと言うべきか?)
「ムム、これは今晩あたり脳疾患でポクっと・・・・」
なんて期待したのでありますが、今朝はいつも通り、
「残念」
って、だれだ!(笑)

ともかく、いつも通りではあったのですがまぁ眠くて、それは何故か?

夕べ、いつものようにアルコールで喉を潤し床につくと、雷と雨で表が騒がしい
「こりゃ寝られんぜよ」
とか言いながら、ス~~っと睡魔が襲ってくる、すると今度は
ブ~~~~ン、バタン(なんかにあたる音)、ガサガサ、ブ~~~~ン
これが気になって寝付かれない
「エ~~イ!しゃあない」
と明かりをつけてその正体を見極めると・・・・
「♪ コガネムシは金持ちだ・・・」
のあのコガネムシです。
何とか捕まえて表に逃がしてやったのですが、
「まてよ、網戸だし、って網戸どころか雨戸が閉まってんだし・・・キャツは何処から侵入してきた?」
今度はこれが気になって眠れない
けっきょく朝まで「寝たんだか寝てないんだか分かんない」状態だったというわけです。

まさにこんなヤツ

さても、それが何故に金子みすゞの『ゆめとうつつ』かと申しますとですな。

人間「寝たんだか寝てないんだか分かんない」状態の時って、いろんな夢を見た気になるんであります。そして、それらの夢が続きものであったような、まったく違うものであったかような・・それすらよく分かんないんですが(笑)ともかく今朝になっても断片的に覚えているものでして、それはまるで夢と現実の狭間を行ったり来たりしたような、つまり『ゆめとうつつ』なんであります。

まっ、みなさんにはどうでもいいお話でしょうけど、その夢の断片を聞いてやってください。
私、夢の中で死にました。(この部分は全ての断片に一貫しておりました。笑)もちろん、死因は脳疾患ですな、やはり鼻血が気にかかっておったのでしょう。
そんでもって、あれは葬式なんでしょうか、いろんな人が私の顔を覗き込むんであります。

まず顔を出したのは娘です。先日久しぶりに会ったからでしょうけど・・・それがね、泣いてないんですよ。まっ笑ってもいませんでしたが、
「やっぱりね、だからこの前会に来たんだよ。」
って、まるで私の死を予感したかのような台詞を吐いて去りました。
そこからは、あの人この人・・・その共通点は誰も涙を流していないことです。(笑)

たぶんこのあたりで一度目が覚めたんでしょう。次に覚えている夢では、私、空を飛んどりました。
死んでから逢いたい人のところへ飛んでいく、ある意味能動的な夢ではあったのですが・・・・今度は誰も私を話題にしてないんです。(笑)

次の夢は、場所が飲み屋、面子は、S君、Mさん、○ークママに、HS君、Maさん・・・・・・・ともかく、最近お付き合いのある顔ぶれがそろっております。
相変わらず私は死んでおるようで、今度は死んだ私の話題をつまみにしています。
その内容はというと
「あいつは悪いヤツじゃなかったけど、良くもなかったよな」
とか、
「役に立ちそうで、役立たずだったし」
とか、
まぁ「可もなく不可もなく」てな話ばっかりなんであります。

それから次は・・・・・

あはは、分かるでしょ、孤独感がもたらした完全な被害妄想夢です。
えっ?決してそんなことはない?アンタの存在はしょせんそんなもんだ?!

ときどきほんとをゆめにみたなら、
よかろうな。

「ウナこと言わんで下さい、今晩は、被害妄想じゃなく現実夢にうなされちゃいますから」

さて、今日の一枚は、ヤン・ガルバレクです。
私にしては珍しい選曲ですよね。とはいえ、このアルバムも以前紹介済みの一枚です。(そのときは、ボボ・ステンソンを頭に紹介したと思いますが、厳密にはヤン・ガルバレクとの双頭バンド扱いが正しいのでしょうね。)

話題の夢の中には、高校時代にバイトをしていたジャズ喫茶での知り合いも幾人か出てきたのですが、このアルバム、ママが気に入っていたのか、それとも誰かが気に入っていたのか、一時「バカの一つ覚え」のごとくかかってたんですよねぇ、今思うと普段お店で流していた曲調とはチト違っていたようにも思いますが・・・

ともかく、そんなこんなで一時期耳タコになるほど聴いたアルバムなんです。
みなさんご存じの通り、私はECMレーベルをさほど気に入っておりません。おりませんが、このアルバムを聴くと懐かしさも加味して現実逃避出来るようにも感じます。

「よ~~~し、今日はこれを聴いて、現実逃避したファンタスティックな夢を見るぞう!」(笑)

WITCHI TAI-TO / JAN GARBAREK

1973年11月27,28日録音
BOBO STENSON(P) JAN GARBAREK(ss,ts) PALLE DANIELSSON(b) JON CHRISTENSEN(ds)

1.A.I.R.
2.KUKKA
3.HASTA SIEMPRE
4.WITCHI TAI-TO
5.DESIRELESS



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