今日は、たまにドライブでもしようかと予定を立てていましたが、午前曇りの予報も、9時にはすでに雨が降り出し、ドライブはまたの機会に。
とはいうものの、雨の日曜日は私のようなインドア派(ははは、そんなカッコイイものではなく、つまりは引きこもりということですが)にとっては、それもまた良いもので、庭仕事のようないらぬ仕事も押しつけられずに、ゆっくりと休日を過ごすことができます。
さてさて、何をしようかな・・・・・
まずはギターを引っ張り出して、
♪ 季節のない街に生まれ、風のない丘に育ち
夢のない家を出て、愛のない人に会う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪
最初は、小声で遠慮しがちが、いつの間にやらボリューム全開!
「うるさいよ(下手だよ)!!!」の声に、
「そっちこそうるさいよ、楽しんでんだから、いいだろ」と言いたいところですが、そんな勇気もなく、バブ独演会は終了であります。
次はっと
DVD鑑賞会にいたしましょう。今日は特別に豪華2本立て
まずは、先日Mさんからチャップリンといっしょに借りたヒッチコックの「裏窓」です。
「うんうん、おもしろい。」
何度も観たはずなのに、ヒッチコックはいつも楽しませてくれます。最近のサスペンスには無い、なんともいえないヒッチコック・ワールド・・・引き込まれます。
2本目に移る前に、そーーっとギターを引っ張り出して、
♪ 裏窓からは 夕日が見える 洗濯干し場の梯子が見える
裏窓からは より添っている ふたりが見える ♪
映画「裏窓」とは何の関係もないのですが、浅川マキの「裏窓」という曲です。大声を張り上げる歌でもないので、なんとか文句は避けられました。
さあ、文句を避けたところで、次のDVDは、モンクです。(笑)
邦題「セロニアス・モンクの肖像」と題されたDVDであります。これがなかなか面白い、もちろん私がモンク・フリークであるが故とも言えますが・・・・・
モンクの姉、ランディ・ウエストン、バリー・ハリス、オリン・キープニュース、ベン・ライリーらのインタビューを交え、生涯を追う、といった内容です。
最後に、ランディ・ウエストンがこんなことを言っていました。
「中には金のために音楽をやる者もいるが、モンクは予言者のように使命を帯びていた。妥協を許さずに美と愛をこの世にもたらすという使命を。」
とても印象に残る言葉でした。
雨の休日をじゅうぶんに堪能した後は、いつもの通り食事当番であります。やれやれ
さて、今日の一枚はもちろんモンクです。DVDの中でベン・ライリーがこのアルバムを録音したときのエピソードを語っています。
ライリーは、録音前に行われた「ファイブスポット」でのライブからモンクのグループに参加していたそうです。ところが、モンクとは言葉を交わすこともなく、公演最後の週に、プレイしている彼のところにモンクが近づき、「専属ドラマーか?」と始めて口をきいたとか。公演が終了した翌朝8時に、「モンクのレコーディングに参加してもらいたい」と突然電話が入り、スタジオに着くと、モンクは挨拶もなしにライリーのドラム・セッティングが終わるといきなりピアノを弾き始めたのだそうです。録音も半ばを過ぎた頃、モンクが始めてライリーに話かけました。
「金はあるか?俺のバンドのメンバーが文無しじゃ困る」ライリーがビックリしていると、
「パスポートを用意しろ、金曜に出発だ」
こうして、ライリーはモンクのバンドのメンバーになったそうであります。
このレギュラー・バンドとしては、スタジオ録音された4枚目のアルバムということになりますが、2曲以外は10月に録音されたもので、この時がこのメンバーでの初録音、つまりは、ライリーが訳もわからずスタジオに向かったまさにその時の録音ということになります。
以降、4年間このメンバーは不動のものとなりました。
私は、このアルバムの「I LOVE YOU」が大好きです。ソロ演奏ですから、ライリーには申し訳ないのですけど。
もちろん全体を通して良いアルバムですよ。ソロ演奏が多い「PANNONICA」をソロ以外で聴けたり、童謡をジャズにしちゃったり、ともかく楽しめる一枚だと思います。
MONK.
1964年3~10月録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE(ts) LARRY GALES(b) BEN RILEY(ds)
1.LIZA
2.APRIL IN PARIS
3.CHILDREN'S SONG
4.I LOVE YOU
5.JUST YOU, JUAT ME
6.PANNONICA
7.TEO
訳ナシのビデオしかないので、
何を語っているのか、まったく分からず、
ただ見て、演奏を聴いているだけでした。
B.ライリーは、そんな話しをしていたんですね。
その上、I Love Youの演奏も覚えていない
早速、観直しをせねば・・・!!
やはり、Monkは良いですね。
このアルバムは、私的にはモンクのアルバムでお気に入りの一枚です。
以前にも書いたかと思いますが、自分の曲を演奏するモンクもとうぜん好きですが、逆にこういった曲をモンクが演奏すると、いっそうに素敵さを確認できるように思います。