JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

弱い人の立場に立って

2008年04月09日 | a-c

昨晩、以前に紹介した大理石骨病と闘う少女、華ちゃんの最期をTBS系の『難病と闘う子供たち』という番組で見させていただき、状況はお母様のブログ等で分かってはいたものの、改めて涙しました。
こうして状況を追いながら応援だけを送る我々は、所詮「他人事」の域を脱し得ないし、ご両親、ご家族の心中をはかり知るなど出来ぬものであります。ただ、多くの方に、なにより私に『生きる』という事がどれほど素晴らしく、大切なものなのかを教えてくれた華ちゃんに感謝するのみです。
唯一の救いは、華ちゃんが大好きなご家族のもと、ご自宅で最期を過ごされたことでした。
「華ちゃん、おうちに帰れてよかったね。よく頑張ったね、そしていろいろ教えてくれてありがとう」

話は大きく変わって、先月末に我が母にも『後期高齢者医療被保険者証』が小冊子とともに届きました。
「まぁ、制度開始前に保険証が届いただけでも良しとするか」
じつに変な納得のしかたですが、新聞・ニュース等によれば、制度が始まっているにもかかわらず未だ保険証が手元に届いていない方もいらっしゃるような状況だそうで、役所のやる仕事に全く信用を持っていない私としてはこんな納得のしかたをしてしまうという、いやはや情けない。

「○○、けっきょくは高くなんのか、安くなのか、どっちだ?」
母は全く制度を理解しておりません。というか、私だって完全に理解しているわけじゃありませんから
「かあちゃんは、今度から扶養をはずれっから、保険料を別に取られんだよ。医療費は変わらないけど保険料分高くなんの」
「保険料?今取られてる介護保険だかなかとは別か?」
「だから・・・・・送ってきた冊子を読んでみなよ」
「読んでもわがんねぇがら、きいでんだ」

そんなわけで私もひととおり冊子を読んでみたのですが・・・・・こりゃわかんねぇや
まるで民間の保険会社がかってにダイレクトメールで送ってよこしたわけの分からないパンフレット・・・いやそれ以下かもしれません。しかも民間なら申し込まないかぎりは加入はない(あたりまえですが)ですし、申し込めば分かりにくくとも全てをいちおう書き示した約款が届くし、各家庭に訪問して説明だってしてくれるわけで、
そりぁ、お役所の優秀なお方は、75歳過ぎでもこの冊子でじゅうぶん理解できるのでしょうが、私ら庶民はお馬鹿さんなもんでね(笑)
さらに
「ご不明な点があれば、次の問い合わせ先に連絡してください。」
なんていかにも「開かれた窓口のをいつでもご利用下さい。」的終わり方をしているものの、けっきょく「自分たちで調べろ」の話だろ、みたいな。
一度信用できなくなると、全てがそう思えてくるのは当然のこと、頭のよろしいお役人様は知恵がありすぎてまだそれに気付かずにおられるのでしょうか?

話を戻します。昨晩の『難病と闘う子供たち』の中で、8歳と1歳のお子さんを育てながら、ヴァスキュラー・マルフォーメーションという難病に冒され闘っている天野さんというお母さんが、何処まで子供たちの将来を見ていけるのか分からないという不安の中、母としてこんな事をおっしゃっていました。
「優しい、人の気持ちが分かる、弱い人の立場に立てる、そういう子になって欲しい」

お偉いお役人の皆さん
頭がよろしくて、どんなにお利口さんの集団であろうとも、こんな母の思いを皆さんも受けて育っているに違いありません。まして「公僕たる者がなんたるか」そんなことだって理解されていることでしょう。
いま、あなた方に望まれていることは、難病に苦しむ天野さんの願いそのものだと思って欲しい・・・・そんなことを思った夜でした。

さて、今日の一枚は、ドン・チェリーです。
最近は本文に全く関係ないアルバム紹介になってしまうことが多くなってきています。このブログも間もなく3年ということで、関連づけたアルバム紹介もなかなか難しくなってきているとご理解下さい。(笑)

ドン・チェリーのリーダー作を紹介するのは始めてかもしれません。
AB面各一曲ずつの組曲からなるこのアルバムは、オーネット・コールマンの元を離れ、ヨーロッパで修行(?)をし、満を持して(??????)世に出したブルーノート第一作アルバムです。
「完全な結びつきによって統一された全体になることをアプローチとしたアルバム」とチェリー自身は語っていますが、私にはそんなことはどうでもよい話で(笑)、始めて聴いたときとても心地よい感覚を覚えました。
私は「マイルスがなんぼのもんじゃ、トランペッターといえばドン・チェリーじゃい!」みたいな時があって、その要因ともなったアルバムです。(ほんの一時ですよ..笑)
当時は、昨日の「DUETS」と同じようにはまりにはまって聴き倒したものです。(最近あまり聴かなくなったのは、これも歳のせいでしょう。)

「フリーはいまひとつ」とおっしゃる方には「あまり小難しく考えず、素直に聴き通す」そうやって一度は聴いてみてもらいたい一枚です。

COMPLETE COMMUNION / DON CHERRY
1965年12月24日録音
DON CHERRY(tp) GATO BARBIERI(ts) HENRY GRIMES(b) ED BLACKWELL(ds)

1.COMPLETE COMMUNION
   Complete Communion
   And Now
   Golden Heart
   Remembrance
2.ELPHANTASY
   Elphantasy
   Our Feelings
   Bishmallah
   Wind, Sand And Stars



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
驚いた (monaka)
2008-04-09 21:30:02
バブさん、こんにちは,monakaです。
ずいぶん解らない説明が、このごろ付いて回りますね。家の奥さんにも年金何とか便が届きましたが、全くどうしたものやら、困っています。
そのようなものが届かないmonakaはJAZZのほうが気になりますが、昨日、今日とニヤーなアルバムですね。
ドン・チェリーのこれは、私はほとんど触れなかった最初の頃ですね。ジャケをみて思い出しました。
ちょうどLPを買い始める(帰るようになる)前ぐらいのアルバムです。
返信する
monakaさん (バブ)
2008-04-10 21:03:07
あらま、届きましたか
よくよく見てしっかり中身を確認された方が良いですよ。

このアルバムは好きでした。
特にバイト先に客がいないときは、ニヤニヤしながら聴いていた覚えがあります。若かったんですねぇ(笑)
返信する
ありがとうございます (okan@okaacan)
2008-04-19 03:49:37
はじめまして
華ちゃんの母@okanです

一言だけでもお伝えしたくて

華ちゃんの命を感じてくださって本当に本当に
ありがとうございます

また遊びに来させて下さい^^

返信する
@okanさん (バブ)
2008-04-19 21:47:12
わざわざコメントありがとうございます。
私の方はブログを拝見しても、コメントも残さず本当に失礼しました。

今更ながら、華ちゃんにはもちろん、@okanさんの姿にも多くのことを教えをいただきました。心より感謝しています。ありがとうございました。

傍聴人の一人でしかすぎなかった私が、言えたことでは無いかもしれませんが、華ちゃんは素敵なご家族のもと、輝くような毎日を過ごされたのだと思います。これは、短くとも素晴らしい生き方であったと感じるとともに、華ちゃんが私達に伝えてくれた「生きるすばらしさを大切にせよ」という教えを、今後広めていくことが、華ちゃんへの感謝に答える最大のことではないかと思っています。

@okanさんご家族が、さらに仲良く充実した毎日を送られますよう祈っております。
返信する

コメントを投稿