JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

長いタイトル、長い前説

2015年09月30日 | a-c

「篠懸の木ってポプラのことですよね?」
「ちゃうと思うよ、ポプラじゃ無くてプラタナスでしょ」
「あれ?そうだっけ?いやぁそんじゃUちゃんに嘘教えちゃったなぁ」
「でも何故に篠懸の木?」

夕べ飲みに出かけたN君はカラオケをUちゃんと楽しみながら、AKB48の『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの』(これがタイトル?)から、「題名の一番長い歌は何か」というどうでもイイ話で盛り上がったんだそうで

「バブさんなんだと思います?」
「知らん、知らんし、興味ない」
「まぁまぁまぁ・・・・・バブさん、これこれ」
二人はさっそくスマホで調べたんだそうで、それを見せられると

メジャーでは、BEGINの『それでも暮らしは続くから 全てを 今 忘れてしまう為には 全てを 今 知っている事が条件で 僕にはとても無理だから 一つずつ忘れて行く為に 愛する人達と手を取り 分け合って せめて思い出さないように 暮らしを続けて行くのです』


あら?これは持っとるよ

インディーズだと、内核の波の『すっげー深い穴を見つけたんだ!今から飛降りるよ。存在証明なんかじゃない、この深さなら誰にも見付かる事はないだろ?生まれてしまった償いをしなきゃいけねぇんだ、生きる事と死ぬ事によって。俺はもう立派に一つの精神として立った。これ以上殺生を繰り返す理由なんて何処にもみつからねぇよ。そもそも人は今しか生きられねぇ、常に生きているのは今だ。でも「今ここ」と想ったその瞬間には既に過去になっているわけで、次々に未来が押し寄せては今を認識する間もなく過去になる。「生」という刹那を証明するのは不可能だろ。証明しようとする時には常に過去のモノとなり生きていたという記憶にすぎねぇ。つー事は生きていようと死んでいようとそんなもんどっちだって同じじゃねーか。だったら俺は希望に向かってスペシャルダイブ! 』
だと思われます。

「これって凄くないですか?」
「ぜんぜん」(と言いながら、ログねたにと書き写すした自分が恥ずかしい)

話を戻しましょ、その話のきっかけAKB48の『鈴懸の木の道で(なんたらかんたら)」から、篠懸の木とは何かという話になったという(バブログの前説としては、これが最長か?)

「篠懸の木と言えば『篠懸の径』、プラタナスと言えば『風』ねぇ・・・チミは知っとるかね?」
「??????」
ここで、「歳の何とか」が出るのは、そんなわけのわからんタイトル話から自分の話題に引き込もうとする完全に私の悪い癖です。

 ♪ 友と語らん 篠懸の径
  通い慣れたる 学舎の街
  優しい小鈴 葉かげに鳴れば
  夢は帰るよ 篠懸の径・・・・♪
     佐伯孝夫作詞、灰田有紀彦(灰田晴彦)作曲

 ♪ プラタナスの枯れ葉舞う冬の道で
  プラタナスの散る音に振り返る
  帰っておいでよと 振り返っても
  そこにはただ風が吹いているだけ・・・・♪
        北山修作詞、端田宣彦作曲

どちらも名曲でありますよねぇ、もっとも『篠懸の径』は、鈴木章治とリズム・エースの演奏で「遠い昔に耳にした」が、私にとっては正解でしょうが。
グッドマン楽団のピーナッツ・ハッコーが参加した同演奏は名演であります。

もちろんというと何ですが、このレコードを私が持っているわけではなく、そんな話からまた聴いてみたいと、YoyTubeをあさったのでありました。
「エエ、エエよ、なんだか染み渡る郷愁を感じるというか・・・・」

この演奏にそんな物を感じる事こそ、歳を取った証なんでしょうけどね。
ついでに、シャボン玉ホリデーでの鈴木章治、ザ・ピーナツ、安田伸てなメンバーでの演奏も楽しんじゃったりして・・・・・
「う~~ん、これもまたエエねぇ」
「あれ?N君とUちゃんの話は?
「いいのそんなヤツの話」(笑)

さて、今日の一枚ですが、そんなこんなで何となく『蘇州夜曲』が聴きたくなってしまいまして、秋吉敏子です。

『蘇州夜曲』これもまた名曲だと思うのですが、さすがの私も、これを聴いて昨年亡くなった李香蘭(山口淑子)を思い浮かべるほどの歳ではありません。
それでもこの曲も『篠懸の径』どうよう心の中に入り込んでくる感じがします。

ここでの演奏はじつに短いものですし、題名も「蘇州の夜」となっています。
一人アメリカに渡り2,6ヶ月、ボストンのクラブ『ストーリーヴィル』のオーナー、ジョージ・ウエイン(ニューポート・ジャズ・フェスティバルのプロデューサーでもある)は、敏子のトリオ・アルバムをレコーディングしました。
このすばらしいベースとドラムスを迎えた演奏は、おそらくは敏子に大きなプレッシャーとなったに違いありません。
そんな中、一曲だけ短いピアノソロがあります。『蘇州夜曲』です。満州生まれの敏子・・・・
伝わって来ますよね。

THE TOSHIKO TRIO / TOSHIKO AKIYOSHI
1956年4月録音
TOSHIKO AKIYOSHI(p) EDMUND THIGPEN(ds) PAUL CHAMBERS(b)

1.BETWEEN ME AND MYSELF
2.IT COULD HAPPEN TO YOU
3.KYO-SHU
4.HOMEWORK
5.MANHATTAN ADDRESS
6.SUNDAY AFTERNOON
7.BLUES FOR TOSHIKO
8.SOSHU NO YORU
9.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE



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