先日、「大黒様」の話をした喫茶店で今日も昼食。
食事を終え、コーヒーを飲んでいると
「バブさん、この前の大黒さんの話をお客さんにしたのよ。そしたらね、七福神に詳しいお客さんがいてさぁ、恵比須さんはどんな神様かって話になってね、恵比須さんに関してもバブさんは詳しい?」とマスターが言ってきました。
漁港町にはつきものの「恵比須様」、兵庫県の西宮戎(にしのみやえびす)は大阪商人に崇敬された商売の神様ですが、全国的には豊漁の神として各地に祭られており、わがいなかにも、しっかり「恵比須神社」がございます。
まぁこのくらいの事は知っていても、私、七福神の専門家でもありませんので
「そんな詳しくはないかなぁ」
マスターは何かちょっと嬉しそうに、メモ紙を取り出してきました。
「えーとね、........」と恵比須さんの講釈(おいおい、メモまでして俺に話したかったのかい?)
マスターの話によれば、「えびす」というのはそもそも「えみし」がなまったもので、よそから来たものを表す言葉だったそうで、古代の日本の海岸部には海岸に流れついた見知らぬものを神として祭る習慣があったそうです。
日本神話が全国に広まると、よそから来たもの(えびす)が「大黒様」と同じように神話と絡み合っていったんだとか。
イザナギとイザナミが最初に産んだ子(神)をヒルコ(蛭子)といい、骨がなかったヒルコは3年たっても立つ事ができず、舟に乗せて流されてしまったのだそうです。その後、ヒルコは竜宮にたどりつき大切に育てられ帰ってきたのだそうで、つまり「えみし」となったわけです。しかもヒルコの「蛭子」は「えびす」と読めるではありませんか、ほーら交わった、ってかなりムチャクチャですけど
こうして「恵比須様」が全国統一規格へとなっていったわけですね。
なるほど、今日の昼食時間はひとつ勉強になる時間でした。
それにしても、日本神話の神様の名前というのはわかり難いし、同じ神様にいろんな名前が付いていて、わけがわからなくなってしまいます。
さて、ここで問題です、今日のアルバムでテナー・サックスを吹いている"CHARLIE CHAN"というジャズの神様はいったい誰でしょうか?
MILES DAVIS COLLECTOR'S ITEMS
1953年1月30日,1956年3月16日録音
MILES DAVIS(tp) SONNY ROLLINS(ts) "CHARLIE CHAN"(ts) WALTER BISHOP(p) PERCY HEATH(b) PHILLY JOE JONES(ds) 1~4
MILES DAVIS(tp) SONNY ROLLINS(ts) TOMMY FLANAGAN(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds) 5~7
1.THE SERPEN'S TOOH (take 1)
2.THE SERPEN'S TOOH (take 2)
3.'ROUND ABOUT MIDNIGHT
4.COMPULSION
5.NO LINE
6.VIERD BLUES
7.IN YOUR OWN SWEET WAY
おまけと回答
5~7の録音はマイルス、ロリンズが共演録音した最後のセッションです。
1~4はマイルスにとって、ジャンキーから立ち直り大きく前進する大切な年、1953年最初のセッションです。
回答は、チャーリー・パーカー、知ってましたよね。
私はけっこう神話を読むのが好きで
日本神話も「古事記」「日本書紀」双方の現代語訳を読んだ記憶があります。
ところが、まぁ名前が複雑で、現代語訳でも把握できないありさま、難解でありました。
その他の神話も幾つかかじったりもしましたが、「天地創造」なんかは、いくつかのパターン化ができそうなくらい似た話も多く、ウフフマンさんのおっしゃるとおりだと思います。
そういえば56年のセッションはロリンズとマイルスの最後のセッションだったんですね。一気にドバーっと書いてしまったので、チェック漏れでした。
私もTBさせていただきます。よろしくお願いします。
よろしければ、また遊びにいらして下さいね。