JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

4連休には(言い)訳がある

2008年11月14日 | s-u

いやいや、なんだかずいぶん久しぶりにブログを書いているような・・・・
ブログ開始以来、初の4連休を取らせていただいたのは、忙しい日々が続いたせいではありますが、一昨日は呑みに、昨日はなんと仕事を休んで(もちろん用事があってのことですけど)いたわけですから、連休の言い訳にはなりません。(笑)

特に昨日は、いかに用事があるとはいえパソコンに向かう時間が無かったわけではありません。では何をしていたのか?
いえね、じつは昨日、遊び道具が一つと本が一冊、同時に我が家に届いたのであります。紹介しましょう。

まずは、遊び道具から、『光テレビチューナー』です。
そうじゃなくても最近テレビをあまり見ない私が、いまさら多チャンネルのチューナーを手にすることなど考えてもいなかったのですが、取引先の方に2ヶ月間だけ無料視聴をして欲しいと頼まれたのでして
「ほんとに無料期間が切れる前に返却していいんでしょうねぇ」
それでもかまわないことをNTTにも確認の上「まっ、これもお付き合いお付き合い」と申し込んだのです。(以前にも言ったとおり、NTTの光を全く信用していない私ですから、返却は目に見えているんですけどね)

てなわけで、届いたチューナーをセッティング、どうせタダなら見ない手はないとあれこれいじりながら遊んでいました。
多チャンネルTVの内容はほぼスカパーと同じ、違うのはビデオサービスが使え、これも無料期間中の対象になっていること。こちらは、映画好きな私にはまぁまぁ使い勝手があるサービスなので、(有料のビデオも多くありますが)無料のうちにいろいろ見ておこうかと考えています。

昨日見たのは「シャレード」そうオードリー・ヘプバーンのあれです。
えっ?何でもっと新しいものを見ないのかって?
「だって、新しいものはやっぱりDVDのほうが映像も良いし、有料のものも多いんだもん。」(笑)

ともかく「シャレード」を久しぶりに見ましたが、なんとも「小粋なサスペンス」って言うんですか、お洒落な感じが良いですよねぇ
ジバンシーをさり気なく着こなす、何処かのただただブランドに群がるだれかさんとは大違いのいい女、オードリーがいい男のケリー・グラントと絡むからこそ、あれだけお洒落な雰囲気が漂うんでしょうが、ジェームズ・コバーン、ウォルター・マッソー、ジョージ・ケネディと脇を固める役者の顔ぶれにもあらためて驚いてしまいます。
普通に家で珈琲を飲みながら楽しむには「シャレード」くらいの、重くもなくサラッとしていてお洒落な映画というのはピッタリかもしれませんよね。
そんでもってまた、ヘンリー・マンシーニの音楽が良いんだなぁ・・・
楽しめました。

コルトレーン教信者(笑)の私が今一番欲しいジャズ本は、以前紹介したTHE JOHN COLTRANE Referenceなのでありますが、なにしろ高くて、しかも英文じゃねぇ・・・・購入は未だに躊躇しています。
そんな中、ベン・ラトリフ著、川嶋文丸訳「ジョン・コルトレーン 私は聖者になりたい」が発刊になり、とりあえずこちらは押さえておこうと思いましてね。昨日届いた本がそれです。

ベン・ラトリフなる人物は、あの偽物騒ぎでちょっと話題のニューヨーク・タイムスへ寄稿をするジャズ評論家なのだそうですが、私はよく存じ上げません。
マイケル・ブレッカーが亡くなった際には、こちらのような記事を寄稿されていますので、英語が堪能な方はお読みになってみて下さい。(私は最初からあきらめてます。笑)

「コルトレーン音楽の変遷」と「コルトレーンが与えた影響」という二部からなる同書は、ジャズ訳本にありがちな「ちと、難解?」的な表現は多いものの、私的には充分楽しめる内容の本だったように思います。
詳細はご自分の目で確かめられた方が良いと思いますのでここでは触れぬ事として、気になったのはフランク・ティベリが録音したというCD86枚分にも及ぶ1960年代初期のコルトレーンの演奏。この存在は聞いたことはあったのですが、2000年にヴァーヴがCD化しようとしたという事実をこの本で始めて知りました。
結局、音質的に問題があるということでお蔵入りになったそうですけど、16分にも及ぶ「BUT NOT FOR ME」や、こちらも15分という長い「GIANT STEPS」のライブ・バージョンなんて、多少音質が悪くとも聴いてみたいものだと思いません?
「ヴァーヴ、いいから出せよ!」
みたいな(笑)

ともかく昨日は、この二つのアイテムでブログを書いている暇など無かったという・・・
おっと、けしてこのままブログを閉鎖するつもりは全くありませんので
「4連休に心配をしていただいた皆さん、ご安心あれ」
「誰も心配してないし、期待もしてないから」
「・・・・・」

さて、今日の一枚は、流れから言えばコルトレーン、もしくはヘンリー・マンシーニに関係する、といきたいところですが、スタンリー・タレンタインの初リーダー盤です。(笑)

若干、タレンタイン独特なテナーを強調しすぎている感があるものの、悪くないアルバムだと思います。(まぁ偉そうに)
私としては豪快に吹きまくる「LET'S GROOVE」「SHERI」といったオリジナル曲も好きですよ、好きですけどしっとり聴かせる「TIME AFTER TIME」が良いかなぁ。

トミー・フラナガンとソニー・クラークの聴き比べという楽しみは、私としては期待以上とは思っていません。特にクラークに関しては、彼らしくないピアノにきこえてならないのですが、私の思い込みでしょうか?

ともかく、そうそうたるメンバーを引き連れての初リーダー盤、タレンタイン好きなら必聴の一枚には違いないと思います。

THE MAN / STANLEY TURRENTINE
1960年録音
STANLEY TURRENTINE(ts) SONNY CLARK[2,4,5,7](p) TOMMY FLANAGAN[1,3,6](p) GEORGE DUVIVIER(b) MAX ROACH(ds)

1.LET'S GROOVE
2.SHERI
3.STOLEN SWEETS
4.MILD IS THE MOOD
5.MINOR MOOD
6.TIME AFTER TIME
7.MY GIRL IS JUST ENOUGH WOMAN FOR ME



最新の画像もっと見る

コメントを投稿