JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

愛情印のハンドクリーム

2008年11月09日 | v-x

立冬を過ぎたらなんだか俄然寒くなってまいりまして、季節の移りが早まってきました。紅葉に時雨れ、いつしかこれが落葉へと変わり、枯れ葉舞い散る季節がすぐそこに迫っているようです。
散歩を済ませて帰宅直後は火照っていた体が、あっという間に冷えてくる、これもそんな季節のせいなのでしょうか?
「いや、違うね。そりぁ、歳のせいだと思うよ。」

それが歳のせいかどうかは別としても、最近特に感じるのは、皮膚の艶と言いますか、脂っ気といいますか、めっきり無くなってきたように思えてしかたありません。
Mさんのお店でレジ袋を広げようとしても、悲しいかな何度も指に水をつけないとダメだったり、そうそう、レコードの中袋、あれにレコードを入れようとするときも「あれ?あれ~~~?」みたいな(笑)
それでいて、鼻の頭とか額あたりはテカテカに光っているという、まさに「おやじ」を自覚せざる得ない今日この頃であります。

クリームやらローションやらには手をつけたことがなかった私ですが、今年の冬は少しケアーが必要なのでありましょうか?
アルコールで艶を出すてぇのは、無理でしょうかねぇ?
どなたか良い対策を知っている方、ぜひともご教授願いたいものです。(笑)

そういえば、小さい頃、風呂あがりに母が手にクリームを塗ってくれたことをかすかに覚えています。あれはいくつくらいの記憶なんだろ?
考えてみれば、昔の子供は一度家を飛び出すと何処で何をしているやら分かったもんじゃありませんでしたし、寒さ暑さなど関係無しに自然と戯れておりましたから手が荒れて当然だったわけで、あれはまさに『母の愛』ってやつですか。

「かぁちゃん、そういや昔、手にハンドクリーム塗ってくれてたよね?」
「あ~、塗ってやるとイヤだって言って、じゃあ自分で塗れって言うと塗らないし、けっきょく、ろくすっぽ塗ってねぇんでねぇがぁ」
あはは、所詮小さい頃の記憶なんてぇものは、自分の都合良いものに美化されているものです。

私は、我が子にクリームを塗ってあげましたよ。『父の愛』ですよ『父の愛』(笑)
我が家の子供たちは、父の良い影響(笑)を受けて二人ともちょっとしたアレルギーを持っておりまして。
息子は花粉症は基より幼少期にはアトピーで、塗り薬は欠かせぬ子供でしたし、娘は息子ほどではなかったものの、「砂アレルギー」なる奇妙奇天烈なアレルギーを持っておりまして、砂場で遊ぶと手のひらが「ひどいアトピー」みたいな状態になったのです。(時には軽い喘息のようにもなったりして)
かといって小さい子供に「砂場では遊ぶな」というのも無理な話ですから、小学校低学年くらいまでは手に塗り薬をつけるのがあたりまえになっていました。
あのちっちゃな手・・・可愛かったんですよねぇ(思い出して泣いてます....笑)

「子供たちよ、君らに優しくクリーム(薬)を塗ってあげたのは、母だけじゃないよ。父だって優しく優しく塗ってあげていたんだからね。」
あれ?何の話でしたっけ?

ともかく、小さいときもそうですが、歳を取ってくると思わぬ肌のトラブルがあるものです。
「冬を前にして、だれか、私のガサガサの手に、愛情印のハンドクリームなんぞを塗ってくれる、優しい方はおりませんでしょうか?」
広くここに公募いたします。(笑)

冗談はさておき、これだけ気温が下がってくると暖かなつまみとお酒が一番、そこで『料理当番、本日の一品』です。

母の茶飲み友達から柚子と柿とキウイ(全て露地物)のおっそわけ、となれば、自家製柚子ポン酢を作って鍋物です。『ハリハリ雪鍋』という名前を勝手につけたお得意鍋です。

具はいたってシンプルで、鱈と豆腐それに白菜、ネギ、大根おろしと水菜です。
昆布と鰹節でダシを取り、酒、塩、醤油で軽く味を付けます。そこへ、下塩で生臭みを取ってから、本塩、胡椒をして、片栗をつけ揚げた鱈をぶっ込み、一煮立ちしたらアクを軽く取って、白菜、ネギ、豆腐をぶっ込みます。それぞれの具材に火が通ったところで、たっぷりの大根おろしを乗せ、そのまた上に水菜をこちらもドサッと乗せて蓋をして、煮立ったら出来上がり。柚子ポン酢でいただけば、サッパリしてるけどほっかほか。
先日の残り物、烏賊の塩辛にも刻んだ柚子の皮を入れて・・・・・
いやぁ、酒が進む進む、美味しくいただきました。(笑)

さて、今日の一枚は、マル・ウォルドロンです。

私が高校生の頃、マルはソロとして何度か来日をし、なんと我が田舎にまでもやって来たことがありました。
当時、我が田舎にやって来る本場のジャズメンなんて皆無に等しい時代でしたから、私も勇んで聴きに行きましたが・・・・・
ソロっていうのがいけません。
いかに田舎とはいえ、そこそこ大きなホールで、正直、それほどメリハリもない(当時はそう感じたのです)演奏をダラダラやられても眠いだけで、ちっとも面白くなかったんです。(笑)

「そんな話をしておいて、ソロアルバムとはなんたることか」
って事ですが、今日みたいにちょっと酔っぱらった時に、照明を暗めにした部屋で一人こうして聴く分にはこのアルバムも悪くないんであります。
つまり、私が生で聴いたマルのソロピアノは、ずばりシチュエーション・ミスであったということでしょうか?
だけど
「う~~ん、でも、ヨーロッパに移ってからのマルはどうかなぁ?」
的感覚は払拭できずにはいるのですけどね。(笑)

まっ、いいや、たまにはマルのソロも良いでしょう。
ちなみに私はB面二曲目、シッシ・フォレスティーのために作ったワルツ「THREE FOR CICCI」がけっこう好みです。

そうそう、一曲目「ALL ALONE」は、映画「マンハッタンの哀愁」のテーマ曲でしたよね。
「あれ?どんな映画だったっけ?」
たしか、マンハッタンの酒場で出会った、妻に逃げられた元人気俳優と離婚したばかりの元外交官夫人が恋に落ちて・・・・みたいな話でしたよねぇ?
絶望の中の孤独を背負った大人の男女が出会うと、必然的に恋に落ちるんでありましょうか?
哀しいかな私にはそんな出会いがないなぁ、酒場には行ってんだけど・・・・・
「あのね、あんたは絶望の中の孤独も背負ってないし、そもそも、こういう話は美男美女に起こり得る話で、基本的にあんたじゃ無理だから」
「・・・・・・」

ちょっと、ネットで調べてみたら
思い出しました。主演は「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネだったんですよね。DVD化もされているようですから、今度仕入れて見直してみようかと思っています。今後の参考のためにも(笑)

ALL ALONE / MAL WALDRON
1966年3月1日録音
MAL WALDRON(p)

1.ALL ALONE
2.DUE TORRI
3.A VIEW OF S. LUCA
4.BLUE SUMMER
5.IF YOU THINK I'M LICKED
6.THREE FOR CICCI
7.MOSQUE RAID
8.WALTZ OF OBLIVIOUS



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