JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

電話はダイヤルを回すもの!

2017年06月01日 | p-r

 

今日は昨日に比べ涼しい雨模様の朝で始まりました。
福島市では昨日と今日の最高気温の差が10度だそうで、2,3度で済んでいるこの地で良かったと感じています。なんてったってア~タ、全国的に暑い暑いと言っていても、ここでは今年まだ夏日を一度も記録してないんですから、毎年の事ながら気候に関しては自慢できる我が田舎であります。

『使うと年寄り認定される「昭和言葉」ランキング』なるものを目にしました。

「なになに?一位が『ナウい』二位が『アベック』三位が『あたり前田のクラッカー』、四位『よっこいしょういち』って、オレ未だに『よっこいしょういちどっこいしょ』って心の中で言ってるよ・・・」
「まぁまぁまぁまぁ、アンタは紛れもない昭和人、お年寄りですから」

ともかく、ランクインしている言葉を見ると、「これは古いだろ」ってもんから、「これ新しんじゃね?」(新しいはずありませんが)ものまで、昭和という時代がいかに長かったかを感じさせます。
15位の『A面、B面』なんてぇのは、
「それってB面はどうなってんの?」
って、今でも使いそうで怖い気がします。

今は亡き我が親友Iは、ちょっとした事情で私より一足先に高校から上京しましてね。一年ぐらい経った頃だったでしょうか、帰省した時のこと、ちょっとヨーロピアン・トラディショナルな服装に身を包み
「ぼぐ、疲れちゃったのらぁ~~」
言葉遣いが東京化するのはしかたないとして「・・・らぁ」って
「何語?何処の言葉?」


昨日偶然コンビニでこんなんを見つけました。

どうもこの時、彼の通う高校では『まことちゃん言葉』が流行っていたようで、完全に感化されとりまして、まっその次帰省した時には直ってたんですけどね。
私は「オレは上京しようとも絶対に感化されんぞ!」と心に決めたのでありました。

ところが・・・・
彼から遅れること2年、大学生として上京(失礼、行ったのは神奈川ですから、この表現は不適切です。)した私は、半年もしないうちにジャン言葉を身に付け、大学で流行っていた若者言葉も自然と使ってしまうミーハー(これも死語?)へと変貌を遂げたのでありました。

言葉なんてぇもんは、歌謡曲みたいなもんで、時代時代に流行廃りがあって当然なんでありまして、今流行の若者言葉も、いずれ『使うと年寄り認定される「平成言葉」ランキング』にノミネートされるのでありましょう。
そして、「それでもイイ物はいずれ辞書にも載る標準語と化し、ランキングから外れていく」きっとそうなんでしょうね、まさに名曲化した歌謡曲じゃござんせんか。

「年寄りと認定される?おおいにけっこう、テレビのチャンネルだって電話のダイヤルだって回すんだよ、オレにとっちゃあ標準語なんだから、これからもバンバン使っちゃる!」
「オイオイ、このひと年寄りを認めちゃったよ、昭和だねぇ」(笑)

さて、今日の一枚は、チャリー・パーカーです。
ダイヤル(ダイアル)つながりでいろいろ考えたんですけどね、ソニー・クラークの「DIAL S FOR SONNY」とか、まっ、さすがにグレンミラーの「ペンシルバニア6-5000」は無かったですけどね。

ハリウッド大通りに「テンポ・ミュージック・ショップ」を開いていたロス・ラッセルが、ダイアルというレーベルを立ち上げたといういきさつは、前にこのCDを紹介した際お話ししたかと思いますので、今回は有名な「ラヴァーマン・セッション」(Vol.1の7,8,9,10曲目)のお話しを

聴けば一発、まぁグダグダヨレヨレのバード、その姿さえ思い浮かぶような演奏でありますが、それでも何故か心に染み入るセッションの一つであります。

西海岸滞在も半年以上になったバードの行動は奇々怪々
「ある晩は客に背を向けて壁に向かって吹き続けたり、ときには楽器を抱えて座り込んだまま1音も音を出さなかったりした。」(ラッセン)
無茶苦茶であります。
もちろん原因は麻薬、といってもやり過ぎでは無く、手に入らず・・・・
この時、麻薬の売人であったエムリー・ムース・ザ・ムーチェ・バードという男が逮捕され、ヘロインが手に入らなくなっていたんでありますねぇ。
そこで禁断症状に悩むバードはどうしたのか?
「酒です酒、それも大量の酒、酒好きの私が飲む量なんてお子ちゃま並と笑われるほどの酒」
「わかった、わかった」

「ラヴァーマン・セッション」の前には1リットル以上のウイスキーを飲んでいたてな話もあり、まさかの時のために会場に待機していた医師が、フェノバルビタールなる鎮静剤を6錠も飲ませ、この4曲をやっと演奏したという・・・・
その晩、ホテルで小火を起こしたバードは逮捕、病院送りとなります。
退院後、西海岸で2度のセッションを録音。(ここまでがVol.1)

その後ニューヨークに戻り、バードとともにラッセンもダイアルの拠点をニューヨークに移す、ここからがダイアル「イーストコースト編」今日のCDでいうとVol.2とあいなるわけでございます。
ご清聴ありがとうございました。(なんのこっちゃ)

CHARLIE PARKER STORY ON DIAL Vol.1
1946年2月5日~1947年2月26日録音
CHARLIE PARKER(as)
DIZZY GILLESPIE(tp) MILES DAVIS(tp) LUCKY THOMPSON(ts) DODO MARMAROSA(p) その他

1.DIGGIN' DIZ
2.MOOSE THE MOOCHE
3.TARDBIRD SUITE
4.ORNITHOLOGY
5.FAMOUS ALTO BREAK
6.NIGHT IN TUNISIA
7.MAX MAKING WAX
8.LOVER MAN
9.THE GYPSY
10.BEBOP
11.THIS IS ALWAYS
12.DARK SHADOWS
13.BIRD'S NEST
14.HOT BLUES
15.COOL BLUES
16.RELAXIN' AT CAMARILLO
17.CHEERS
18.CARVIN' THE BIRD
19.STUPENDOUS

CHARLIE PARKER STORY ON DIAL Vol.2
1947年10月28日~12月17日録音
CHARLIE PARKER(as)
MILES DAVIS(tp) J.J. JOHNSON(tb) DUKE JORDAN(p) その他

1.DEXTERITY
2.BONGO BOP
3.PREZOLOGY
4.SUPERMAN
5.BIRD OF PARADISE
6.EMBRACEABLE YOU
7.BIRD FEATHERS
8.KLACT-OVEESEDS-TENE
9.SCRAPPLE FROM THE APPLE
10.MY OLD FLAME
11.OUT OF NOWHERE
12.DON7T BLAME ME
13.DRIFTING ON A REED
14.QUASIMADO
15.CHARLIE'S WIG
16.BONGO BEEP
17.CRAZEOLOGY
18.HOW DEEP IS THE OCEAN