JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

俺の方が泣きてぇよぉ(?)

2012年07月15日 | a-c

いやはや暑い一日でした。特に午後になってからは蒸し暑いのなんのって・・・・いやいや猛暑日の中、水害の片付けをしている方々を思えば・・・でも、暑かったぁ

昨日、7月14日の朝日新聞土曜版beの『song うたの旅人』は、長谷川きよしの『別れのサンバ』でありました。

♪ 何んにも 思わず 涙も 流さず
  あなたの 残した グラスを みつめて一人 ・・・・・♪

いやいや懐かしいというか、深夜放送でもずいぶん聴きましたし、大好きな歌でしたが、ギター片手に歌うには我がギターテクが優れすぎていて、まともに歌ったことのない歌でもありました。(笑)

文中にもありましたけど、長谷川きよしさんといえば、高校3年生でシャンソンコンクールに入賞、銀座『銀巴里』に雇われ歌っていたんでありますねぇ・・・・

美輪明宏や戸田昌子、三島由紀夫に吉行淳之介、そして寺山修司といった名前がツラツラと浮かぶシャンソン酒場『銀巴里』、まさに一時代を築いた酒場・・・・酒場・・・・酒場・・・イイ響きですなぁ(笑)
しかしまぁ、そんな土壌の中に身を置く事で、あのなんとも言えない長谷川きよしの世界観が生まれてきたんでありましょうねぇ

クククククク、長谷川きよし、しっかり我が家にあるんですねぇ音が(笑)
この時間になって呑み直しながら聴いています。

ところで、シャンソン酒場『銀巴里』というと、「ジャズにも大きな影響のあった酒場である」てな話は以前しましたよね。「1963年から1965年まで、毎週金曜日の午後にセッションが行われていた。」てな話だったんですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
日野晧正、高柳昌行、中牟礼貞則、宇山恭平、菊地雅章、山下洋輔、 金井英人、稲葉国光、 富樫雅彦、山崎弘といった、いわゆる当時いろんな意味で挑戦をしていた日本のジャズミュージシャンが、創造的な場としてセッションを行っていたのが、シャンソン酒場『銀巴里』だったんでありますねぇ。
興味があるようでしたら、内田修先生が録音した音源を是非ともお探しいただきたいと思います。

♪ きっと私を つよくだく時も あなたは一人 淋しかったのね
  あなたの 愛した この髪さえ 今は泣いている
  今は泣いている 今は泣いている ♪

「俺の方が泣きてぇよぉ」(なんのこっちゃ)

そんなわけで(どんなわけで?)暑さのせいか母が思いもよらない事を言い出しました。
「たまにお寿司もいいなぁ」
「生もの喰わん人が、お寿司って・・・・?」
『料理当番、本日の一品』です。

久しぶりの手鞠寿司です。「蒸した海老と蒸したホッキなら母も喰えるだろう」ってんで作ったのですが、ペロッと食べてました。(一つだけマグロが見えますが、これは私が食べました。笑)

こちらは、牛の蜂蜜と粒マスタード焼き、これはもっぱら我が胃袋に入りました。

さて、今日の一枚は、久方ぶりのチェット・ベーカーです。
が、個人的にはそれほど興味のなかったアルバムなんです。なんていうかなぁ、いかにも西海岸?
つまりは、アドリブ云々ではなく、編曲云々の世界を、私は基本的に好まんのでしょうね。しかるにこういったアルバムは完全に敬遠しがちです。

ただね、何度も言いますが、私も歳を取って丸くなったというか、今日の昼間これを聴きながら本何ぞを読んでおりますてぇと、それはそれで良いかと・・・

ともかく、ジェームス・ディーンの死の直後作られたドキュメンタリー映画の音楽を、ジョニー・マンデルとビル・ホルマンの二人がジャズっぽく編曲して、チェットとバド・シャンクをフューチャーして作ったと、そういう一枚です。

THEME MUSIC FROM "THE JAMES DEAN STORY"
1956年11月8日録音
CHET BAKER(tp) BUD SHANK(as,fl) with JOHNNY MANDEL & BILL HOLMAN ORCHESTRA
[CHARLIE MARIANO(as) RICHIE KAMUCA(ts) PEPPER ADAMS(bs) CLAUDE WILLIAMSON(p) MONTY BUDWIG(b) MEL LEWIS(ds)]

1.JIMMY'S THEME
2.THE SEARCH
3.LOST LOVE
4.PEOPLE
5.THE MOVIE STAR
6.FAIRMONT , INDIANA
7.REBEL AT WORK
8.SUCCESS AND THEN WHAT ?
9.LET ME BE LOVED
10.HOLLYWOOD