JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

由伸救出せり

2010年05月16日 | d-f

雲は多かったもののやっと気温も平年並みに近づき、お天気的にはまぁまぁの日曜日じゃなかったでしょうかね。

先週は頑張ってサイクリングなんぞに出掛けたんで、今週は自宅でゆっくりしようかとゴロゴロしていると。
「ゴロゴロしてんだったら、○○(息子です)のまだ片付けてない道具をなんとかしてくんねぇかな」
と母。
そういえば、息子のガラクタ整理は前に一度始めたものの途中で投げ出していたのでした。
「え~~~~~だってぇ・・・疲れてんのに・・・・・」
無駄な抵抗です。(笑)
「だけどいっぺんには無理だよ。」
目標は段ボール箱約3つ、
「頑張るぞう!」

ほぼ捨てる物ばかりなんですが・・・・
「CDは、捨てちゃイカンだろうなぁ・・それにしても、このガラクタにいくらつぎ込んだんだろ?」

なんだかわからんカードなんて小箱4つくらいあります。
そういえば、Mさんのお店でもカードを買っていく子供たちがいますが、いずれゴミとなる事は目に見えているわけで、
「もねったいねぇよなぁ」

するとそんなガラクタの中に、こんなものが

1998年版読売巨人軍、高橋由伸選手のテレフォンカードです。
「そうそう思い出した。」

これはまさしく私が息子のためにともらってきたテレフォンカードであります。
音楽の才は無いとあきらめ、せめて野球にでも興味を持ってくれればと・・・・
それなのにアヤツはキャッチボールすらろくにやらずに・・・・・
「そして、このテレフォンカードもガラクタの中に埋もれてしまっていたのだねぇ・・・・・シクシク、今日こうしてやっと救出出来たことを、私は嬉しく思うよ。」
息子なんてぇものは、けして親の思うようにはならんものなのでありますよ、はい。

そんなテレフォンカードを見ていたら
「もうイイ、もうやらん、そのまんまアイツに送り届けてやる!」
あはは、なんちゃありません。息子のせいにして片付けを止めようという姑息な言い逃れ、結局は段ボール箱1つで、本日の片付けは終了してしまいました。

その後は、部屋に閉じこもってレコードを聴きながら、巨人・ロッテ戦を音を消したテレビで見るという、まさに贅沢な午後を過ごしたのでありました。
「みろ!オレがテレフォンカードをガラクタの中から救出したから、由伸がホームラン打ったじゃねぇかよ!偉い由伸、おまえはまだまだやれるヤツだ!」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

今日はギリギリまで野球観戦をしておりましたので、簡単スペアリブのニンニクマヨネーズソースです。
塩胡椒したスペアリブを蒸して脂を落とし、魚グリルで焼きました。ソースはマヨネーズ、マスタード、卵黄、おろしニンニク、塩、オリーブオイル、レモン酢を混ぜ合わせたもの、それにグリンピース入りバターライスを添えてみました。
調理時間30分、ライスもビールのつまみになるんですねぇ(笑)

さて、今日の一枚は、久方ぶりのエリック・ドルフィーです。

ドルフィーの発掘音源というのも、これでもかってくらい数が多いんでありますが、これもまた、コルトレーン同様、ドルフィーも、今なお熱烈な信奉者(いやオタクかな)が、存在しているという証でもあるのでしょう。
かく言う私もそこそこの信奉者であると思うんですけど、発表されていながら聴いていない発掘音源がまだまだあります。
ただし、その音源全てが聴くに価するかは、音質、保存状態、等々、疑問でもあるのですが。

今日のこのCDも1999年に発売された発掘音源盤です。

ドルフィーとハービー・ハンコックというとあまりピンとこないかもしれませんが、1962年10月に、チャールス・ミンガス・グループの一員として、かの悪名高き「タウン・ホール・コンサート」へ出演した前後に、ドルフィーのバンドにハンコックが加わったとされています。(これも発掘盤ですが「LEFT ALONE」で、10月7日の録音が聴けますよね)
ただ、そうそう仕事のあるバンドでもなく、ドルフィーのバンドと呼んで良いものやら悪いものやら、当時ドルフィーが住んでいたロフトには、壁の隙間から雪が吹き込んで、部屋の中に積もっていたってくらいひどい生活をおくっていたらしいですから、自己バンドで活動てな贅沢はなかなかねぇ、ハンコックが加わったバンドの正式録音が残っていないのも頷けます。
それだけに、ハンコックの加わったドルフィー・バンドの録音は、価値が有るとも言えるわけです。
イリノイ大学で行われたこのコンサートもまた、フレディ・ハバードの「THE BODY & THE SOUL」の合間セッションといった取り扱いだったのでしょう。

この発掘盤が世に出るまでは「LEFT ALONE」が、このバンドの唯一無二の録音と思われていました。ところがねぇ、音がひどいんですよこれが。(笑)そこへ、この音源発掘でしょ、かなり話題になりました。

そして、(ハンコックは若いから後回しにして、笑)ともかくドルフィーが良いんです。
この演奏なんかを聴くと、どうして1963年という年のドルフィー、ド頭の正式録音がもっともっと残っていないのか、
たしかに身も心もボロボロ常態ではあったでしょうが、まさに彼が頂点を極めるそんな時期でもあったわけですから・・・・・・

THE ILLINOIS CONCERT / ERIC DOLPHY
1963年3月10日録音
ERIC DOLPHY(fl,bcl,as) HERBIE HANCOCK(p) EDDIE KHAN(b) J.C. MOSES(ds)

1.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
2.SOMETHING SWEET, SOMETHING TENDER
3.GOD BLESS THE CHILD
4.SOUTH STREET EXIT
5.IRON MAN
6.RED PLANET
7.G.W.