ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「辞めてやる!」

2010年04月22日 | 感じたこと
 今朝私がパート従業員として働いている事務所に出勤してまもなく、上司から同僚の32歳の若い青年が今日で退職するという電話があったと伝え聞いた。

 昨年の秋から約半年間ではあったが、一緒に現場に行く機会が多い同じチームに属していたこともあって、よく行き来の車の中で喋った仲間だったので、少し残念に感じだが、彼自身にとっては苦渋の選択だったのかもしれないが、その後私の携帯電話に彼からのメールが入り、自分にとっては各戸訪問をする営業は向いていなかったのではと書かれていた。

 私自身の感想を率直に言えば、仕事の内容が向いているとか向いていないとかではなくて、一週間の土日を除く平日の十時から五時頃までのパート仕事なのだから、仕事がきついというわけでもないのに、毎週必ず一日か二日は体調を崩したと言って欠勤していたことを思うと、仕事として続ける意思が弱かったとでも言うべきだと思うのだ。

 30過ぎの若さで、いくら週に三度ほどは夜間のバイトとして居酒屋の店員もやっていたらしいのだが、少し寝不足になることはあっても、頑張って出勤してくれば何とか現場に到着する前には目が覚めて仕事ができるのになぁと、いつも思っていたのだ。

 しかし、彼は土日の休みに彼女とデイトすることも含めて、遊んだりフットサルに興じたり、バンドの練習をしたりと、いろいろと活躍しているみたいなので、疲れることもあろうが、一週間の五日間連続で出勤できたことが少なかった。

 本人曰く、「自分には向いていなかった」らしいのだが、どう考えても「向く」「不向き」の次元ではなく、「仕事としてやり抜く」という精神が欠けていた様に思えてならない。

 上司に電話で辞意を伝えたと彼自身のメールには記されていたが、突然の知らせに私自身は残念に思うと共に、新たな彼自身の決断は尊重するが、今後の就職活動も厳しい中での退職に「大丈夫?」と突っ込みたくなる気持ちでいっぱいである。

 話は替わるが、最近二人か三人の高校生が入学して、まだ一年しか経っていないのに、今通学している高校を辞めてしまったとの話を聞いたのである。

 ひとりの男の子は、中学卒業と同時に受験した府立高校の工業科で、先生との馬が合わないとでもいうのだろうか、学校が面白くないと二年生を目前に退学してしまって、今後は定時制高校に通って、日中はバイトか仕事をするというのである。

 母親に言わせれば、せっかく入った高校なのに、「いったいどうしたいのかが分からない」と嘆いておられたが、先生との折り合いだけでなく、社会に出れば多くの人間関係の中で、自分の思うようにならないことも多くあるはずなのに、今の子供は「我慢が出来ない」と言う。

 しかし、子どもたちだけでなく、大人の仲間入りしているであろう30歳を超えた青年も「我慢を知らない」とでも言うべきか、すぐに「辞めてやる!」「辞めさせて下さい!」が多いのだから、「医師の上にも三年」の諺もナシのつぶてである。
コメント
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