ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

何の魅力もない新党!

2010年04月04日 | 日本の課題
 民主党が政権交代を果たして、やっと六ヶ月が経過したと思ったら、七月の参議院選挙を前にして、新政権が期待はずれで、自民党もだらしないとして、第三極の「新党」を結成せねばというシナリオが急に浮上して、与謝野薫元財務大臣と郵政民営化に反対して自民党を出て無所属で活動している平沼赳夫元経済産業大臣が新党を今月中に結成するという。

 この動きに先駆けて、自民党を離党した鳩山邦夫元総務大臣や園田博之前幹事長代理も同調するとか言われているが、そもそも新党を作る理由や目的がはっきりしないばかりか、参議院選挙前に政党助成金の対象となるための最低条件の国会議員5名を確保することで見通しがあるらしいのである。

 それにしても、ここに来て「新党」を立ち上げるという政局がらの動きが何故に必要かがわからないし、ましてや国民、有権者には全くと言っても過言ではないほど、理念や政策の違いなど自民党とどう違うのかわからない動向である。

 与謝野馨氏、園田博之氏、平沼赳夫しらは、自民党にとってはべテラン議員であり、閣僚などの経験者として「実力者」と呼ばれる議員かもしれないが、いずれも60代から70代の高齢議員であり、フレッシュさや若さで国会、政治を改革してくれると言った期待感を抱くことも出来ない様な方々なのである。

 本当に国会の危機や自民党の危うさ、頼りなさを語るならば、自民党の再生の為に頑張ると語っている谷垣禎一総裁に進言しつつ、党内議論を深めて改革、変革の路線へと歩めばいいのだが、批判しおん出て新党を結成するというのは、自分たちのお城を作ってのさばりたいとしか思えない愚かな選択と言っていいのではないだろうか。

 本当の現在の日本の政治、経済などの危機感を感じるならば、新党結成などというエネルギーを別なところで発揮して、国民、有権者が拍手喝采したり、喜ぶ政策の実現に寄与してもらいたいものである。

 本当に日本経済の不況、不景気は、相当な嵐として産業界や仕事探しの若者を中心とした就職活動をしている人にとっては厳しくのしかかっている現状で、多くの若いホームレスやネット難民が増加しているし、中高年の仕事探しも大変厳しい状況が続いているのだ。

 昨夜もニュースの特集で放映していた現実は30代の青年が勤労意欲も失って「生活保護」を毎月8万余受けながら、路上生活を繰り返していて、ハローワークには、一応見せ掛けだけの「求人姿勢」を示しているに過ぎないという若者がいた。

 将来の展望や希望、夢を持つことすらなく、ただその日を食ってネル、そんな毎日の繰り返しの中で、若者は就職や結婚、家庭を持ったり、家を持つ願望すら全く見失っているのであった。

 その全てが政治のせいだとは言わないが、緊急対策やサポートが必要な国民に対する施策や手立てを考えるのが国会議員の仕事なのだが、自分たちの権力や立場を如何に良くするかしか考えていないと思える、年老いた国会議員たちの「新党構想」には賛成しがたい違和感を感じている。

 せめて、若手、中堅と言われる30代から40代の国会議員たちが、これからの日本の政治状況を打破するために、新しい理念と政策を立ち上げて「新党を結成」するのなら、少しは拍手したいのだが、全く音沙汰がないのが不思議なこくらい寂しい限りである。
コメント
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