ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

『三寒四温』

2010年04月15日 | 季節の話題
 四月半ばが過ぎたというのに、サクラの季節もほとんど過ぎた感のある今日この頃なのに、またもや京都では10℃を下回る「寒の戻り」とでも言うのでしょうか、ともかく暑い日が来たと思ったら、またも寒さがぶり返す、所謂「三寒四温」の季節です。

 それにしても、昨今の「三寒四温」は激しくて、先週末には24度近くに温度計がなった昼下がりなんかは、あわててティーシャツに着替えて仕事をしていたのに、今日はまたもや冬のジャンパーを着なくては「寒い」と感じる日中であった。

 所謂「三寒四温」とは、毎年だいたい節分過ぎて、立春を迎えた後、「春に向かって」、文字通り、寒い日が三日あれば、温かい日が四日あって、段々と春が近づいていると実感できる、二月下旬から三月にかけての日本列島の気候をなぞらえて言う、昔からの季節用語のはずです。

 しかし、今年の「三寒四温」は、ちょっと厳しすぎる感が強く、暖かくなったり、冬に逆戻りしたように冷え込んだりが激しく三月初旬からなんと七度か八度も大きな気温の上下が続いていて、天候不順のために野菜の収穫に大きな支障が出ていて、野菜が軒並みに値上げとなっている。

 また「春物への衣替え」も、いつしたらええのやら、まったく分からない有様で、街でも夏衣装と冬衣装が混じった感じでファッションも朝から服選びが大変なのではないでしょうか。

 東京都中央卸売り市場で最も青果物の取り扱いが多い、大田区の市場では、今月2日から8日にかけてのねぎ5キロの取引価格が1827円と、前年同期の約二倍に高騰していたという。

 高知県産の茄子は、同じく5キロ2646円と、同じく4割高、小松菜やピーマン、キャベツも、いずれも三割から四割は高く取引されているという。

 大手スーパーでも葉物を中心に高騰しているといい、野菜のカット売りやバラ売りで価格の値上げ感を抑えようと躍起になっているという。

 一方、百貨店業界では、この不況風に追い討ちをかけるような天候不順で、春物や夏物よりも、薄手のコートが四月に入ってからも売れていて、昨年の1.8倍売れたと日本橋高島屋では言っているそうで、風邪薬の売り上げなどと共に約二割売り上げを伸ばしているという。

 「野菜が高い」という印象が一番強く、ある主婦はほうれん草やキャベツが高いので買い控えして、安いモヤシを代用品として購入して、工夫の献立を料理しているという。

 それなのに、地球温暖化への対策も盛んだとのご時勢なのに、電気毛布やエアコン、ストーブが相変わらず活躍しているという、天候不順がいつまで続くのであろうか。

 ちょっとした工夫で、野菜が高騰してても美味しく栄養価の高い食材を上手に食べる方法も、主婦の皆さんの知恵であり、室内気温が下がっていたら、毛布や厚着で凌げば、決してストーブやエアコンの世話になる必要は無い「三寒四温」の季節が続く。
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