ガリバー通信

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「宇宙」を旅する日本人。

2010年04月06日 | とんでもない!
 さて、日本時間で5日午後7時21分(ケネディ宇宙センタ-5日午前6時21分)に打ち上げに成功した、アメリカのスペースシャトル「ディスカバリー」で、日米の7人の宇宙飛行士が宇宙に飛び立ち、日本人宇宙飛行士としては7人目、女性としては向井千秋さんにつぐ二人目で、ママさんとしては初めての宇宙旅行を体験する人となった、山崎直子さん、39歳が話題となっている。

 私自身も、日本人が「宇宙に行く」こと自体には関心もあるし反対するつもりはないが、このディスカバリーをはじめとするアメリカ合衆国の航空宇宙局の宇宙開発そのものは、今年中にスペースシャトルによる打ち上げは終了させる予定だという。

 つまり、スペースシャトル・エンデバーの地球帰還時の爆発事故で大きく信頼を失った米国の宇宙開発事業が、当初の計画を大幅に遅らせつつ、国際宇宙ステーションの建設ならびに長期の宇宙空間での滞在を経験し、無重力環境での多種多様な実験や試みを繰り返してきたことは、今後の人類の将来への多様な発見、発明、開発に繋がる貴重なデータや立証をしたことは間違いないと思う。

 でも、そもそも、これらの宇宙旅行や宇宙開発の事業目的の根底にあったものは、米ソ間にあった冷戦構造の下での「軍事的意義と目的」が主だったことは間違いない事実だったのである。

 その一端で日本もアメリカ合衆国の宇宙開発ならびに宇宙での実験や発見に一役買うという立場で人材としての「宇宙飛行士」だけでなく、多額の「宇宙実験費用」の負担をしてきたのである。

 1992年9月に「毛利衛さん」が日本人初の宇宙飛行士として、地球の周りを回って無事帰還して以来、向井さん、若田孝一さん、土井隆雄さん、野口聡一さん、星出彰彦さんと続いた日本人宇宙飛行士の宇宙旅行に、多大な税金が支出されてきたことも事実なのである。

 現在、国際宇宙ステーションに約4ヶ月の滞在を経験した若田光一さんに続いて、野口聡一さんが半年間の宇宙での滞在を経験中なのだが、聞こえて来るのは、今回の山崎直子さんが持って行っているミニ琴と野口さんの雅楽の笛の協奏がどうなるかというイベントなのである。

 実際は科学的実験やそれなりの任務、役割もあるとは思うが、こうした国費をつぎ込んでの「宇宙開発協力ごっこ」は、もう止めにした方が賢明ではないかとさえ思うのである。

 確かに「宇宙旅行」と言えば、「夢がある計画」だと思われがちだと思うが、よーく考えてることもないが、地球からすれば地上200キロから300キロほどの上空を周回しているに過ぎない「スペースシャトル」なのであり、天気がいい日であれば肉眼でも「人工衛星」と同じく発見できるほど近い距離でもあるのである。

 「宇宙旅行」と称された地球の上空を飛ぶ周回コースで、一人25億円とも言われる費用が一般の場合は必要とされる高額旅行費用を、今後も出し続ける必要を私はほとんど感じないのである。

 『宇宙旅行』は、夢の中で十分である。
コメント (1)
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