ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

岡部まりの出馬表明。

2010年04月14日 | とんでもない!
 参議院選挙が7月に行われるとあって、国民のための政治よりも、選挙のための政治に大きく国会を中心とした政治家や政治状況は変わりつつある。

 その中で昨年政権交代を果たした「民主党」が、小沢一郎党幹事長の指導、リーダーシップの下、参議院での圧倒的過半数を獲得すべく、二人区以上の都道府県選挙区には二人以上のの候補者を立候補させると、特に都市部では具体的な立候補者の人選及び記者会見が行われている。

 愛知、京都選挙区についで、大阪府の選挙区では、現職の尾高議員の再選と共に、新人としてテレビタレントで、大阪的娯楽番組として長年超視聴率を稼いでいる話題の「探偵ナイトスクープ」に秘書として出演している「岡部まり」さんを立候補させることが公表された。

 何とも民主党も結局人気やテレビで顔を売っているタレント頼りの立候補者の人選を進めていたのかと、噂を聞いたときからガッカリと言うべきか半信半疑ではあったが、本人も決断したらしく今日小沢幹事長と共に記者会見された模様である。

 「大阪タレント票」と評される100万票を超す大票田と言われているが、横山ノックや西川きよしに代表された、お笑いタレントが代議士や府知事となった例が、そういった雰囲気や定説とされて久しいのである。

 しかし、選挙民をバカにしてはしませんか?

 国政に参画するのは国民の誰もが出来る権利でありますので、たとえタレントであろうとなかろうと、どんな職業の方が立候補されてもいいのですが、あまりにも政党側の勝手な都合や論理に乗せられて、政治的思想や政策に対するはっきりとした主張や考え方が見えないままに、大物政治家などに口説かれての立候補の決意とは如何なものだろうか。

 まさに、タレントの言語である「才能」に恵まれた芸能人だとしても、政治家もしくは議員として、さてどれ程の思いを持って立候補されるのかが全く想像できないまま、政党の数の論理に一役買うための駒になるだけなら、立候補はお辞めください。

 「岡部まり」さん自身の政治的野望や政策的見解を聞いたことがないので、一般論としての感想に留まるのだけれど、今後もどの政党からだとしても、人気のある芸能人や有名人を担ぎ出して立候補させるという、前時代的な手法での候補者選択は、もう辞めていただきたいものだと切に願うものである。

 関西地区を中心に金曜日の深夜帯にも係わらず、常に20%台の視聴率を誇る朝日放送テレビの「探偵ナイトスクープ」は、確かに私自身もよく観るテレビ番組なのだが、視聴率がよくて顔が売れているという「岡部まり」というタレント、ひいて言えば20年以上も秘書という肩書きで出演されている、番組のマドンナ的存在だとしても、参議院議員になるために歩んで来られたタレントではないだろう。

 先の総選挙でも、民主党小沢一郎氏に見出されて立候補し、女性議員となった十数人の方々の中にも、地方局や地域で著名な活躍をしていたアナウンサーやタレント、有名人が何人かいたらしいが、一時の選挙民の人気投票で議員を選ぶなんて手法は、有権者をバカにしているし、結局は立候補者自身をも軽視しているとも言えるのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする