ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

原爆投下!!!

2009年08月03日 | 世界の問題
 オバマがアメリカ大統領になって半年以上が過ぎ、1945年8月の原爆投下から64年の歳月が経った。

 写真は、広島に今も残る「原爆ドーム」と呼ばれる残骸が、かつて建物として機能していた時の写真である。

 1945年(昭和20年)、日本は太平洋戦争で劣勢を余儀なくされ、敗戦が濃厚となっていた。

 同盟国ドイツは、1945年5月に無条件降伏し、ドイツの戦後処理問題などを協議するため、アメリカのトルーマン大統領、イギリスのチャーチル首相、ソ連のスターリンが、7月にベルリン郊外のポツダムで会談した。

 この会談中の7月26日に、アメリカ、イギリス、中国の3か国の名前で、日本に無条件降伏を求める「ポツダム宣言」が発表された。

 日本政府は、この宣言を無視したため、アメリカは8月6日広島へ、そして8月9日は長崎に、原子爆弾を投下したのであった。

 一方、それまで日本とは交戦していなかったソビエト連邦が、8月6日に日本に宣戦し、日本が占領していた満州(中国の北東部)へと侵入し、戦闘を開始した。

 その後、現在の樺太サハリンへも上陸し、日本の占領状態から解放を迫った。

 そんな経過かから、日本政府は8月14日になって、漸く「ポツダム宣言」を受託し、無条件降伏し、翌日、天皇陛下の玉音放送で全国民に知らされて、太平洋戦争、第二次世界大戦が終結したのである。

 その大きな「きっかけ」となったのが、広島、長崎への「新型爆弾」すなわち、原子爆弾の投下による、大被害があった。

 8月6日、西太平洋テニアン島米軍基地を午前1時45分に離陸した、長距離爆撃機B29、すなわち「エノラゲイ」と呼ばれた原爆搭載機が、晴天の早朝の広島に飛来し午前8時15分17秒に、上空から原子爆弾を投下したのである。

 投下された爆弾は、ウラニウム爆弾で、直径71㎝、長さ3.05m、重さ約4トン、TNT火薬2万トン分に相当する大型爆弾だったが、何故か「リトルボーイ」と命名されたものであった。

 高度9600mから投下された爆弾は、50秒後に高度570mで爆発し、爆心地から半径500m以内で、90%以上の人が即死し、11月までに死亡した人数が約14万人に達し、3年後の1950年の広島市役所の発表では原爆症も含めて、推定で24万7千人の人が亡くなったとされている。

こうした歴史的時事に対して、オバマ大統領は、「核廃絶への意向」を語る中で、アメリカ大統領として初めて、広島、長崎への原爆投下に対する「道義的責任」を認めた。

 しかし、あの原爆搭載機の生き残りの米国退役軍人は、「道義的責任論」は間違いとし、いまだに「日本の降伏を促すため」の最良の作戦だったというのである。

 「核兵器」は、この地球上にあってはならない、とんでもない大量殺人兵器であり、米、ロシアをはじめとする軍事大国が、全ての核兵器を廃絶すべく「平和」のための決断をすべきである。

 今後も地球上での「核兵器」の使用を断じて正当化してはならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする