国連の女子差別撤廃条約(CEDAW)と聞いて、どのくらいの人が認知出来るだろうか。本ブログの常連読者なら誰でも知っているとは思うが、一般大衆にどのくらい認知されているかというと、かなり認知度は低いのではないだろうか。だかたとえ認知度は低くても、それが国民生活に与えている影響は計り知れない。国民が知らないところで、次々と社会環境を変えてしまう恐ろしい勢力と言えるだろう。
本ブログのタイトルの補足欄にもあるように、男女共同参画は国連の女子差別撤廃条約(以下、本条約)を基盤として行われている。本条約は世界各国のフェミニストが集まって作られたもの、従って本条約に従って活動する勢力は即ちフェミニズム勢力である。また本条約に関する委員会は定期的に会合を開き、そこで各国のフェミ汚染状況を把握し、各国に対し指示を出す。
しかし、この会合に集まる連中も当然フェミニストなので、常に女性は不利な状況に置かれているという立場でしか物を言わない。そのため、実態とはかけ離れた間違った情報が委員会に伝わり、女性差別が解消されていないと判断される。当然男性が不利になっている状況などは話にも上がらない。
こうした状況に自民党の片山さつき参院議員が異議を唱えている。彼女はまず国連そのものについて、「透明性・客観性が担保された完全無欠の機関であると妄信すること自体が間違い。その体質は、利害や思惑が激突する世界各国の国会と変わらない」と指摘、更に本条約に関しても、慰安婦問題への日本政府の取り組みを批判したり、皇位継承権が男系男子のみと定めた皇室典範についても難癖を付けていたなどと、本条約の欺瞞を指摘している。
これまで、本条約を批判するような記事が発信されたことはほとんど聞かない。僅かに雑誌「正論」等で稀に論考が掲載される程度だった。そのため、国民の多くは、本条約の欺瞞どころか存在すら知らない。従って、女性専用車両などの社会のあらゆる女性専用化に対しても、それらが全て本条約から端を発しているということに気付かず、闇雲に鉄道会社に抗議したり、男女共同参画を推進するなら女性専用はおかしい、などといった言動が乱立し、的確な批判が出来ないという手詰まりに陥ってしまう。
焦点が定まらない批判は混乱を招くだけで却って敵に塩を送る結果になりかねない。かといってマスコミもフェミ全面支持の立場がほとんどなので、なかなか情報を得るのは難しい。しかし、例えば国会議員や管理職の女性比率が少ないから増やすべきだと主張する一方で、女性専用の施設は次々と作り上げる。本当に男女平等を目指すなら女性専用を新規に創設するなどもっての外の筈なのに、何故それが堂々とまかり通るのか、そこから男女平等という概念はフェミの単なる方便に過ぎないという結論が導き出される。このように、現状を見渡して、それらがどんな理屈に基づいて存在するのか、どう考えれば辻褄が合うのか見出す必要があると思う。また本ブログのコメント欄にも、鋭い分析をした投稿が数多く見られるので、それらも参考にしながら考えて欲しい。私自身もこれらのコメントは非常に参考になるのでこの場を借りて改めて御礼申し上げたい。
・国連の透明性、客観性を疑え 女子差別撤廃委の“異常”さ 片山さつき議員 2016.03.19
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160319/plt1603191530001-n1.htm
国連女子差別撤廃委員会の“異常”さが際立っている。7日発表した最終見解で、慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意などを批判しただけでなく、最終見解案では、皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性への差別だとして、皇室典範の改正を求める勧告まで盛り込んでいたのだ。前参院外交防衛委員長である自民党の片山さつき参院議員に聞いた。
「国連を、透明性・客観性が担保された完全無欠の機関であると妄信すること自体が間違い。その体質は、利害や思惑が激突する世界各国の国会と変わらない」
片山氏は、こう言い切った。
それにしても女子差別撤廃委員会の対応はひどい。日本政府の慰安婦問題への取り組みを不十分だと指摘したうえで、日韓合意を「被害者を中心に据えたアプローチを採用していない」などと批判したのだ。
さらに、日本の国柄や歴史・伝統を無視して、皇室典範にまで難クセをつけてきた。日本側が強く抗議し、最終見解から記述は消えていた。
片山氏は「日本ほど国際的に貢献している国はない。私も財務官僚時代、ロシアその他の最貧国の債務繰り延べ問題などに取り組んだ。日本は多くの国から感謝されている。ところが、国連は違う。特に、潘基文(パン・ギムン)事務総長が今年末で任期満了となるため、『次の人事』を見越した政局で動いている」と語った。
国連が慰安婦問題などで一方的になる背景として、反日・左派団体の長年にわたる組織的活動や、反日国の暗躍を指摘する声もある。日本の国益を守るべき外務省は後手後手だった。
片山氏は「慰安婦問題は、朝日新聞が1980年代、吉田清治氏の事実無根の証言を報道して広がった。実に30年以上、日本は汚名を着せられてきた。これを国内の反日勢力が利用し、日本と日本人に大きな負の遺産を強いてきた」という。
ただ、2012年末に第2次安倍晋三政権が成立し、慰安婦問題の解明や名誉回復に乗り出している。片山氏は続ける。
「ようやく、多くの日本人が歴史の真実に気付き、まともな日本のあり方を求めるようになった。慰安婦は決して性奴隷ではない。政治家は国連や世界に真実を発信して、子孫が誇るべき日本を残す義務がある。これまで作られた不名誉が大きいが、最後まであきらめません」 (ジャーナリスト・安積明子)
・女性差別問題で批判を受けた日本、国連の中国籍委員に矛先 2016-03-20 14:31:15
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2016-03/20/content_38049979.htm
国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)が国際女性デーの3月8日に発表した「最終見解」が、日本政府の反発を呼んでいる。「女子差別撤廃条約」の実施状況の審査に当たる同委員会は2009年、日本に対する「勧告」を出していた。今年の「最終見解」は、「勧告が十分に実行されていない」と日本を厳しく批判するものだった。
日本の官僚の中にはこの劣勢に対し、審査の背後に別の動機があると主張する人も現れている。「読売新聞」英語版には、「報告書は、偏った考え方の団体や個人の話に依拠して作成された」と疑う政府関係者の話が匿名で引用されている。「委員会から脱退するべきだ」と主張する強硬派の政府高官もいるという。矛先は、中国出身委員の鄒暁巧女士にも向けられた。鄒女士が報告書作成に大きな影響を与えたというのである。
「日本側の主張には道理がない」。「環球時報」記者の取材を15日受けた鄒女士は、委員会の専門家23人は独立した身分を持っており、政府の代表者ではないと指摘する。「私は、日本の審議のための報告者を担当した。最終見解における日本の問題に関する観点や提案はすべて、委員会全体が討論して採用した。個別の専門家の意見ではなく、委員会全体の意見であることは明らかだ」。鄒女士によると、委員会の最終見解では、日本の女性の地位をめぐる様々な問題が扱われている。女性に対する暴力、強姦の定義の狭さなど、多岐にわたるその報告内容は、個別の委員の一存によって通るものではない。
国際連合人権高等弁務官事務所の報道担当のリズ・スロッセル氏も「環球時報」記者に対し、CEDAWは独立した機構であり、特定の国の立場や観点を代表するものとは言えないと指摘した。委員会の報告が代表しているのは委員会全体の観点であり、これと委員個人の観点とを関係づけることはできない。
日本側の不満の背景について、鄒女士は、日本政府と韓国が昨年末に慰安婦問題についての合意を達成したことで、日本側としては、国連のいかなる機関にも慰安婦問題については触れてほしくないという思いがある可能性があると指摘する。「彼らの主観にはそう映っているのかもしれないが、慰安婦問題が存在しているのは事実で、解決が得られていないのは確かだ」。鄒女士によると、安倍政権からはここ2年、慰安婦問題をめぐる否定的な声が漏れ続けてきた。日本の公的な人物が、政府関係者を含め、慰安婦の不利になるようなことを言ったり、慰安婦を侮辱するような発言をする傾向も強まっており、委員会がこれに着目することとなった。
女性の権益の問題に専門家として長年携わってきた鄒女士は、日本政府がここ2年、女性の地位向上のために少なからぬ努力をしたことを評価している。だが全体としてまだ大きな改善の余地があり、今回の委員会の最終見解での取り扱いと提案とにつながった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月20日
<その他の話題>
・中学校教諭の女、清涼飲料を箱ごと盗む 容疑で逮捕 愛媛 2016.3.20 21:11
http://www.sankei.com/west/news/160320/wst1603200064-n1.html
愛媛県警新居浜署は20日、スーパーで清涼飲料水を箱ごと万引したとして、窃盗の疑いで愛媛県新居浜市立中教諭、鈴木佳代容疑者(43)を逮捕した。
逮捕容疑は20日午前11時ごろ、市内のスーパーで1・5リットルペットボトル8本入りの箱と、睡眠改善薬3箱を盗んだ疑い。
同署によると、睡眠改善薬が無くなったことに気付いた店員が防犯カメラを確認したところ、鈴木容疑者とみられる女が清涼飲料水を箱ごとカートに載せて持ち出す様子が写っていた。女はその後店内に戻り、同じ清涼飲料水を1箱購入したという。
スーパーからの通報を受けて、署員が市内のコンビニで鈴木容疑者を発見。車内には清涼飲料水入りの2箱があり、かばんから睡眠改善薬の中身だけが見つかった。
・「子を産めない人は寄付を」 「2人以上」発言の校長 2016年3月12日18時55分
http://www.asahi.com/articles/ASJ3D4SV1J3DPTIL008.html
大阪市鶴見区の市立茨田北(まったきた)中学校の2月末の全校集会で「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。仕事でキャリアを積むこと以上に価値がある」などと発言した寺井寿男校長(61)が12日、朝日新聞の取材に応じ「人口が減るなかで、日本がなくならないためには女性が子どもを産むしかない。間違った発言とは思わない」と述べた。
「キャリア積む以上の価値」 全校集会の発言要旨
「女性は2人以上産むことが大切」中学校長、全校集会で
発言は今月初め、市教育委員会への匿名の電話で発覚。市教委は不適切な発言として処分を検討している。これに対し、寺井校長は「生徒や保護者から直接おかしいという声は届いていない。私の発言で傷ついた生徒がいたなら真意をきちんと説明する」と述べた。
出産や子育てへの価値観が多様化し、キャリアを求めたり望んでも子どもを産めなかったりする女性がいることは認め「出産を強いているわけではない。子育てが楽しいということを伝えたかった」と話した。
一方で、少子高齢化や不安定な年金制度などの課題を指摘し「男女が協力して子どもを育てるのが社会への恩返し。子どもが産めず、育てられない人はその分施設などに寄付すればいい」と主張した。
また、寺井校長は全校集会で「子育てのあと、大学で学び専門職に就けばいい」とも発言していた。これについては「出産や子育て後も学び直しはできる。女性がキャリアアップで不利にならないようにするべきだ」と話した。
寺井校長は1981年に市立中学の教員として採用され、市立小・中学校の校長を歴任。2015年3月に定年退職したが、同4月に再任用された。(石原孝、長野佑介)
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■「公人として配慮を欠いた発言」
関西大の赤尾勝己教授(教育学)の話 人生をどう生きるかは個人個人で考えることで、他人が指図するべきことではない。社会には結婚をしたくてもできない人もいるし、夫婦になっても子どもを産まないという選択肢もある。今回の発言は、多様な生き方を否定するような発言だ。特に公人であり、生徒と向き合う校長がこのような画一的・硬直的な発言をしたことは、配慮を欠いた発言と言わざるをえない。
・婦人警官2人で暴力被害の虚偽申告、19日間不当勾留された男性へ都に賠償命令
http://www.sankei.com/affairs/news/160318/afr1603180030-n1.html
<交通違反取り締まりで「警察官の違法捜査」認定 都に240万円賠償命令 東京地裁 2016.3.18
17:08>
警視庁の警察官による交通違反取り締まりに抗議したところ、容疑を捏造(ねつぞう)され不当に逮捕・勾留されたとして、東京都新宿区の飲食店経営、二本松進さん(67)が都などに計約900万円の賠償を求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。松村徹裁判長は「逮捕・勾留は違法捜査だった」と認定し、都に240万円の支払いを命じた。
判決などによると、二本松さんは平成19年、妻の運転する車で食材仕入れのために築地市場を訪れ、駐車禁止エリアに約20秒間駐車。警視庁築地署の女性警察官2人が取り締まりを行おうとした。二本松さんが「車内には妻がおり、すぐ発車できる。他にも放置車両がたくさんある」と抗議すると、女性警察官は「暴行を受けた」と無線で応援を呼び、二本松さんは公務執行妨害の現行犯で逮捕。その後、公務執行妨害と傷害の容疑で19日間勾留され、最終的に不起訴(起訴猶予)となった。
松村裁判長は「暴行を受けたとする警察官の供述には変遷や齟齬がある。目撃者4人も『暴行はなかった』と証言している。暴行があったと認定できない」とし、「逮捕や勾留は違法だった」とした。
判決後に東京都内で会見した二本松さんは「反論された女性警察官はかっとして、暴行をでっちあげたのだと思う。小さい事件だが、証拠を捏造してでもメンツを守ろうとする捜査当局の姿勢が現れた事件だ。公務員は適切に業務を果たしてほしい」と話した。
・「不倫はしていない」の手紙攻勢が報じられたベッキーさんに再び批判の山「これで終わったね」 2016/3/23 12:00
http://www.buzznews.jp/?p=2054650
バッシングが収まらない川谷絵音氏とベッキーさんの不倫騒動ですが、強気発言で多くの人に不快感を与えた川谷絵音氏に続き、今度はベッキーさんが「手紙」で炎上しています。
これは3月22日に週刊女性が「仕事関係者100人にお詫びの手紙」を送っているとして取り上げたのがきっかけですが、そこには「川谷さんと不倫をしていません。本当に友達なんです」と不倫を否定する内容が記されているとしてこれが批判を浴びる形で話題が広がっています。
ベッキーさんの不倫を報じた週刊文春は二人がホテルの部屋で一緒に過ごしている写真や密着している写真を掲載していたことから、深い関係ではないという主張が通る段階ではないため、ベッキーさんが未だに「不倫をしていません」と言い張っているとすれば呆れるほかない、と感じる人が多いという点が理由のひとつ。
そしてもうひとつがおとなしく謹慎しているのかと思いきや早期復帰を裏で画策しているようだとしてその計算高さに眉をひそめている人が多いという点で、この記事に対して寄せられているニュースのコメントを見てもこんな書き込みが並んでいます。
「不倫してないは通用しないと思ったほうが良い」
「最後まで自分が認めず被害者面ではますます失望」
「これで完全に終わったね」
「不倫じゃないって主張するなら復帰は諦めたほうがいい」
「友達なら離婚届の提出を待ちわびたりしないと思う」
ベッキーさんの手紙攻勢については宮川大輔さんや近藤春菜さんが手紙を受け取っていることを明らかにしている他、「不倫していない」という内容の手紙をベッキーさんが書いていることについても週刊女性だけではなく、3月19日にはzakzakも伝えており、テレビ局の実力派プロデューサーへの手紙の中で「不倫はしてないという言い訳」を綴っていたとされています。
このように手紙に関する報道が相次いでいることもベッキーさんが「不倫していない」という主張を今も繰り返しているという情報の信憑性を高めており、批判の声が再び高まる要因となっています。
強気発言が多くの著名人からも呆れられている川谷絵音氏に続いてベッキーさんも今回の手紙騒動で見放されつつあると言え、「似た者同士のバカップル」といった評価を下す人が増えているようです。一部ではベッキーさんの夏前復帰が囁かれているとも報じられていますが、ネットを見る限りそうした空気はほとんど見られていません。