駅のホームで列車待ちの行列に横から女性親子(母親と娘)が着席しようと割り込んで来た。近くにいた男性や駅員も駆けつけ注意するも親子は無視。やがて列車が到着。そこで男性が固まってこの親子が先に乗車するのを背を向けて阻止、結局親子は着席出来なかった。しかしここで親子が逆切れ、痴漢をされたと言い出した、周囲の乗客は痴漢は一切なかったと説明するが、乗車阻止をした男性のうち1人は駅事務室に連れて行かれたという。またもう1人の乗客も駅事務室に来るよう駅員に再三促されたが、男性は濡れ衣を着せられるだけだと断固拒否。男性は結局降車することなく列車は遅れて発車したという。
この一連のやりとりはツイッターなどで実況され、たちまち拡散した。また2chやガールズ(ちゃんねる)でも取り上げられ、女性親子への批判が殺到した。
更にこの話題はJ-CASTニュースでも取り上げられ、これを発信元としたヤフーニュースでも配信された。ヤフーのコメント欄では女性親子への批判がほとんどだったが、発信元のJ-CASTのコメント欄は少し様子が違っている。
2ch、ガールズ、ヤフーの各コメント欄は即時反映のためニュース配信と同時に大量にコメントが付く。しかしそれは一過性のものであり、他のニュースも次々と配信されるため、短期間で最新の話題に閲覧者の目が移り、コメントも付かなくなる。
これに対しJ-CASTのコメント欄は管理者の承認制となっているため、反映に遅延が発生する。しかしそのためかコメント投稿のペースも長続きする。特に投稿者の間で意見が割れ、論戦になった場合などは、累積コメント数が増加しコメントランキングの上位に掲載されるため、そこから再度アクセス数が増えることもある。今回の話題の場合はどうもそれにあたるようだ。
では、J-CASTのコメント欄ではどんな意見が飛び交っているのだろうか。
大きく分けると、女性親子への批判派と擁護派との意見である。この二派の意見が対立し、コメント数が大きく伸びる状況になっている。ヤフーなど他サイトのコメント欄では女性親子への擁護派はほとんど見られない。つまりJ-CASTのみの特異的な現象である。
だが、乗車列へ割り込んで来て、着席出来なかったから逆切れして、割り込みを注意した男性を痴漢呼ばわりするような女性親子に何の分があるだろうかと普通は考えるはずである。しかしそこにフェミニズムの屁理屈的な悪知恵が加勢しているようだ。
具体的に擁護派はどんなコメントをしているのか、簡単にまとめてみた。
・乗車列は3列なのに、2列に行列が出来ていた。だから誰もいない3列目の先頭に並ぶのは割り込みには当たらない。
・注意した男性は心が狭い、大人気ない、思い上がっている。(擁護派の間では「注意」ではなく「文句」など悪印象を与えるような言葉をわざと選んでいる。)
・男性に無理矢理に乗車妨害されたら痴漢されたと解釈されても仕方ない。
また、間接擁護派というか、女性親子も注意男性もどっちも大差ないといったコメントも目立つ。
これに対し批判派の意見、中でも擁護派の意見に対抗する意見をまとめてみた。
・乗車列に関わらず先着順で乗車出来るのが原則、後から来て先に乗車しようとするのは明らかに割込みにあたる。
・注意した男性は女性親子のマナー違反を指摘しただけで何ら非はない。体を張って先に乗車させなかった行為は賞賛に当たる。
・女性親子は着席出来なかったのが確定した後に痴漢されたと訴え始めた。従って明らかにでっちあげ。周囲の人も痴漢行為はなかったと証言している。
もちろんこれ以外にも様々なコメントがあるのだが、投稿の数が多すぎてまとめきれない。
ここで擁護派と批判派との意見を比較してみる。大抵の擁護派の意見は子供の言い訳的なレベルで全く分がないように思える。だが擁護派は言い回しを変えて何度も繰り返し投稿している様子が感じ取れる。
それと、擁護派がある程度勢いづいている背景に、女性親子が以前駅員から聞いた言葉を盾にしている点がある。
「前に他の駅員に3列目がなかったら作って先頭にいてよいと言われた」
これも痴漢でっちあげを簡単にやってしまうような女の証言なので、信頼性がそもそも乏しいのだが、これが擁護派の主張の根拠となっているようだ。
しかし、今回の状況では駅員は女性親子に後ろに並ぶように促している。駅員同士で判断が違うということがあるのだろうか。駅員は列車運行や乗客の案内など、様々な状況を想定して日頃から訓練をしているはずだ。従って駅員によって意見が食い違うというのは普通は考えにくい。
だが簡単に女が嘘をついていると考えるのも早計で、新たに3列目を作って先頭に並んでいいという駅員の回答をどんな状況で得たのかというのを考える必要がある。例えば、2列しかないが全部で5、6人しか並んでいなかったという場合、先頭に並んで3列目を作っても、乗車順にそれほど影響はないし、前から待っていた人が着席出来なくなるということもない。だからこの場合は3列目を作るのはOKだ。
しかし、この事件の状況ではどうだろう。恐らく2列でも人数が多く、乗車後すぐに座席が埋まるような状況だったはず。その際に幾ら京王が推奨する3列乗車だからといって、新たに3列目を作って前に並ぶというのは、着席可否のボーダーラインに並んでいる人にとっては深刻な問題である。
そもそも、この女性親子の目的は、着席したいという欲求があって、そのために前に並んだのだ。2列目の後方に並んでも十分着席出来る人数しかいなければ、新たな列を作ることもなかったかも知れない。しかし実際には普通に並んでも着席出来る状況ではなかった。だから3列乗車を利用して割込んだと考えるのが自然だろう。
それに、もし擁護派が言うように3列目を盾に女性親子の行為を正当化出来るとしたら、男性が注意し駅員が駆けつけて騒ぎになった時に、他の客から、「3列目が今まで無かったんだから別にいいんじゃないの?」といった助け舟が出ても良さそうなものだ。もちろん乗客には女性も沢山いたはずだ。
しかし実際にはそんな声は上がらなかった。ということは、多くの傍観者は女性親子の行為を不当と感じ、男性の注意を適切だと思っていたということの裏づけではないだろうか。
ところで、今回のトラブルで何故ここまで女性親子を擁護する意見が噴出するのか。理由は女性を悪者にしたくないというフェミニズムの女贔屓があるからだろう。そのため、擁護論も多岐にわたっていて、2列で並んでいる乗客が悪いとか、駅員の案内が悪いなど、あらゆる方面に責任を転嫁し、女性親子の非を和らげようと必死な様子がうかがえる。中には、女性の怒りを買えば痴漢に仕立て上げられても仕方ない、だから女には近寄るな、相手にするなといった意見まである。しかしそれでは女性はますます増長してしまうではないか。それがフェミニズムの本質的な狙いではないのか。女性が割込みしても許せということか。それは痴漢しても女は我慢して許せと言っているのと同等ではないのか。
女性が横暴になればなるほど、女性は恨まれる立場になる。京王といえば我が国で平成に入って初の女性専用車両を導入した鉄道である。この時は朝のラッシュではなく深夜の遅い時間帯への導入で決して痴漢対策ではなかった。だが女性が恨まれる状況では、女性が多く集まる場所は却って危険な場所に変貌してしまう可能性がある。女性専用車両へのテロに関しても、本ブログでもISの話題の時に標的にされる可能性を指摘した。ISに限らず、女性の横暴に耐えかねた男性が、女性専用車両を狙うということも十分考えられる。もはや女性専用車両は一触即発の場所なのかも知れない。
しかし、実情はもっと複雑で、女性擁護のコメントをしている者達が女性とは限らず、むしろ男性に多いのではないかということだ。だいたいコメントの文面を見ればそれが男性か女性かある程度わかる。どうも女性擁護を繰り返し行っているコメント主は男性が多いのではないだろうか。何故彼らがそうしたコメントをするのか。フェミニズムの回し者なのか。或いは馬鹿マッチョなのか。正体は不明である。しかし男女対立を煽る目的があることは確かだ。
もし男女対立を煽る目的で男性が心と裏腹に女性擁護のコメントをしているとしたら、それは非常に悪質である。何故なら、男女対立で実害を被る恐れがあるのは主に女性だからだ。例えば女性専用車両へのテロなどは、男性は一般には被害に遭わない。つまり女性擁護の男達は女性を危険にするようなコメントを繰り返し、尚且つ自分は被害に遭わないという非常に都合のいい立場にあるのだ。闇雲に身勝手ばかりを主張する女は実害に遭っても自業自得と言えるだろう。しかし女性擁護の男は実害にも遭わない。寧ろこうした男達の方が悪質といえるのではないだろうか。
まだJ-CASTのコメント欄には続々と新しいコメントが届いている。最終的には女性擁護の工作員ばかりのコメントで埋め尽くされ、女性親子にはそれほど非はないといった同情的な論調で終わるのだろうか。だがもしそうなったとしても、それで女性の生活環境が良好になるわけがなく、寧ろ悪化するだろう。そしてその環境を悪化させているのが、恣意的に女性擁護をする男達であるということだ。良識ある女性であれば、こうした男達こそ非難すべきではないだろうか。
・母娘が列に割り込み、制止した男性を痴漢呼ばわり? 京王線・新宿駅ホーム上のトラブルが騒動に 2015/5/27 19:13
http://www.j-cast.com/2015/05/27236283.html?p=all
電車を待っている列に、母親と娘が割り込み、それをブロックした男性が痴漢呼ばわりされた――。京王線・新宿駅のホーム上でこんなトラブルがあったと、ツイッター上で目撃情報が相次ぐ騒ぎになっている。
トラブルがあったのは、2015年5月25日の20時近くだった。平日の月曜日とあって、帰宅を急ぐ通勤客らでホームは混雑していた。
■ツイッターで、騒ぎの目撃情報が相次ぐ
そんな時間帯だけに、トラブルは、多くの人がツイートしていた。
情報を総合すると、ある乗降口前では、新宿駅発の特急電車を待つ客が2列に並んでいた。ホーム上では、3列乗車のラインが引かれており、3番目ぐらいに並んだ人が3列目を作らなかったらしい。
そこに、40代ぐらいの母親と10代ぐらいの娘が3列目を作った。これに対し、2列に並んでいた人たちのうち、男性2人が母娘を注意して口論になった。母娘は、セクハラだと騒いだともいい、それを聞きつけて若手の駅員が来た。駅員は、母娘に2列の後ろに並ぶように促したが、「前に他の駅員に3列目がなかったら作って先頭にいてよいと言われた」「だったら3列(のライン)消して2列にしろ」と主張して聞かなかった。
男性2人は、駅員に「ルール守っていないんだから先に乗せないように」と依頼したが、駅員は制止できず、母娘はドアが開くなり電車に乗ろうとした。これに対し、男性2人は、母娘をブロックし、母娘は座席に座れなくなった。すると、母親は、「うちの娘が触られた!」として痴漢の被害を訴え、娘も「くそじじい出てこいよ!」と声を上げ、騒ぎを聞きつけて警備員も来た。
2列に並んでいた人たちのうち何人かは、男性2人は痴漢行為をしていないと駅員らに説明したが、男性2人のうち1人は電車を降りた。この男性は、そのまま駅務室まで連れて行かれたという情報もある。
■「個別の案件ですので、お答えできません」
その後、母親は、もう1人の男性も電車から降ろすようにと声を上げた。乗客の何人かは駅員らに痴漢はなかったと再度伝えたが、駅員は、この男性にも電車を降りてもらえないかと求めた。駅員と男性とのやり取りは数分に及び、結局、男性は降りずにそのまま電車が出発した。
ツイッター上では、京王電鉄に問い合わせたところ、母娘と電車を降りた男性については、警察が介入して和解したと答えが返ってきたという報告もあった。
こうした情報がまとめサイトなどで取り上げられると、ネット上では、電車を待つ列に割り込むなどした母娘に非難の声が相次いだ。しかし、本当に痴漢があったのかは不明で、痴漢と決めつけたことにも疑問が出た。
一方で、母娘が3列目に並んだだけで男性らが割り込みと決めつけたのもどうか、といった指摘も出ていた。
目撃情報だけでは真相はよく分からないが、実際は、どうなっていたのか。
この点について、京王電鉄の広報部に取材すると、「お客さま同士のトラブルがあったのは事実です」と認め、その影響で電車が10分ほど遅れたと説明した。しかし、トラブルの詳細については、「個別の案件ですので、お答えできません」と答えた。
警視庁の広報課でも、この案件については報道発表していないので、取材には答えられないとのことだった。
・車のドアを勢いよく開け、母親死なせた疑い 女を逮捕 2015年5月31日23時14分
http://www.asahi.com/articles/ASH504JPYH50OIPE00G.html
開けた車のドアで母親を倒し、死なせたとして、愛知県警蒲郡署は31日、同県蒲郡市西浦町、長女で会社員石川英子容疑者(52)を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。「ドアを勢いよく開けたつもりはない」「倒したことも知らない」と容疑を否認しているという。
署によると、石川容疑者は5月2日夜、自宅前の駐車場で母親、柴川汎子(ひろこ)さん(76)=同県西尾市=と口論。自分の車に乗って、運転席側のドアを強い勢いで開け、外からドアのガラスをたたいていた汎子さんを倒し、脳挫傷などを負わせ、死なせた疑いがある。
石川容疑者は翌3日朝、駐車場で倒れていた汎子さんをみて119番通報。汎子さんは病院に運ばれたが18日、死亡した。2人は2日、母の日を前に、一緒に食事をして酒を飲んだ帰りだったという。