社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

生活苦家庭の悲劇、フェミニズムが弱者の味方の嘘

2013-03-27 17:20:51 | 事件、事故

 ニュースなどの話題から様々な情報を読み取る力を養って欲しいというのは本ブログでも何度も申し上げてきた。今回のニュースも生活苦から無理心中を図ったが死に切れなかった母親が逮捕されたというものだが、ここからどんな社会事情が読み取れるのか考えてみたい。

 まずこのニュースは、幼児虐待死など母親の育児放棄といった能力不足が招いたものとは形態が異なるということだ。殺害された男児は小6で特に素行に問題があったわけでもない。事件となった理由は経済的困窮が大きいと考えて良さそうだ。

 では何故この家族が母子家庭になったのだろうか。離婚なのか死別なのか、それはこのニュースだけではわからない。しかし逮捕された母親の年齢を考えれば夫も相応の年齢層と考えられる。そうなると死別の可能性は低い。但し福島県であるということから東日本大震災で夫が犠牲になったという可能性もあるが、もしそうであれば被災者としての何らかの保護が受けられるはずだ。ニュース記事によれば生活保護も受給していなかったとのことだから震災とも関係なく、恐らく今時の離婚だったと考えるのが最も真実に近いのではないだろうか。

 次に母親は昨春まで働いていたとされている。では何故仕事を辞めたのか。病気等で働けないのなら生活保護の対象にもなるだろう。しかし保護申請もしていなかったようなので病気の可能性は低い。そうなると勤め先が潰れた、或いはリストラされた、仕事が過酷、給料が安すぎ、などの理由が考えられる。これらの理由だとすると、根本には不況という社会背景が浮かび上がる。

 そして、こうした事件が起きる状況にもかかわらず、女性の社会進出、地位向上などと騒いでいるフェミニズムの存在だ。数々の女性専用政策が行われていても、庶民の女性達は何も救われていない、つまりフェミニズム政策が全く有害無益で一部の高学歴女性のためにしかなっていない何よりの証ではないか。ぜいぜい、この母親の罪を軽くすることしかフェミニズムは寄与しないだろう。しかしそれで問題が解決するはずはない。

 円滑な結婚と決して安易に離婚することのない家庭生活、そして家計収入の安定、これらが多くの国民に保証されない限り健全な社会はやってこない。


・仕事辞め生活苦に 二本松の小6男児殺害 逮捕の母親供述心中図る?
http://www.minpo.jp/news/detail/201303257397

 自宅アパートで小学六年の長男を殺害したとして、二本松署に殺人の疑いで逮捕された二本松市油井、無職渡辺みゆき容疑者(33)は「仕事を辞めた後、生活が苦しくなった。死のうと思って外出したが、死に切れずに自首した」などと話していることが捜査関係者の話で分かった。

 前途を悲観した末に長男青空(せいら)君(12)=油井小=を道連れにしようと殺害した可能性もあるとみて、引き続き、犯行後の渡辺容疑者の足取りや動機を追及している。

 渡辺容疑者は昨春まで働いていたとみられ、近所の住民によると、「(仕事を辞めたから)生活が苦しい」と話すのを聞いたという。しかし、生活保護は受給していなかったといい、青空君の給食費も滞納していなかった。

 油井小の関係者によると、事件が起きた22日朝から夕方にかけて、教員が学校近くのアパートを数回訪ねたが応答は一切なかったという。この間に渡辺容疑者は外出していたとみられる。同校の伊藤雅裕校長は「一人で悩まずに学校に相談してほしかった」と青空君の死を悼んだ。

 同署は24日、渡辺容疑者を留置先の福島署から送検した。

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 アパートの前には二十四日、花が手向けられていた。