社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

タイガーマスク現象、異様な拡大に疑問

2011-01-12 14:51:39 | 家庭、教育

 児童養護施設などにランドセル等の学用品を匿名で寄付する行為が全国各地で相次いでいる。贈り主の多くが、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」と名乗っていることから、これらをマスコミはこぞって「タイガーマスク現象」などとして取り上げている。だが、ここ数日の異様な拡大に疑問を感じるのは私だけだろうか。

・1人目はタイガーマスク世代?善意の連鎖反応
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110112-OYT1T00110.htm

 年明け以降、各地の児童養護施設などで、「伊達直人」を名乗ったプレゼントが続々と見つかっている。特に10日から11日は全国各地で相次ぎ、読売新聞のまとめではこれまで43都道府県で確認された。個別には数え切れないほどだ。

・・・(略)・・・

 大規模災害などでは、多くの善意が寄せられる日本。中央大の山田昌弘教授(53)(家族社会学)は「見知らぬ人を助ける日常的な『寄付』の文化は希薄だったが、徐々に浸透しており、今回の盛り上がりもその流れの中にあるのではないか」と見る。 
(一部引用、記事全文は本論考下部)

 マスコミ報道では善意の連鎖であるとしている。しかしこうした匿名の寄付行為は過去にもあったはずだ。しかし今回だけ何故ここまで大きく広がったのか疑問だ。何か裏があるのではないかと感じてしまう。

 では、理由として何が考えられるのか。一つは落ち込んでいる菅内閣の支持率を少しでも上げるために社会に明るい話題をばら撒き、国民感情を少しでも温かくしようという狙いだ。仙谷官房長官の進退や小沢一郎議員の政治と金問題など、爆弾を沢山抱える民主政権の生き残り策とという見方がまず出来る。

 では、何故そこまで民主が生き残り策を模索する必要があるのか。一つ考えられるのは、先日フェミ陣営の一部が夫婦別姓に関する国家賠償を求めた提訴がある。連中は政権が民主にあるうちに夫婦別姓の機運を高めようという狙いがあるはずだ。しかし肝心の民主政権の支持が低くては勢力も弱まる。だから民主政権の支持率を何とか嵩上げしようという狙いだ。

・夫婦別姓求め初提訴へ 75歳女性ら、国家賠償 2011/01/06 17:21【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010601000563.html
(記事全文は本論考下部)

 他にも、フェミの広告塔的な存在である麻木久仁子への批判が主婦層を中心に高まっている中で、この話題からも国民の目をそらそうというフェミの思惑も考えられる。直近の週刊誌には、台本を破り服を投げつけるなど麻木のヒステリックな一面や、テレビ局の幹部など格上の者には媚びるような態度を見せ、逆に格下のタレントなどは見下す態度を取るなど彼女の悪評が紹介されている。

 また、最初の会見で弁護士を同席させた理由が、マスコミへの威嚇であったことなども報じられている。マスコミへの威嚇とは、もし麻木に対して批判的な報道をしたら名誉棄損で提訴するぞという脅しである。更に依頼した弁護士が弘中惇一郎氏であったのも、麻木と交流のある江川昭子氏に弁護士を紹介して欲しいと話をもちかけたことから決まったようだ。その際、江川氏は「彼(弘中)は高いわよ」と言ったそうだ。

 ところで、引用のニュース記事では、草食男子などの言葉を流布させ男性を揶揄してフェミに便乗している山田昌弘が登場するが、彼が今回の傾向を解説するのはお門違いである。何故なら、助け合いの精神を喪失させた根本の原因が、権利だけを主張するフェミニズムにあるわけで、それを支持する者は、まずは自分達のこれまでの行いを反省しなければならないと考えられるからだ。

 また、日本ユニセフ協会の大使のアグネス・チャンが今回の現象を賛美し、それがNHKニュースで報道されることなどを考えると、この機に乗じて日本ユニセフ協会への募金を増やしてもらおうという思惑も垣間見える。因みに、日本ユニセフ協会とは国連のユニセフとは別の団体である。ネット上では偽善団体であるなど批判の声が多い。

・“贈り物 とてもすばらしい”1月11日 18時28分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110111/k10013330541000.html
(記事全文は本論考下部)

http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/504.html
(常軌リンクの最下部「改訂あなたは日本ユニセフ協会を信頼できますか.pdf」参照)

 更に、熊本の「赤ちゃんポスト」にまで紙おむつの寄付が届いたという。これは赤ちゃんポストの存在自体が正当化できるものではないので、ここに寄付するのは本末転倒と言えるだろう。やはりフェミの思惑が絡んでいるのか。

 今回の現象で寄付をする側であるタイガーマスクこと伊達直人の中身の殆どは男性である。一部には肝っ玉母さんなどと称した年配女性と思われる人もいるが、女性からの寄付は極めて少ない。これは奉仕精神の男女差が明確に表れていると言えるのではないだろうか。当然ながら、フェミニストは寄付などする筈が無い。それどころか、連中は寄付してもらう、助けてもらう側だと演じることだけに終始する。更に連中は税金という形で庶民から金をむしり取り、男女共同参画予算として私腹を肥やしたり、女性を有利にして男性を不利にする政策を強行している。

 世の中で困っている人達は養護施設の子供達だけではない。生活に困っている、人生に希望が持てない、性に飢えている、家庭の温かみが欲しいなど、挙げればきりがない。現状の社会の歪みを的確に分析し、フェミニズムのような社会悪への批判の声が結集出来るような働きかけを今後もしていかなければならないだろう。今回のタイガーマスク現象は、一部の特定の者だけに過剰な保護がなされていることへの警鐘と言えるのではないだろうか。


<参考>
・1人目はタイガーマスク世代?善意の連鎖反応
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110112-OYT1T00110.htm

 「伊達直人現象」が止まらない。昨年末、前橋市の児童相談所にランドセル10個が届けられて以降、漫画「タイガーマスク」の主人公は全国各地に次々と現れ、子供たちへの贈り物が続く。

 匿名の善意が一気に広がった背景は何なのか、なぜ「伊達直人」なのか、「格差」や「無縁社会」が世を覆う中の心温まるニュースには謎も広がる。

 「(最初の寄贈に)非常に感銘を受けました」「私も微力ながら」……。

 年明け以降、各地の児童養護施設などで、「伊達直人」を名乗ったプレゼントが続々と見つかっている。特に10日から11日は全国各地で相次ぎ、読売新聞のまとめではこれまで43都道府県で確認された。個別には数え切れないほどだ。

 始まりは、先月25日。群馬県中央児童相談所で、タイガーマスクの主人公、伊達直人を贈り主とするランドセル10個が見つかり、このニュースに心揺さぶられた人が各地で行動に出たものとみられる。

 タイガーマスクは、1968~71年に漫画雑誌に連載され、テレビアニメでも最高視聴率32%をマークした。「贈り主は、タイガーマスクに強い思い入れのある私たちくらいの世代が多いのではないか」。そう推理してみせるのは、ミステリー作家の有栖川有栖さん(51)だ。

 子どもの頃、テレビで熱中したという有栖川さんは、正体(タイガーマスク)を隠し子どもたちに寄付する漫画のストーリーが今回の現象に重なるという。「何か世に貢献したいという思いと、それを照れる気持ちがうかがえる」とも語る。

 各地でチラリと姿を見せた贈り主は「70歳前後の男性」(東京)、「40歳代くらいの女性」(静岡)、「虎の覆面男性」(大分)と様々。贈り物も、前橋の「元祖」同様ランドセルが多かったのが、文房具、コメ、現金と多彩になった。

 9日朝、神奈川県厚木市の児童相談所で見つかった袋には、ぬいぐるみやプラモデルなど22点。「ランドセルでなくてごめんなさい」との手紙が添えられていた。

 一つ3~4万円と、比較的高価なランドセルは無理でも、何か手をさしのべたいという気持ちだったのか。

 「そろそろ俺の出番かな?」

 10日、兵庫県姫路市の児童養護施設で見つかったランドセルなどの贈り主は「矢吹丈(やぶきじょう)」。人気漫画「あしたのジョー」の主人公で、身寄りのない環境で育ったところがタイガーマスクに似ている。栃木県では、「おしどり夫婦」を名乗る中年男女が、県内2か所の児童相談所管内の施設にいる新1年生21人分のランドセルをショッピングセンターで購入、送付を依頼したという。

 「これをきっかけに、子どもの助けになりたいという志を持った人が集まる会でもできてくれれば」。かつてアニメの伊達直人を代役で演じた声優森功至(かつじ)さん(65)は話す。児童虐待や高齢者の所在不明など、社会のつながりの希薄化を物語る出来事が多かった2010年。「一人ひとりの心の中には温かい気持ちがあることが感じられた。こんな形で伊達直人に再会できるとは」とうれしそうだ。

 大規模災害などでは、多くの善意が寄せられる日本。中央大の山田昌弘教授(53)(家族社会学)は「見知らぬ人を助ける日常的な『寄付』の文化は希薄だったが、徐々に浸透しており、今回の盛り上がりもその流れの中にあるのではないか」と見る。

 ただ、評論家の大宅映子さん(69)は「一過性のブームで終わると、ただ良かったね、というだけの話になってしまう」と懸念、「助け合いを社会的に定着させていく動きにつなげていくべきだ」と、寄付への税制優遇などのさらなる整備を提言した。寒風にどこへ行くのか伊達直人。
(森重孝、甲斐史子)
(2011年1月12日03時06分  読売新聞)


・夫婦別姓求め初提訴へ 75歳女性ら、国家賠償 2011/01/06 17:21【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010601000563.html

 夫婦別姓を望む男女5人が「結婚に際し夫と妻のどちらかが改姓しなければならない民法の規定は、個人の尊重を定めた憲法13条や、両性の平等を定めた24条などに違反する」として、1人当たり100万円の国家賠償を求め、近く東京地裁に提訴することを決めた。訴訟関係者が6日、明らかにした。

 原告側弁護団によると、民法の夫婦同姓規定(750条)をめぐる違憲訴訟は初。夫婦が希望すれば結婚後もそれぞれの姓を名乗れる「選択的夫婦別姓制度」の導入論議に一石を投じそうだ。

 原告は富山市の元公立高校教諭塚本協子さん(75)のほか、東京都のフリーライター加山恵美さん(39)、会社員渡辺二夫さん(43)夫妻ら。

 憲法24条は「夫婦は同等の権利を有する」と定めているのに、改姓で一方だけが不利益を被っていると主張している。


・“贈り物 とてもすばらしい”1月11日 18時28分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110111/k10013330541000.html

 漫画「タイガーマスク」の主人公を名乗る人物から贈り物が相次いでいることについて、日本ユニセフ協会の大使のアグネス・チャンさんは「人のためにという奉仕の気持ちがあっても、なかなか1人では行動しにくいものだが、ほかの人の行動に感動、共鳴して、たくさんの方が続いているのだと思う。とてもすばらしいことだ」と話しています。

 また、多くのケースで、贈り主が漫画「タイガーマスク」の主人公を名乗っていることについては、「自分の名前を名乗るのはちょっと恥ずかしいものの、誰もが知っている憧れのキャラクターを使って気持ちを託すというやり方は、とても日本人らしく、ほほえましい。強さと優しさ、正義の気持ちを持った方が贈り物をしているのだと思う」と指摘しています。さらに、アグネス・チャンさんは「不景気で社会情勢が不安定ななか、どうしても内向きで閉鎖的になりやすいが、自分のことを忘れ、誰かのために行動をしてみたら、気持ちが楽になり、出口が見えるということもあるので、そうした温かい気持ちが共感の輪を広げているのではないか」と話しています。


・タイガーマスク:「社会現象」の様相 全都道府県で確認
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110112k0000e040054000c.html
 
 漫画タイガーマスクの主人公・伊達直人を名乗る贈り物が昨年末以降、全国の児童養護施設などに相次いで届けられ、「社会現象」の様相を帯びてきた。今月に入り、漫画あしたのジョーの主人公・矢吹丈なども贈り主として登場。贈り物もランドセルのほか現金などバリエーションが拡大している。【松谷譲二、渡辺暢、宮田哲】

 11日は男性から千葉県君津市の児童相談所にランドセル代100万円▽桃太郎名で岡山市の施設にランドセルときびだんご▽伊達直人名で熊本市の「赤ちゃんポスト」に紙おむつ約1000枚--などが届いた。12日には全都道府県、約100カ所で贈り物が確認された。これまでの贈り主にはテレビドラマから引用したとみられる「肝っ玉かあさん」などの名も使われ、贈り物には米やネギ、白菜なども出てきた。

 「第1号」は昨年のクリスマスの朝、群馬県中央児童相談所(前橋市)に届いた。玄関前に、包装紙にくるまれたランドセル10個(計30万円相当)が積まれていた。「伊達直人」という差出人名を聞き、「タイガーマスクでは」と気づいたのが職員の滝沢邦行さん(36)だ。

 「小学生の頃、タイガーマスクのテレビアニメにくぎ付けだった。素性を隠して孤児にファイトマネーを寄付する主人公がかっこ良く、憧れだった」と言う滝沢さんは、「(善意を)一過性で終わらせず、困っている子どもたちに寄付する文化が根付いてほしい」と期待する。

 名前を使われた「当事者」の一人、4代目タイガーマスク(新日本プロレス所属)は「匿名を表現する際、タイガーマスクという存在が贈り主の世代にピタッとはまったのだろう。良いニュースの少ない中で、大勢が夢を与えてくれるのは素晴らしい」と共感する。自身もデビュー時から各地の養護施設などを訪問し観戦チケットを手渡すなど、孤児たちとの交流を10年以上続けてきた。「リング外でも僕の存在を善意で利用してくれるなら大歓迎」と喜ぶ。

 昨年末、パチンコ台「FEVERタイガーマスク」を発表した大手パチンコ機器メーカー「三共」(東京都渋谷区)。インターネット上では「(寄付は)機種のプロモーションでは」との書き込みもあるが、同社経営企画部の担当者は「我々も驚いている。売り上げが伸びたということは今のところない。パチンコで誰かが思い出して名前を使ったのかもしれない」と話す。

 急速に広まる現象の背景には何があるのか。皇学館大の森真一教授(現代社会論)は「流行の現象に便乗して現代を生きている充実感を味わいたいという心情もあるのだろう」と指摘。「私たちは、テレビやインターネットが浸透し、いいことは遠くにしかないと思い込むようになった。非日常的なことでないと実感を持てなくなっている面もあるのではないか」とみる。

 精神科医の香山リカさんは「児童虐待などで子どもに同情している人や、誰かを喜ばせたいと思う人が多いのだろう。素直に行動に移せなかった人がヒーローの名を借り、行動に移せたのかもしれない。ただ、物を置いていくのは一方的。『できることはありますか』と声に出し、自ら動くことで感謝されればより大きな喜びは得られる」と話す。この現象、人と人が双方向にかかわる動きに発展するのだろうか。