社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

性的要素を過剰宣伝して男女対立を強化する悪循環

2008-01-20 17:15:21 | 事件、事故

 秋田県の伝統行事「なまはげ」で、なまはげを演じた男性が酒に酔い、女湯に乱入し女性客の体を触るなどしたことが報じられた。当事者間では既に謝罪などを通じて解決済ということだが、ネット上ではやたら犯罪性を強調した煽り投稿が殺到し、まさに「お祭り状態」となった。

 しかし、こうしたネット世論には私は警鐘を鳴らしたい。何故なら、むやみやたらに犯罪に結び付けてしまう安易な意見こそ、人間社会をより殺伐にするものにしかならないからだ。つまり、大騒ぎする者達は結果的に自分で自分の首を絞めていることにしかならないのだ。

 しかも、これらネット世論の中には少なからず、性に対する偏見意識を持ったフェミニズムの策略的な意見が含まれていて、それらに当事者男性を叩くだけの単純な意見と相乗効果を生み出してしまうのだ。

 この件では、当事者間では既に解決済ということを認識すべきである。最終的な結論というのは実際に事が発生した時点での感情だけでなく、その後の関係者の対応などによっても左右されるのだ。だがそうした時系列的な経緯を無視して、発生時だけに着目し掘り起こして大騒動に仕立て上げようとするフェミニズム始めとする煽り勢力の言動は、当事者女性やなまはげに携わる多くの関係者の感情を傷つけていると言えるのではないだろうか。

 こうした性的な女性感情を過剰に煽るネット世論は、特急列車内で起きた強姦事件の判決報道でも見られた。それらの大半は厳罰化を主張するもので、そこには投稿者の日常生活における鬱憤を晴らすために好き勝手な意見を書いているような雰囲気すら感じられる。当然それらの中にもフェミニズムによる恣意的な投稿が混在しているのは言うまでもない。

 そもそも、この強姦事件の被告は過去に交通事故で自己抑制力が乏しくなる後遺症を残しているらしい。しかし判決では覚醒剤の使用歴や本人の性格によるものが大きいとして情状酌量の余地はないとした。こうした解釈にも司法へのフェミニズムの指令が大きく立ちはだかっているようにも思える。

 だが、この被告は特急列車内での事件の他にも、短期間に女性2名に暴行するなど、もはや規範意識が低いなど道徳的な見地では裁きようのない、病的な要素が強く感じられる。

 従って、この被告に厳罰を与えて刑務所に入れたところで、更生が可能なのか疑問である。この被告に最も必要なのは自己抑制力を回復する治療であって、それが行なわれない限りどんな厳罰を与えても無駄であろう。過去の覚醒剤の使用についても自己抑制力が乏しいことが影響していると考えられるのではないだろうか。

 ところが、こうした疑問がネット上で議論されることは少なく、ひたすら被告に対する憎悪心ばかりが支配的になり、本質的な問題は置き去りにされている。まるで、地震や台風などによる被害状況を見て、地球が悪いといって地面を叩いたり空中にやみくもに物を投げたりしているのと同じ事をやっているようだ。

 フェミニズムにより社会全体にストレスがばら撒かれ、そのストレスが性的な事例を機に女性感情を増幅させ、男性批判へ結びつけることによってフェミニズムへ批判の矛先が向かないように世論操作をする。そして心理的に女性優位の社会環境を反復強化させ、更なるフェミニズム政策の原動力としていく。そして更に社会全体のストレスを増加させる。

 こうした悪循環を一刻も早く断ち切るためにも、ネット世論の動向にも警鐘を鳴らし、批判の矛先を軌道修正していく必要があるだろう。

<参考>
・なまはげ問題「記憶なくなっていた」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20080117-OYT8T00144.htm

・「被害者の恐怖感、甚大」…特急内暴行男に懲役18年
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080117p302.htm

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