まほろばの泉

亜細亜人、孫景文の交遊録にある酔譚、清談、独語、粋話など、人の吐息が感じられる無名でかつ有力な残像集です

選挙ポスターはいつから笑う(嗤う)ようになったのか  10 7/28 再

2024-09-02 00:07:45 | Weblog

あの頃と同じく変わらない 後藤新平



古臭い考えかと思うが・・・

街中のいたるところに掲示されている選挙ポスターだが、今どきはデザインも印刷もナカナカのものである。

そして多くが歯を晒して笑っている


書きモノの中身は公約が姿を消し、マニフェストやらアジェンダと゛盗って?゛つけたような異文化の文字が約束事として羅列されている。
この横文字で有権者の大部分は半知半解のマジックにはまってしまう。

昔は「国つくり」「まちつくり」が脚色され、゛お年寄が安全に暮らせる゛゛夢と希望の描ける゛など、曖昧だがどこか納得させるものがあった。

近頃では具体性と説明責任が加味され医療や年金、雇用が細かく謳われるが、これもあてにはならないことを国民は承知している。  今は「安心・安全」だが、これも易しいが、優しくない

ちなみに防衛や外交は票にはならないと語らない、いや語れない候補者が増えた。
当選に必要条件は駅立ちと握手、そして有名人の応援演説だ。
また、何よりも歯を出した笑顔が大事な用件だという。

「熱き叫び・・」とは田中角栄氏のはじめてのポスターだが、今どきは野暮で古臭いらしい。どうせ陣笠で官吏の不作為の言い訳に使われると判っていても、いずれ実力者として郷に役立つだろうと,タニマチのように時間を掛けて育てる地域ボスがいたが、結果と利のリターンが早くなったせいか口が達者で映りの良い候補者が選ばれた。

 

今回の参議院でも多くの職域団体からの推薦があった。ある省ではオンナに問題があったキュリア官吏を補助金団体に委ね立候補させている。官吏はつねに生涯賃金に頭を絞っている。たかだか代議士は落ちれば徒の人,生涯給料は政策責任もない安定職官吏には敵わない。しかも国会の言い訳は代議士がやってくれる

あの地方分権が叫ばれている自治体とて市会議員と課長は同じような給料だ。

ただ、税金経費は議員の方が使う。
あるとき〇〇砲と云われている週刊誌記者が駆け込んできた。

その元建設官僚も欲張りなのか関係業界からの口利き献金の収集に忙しい。

日本人だが外国人風に髪を染めたオンナを係りにして外車、別荘をねだり、補助金団体の役員技官の便宜を図っていた。

本妻が苦情をいえばオンナは、゛その生活を維持したければ・・゛と脅す始末。それが辞める時に「参議院の本義にももとる」と、野暮な言いぐさで離党までしている。

この議員もポスターは笑っている。
標記だがいつごろから歯を出して笑っているのだろうか。
また、その頃からだろう西洋の外交儀礼だと称して女房と手をつなぎタラップを降りてくるようになった。選挙でも女房は髪を振り乱し土下座までするようになった。
候補者もイケ面だからと亭主にけしかけ物書きや芸人が数百万票獲得するようになった。
思慮分別の無くなった国民から頭数を掠め取る選挙が蔓延ったのもこの頃からだ。




中央とパイプがあるとか役所に顔が効くことも役人天下を如実に示すことだが、この時節に金の差配権限を戻した途端、数兆円の裁量予算、いや欲望を喚起しいらぬ競争心を煽り民意を混乱させる狡知が再び頭を持ち上げてきた。



  

  国会の開会
              

                        
喩えは悪いが、女房(官僚)が自由を担保にして恣意的に配っていた家計(予算)に釘を刺し、財布の管理と使い道を限定した途端、うわべは何ら変わることなく巧妙なサボタージュを子供(部下)を巻き込んで始まった。

亭主を気取ったところでスーツを買い、バッチをもらったが、渡された財布はカラッッポ。これでは体裁が取れない。鼻を膨らせたところで威厳も無い空威張り。もちろん房中の秘事も拒むことは無いが無感動。

だだ、こんな亭主にいつまでも威張られては堪らないと、あの祖父の様に唐突に大風呂敷を広げさせ他人にもボケたように見せることで、巧妙に外からも内からも攻め立て、堪らなくなった軟弱亭主は財布の管理と使い方を再び女房に任せるように仕向ける。

すると、どうみても収入に見合わない臨時小遣いが渡され、またスーツに似合った空威張りが始まった。

どうも家計の目的を旦那の自由にさせてはならない。子飼いに迎合され歓心をもたれなければ女房のプライドが許せないらしい。

また、さもしくも卑しい子飼いが増殖し教育にも悪い。

多数の危機・・、消費税の広言・・・、惨敗・・・、戦略局形骸化・・・、二兆円
どこか女房の狡知と類似している。同じ餌でも税のような苦い餌はだれも喰い付かない。
言わされる亭主も高級な竿を渡されて意気込んだようだ。
しかも錯覚した潮目と海流のデーターも女房が優しく小耳に呟いている。




       

          北一輝   陳基美



同じ大風呂敷でも後藤新平や孫文は笑ってはいない。
どうも雄の子が歯を出して笑うのは、こと精神的、肉体的にも衝撃を受ける有事指揮の立場におかれると思うと薄気味悪い。

想像してみて欲しい。

この時世に嗤う男が、「お願いします」と哀願する。

国民のために命を懸けるという者が笑っている。

そんな男の覚悟は如何に・・・・

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