まほろばの泉

亜細亜人、孫景文の交遊録にある酔譚、清談、独語、粋話など、人の吐息が感じられる無名でかつ有力な残像集です

「萬晩報」 190120 高知市庁舎に入居しているフランス企業

2019-05-23 18:50:37 | Weblog

    台北国父記念館の庭 このころは純情可憐?

 

元共同の伴武澄氏は退職後、高知に戻り、空き店舗を利用して「はりまや橋 夜学会」を主宰し、山に分け入っては炭焼きをして商店街の路傍で売っている。

組織慣れした人間は、女房殿に止められるのか、糜爛した都会に居座って勲章待ち、小金の利殖に励む者もいるが、一時、彼も自己完結ならずそれで過ごすのかと思いきや、一念発起、自然に育まれて快男児になりつつある。

そこで男は立候補した。惜しくも落選したが終盤は耳を傾ける聴衆も多くなったという。落選も然り、矛盾を唱え、利他に向かい、それを説明する。そして賛同する人が多くなる。落選は恥ずかしくはない。

恥ずかしいとすれば、恥ずかしいと思う心が恥ずかしい。王陽明の幼少期の友人に言った言葉だ。

そんな男の叫びをブログ上で再現してみたい。

人材も売るが、漁場や水道も売る政商にも届くだろうか・・・・

 

 

   

   高雄の日本語世代(97才)の方々とも毎年恒例となった。  高雄市政府 仁愛の家

 

「萬晩報」 190120 高知市庁舎に入居しているフランス企業

2019/01/20

   

 高知市上下水道局のお客様センターは、2011年1月からフランスの水大
手、ヴェオリア社日本法人の子会社ヴェオリア・ジェネッツ社に業務委託
されている。 9年目に入るが、ほとんどの高知市民はこのことを知らない。

ヴェオリアは2002年に日本法人を設立し、相次いで水関連の日本企業が買
収した。その中に各地で水道料金徴収業務を請け負っていたジェネッツ社
もあった。いつの間にかジェネッツ社がフランス企業の傘下に入っていた
のだから、分からなくて当然だ。つ

 ジェネッツ社が社名にヴェオリアを冠したのは2015年。いまでは174カ
所で水道料金徴収業務を行っている。ほとんどの都市にヴェオリアが浸透
していることになる。日本法人の社員は3000人弱だから、すでに大企業で
ある。料金徴収以外にも、広島県広島市下水道局(2006年)、 埼玉県下
水道公社の下水処理場(2006年)、松山市公営企業局の浄水場(2012年)、
浜松市公共下水道終末処理場(西遠処理区)(2018年)の運営を任されて
いる。

 高知市で奇怪なのは、ヴェオリア・ジェネッツ高知営業所の住所が、高
知市上下水道局と同じなことである。民間企業が市役所の庁舎に営業所を
置いているのだ。営業所だから、会計事務や採用などの要員も市役所の中
で業務をこなしている。こんなことは高知市以外ではまず許されないだろ
う。

 上下水道局は賃貸料を取っているというものの、年間180万円(光熱費
込み)というから、高知市内でもかなり安い部類に入る。安いどころでは
ない。概算で光熱費が月額10万円とすると、50人ほどの事務スペースの賃
貸料は月5万円ということになる。これは法外といっていい。しかもこの
ことは高知市上下水道局とヴェオリア・ジェネッツ社との契約書に盛り込
まれている。

 お客様センター業務の外部委託は市役所の業務効率化の議論の中から生
まれ、プロポーザル方式によって、3社が入札し、5年間11億円の金額でジ
ェネッツ社(当時)が落札した。この金額の妥当性は素人には分からない
が、年間9000万円の経費削減になると説明された。2014年に高知市の上水
道と下水道が統合され、2016年からは13億1000万円で契約が更新された。

 今のところ、高知市は水道の民営化はしない考え。昨年12月の市議会で、
上下水道事業管理者が明言しているから間違いない。ヴェオリア社から、
料金徴収業務以外のプロポーザルもないという。「高知みたいな小さい都
市に来るはずがない」との説明もしている。

水の民営化が議論される中で
行われた12月議会でのやりとりは一切、報道されていない。僕が現役記者
だったら、「高知市、民営化にノー」と書いただろう。

コメント
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