年末年始の歌番組でのアイドルの活躍は見事という他なかった。紅白歌合戦でスクールメイツ代わりに番組のあちこちに登場するAKB48とももいろクローバーZ、"あたしアイドルじゃねぇし!"と言いつつ番組中盤のアイドル合戦のラストをリアルファッションモンスターで飾ったきゃりーぱみゅぱみゅ、そのままチャンネルをTBSに変えればCDTV年越しスペシャルでアイドルたちのよりリラックスした姿が拝めた。
年明け早々の朝日新聞では「女性アイドル、今年も熱い」としてAKB、ももクロの次を狙うアイドルの紹介記事が掲載され、音楽評論家宗像明将のメンズサイゾーでのアイドル連載は4年目に突入。2012年総決算記事はとても参考になる。
2013年アイドル戦国時代の幕開けを飾るべく年明け早々注目のアイドルたちが新作をリリース。図らずもいずれも当ブログで取り上げた思い入れの深いアイドル対決となった。
●BABYMETAL「イジメ、ダメ、ゼッタイ」
アイドル界のダークヒロインBABYMETALのデビュー当時からの人気ナンバー。「アイドルとメタルの融合」をテーマにSU-METAL(Vo, Dance)、YUIMETAL(Scream, Dance)、MOAMETAL(Scream, Dance)により結成された平均年齢13.3歳のメタルダンスユニットのメジャーデビュー作。激烈ヘビメタサウンドにクリスタルなSU-METALのヴォーカルとYUIMETAL+MOAMETALの合いの手が炸裂する爽快なナンバー。初回限定盤にはメンバーの声がひと言しか入っていない95%インストナンバー「BABYMETAL DEATH」とスウェーデンのメロディックデスメタルバンド "アーチ・エネミー"のギタリスト、クリストファー・アモットをフィーチャーしたヴァージョンを収録。
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●BiSとDorothy Little Happy「GET YOU」
全裸・内蔵PVや釘バット囚人服姿や非常階段との合体ユニット=BiS階段などでアイドル界の異端の道を行くBiS(Brand-new idol Society=新生アイドル研究会)が仙台出身"聴けばカラダが踊りだす。見ればみんなが恋をする"がキャッチコピーの5人組Dorothy Little Happyとコラボ。Dorothy~は名前だけ見るとSlap Happy Humphreyを思わせるが正統派清純路線のアイドルである。最新アルバム「IDOL is DEAD」のディストーションギターと高速ビートのロックサウンドを期待すると肩透かしだが、本来備えたアイドルマニアぶりを発揮する美メロが印象的なナンバーに仕上がった。天使対魔女のPVもいい出来。
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●でんぱ組.inc「W.W.D./冬へと走り出すお!」
鋭い切れ味と弾けっぷりで驚異のヲタコールを引き出すでんぱ組.incは"生きる場所なんてどこにもなかった―マイナスからのスタート、舐めんな! "という自伝的楽曲「W.W.D.」とかせきさいだぁ作「冬へと走り出すお!」のカップリングシングルをリリース。10分のプログレナンバーになる予定だったという「W.W.D.」は展開の目紛しいスラッシュポップ、「冬へと~」はiPhone自撮りPVも印象的なストレートポップ。でんぱ組.incの両面の魅力を味わえる秀逸なシングル。カラフルサイケなジャケットも素晴らしい。
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●吉川友「世界中に君は一人だけ」
ひとりアイドルのトレンドセッター吉川友=きっかは80年代テイスト満載のトリプルA面シングルをリリース。松任谷由実の「Valentine's RADIO」、松浦亜弥の「チョコレート魂」のカヴァーを含む加えたバレンタインソング集。赤面するほど王道のアイドル路線をひた走る姿勢には風格が漂う。彼女の歌の上手さを秀逸なボカロPのトラックが惹き立てるテン世代の正統派アイドルソングが懐かしくも新鮮。
→テン世代の正統派アイドル分析記事はコチラ
明日から来週いっぱいかけてそれぞれのリリースイベントに参戦予定。アイドルのイベントスケジュールはコチラのサイトでチェック出来る。休みなく続くイベントにはアイドル本人もヲタの皆様も相当タフじゃなければやってられない。
アイドルを
追っかけるのは
体力勝負
●きゃりーぱみゅぱみゅ「キミに100パーセント/ふりそでーしょん」
"アイドルじゃねぇ"きゃりーのハタチ記念シングルは1/30にリリース。
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