A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MERZBOW/吉田達也+菊地雅晃/TADZIO@代官山 晴れたら空に豆まいて 2011.8.17(wed)

2011年08月19日 00時11分11秒 | 素晴らしき変態音楽

「晴れたら空に豆まいて」開店5周年記念イベント。青山の「月見ル君想フ」と並んで変わった名前のライヴハウスである。初めて行ったが代官山駅からすぐで、ホールは広く、しかもこの日はMERZBOW秋田さんの意向で全面禁煙だったので気持ちよく観ることができた。

TADZIOを観るのは6/10のレコ発以来2ヵ月ぶり。ずいぶんご無沙汰だったのでリーダー(g)から「もう嫌いになっちゃったのかと思ってた」と言われたがそんなことあるわけないじゃないですか。こんな可愛い二人のことを忘れるわけがない。実際私のiPhoneの待ち受けはリーダーの写真だし。いつも一緒だよ(はぁと)。トップが彼女達だったのだが、地方ツアーやFuji Rockで鍛えられた演奏は凄みを増し堂々とした貫禄に満ちたものだった。新曲を数曲披露したのだが、これがまたカッコいい。演奏が進むとリーダーのTシャツの肩がはだけてきて目を楽しませてくれる。ショートヘアーがトレードマークとなった部長のドラムの切れ味が鋭い。吉田達也さんが楽屋から出てきて眺めていたのが印象的だった。



続いて吉田達也さんとコントラバス/エレクトロニクスの菊地雅晃氏のデュオ。元々プーさん=菊地雅章さんとのSlash Trioとして活動していた盟友である。因みに雅晃氏はプーさんの甥。吉田さんもPowerBookでノイズを出したりヴォーカルを聴かせたり、緊張感のあるインプロヴィゼーションが展開される。しかしその緊張感を破ったのは雅晃氏の「泉玉川」と連呼する語りだった。一体どういう意図でこの言葉を発したのか分からないが、抽象的な即興演奏に、現実的な言葉が発せられることでパフォーマンス自体が陳腐なものに聴こえてしまったのは私だけだろうか。吉田さんのドラミングが素晴らしいものだっただけにちょっと残念。



トリはMERZBOW=秋田昌美さん。各種電子機器と空き缶にネックをつけたハンドメイド楽器によるハーシュノイズ。中原昌也氏がかぶりつきで観ている。私は数年前急性メルツバウ症に感染してしまいメルツバウしか聴かなかった時期があった。今は社会復帰し、数百枚のメルツバウのCDが手元に残されたわけだが、生で演奏を聴くと再発しそうになる。耳を圧するノイズは1時間近く絶えることなく続いた。FREEDOMMUNE ZEROでは屋外の大会場でこの轟音が鳴り響くのだろうか。



なかなか面白い組み合わせのユニークなイベントだった。この会場にはまた来てみたい。灰野さんやってくれないかな?

はぁとこあ
ぱんくだTADZIO
カワイイぞ

彼女達の夢がかなって9月下旬にはギターウルフ出演イベントへの参加が決まった。
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嘘つきバービー、N'夙川BOYS他@渋谷Club Quattro 2011.8.16(tue)

2011年08月18日 00時30分27秒 | 素晴らしき変態音楽

Beat Happening!MAX!~GREATEST SUMMER HAPPENING PARTY!~というイベント。出演は嘘つきバービー / N'夙川BOYS / URBANフェチ / ふくろうずの4組。最近メジャー・デビューしたばかりの大阪出身のN'夙川BOYSのPVが秀逸だったので、ライヴではどんなものかな、と楽しみに出かけた。

トップのURBANフェチには間に合わなかったが、ふくろうずから観戦。クアトロに入ると客層が若い! 20代前後じゃないだろうか。最近若手バンドのライヴに行くと思い知らされるのは世代の違いである。後ろの方で静かに観る。
ふくろうずは女性vo&kbdに男性g,b,dsの4人組。ヴォーカルが可愛らしくて悪くない。"ロック版いきものがかり"というか"棘のない壊れかけのテープレコーダーズ"という感じ。観客はおとなしく聴き温かい拍手を送る。もう少し個性があってもいいと思うがうまくいけばメジャー・ヒットも狙えるかも。



続いて期待のN'夙川BOYS。女性一人を含むトリオでベースレス・ロックンロール・バンドである。最初は音の薄さが気になったが、曲間のまるでなだぎ武と友近のディラン&キャサリンみたいに「リンダ」「マーヤ」と掛け合うMCが面白い。関西人気質丸出しのダブル・ツッコミ、ギターを持ったままステージダイヴするサービス精神は演奏以上に観る者の心に刺さる。ふくろうずでは大人しかった観客が波を打ってモッシュする。想像以上の人気だ。各自が楽器を持ち替えて演奏するスタイルとハチャメチャなノリはあふりらんぽやオシリペンペンズ以来の関西ゼロ世代を継承するものである。妙に心に残るポップなメロディがいい。大阪からまた元気なバンドの登場である。



トリは嘘つきバービー。ライヴを観るのは2回目だがその間にCDでたっぷり予習をしたのでどの曲も馴染み深い。現実から30cmズレた独特の世界感がたっぷり表現された演奏は素晴らしい。途中でドラムのシゲル君の投げたスティックがまっすぐ私に向かって飛んできた! こういうアイテムをゲットしたのは20年前にトッド・ラングレンが投げたピックをキャッチして以来である。ちょっと感激。最後には彼らが敬愛するという神戸のインディ・バンドのカヴァーで締め。演奏力、魔術性では今のJ-Rock界では頭ひとつ抜きん出た存在である。多くの人にぜひ体験して欲しい。



次々と
若い世代が
現れる

時には若者にまみれてモッシュするのも悪くはない・・・かな?
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フェスティバルFUKUSHIMA@福島市四季の里/あづま球場 2011.8.15(mon)

2011年08月17日 00時20分49秒 | 灰野敬二さんのこと

福島市の高校の同窓だという遠藤ミチロウ氏と大友良英氏、福島在住の詩人和合亮一氏が発起人として震災~福島第一原発事故以降に発足したプロジェクトFUKUSHIMAの最大のイベント、フェスティバルFUKUSHIMAが終戦記念日に開催された。入場料無料、出演アーティストはノーギャラ&交通費自前というチャリティ・イベントである。灰野さんから静寂が出ると聞いて行きたかったのだが足がないので諦めかけていた時、東京から格安のバス・ツアーがあることを知り即申し込んだ。新宿から福島までおよそ5時間。早朝出発で眠かったが何とか辿り着いた。会場となる四季の里は山間の公園。着いたとたんに大雨で、工芸館で雨宿り。

フェスティバルは昼過ぎに大友氏指揮のオーケストラFUKUSHIMAでスタート。総勢100名、幼児から還暦までのミュージシャン/非ミュージシャンからなる大オーケストラだ。短い練習期間に良くここまで統制が取れたな、という感じの迫力ある演奏。希望すれば誰でもメンバーになれるそうだ。

オーケストラFUKUSHIMA! - LIVE @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!


続いて和合氏率いる福島群読団という詩の朗読をするグループ。こちらも小学生から老人まで含む20人くらいで、「福島」をテーマに演劇的なパフォーマンス。

それ以降、ウォーターステージ、フラワーステージ、あづま球場の3箇所で演奏が同時多発的に始まる。

ウォーターステージで遠藤賢司氏。ソロ・ギターの弾き語りだがさすが"不滅の男"、熱い演奏は迫力たっぷり。茨城県出身のエンケン氏は、遠藤ミチロウ氏と共に「二人合わせて100歳オーバー、ダブル遠藤」と銘打ってツアーをしたこともあるそうだ。演奏途中で再び激しい雨。観客はびしょ濡れになりながらも魂の歌声に身を委ねる。

遠藤賢司 - 夢よ叫べ @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!


次にメインステージの前に作られたサブステージで二階堂和美嬢の演奏。3曲だけだったが観客を巻き込んで歌う姿が印象的だった。

二階堂和美 - お別れの時 @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!


続いて和合氏+坂本龍一氏(p)+大友氏(g)による「詩の礫」。和合氏の震災や津波、原発をテーマに「福島」を力強く表現した詩の朗読のバックで坂本氏と大友氏がアブストラクトな即興を繰り広げる。坂本氏はピアノの内部の弦を弾く奏法で指を切ってしまったという。1時間に亘る硬派なステージだった。

詩の礫 - 決意 @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!


和合氏退場後、勝井裕二氏(vn)とU-Zhaan氏(Horn)が加わり、坂本氏がピアニカでYMOの曲を演奏したのは大いに受けた。

坂本龍一 × 大友良英 × 勝井祐二 × U-zhaan - テクノポリス


この後静寂に備えてフラワーステージに移動。このステージの作りを見て唖然。ステージ前に大きな花壇があり、観客は花壇を囲む形で観るしかないのだ。最前列で灰野さんを観る、と意気込んでいた私も拍子抜け。あのステージはないよな~。灰野さんもこの作りには驚いただろうが、それを全く感じさせない渾身の演奏。珍しく「最近の祭りには祈りが足りない」というMCから始まった。 「あんなものいらない!」と3人が叫ぶ曲が福島で演奏されると迫真性が違う。この空気を感じられただけでもここまで来た甲斐があるというものだ。45分の演奏後灰野さんは地元テレビの取材を受けていた。

静寂 (Keiji Haino / Mitsuru Nasuno / Yoshimitsu Ichiraku)- イ・ラ・ナ・イ @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!


最後は歩いて20分くらいかかる野球場あづま球場へ、渋さ知らズを観に行く。この会場には頭脳警察やスターリンが出演し、四季の里に比べてロック・コンサートらしい雰囲気。渋さを野外で観るのは初めてだったが、彼らがフリージャズをやりつつ、なぜ幅広い人気を誇るのかが良く分かった。とにかくエンターテイメントに溢れた演奏と踊れるビート。ジャズとかロックとかジャンルを飛び越えた「祭り」としてのパフォーマンスは全てを忘れて楽しめた。ミチロウ氏やパンタ氏も参加して「天国への門」を演奏したのに感動した。

渋さ知らズ - 本多工務店のテーマ @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!


このフェスティバルの入場者数は約2万人。DommuneでUstream中継されその10倍の人が観たとのこと。「FUKUSHIMA」という地名が特別の意味を持ってしまった今、この地に生きる人々の力強さが世界中に伝わったに違いない。

福島が
力を発揮
素晴らしき

このパワーを失ってはいけない。まだ闘いは始まったばかりだ。
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坂田明+石橋英子+ジム・オルーク@下北沢Lady Jane 2011.3.13(sat)

2011年08月15日 00時12分45秒 | 素晴らしき変態音楽

"盂蘭盆会に立ち会う~茄子に乗った精霊たちを迎え入れ、初逢瀬の明と英子とて、司祭をジムに譲り渡せず、誰が仕切るか亡者たちのお盆興行。"

この日は昼に父の新盆でお坊さんに実家で棚経をしてもらった。お盆の入りで父を始めご先祖様が茄子の馬に乗って下界へ帰って来るという。

夜は久々に坂田さんのライヴ。石橋英子嬢(p)、ジム・オルーク氏(g)とのトリオだ。ジムが坂田さんを尊敬しているのは有名な話だが、共演ライヴを観るのは多分初めて。共演CDではそのフリージャズとも現代音楽ともつかぬ室内楽的な穏やかなサウンドが印象的だったがライヴではどうなるか?

結果的にはCDの印象に近い演奏だった。石橋&ジムの点描画風のミニマルな伴奏の上を朗々とした伸びやかな坂田さんのサックス/クラリネットが響きわたるというのが基本パターン。所々で鈴や鐘を鳴らしたり、平家物語を詩吟風に唸ったりする。それにしても坂田さんのサックスの音色の美しいこと! この音を聴くだけで脳内シナプスが活性化する。大海の中を漂うミジンコ?  そうかも知れない。



朗らかに
響くサックス
海の中

坂田さんと息子さんの学君の共演が8/22渋谷Bar Issheeで実現。これも楽しみ。
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セサミ異例の発表 バートとアーニーはゲイではない

2011年08月14日 00時31分52秒 | ちょっとしたニュース

ニューヨークで同性愛者の結婚が7月24日からできるようになったこともあり、セサミストリートのバートとアニーはゲイカップルではと噂されていたが、セサミストリーとサイドが公式フェイスブックで二人は仲のいい友達ですと発表して話題になっている。

「セサミストリート」バートとアーニーはゲイではありません!製作会社が異例の公式発表

二人が結婚しないということがテレビニュースになった:


(Web Dice)

それならば
ガチャピンムックは
どうかしら

パペットの性愛事情も大変だ。
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Viva Brother/小林太郎とイエスマン@恵比寿Liquid Room 2011.8.11(thu)

2011年08月13日 05時57分33秒 | ロッケンロール万歳!

Summer Sonic 2011 Extraとしてサマソニ出演の新人バンドのショーケース・ライヴが開催された。

Viva Brotherの単独公演かと思っていたら、サポートアクトに小林太郎とイエスマンという4人組が登場した。全く予備知識がなく観たが、豪快なギター・サウンドと歌詞のはっきりした小林氏のヴォーカルがなかなか骨太で良かった。バンド名はどうかと思うが、最近珍しい直球型のロックが爽快だった。



最近デビュー・アルバム「フェイマス・ファースト・ワーズ」をリリースし、"ブリットポップの再来"と好評を得ているイギリスの4人組Viva Brotherは日本での初ライヴだ。1990年代半ばのブリットポップ・ブームから15年あまり、その後パッとしなかったUKギター・ロック・シーンに登場したViva Brotherは未だ小粒ながらあの時代のポップな感触を継承していて今後に期待が持てる新人だ。キーボード&アコギ奏者と黒人女性ヴォーカルを加えた6人のステージは初々しく、暴動で揺れるイギリスの悲惨さを一瞬忘れさせてくれた。シンガロングできるキャッチーなサビがあるところが魅力。ロンドン訛りのヴォーカルも嬉しい。その明るいメロディーでUKロックの復権を果たして欲しい。





永遠の
メロディ求めて
ギター弾く

今年もFuji RockやSummer Sonicには行けなかったが、フェスティバルFUKUSHIMAとFreeDommune Zeroには参戦するつもりだ。

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アーバンギャルドの欝フェス@渋谷club asia 2011.8.10(wed)

2011年08月12日 00時47分21秒 | 素晴らしき変態音楽

メジャー・デビュー以来気になっていた"トラウマテクノポップ"バンド、アーバンギャルドのライヴ初体験。彼らが主催する二日間にわたる企画ライヴ「鬱フェス」の初日。対バンはGalapagosS。

club asiaは圧倒的に若いサブカル系の女の子中心に超満員。余り大きくない会場だから蒸し風呂状態だ。

最初のGalapagosSは昨年結成の若いトリオでヴォーカルにエフェクトをかけ、プログラミングされたシンセ・サウンドを取り入れていて、P-ModelやPolysicsを思わせる演奏を聴かせる。元気があっていいが曲調が一本調子なのでちょっと飽きる。それにしてもお客さんの反応はいい。皆で手を振り上げてノリノリだ。



そして待望のアーバンギャルド登場。ファンの子達はトレードマークの赤い水玉模様の旗を振って迎える。男女ツインヴォーカルの松永天馬氏&浜崎容子嬢の振りに合わせファンは左右に激しく旗を振る。テクノポップと詠っている割にはテクノ・ビートではなく生ドラムの人間的な演奏だ。面白いのは天馬氏のMCで「鬱フェスだからかけ声は(低音で)いえ~」とか、天馬「セックスは好きですか?」観客「ハーイ!」というコール&レスポンスとかとにかくユニークで笑わせる。浜崎嬢のコケティッシュなウィスパーヴォイスも効果的。コミックバンドの様でそうじゃなく、所々前衛的な展開もある、不思議な存在感を示したライヴだった。サブカル少女じゃなくてもこれはクセになる。



アンコールはGalapagosSのメンバーも交えてバグルスの「ラジオスターの悲劇」をセッション。大いに盛り上がった。

水玉と
シャボン玉と
ミラーボール

新たなる世代の登場を感じさせる前衛都市の実演会だった。
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ネコ動画22:YouTubeをじっくり観るネコ

2011年08月11日 02時46分05秒 | 動画の歓び

動画共有サイトYouTubeの動画を再生したり一時停止させたりしながら、ジックリと鑑賞している猫の動画がオモシロイと評判だ。この猫、キーボードのキーを前足で押して動画を再生させたり、一時停止させたりして観ているのである。その姿、まるで人間のようだ。

この猫はYouTubeで猫の動画を観ているようで、かなり興味津々。「なんか仲間がいるぞ!? なかなかの美人ニャンコじゃないか。ニョホホ♪」と思っているのだろうか? あまりにも動画に熱中しすぎて、キーボードのキーを押したまま前足を離そうとしない。

この動画を紹介している人気ブログ『Zaeega』の管理人は「猫動画を鑑賞する猫は数あれど、一時停止したりしなかったりしながら真剣に見入る猫もなかなかレアな存在なのだと思います」と、この動画を説明している。確かにその通りである。

そのうち、猫が猫動画を探して動画や画像を検索する時代がやってくるかも? それはそれで怖い気もするが、とにかくYouTubeは猫にも大人気なのは確かなようだ。
(Rocket News 24)



ネコだって
楽しみたいよ
YouTube

知性的なネコちゃん。
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8歳の少女がELPを演奏する驚異の動画!

2011年08月10日 00時14分57秒 | 音楽ちょっといい話

8歳の少女が変拍子ドラミングを軽々とプレイする驚愕の映像。しかもエマーソン・レイク&パーマー(ELP)の1972年の4thアルバム「Trilogy」収録のテクニカルなインスト・ナンバーだ。
恐らく父親がプログレ・マニアで生まれた時からプログレを子守唄代わりに育った結果(あくまで想像)だろうが、小学生の女の子がELPをプレイするというのも末恐ろしい。
吉田達也さんもビックリの変態美少女ドラマー(?)に育って欲しいものだ。

動画に添付されたコメントもふるってる:
「こんにちは。KYOKO、8歳です。
2011.1.6 四日市のライブハウス「CHAOS」での演奏です。
ライブハウス、デビューです(笑) 
この日はteensのイベントだったのですが
1ケタのKYOKOも出演させてもらえました。
四捨五入ですかね。
EL&Pの「Hoedown」はお気に入りの曲の1つです。

キースが回復、退院した暁には日本公演でぜひとも共演したいです(*^_^*)

お客さんも会場に入りきらないくらいました。
緊張しましたが、ライブハウスの熱気を感じて、楽しく演奏できました。」



念のためにELPのオリジナル動画もつけておくので聴き比べて欲しい。もしかしてカール・パーマーよりKYOKOちゃんのほうが凄くね?



叩いちゃう
変拍子なんて
楽勝よ

他にこんな子も発見! ヤマハのデモにも出ている実力派らしい。



日本のドラマー界の未来は明るい。
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青木智幸(UP-TIGHT)、坪内和夫(シベールの日曜日)他@高円寺ペンギンハウス 2011.8.7(sun)

2011年08月09日 00時17分44秒 | 素晴らしき変態音楽

「Songs In The Mirror」というイベント。青木智幸(UP-TIGHT)、坪内和夫(シベールの日曜日)、寺島暁子(あみのめ)、seven(SEVEN Z, Los doroncos)という通好みの面子が揃った好企画。 イベント・タイトル通りそれぞれが「歌」を大切にした演奏を聴かせた。ペンギンハウスはいつもより若い女性のお客さんが目立つ。一体誰目当てなんだろう。

最初が浜松のUP-TIGHTの青木智幸氏。深いリバーブをかけたアコギ一本の弾き語り。空間を黒く染めていくような味わい深いヴォーカルが印象的。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァーも1曲、ダークなアシッド・フォークを聴かせた。青木氏の作るメロディは精神の奥まで染み込むようなヴァイブレーションを放っている。ダークだけど眩いサイケデリックな感触が心地よい。



2番目はシベールの日曜日の坪内和夫氏。バンドは全員メンバー・チェンジをしたらしい。この日はB,Dsとのトリオだったが覚醒的なギター・プレイとヴォーカルが光る素晴らしい演奏。トリオの持ち曲が3曲だけなので後半2曲はエレキの弾き語り。シベールのCDで聴かれる、ライヴに比べ穏やかでフォーキーなサウンドで夢幻の世界を聴かせてくれた。このメンバーが新しいシベールなのか尋ねたら「どうなんだろうね~」とはぐらかされた。この後も8/30新宿紅布、9/8新宿Motion、9/15高円寺Showboatとこの新メンバーでのライヴが続く。特にShowboatは元HIGHRISEの成田宗弘氏率いるヘヴィー・サイケ・バンド、Green Flamesとの共演だからお薦めだ。



3番手は紅一点、元Doodles、現あみのめの寺島暁子嬢のエレキ・ギター弾き語り。儚げな歌声と幻想的なメロディーが夢見心地にさせてくれる。工藤礼子さん以来受け継がれる独特の浮遊感を持った女性アシッド・フォークである。



トリはSEVEN Z、los doroncosのギタリストseven氏。長年アンダーグラウンド・シーンで活動するベテランだ。ソロで数曲披露した後呼び込んだのがDs氏とGの三浦真樹氏。いわずと知れた元不失者、静香の伝説のギタリストである。生で観るのは初めてなので興奮した。モザイクのように絡み合う2本のギターがとても幻惑的。ジェファーソン・エアプレインの「トゥデイ」やジャズ・スタンダード「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を含む演奏はこの日最もサイケデリックだった。



鏡の中の歌、それは左右が逆転した異世界の歌なのである。

言葉には
魂宿ると
人は言い 

あまりの気持ちよさに普段なら一杯で止めるお酒をおかわりしてしまった。 
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