メジャー・デビュー以来気になっていた"トラウマテクノポップ"バンド、アーバンギャルドのライヴ初体験。彼らが主催する二日間にわたる企画ライヴ「鬱フェス」の初日。対バンはGalapagosS。
club asiaは圧倒的に若いサブカル系の女の子中心に超満員。余り大きくない会場だから蒸し風呂状態だ。
最初のGalapagosSは昨年結成の若いトリオでヴォーカルにエフェクトをかけ、プログラミングされたシンセ・サウンドを取り入れていて、P-ModelやPolysicsを思わせる演奏を聴かせる。元気があっていいが曲調が一本調子なのでちょっと飽きる。それにしてもお客さんの反応はいい。皆で手を振り上げてノリノリだ。
そして待望のアーバンギャルド登場。ファンの子達はトレードマークの赤い水玉模様の旗を振って迎える。男女ツインヴォーカルの松永天馬氏&浜崎容子嬢の振りに合わせファンは左右に激しく旗を振る。テクノポップと詠っている割にはテクノ・ビートではなく生ドラムの人間的な演奏だ。面白いのは天馬氏のMCで「鬱フェスだからかけ声は(低音で)いえ~」とか、天馬「セックスは好きですか?」観客「ハーイ!」というコール&レスポンスとかとにかくユニークで笑わせる。浜崎嬢のコケティッシュなウィスパーヴォイスも効果的。コミックバンドの様でそうじゃなく、所々前衛的な展開もある、不思議な存在感を示したライヴだった。サブカル少女じゃなくてもこれはクセになる。
アンコールはGalapagosSのメンバーも交えてバグルスの「ラジオスターの悲劇」をセッション。大いに盛り上がった。
水玉と
シャボン玉と
ミラーボール
新たなる世代の登場を感じさせる前衛都市の実演会だった。