
2度のアカデミー賞に輝き、後にエアロビクスのインストラクターやウーマンリヴ活動で知られる女優ジェーン・フォンダの出世作。20年以上前に深夜テレビで放映されたものをビデオ録画して持っていたが、DVDが廉価版で出ていたので早速購入した。
1962年フランスで発表されたSFコミックを1968年にディノ・デ・ラウレンティス監督が映画化、成人映画ではないがジェーン・フォンダの胸も露わなエロティックSFコメディである。何といっても有名なのは冒頭の無重力状態で宇宙服を艶めかしく脱ぎ捨てオールヌードになるシーン。タイトルやキャストの文字が上手く局部を隠しているが、それが却ってエロな妄想を駆り立てる。♪サイケデリックなバーバレラ♪と歌われるテーマ曲も素晴らしい。
ストーリーは優秀な宇宙飛行士のバーバレラが失踪した科学者デュラン・デュラン(そう、あのバンド名の由来である)を探しに悪の惑星へ乗り込み数々の奇妙でお間抜けな敵と闘うという単純な冒険劇。彼女は自分を助けてくれた男性に性的な「お礼」をする。特殊効果は陳腐でバレバレのものだが、それがまたいい味を出している。クライマックスはオルガスマトロンと名づけられた性的拷問装置でそこに入れられ快感に悶えるバーバレラの姿態には股間が熱くなるい。
昔父の本棚にはハヤカワSF文庫が並んでおりその表紙には肌を露出した女性のイラストが使われていた。子供心に胸をときめかせた覚えがある。この映画はまさにその頃のSFのイメージを具現化しており懐かしくも新鮮な香りが濃厚だ。
弟のピーター・フォンダは「イージー・ライダー」でカウンター・カルチャーの寵児となるが、ジェーンはブリジット・バルドーと共に60年代セックス・シンボルといえるを女優である。カルト・ムーヴィーやB級SF映画、ソフト・ポルノを好む人にお勧め。
バーバレラ
男の心を
もてあそぶ
ルパン3世の藤峰子ちゃんもバーバレラをモデルにしたきらいがある。
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