A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ジェイク・バグ@ZEPP TOKYO 2014.4.30(wed)

2014年05月02日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


JAKE BUGG
<ジェイク・バグ>
JAPAN TOUR 2014


ストライプスと並ぶ新世代UKロッカー、ジェイク・バグ初の単独日本ツアー。昨年5月のショーケースライヴから1年経ち、二十歳になったジェイクの性徴(成長)ぶりと、バンド形態での演奏をたっぷり楽しめるステージだった。2回程の曲名紹介と、エンディングのサンキュー・メッセージ以外MCは殆どなし。内気なのか傲慢なのか、表情からは伺い知れない。エレキギターを弾くのは初めて観たが、手クセだらけだがツボにハマるペンタトニックスケールがカッコイイ。ニール・ヤングの「ヘイヘイマイマイ」の青臭いカヴァーも馴染んでいる。ジェイクの歌には音楽的に新しい要素は殆ど無いが、ロケンロー60年の歴史のエッセンスを凝縮したスタイルは、迷うこと無く新世代のROCKだと断言出来る。暴言かもしれないが、ROCKの未来に新しいモノは必要無いと言い切りたい。現在、音楽芸術に拘らず全ての文化・社会が、過去と断絶した進化よりも、歴史の追体験を求めているように思える。伝達手段や表現媒体が変わるだけで、コンテンツ自体は過去の反復と言って良かろう。無理して新奇珍奇なものを求めるのは辞めて、歴史と伝統を掘り起こす方が有意義だろう。R&R伝承派ジェイク・バグが歌う希望はそこにある。



満員のオーディエンスはジェイクと同世代の若者に加え、ロック歴数十年の年配者や外国人が多く、音楽好きには極めて居心地のいい空間だった。前回来日時のモノも含め物販Tシャツ姿が目立つ。開演前のBGMのオアシスに合唱が起ったり、MCひとつせず、盛り上げ要素に乏しいパフォーマンスに温かい手拍子で応じる。英語が苦手でも関係なくサビを唱和する。撮影黙認にも拘らずステージ前方でスマホを掲げる者は少ない。強引にダブル・アンコールを求めず客電が点いたら大人しく退場する。開場前・終演後会場周辺で大騒ぎすること無くスムーズに帰宅の途につく。同行者との会話は今日ライヴの感想と次のライヴの相談。音楽好きばかりよく集まったものだと感心する。先日のウィルコ・ジョンソンやリンゴ・デススターでもつくづく思ったが、洋楽アーティストのワンマンライヴの観客の質の高さは特筆に値する。



以下は、筆者の主観による、独断と偏見に満ち、差別的表現を含む意見である。気分を害される方も多いと思うので、特に夏フェス参戦予定の方は読まないことをお薦めする。

(:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_(:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_(:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_(:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_ (:D)| ̄|_

洋楽来日アーティストのチケット代は大抵4500円以上。ジェイク・バグは6000円だったし、一万円を超える場合も多い。それに比べて邦楽は殆どが2500円~5000円。当たり前だが洋楽は邦楽よりもチケットが高い。アメリカの片田舎のぽっと出の新人でも邦楽の武道館クラスよりチケット代は高い。つまり、ある程度の収入がないと洋楽のライヴには行けないのだ。この日ジェイク・バグのライヴに集まった観客は6000円という邦楽なら2公演分のチケット代を払い、さらにはJ-POPより若干高めのTシャツなど物販まで購入出来るリッチな人ばかりである。



【警告】この先危険度80%!差別発言あり。
つまり、洋楽ファンは邦楽ファンより「高収入」=「生活レベルが高い」=「社会的地位が高い」のである。洋楽ファンの殆どが大卒でホワイトカラー。一方邦楽ファンはそうとは限らない。地方で洋楽アーティストの公演が少ないのは、都市部との生活水準の格差により、洋楽ファン足りうる富裕層が少ないことが大きな理由である。数少ない地方在住の洋楽ファンは、コンサートを観る為に新幹線や飛行機代を払えるだけの余裕がある特権階級に限られる。洋楽のライヴには金持ちのエリート階級ばかり集まるので、知的で礼儀正しいのは当然である。



【再警告】この先危険度120%!炎上必至。
洋邦交えたロックフェスは様相が異なる。レベルの高い洋楽ファンと高いとは限らない邦楽ファンに加え、第三階級=フェスファンの存在である。フェスはチケットさえ買えば、本番はテントや野宿なので金はかからない。つまり貧乏人でも参戦可能。彼らは必ずしも音楽好きではないが、集まって大騒ぎするのは大好き。音楽知識に乏しいから、出演者の殆どの名前を知らずに参戦し、大音量で音が鳴っていれば誰だろうと関係なく熱狂的に盛り上がる(ただし8ビートしかノレないので変拍子を嫌う傾向あり)。日本で知名度が低いマニアックなバンドが多い中型ステージに入場規制がかかることが多いのは、貧乏なフェスファンが大挙して押し掛けるからである。だから「フェスで盛り上がった」というネタは一応TLに上がるとはいえ、バンド自体の人気や評価には結びつかないのが現実である。筆者がフェスを避ける理由は、ずっと前から好きで来日を待望していた個性派アーティストの貴重な初来日ステージが、たいして音楽が好きでもないF*CKな連中のバカ騒ぎで穢されるのを観るのが忍びないからである。また、以前問題になったように、大物邦楽アーティスト目当の地蔵現象に気分を害されたくないからでもある。地蔵派は金はあるが知的レベルは最低である。



ハッキリ言わせてもらおう。
音楽愛好家ヒエラルキーの上位にいる洋楽ファンを、それ以下の連中と一緒くたにしないでいただきたい。
・・・・って炎上するかも知れんな。



ドルヲタと
ロケンローヲタは
別格よ






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【えいたそ文化論】その参『... | トップ | Pudra(プードラ)/mimic./... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ロッケンロール万歳!」カテゴリの最新記事