A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ジェイク・バグ@渋谷クラブクアトロ 2013.5.9(thu)

2013年05月11日 00時19分07秒 | ロッケンロール万歳!


JAKE BUGG
スペシャル・アコースティック・ショーケース

2013年注目度ナンバー1のUK新人、ジェイク・バグ。
サマソニでの来日を前に東京1夜限りのスペシャル・ショーケースが決定!ストーン・ローゼズ、ノエル・ギャラガーをはじめ多くのミュージシャンが絶賛する稀代の才能が遂に初来日!

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James BrownをはじめJeff Beck、Jackson Browne、Jeff Buckley、Jim Black、Jack Black、James BlakeなどJBというイニシャルには一癖ある才人が多いがその系譜にJake Buggという若きシンガーが加わった。世代交代の著しいUKロック界で昨年から吹き荒れるティーンエイジャー旋風の急先鋒が先日来日したストライプスとこのジェイク・バグである。彼らがユニークなのは自分の父親世代の愛聴した音楽を引き継ぎつつ生々しい新世代の讃歌を歌っていることだろう。こうしたルーツロックの復活はこれまでも草の根ラベルでは時代を問わず繰り返されてきた。ロックの原点たるブルース、R&B、ブリティッシュ・ビート、フォーク、ソウルへ立ち返ろうという動きは70年代末のパンク・ムーヴメント以来ネオサイケ~マッドチェスター~オルタナ~ブリットポップと変遷するインディーロックの流れの根底に常に流れる地下水脈である。

常にあるだけにその動きが新機軸として顕在化することは余りなかったのも事実。ルーツロック趣味を打ち出しすぎると懐古的だとかオリジナリティ欠如だとか批判される傾向もあった。だいたいメディアの中核を成すオヤジ世代にとってガキがオヤジの世界を真似ることは近親憎悪的な反感を買いやすい。「オヤジをなぞってはいけない」という定理はパンクから30年後のテン世代までは不文律として存在していた。しかし30年を超えた頃からパンクがひと回りした'90年代に青春を過ごした世代がトップの座についた。Back To Basicを声高に宣言したオルタナティヴロック/ブリットポップ・ムーヴメントで育った彼らにとって過去のサウンドに倣うことは尊敬に値する方法論だった。故に自分達の子供世代=ティーンエイジャーがオヤジロックのエッセンスを抽出したスタイルを打ち出しても賞賛こそすれディスる気持ちはない。ボブ・ディランやニック・ドレイクといった往年のシンガーソングライターを彷彿させる19歳のジェイク・バグを現在のUKロック界の重鎮ストーン・ローゼズやリアム・ギャラガーらが絶賛するのは当然である。



ストライプスの衝撃の来日公演同様にジェイク・バグの1日限りのワンマン来日公演は即日ソールドアウト。洋楽ロックファンにとって激渋ロックを本格的に歌いこなす10代のカワイイ紅毛碧眼の少年は理想のアイドル像であることは間違いない。アコギ一本で1時間強のステージを飽きさせることなく歌い切ったジェイクの堂々たる存在感は見事という他ない。またしても「恐るべき云々」というフレーズが浮かぶがストライプス同様年齢に拘るのは不公平でしかない。デビュー間もないにも関わらずこれほど完成された世界観を持つことに驚愕すると共に今後の成長に大きな期待を寄せたくなる。






ライヴレポートはコチラ

ダミ声の
ロンドン訛り
永遠に

棚の奥で眠っていたティラノサウルス・レックスのレコードを久々にターンテーブルに乗せてみた。
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