A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

坂田明+灰野敬二+本田珠也@新宿Pit Inn 2015.4.22(wed)

2015年04月24日 01時43分08秒 | 灰野敬二さんのこと


新宿 PIT INN 50th Anniversary 坂田 明 2DAYS
「即興一発新橋へ、早また汽車は煙はく!」

【MEMBERS】
坂田 明(As,Cl)灰野敬二(G)本田珠也(Ds)




この度久しぶりに2daysをやります。1日目はジム・オルーク、山本達久組。2日目は灰野敬二、本田珠也組でばっちし行きたいと思います。種も仕掛けもありません。
-シュッポ シュッポ シュッポッポ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



この三者は三通りの組み合わせで二者ずつ共演しているが、三者一堂に会するのは初めて。来日中のペーター・ブロッツマンとはそれぞれ異なる日程で共演するとは、言わばニアミストリオと言えよう。筆者にとってはブロッツ熱に浮かれた一週間の中日に、斯様なハードコアなライヴを企画した即興のネ申に感謝すべきか怨嗟すべきか。ド平日の聖地ピットインは、”雨ニモ負ケズ”集まったハードコアな音楽ファンの静かな熱気で頬が火照る。
本田珠也+近藤等則+灰野敬二+ナスノミツル@新宿Pit Inn 2014.1.21(tue)
本田珠也+坂田明+JOJO広重@新宿Pit Inn 2014.6.10(tue)



予想通り初っ端からラウドな激烈セッションに突入。テナーとアルトの違い以上に身体の大きさの違いが影響するのか、坂田のプレイはブロッツマンに比べると、五月蝿い小動物か虻か蜂の敏捷性に傾斜する。可憐な見かけに油断すると鋭い歯牙で噛まれたり毒針で刺されたりする獰猛な捕食生物である。椅子に座った灰野が髪振り乱して掻き毟る茶色のギターが放つ音の撒き餌が無防備な魚や小鳥を呼び寄せる。ピットイン備え付けの小口径のバスドラに断末魔の悲鳴を上げさせる本田の連打が猟銃のように獲物を追い詰める。三人の狩人は、時に狩猟を忘れて落ち穂拾いに夢中になったり、法螺話に興じたり、勝手に思索に耽ったり、力を合わせて蜃気楼に挑んだリ。実り多い旅路の果てに得た獲物は、観客の満足と安堵の入り混じった溜息と共に今宵の宴の貢物として供されることと相成った。

取り急ぎ
トリオの鳥を
穫り押さえ

▼110415 坂田明トリオ@アケタの店 [110415 SAKATA Akira Trio@AKETA] 005


▼巫女の歌/坂田明、灰野敬二、HIKO、桜井真樹子
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