A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ロビン・ヒッチコック with エンマ・シフト@青山マンダラ 2016.10.10(sat)

2016年10月18日 00時30分10秒 | 素晴らしき変態音楽



ロビン・ヒッチコック with エンマ・シフト

2016年10月15日(土)
開場 17:00  開演 18:00
会場:南青山マンダラ(地図)
出演:Robyn Hitchcock (Vo, G)、Emma Swift (Vo, G)
チケット:¥5,000(1ドリンクオーダー下さい/代金別)



単独では2005年10月以来のロビン・ヒッチコック・ソロライヴ(その翌年ヴィーナス3とのバンド編成の来日があったので日本へ来るのは10年ぶり)。前回と同じ青山マンダラの相変わらずシャレ乙な南国風味は、もしかしたらエジプシャンズの曲「トロピカル・フレッシュ・マンダラ」に因んだ命名なのかもしれない。補助椅子が出る盛況ぶり。毎回来てるような年配ファンから若いカップルまで、客層は広いがいずれも音楽好きそうな顔つきである。
Robyn Hitchcockを観てきたよ(2005年10月9日記)


(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

ステージ上に二本のマイクスタンドとギタースタンド。確か前回ロビンは椅子に座って演奏した気がするが、今回はデュオ演奏だからスタンディングなのか。静かな期待感が高まるうちにエンマ・シフトがアコギを持って登場。緑のつなぎに金髪ロングのスタイルはメアリー・ホプキンに似てると思ったが、伸びのある明るい声はオーストラリア出身でいえばオリヴィア・ニュートン・ジョンかもしれない。現在ナッシュビルで活動するエンマのカントリータッチのヴォーカルはロビンの英国特有の陰影に満ちた歌と絶妙なハーモニーを生み出す。



ライヴ中のMCでぶっ飛んだ大ボラをまことしやかに語り非日常の笑いを生むロビンのこの日のネタは、前日にノーベル文学賞受賞が発表になったボブ・ディランと、ロビン曰く66年に青山マンダラで初来日公演したビートルズ、サボテンと音叉とチューニングマシンの親密な関係、などなど。英語が堪能ならもっと楽しめるだろうが、所々聴き取れる単語と大真面目な語りっぷりだけでも十分可笑しい。捻くれても明快なポップさを讃えるソングライティング、グロテスクな主題に愛情の籠めた歌詞、そしてなによりも艶のある鞣し革のような歌声はサイケ好事家には堪えられない。思い返せば11年前も水玉模様のシャツだった。年齢を重ねても印象の変わらない万年変わり者のルックス&立ち姿は、安定の英国サイケ者の肖像である。



アンコールはもう死んだ人たちシリーズ。ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ジム・モリソン、ニック・ドレイク、ルー・リードのカヴァーを披露。シド・バレットを歌わなかったのは、リスペクトかオブリヴィオンか。歌い継がれるべき歌はロビン自身にも数多い。音楽が風の中に消え去る前に繋ぎ止めておくことは出来ないだろうか。

Robyn Hitchcock & Emma Swift - "Motion Pictures" (AmericanaFest 2014)


Set List
【Emma Swift】
1. Woodland Street
2. Bittersweet
3. Hickory Wind(The Byrds Cover)

【Robyn Hitchcock】
1. Balloon Man
2. My Wife And My Dead Wife
3. Sally Was A Legend
4. I Often Dream Of Trains
5. Somewhere Apart
6. Be Still
7. Queen Elvis (w/Emma Swift)
8. Life Is Change (w/Emma Swift)
9. Love Is A Drag (w/Emma Swift)
10. Television (w/Emma Swift)
11. Cathedral
12. Adventure Rocket Ship
13. The Queen Of Eyes
14. Madonna Of The Wasps
15. Mad Shelly's Letterbox
16. Ole! Tarantula

ENCORE
E1. Jealous Guy (John Lennon Cover)
E2. Just Like Woman (Bob Dylan Cover) (w/Emma Swift)

E3. The Crystal Ship (The Doors Cover)
E4. River Man (Nick Drake Cover)
E5. Pale Blue Eyes (The Velvet Underground Cover) (w/Emma Swift)

前回通りで見つけた工事用円錐コーンにサインをして販売したロビンだが、今回は観客一人一人にサインと記念撮影で感謝を表してくれた。オーストラリアへ向かう途中で途中下車して滞在した日本にまた近々戻ってくると約束した。



露瓶と閻魔
熱帯肉付
曼荼羅模様


ロビン・ヒッチコック 渋谷でカラオケを楽しむ映像が公開中
コメント
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