A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二@新宿JAM 2008.6.8 (sun)

2008年06月09日 23時34分11秒 | 灰野敬二さんのこと
最近積極的にイベントを企画するハワイ育ちの韓国系シンガー、BloomのバンドBloom Creation企画『Brighter than the Sun,Darker than the Night』~太陽より眩しく、夜より暗く~。
いつも面白いバンドをブッキングするのだが、動員がいまひとつ。もっと効果的な宣伝を考えた方がいい。
今回は5バンド出演。
まずは企画者のBloom Creation。ピックアップをつけたアコースティック・ギターとb,dsのトリオによるサイケでヘヴンリーなサウンドには好感が持てるが、いかんせんvoが弱すぎて楽曲の良さを活かしきれていない。
2番手は人気上昇中の変態バンドPanicsmile。vo&g、女性ds(flやkbdも弾く)、巨漢のb、外人のスキンヘッドgの4人組で、ビーフハート的な変則リズムやプログレッシヴな展開も見せる注目株だ。7月に10円ワンマン・ライヴをするらしい。
続いてvo&gとスタンダップdsの二人組Kirihito。このバンドも活動暦が長い。お囃子ビートの独り叫ぶ詩人の会という感じ。
4番目は1978年大阪でアヴァンギャルド・バンドとして結成され(Alchemyからアルバムも出ている)、その後1990年にNYでハードコア・パンク・バンドとして活動したUltra Bide。ツインベースとdsのトリオという変則な編成だがカッコいいパンクを聴かせる。"Remember Teenage Riot!"と叫ぶ彼ら、もう50歳近いはずだが凄いパワーだった。ちょっと後頭部が寂しくなっていたが・・・。
トリに灰野さんがソロで登場。照明が暗くなりシルエットが見える程度に。轟音ギターにのせて「悪い星の下に」「俺の墓をきれいにしてくれ」「赤いトリ」「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」と哀秘謡4曲を演奏。曲中にオリジナルの歌を織り交ぜて、完全に灰野さんの世界を創り上げる。「俺の墓~」では金属の缶を弦に擦り付けて激しいスライドギターを聴かせる。60分を超える熱演で聴いているほうもクタクタになるほどの気合の入ったプレイだった。久々のソロに脳髄の普段使わないシナプスが活性化する。これだけの轟音なのに聴き終った時には安らかな気分になるのが不思議だ。
Bloom Creation MySpace

暗闇に
微かに見える
幻よ

灰野さんは6月21,22日アメリカ、ヒューストンでライヴがある。




コメント (2)
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