クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-07 No.30-2

2011年07月28日 15時29分33秒 | Weblog
<Cascavelle>
VEL 3160 2枚組(1枚価格) ¥2080
(1)マーラー:交響曲第3番 ニ短調
(2)ベルク:組曲「ルル」
ジャン・マルティノン(指揮)、
フランス国立放送管弦楽団(現:フランス国立管弦楽団)、合唱団
(1)ヒルデガード・ルトガース(Ms)、(2)マリー・リンゼイ(S)、
ジャン・ポール・クレダー(合唱指揮)
録音:1971年11月3日(ベルク)、1973年10月3日(マーラー)、
フランス、ライヴ
マーラー・イヤーに続々とリリースされる中、スイスCascavelleレーベルか
らも注目盤が登場!ジャン・マルティノン&フランス国立放送管によるマーラ
ー第3交響曲です。マルティノンによる第3交響曲の録音では、1967年当時音
楽監督であったシカゴ交響楽団&レジーナ・レズニク(Ms)がありますが、この
ディスクの録音はその6年後にあたる1973年10月、こちらも当時音楽監督であ
ったフランス国立放送管とのライヴ録音です。フランス指揮界における重鎮
として活躍し、ドビュッシーやサン=サーンスなどフランスものの評価の高
いマルティノンですが、非常に明快・明晰な演奏は大曲であるマーラーでも
冴えており、かつ堂々たる演奏をしております。なお、マルティノンは1967
年にグスタフ・マーラー国際交流協会(the International Association
Gustav Mahler)よりメダルを授与されており(ラファエル・クーベリックや
ジョン・バルビローリも同賞を授与)、まさにお墨付きを得たマーラーと言
えましょう。また、カップリングのベルク:「ルル」は、71年11月フランス
国立放響の音楽監督として最も充実し、マルティノンの音楽性の高さ、表現
力の豊かさを聴くことのできる渾身のライヴです。




<Euro Arts>
20 54008(DVD-Video) ¥2900
マーラー:交響曲第9番
クラウディオ・アバド(指)
グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団
収録:2004年4月サンタ・チェチーリア音楽院ホール、ライヴ
1997年、クラウディオ・アバドによって創設されたオーケストラ、グスタフ
・マーラー・ユーゲント管弦楽団。ヨーロッパ各国から選ばれた才能ある若
い音楽家たちがオーケストラのメンバーになっています。この映像は2004年
ローマのサンタ・チェチーリア音楽院ホールで行われた演奏会の模様です。
アバドはマーラーの交響曲第9番を、1987年にウィーン・フィルとライヴ録
音、1999年にベルリン・フィルとライヴ録音しているほか、この2004年マー
ラー・ユーゲント管とともにおこなったライヴの映像の後に2010年8月にル
ツェルン祝祭管とのライヴ映像(ACC10214BD/ACC20214DVD)も残しています。
アバドが手塩にかけて育てたオケとの、瑞々しく活気に溢れる躍動感ある演
奏、そして抜群のオケとの一体感は聴衆を惹き込み、また第4楽章後半から
の舞台演出も、一層静かな感動を呼び起こします。

20 55108(DVD-Video) ¥3700
字幕:英、独、仏、西
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
マッシミリアーノ・ピサピア(T) フランコ・ヴァッサッロ(Br) 
キアーラ・タイギ(S) アンナマリア・キューリ(Ms) ユン・イー・ユー(S)
ライプツィヒ・バレエ ライプツィヒ歌劇場合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 
リッカルド・シャイー(指揮)
演出:エルマンノ・オルミ
装置・衣裳:アルナルド・ポモドーロ
収録:2005年11月23日・26日、ドイツ、ライプツィヒ歌劇場(ライヴ)
2005年にライプツィ・オペラハウスにて公演したリッカルド・シャイー指揮
によるヴェルディ「仮面舞踏会」の映像。イタリア・オペラを代表するヴェ
ルディの「仮面舞踏会」を、意外とオペラ録音の少ないシャイーによる貴重
な演奏です。また演出はオペラ演出も手掛けるイタリア映画界の重鎮エルマ
ンノ・オルミ。




<haenssler>
=SWR MUSIC / historic series=
94 217 ¥1350
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
バーデン=バーデン&フライブルクSWR放送交響楽団
(旧南西ドイツ放送交響楽団)
キリル・コンドラシン(指揮)
録音:1981年1月13日-15日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ライヴ・ステレオ)
[SWR収録]
ロシアを代表する巨匠指揮者コンドラシンが当時の南西ドイツ放送響を指揮
してマーラーの第6交響曲を演奏したアルバムは、コンドラシンが世を去る
2ヶ月ほど前にバーデン=バーデンで行われたライヴの模様を収録したもの
です。
かつては演奏機会も限られていたマーラーの音楽がポスト・スターリン時代
になってようやく一般的になり始めたばかりの旧ソビエトで、マーラー受容
をけん引する役割を担った第一人者がコンドラシンであり、メロディヤにお
こなった一連の録音を通じても確かめられます。
このなかで、コンドラシンは第6交響曲を1978年5月にレニングラード・フィ
ルとレコーディングしており、もっとも出来ばえがすぐれていたものして、
きわめて緊張感に満ちた迫真の内容を聴かせていました。
このたびの南西ドイツ放送響盤は、前回との比較では、全曲で2分半ほど演
奏時間が拡大した結果、細部のより克明な表現が印象的な仕上がりとなって
おり、繊細なアンダンテのあとにくる終楽章の暴れっぷりもすさまじいもの
があります。
また、SWRの正規アーカイヴより復刻されているため、鮮明な音質が確保さ
れているのもうれしいところです。
なお、コンドラシンはここでも前回同様、中間2楽章について、第2楽章スケ
ルツォ、第3楽章アンダンテの配置を採用しています。




<PREISER>
PRCD 93479 ¥2080
アニタ・チェルケッティ アリア集
ベッリーニ:「ノルマ」
ヴェルディ:
「ナブッコ」,「エルナーニ」,「シチリアの晩鐘」,「運命の力」,
「アイーダ」
プッチーニ:「トスカ」
スポンティーニ:「ホーエンシュタウフェン家のアグネス」(イタリア語)
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
ウェーバー:「オベロン」(イタリア語)
カタラーニ:「ワリー」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
ロッシーニ:「グリエルモ・テル(ウィリアム・テル)」
からのアリア
アニタ・チェルケッティ(S)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)フィレンツェ五月祭管弦楽団
マリオ・ロッシ(指)RAIトリノ交響楽団
ヴィットーリオ・グイ(指)RAIミラノ交響楽団
録音:1955-1957年
アニタ・チェルケッティは1931年生まれのイタリアのソプラノ。1950年代、
まだ二十代の頃に活躍をし、将来を期待されたものの、病気のため30歳を前
に引退、録音がほとんど残されなかったことから「幻のプリマドンナ」とし
てマニアに語り継がれる存在でした。チェルケッティの名前が再度浮上する
のは、1996年公開のヴェルナー・シュレーター監督の映画「愛の破片」に
チェルケッティが登場してからのこと。この時はオペラマニア以外でもちょ
っとしたチェルケッティ・ブームが巻き起こりました。彼女が残した商業録
音は僅かに二つ、DECCAへのアリア集と、マリオ・デル・モナコを相手役に
したポンキエッリの「ジョコンダ」全曲録音だけ。このCDには、アリア集の
すべてと、「ジョコンダ」からの二重唱と有名なアリア「自殺!」、さらに
RAIの放送録音から4曲を収録。チェルケッティの芸術を堪能できます。
DECCA録音はステレオ。

PRCD 89747 ¥2080
ジュゼッペ・ボルガッティ 全録音集
ワーグナー:
「タンホイザー」,「ローエングリーン」,
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,「ワルキューレ」
ヴェルディ:「オテッロ」
プッチーニ:「トスカ」
からのアリア、場面
シューマン:はすの花,君は花のように
ジュゼッペ・ボルガッティ(T)
録音:1905、1919、1928、1929年
+イシドロ・ファゴアガ録音集
ワーグナー:「ワルキューレ」,「神々の黄昏」,「パルジファル」
ヴェルディ:「オテッロ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
からのアリア、場面
録音:1928年
ジュゼッペ・ボルガッティ(1871-1950)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて
活躍したイタリアのテノール。1896年にジョルダーノの「アンドレア・シェ
ニエ」の初演でタイトルロールを歌ったことで知られています。またアル
トゥーロ・トスカニーニが、彼の第一次スカラ座時代(1898-1908)に積極的
に上演したワーグナーのオペラでも活躍、イタリアでのワーグナーの広がり
において重要なテノールでもあります。ここには彼が残した全録音が収録さ
れています。
ボーナスにイシドロ・ファゴアガ(1895-1976)の録音も収録。ファゴアガは
スペイン、ナヴァラ地方出身で、アルゼンチンのブエノスアイレス育ち。
マドリッドで声楽を学んだ後、1920、1930年代にスペインとイタリアでドラ
マティックテノールとして活躍、ことにワーグナーの英雄役で人気を博しま
した。



<DA CAPO>
DACAPO 912 ¥2080
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759 「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
マティアス・ゲオルク・ケンドリンガー(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年5月27日、リューベック
注目の指揮者の新録音が登場。マティアス・ゲオルク・ケンドリンガーは
1964年、オーストリアのチロル地方の生まれ。かのエルル・チロル音楽祭の
立ち上げの中心人物の一人でもあります。2002年に自身のオーケストラ、
K&Kフィルハーモニー管弦楽団を設立、その演奏が評判となって、知る人ぞ
知る存在になりました。ケンドリンガーの音楽には確固とした個性があり、
早めのテンポでキビキビした音楽作り。しかし現代的な演奏ともちょっと違
い、随所で伝統的音楽作りとの繋がりも感じられるもの。昨今の指揮者がま
ずやらなくなった「運命」&「未完成」の組み合わせを採用、しかもちゃん
とドイツ語でSchicksalssinfonie(運命交響曲)と念押ししているこのCDは、
企画、演奏とも、ケンドリンガーが往年のオーストリアの巨匠(決してドイツ
の指揮者の重厚な演奏ではなく)の音楽作りを意識しているように思われます。

DACAPO 917 ¥2080
ベートーヴェン:
交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」
「エグモント」序曲 ヘ短調 Op.84
マティアス・ゲオルク・ケンドリンガー(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年5月28日、リューベック
「運命」&「未完成」の翌日に一気に録音された「英雄」、こちらはより一
層ケンドリンガー色が強く出た演奏です。第1楽章は提示部反復なしとはいえ
11分24秒の快速っぷり。しかし第2楽章は15分42秒をかけてじっくりと歌い上
げています。タイトに引き締まったスケルツォの快さ、オーケストラがケン
ドリンガーの意を万全に組んでいることが伝わってくる終楽章など、面白く
聞ける演奏です。「エグモント」序曲も、深刻ぶらないのに緊張感が漲って
いてスリリングな演奏です。

DACAPO 915 ¥2080
ワーグナー:「タンホイザー」序曲,巡礼の合唱
グノー:「ファウスト」第2幕の兵士たちの合唱
ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」第3幕 おお甘美な月よ
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕から
ベートーヴェン:「フィデリオ」第1幕 囚人たちの合唱
ヴェルディ:「運命の力」序曲
ヴェルディ:「ナブッコ」第3幕 行け、思いよ、黄金の翼に乗って
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」 戴冠の場
ビゼー:「カルメン」第4幕前奏曲、合唱と行進曲
マティアス・ゲオルク・ケンドリンガー(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団,K&Kオペラ合唱団
録音:2009年4月6日、ベルリン(ライヴ)
ケンドリンガーは、2002年にK&Kフィルハーモニー管弦楽団を創立すると、
その翌年にはK&Kオペラ合唱団を設け、積極的にオペラの合唱曲もとりあげ
ています。この録音はなんとベルリンのコンツェルトハウスでのライヴ。独
伊仏露のオペラが取り上げられ、いずれも合唱がよく訓練された跡が見られ
る立派な演奏。またヴェルディの「運命の力」がかなり血走った演奏で観客
も大いに受けています。ドイツ語圏でももっともイタリアに近いチロル地方
ならではしょう。舞台を彷彿とさせる「カルメン」第4幕冒頭など、オペラ
指揮者ケンドリンガーの実力は結構なものだと思わせられます。

DACAPO 674 ¥2080
ヴェルディ・ガラ
ヴェルディ:
「ナブッコ」
「トロヴァトーレ」
「トラヴィアータ」
「シモン・ボッカネグラ」
「運命の力」
「ドン・カルロ」
「アイーダ」
からのアリア、場面
カーチャ・ベーア(S) モニカ・ミナレッリ(Ms) ルイージ・フラットラ(T)
ミヒャエル・ユンゲ(Br) アレクサンデル・グロミシュ(Bs)
ミロン・ユシポヴィチ(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団,
K&Kオペラ合唱団
録音:2006年12月、ドルトムント(ライヴ)
2006年12月にドルトムントで行われたヴェルディ・ガラのライヴ録音。指揮
のミロン・ユシポヴィチはウクライナ出身で、30年以上オペラを指揮してい
るベテラン。1998年からウクライナ西部の都市リヴィウの国立歌劇場の音楽
監督を務めています。
なお、CDのインレイカードには、トラック7が「運命の力」第4幕のアルヴァ
ーロとカルロの二重唱になっていますが、実際には序曲が収録されています。

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