<LPO>
LPO-0052 2枚組(1枚価格) \2100
マーラー(1860-1911):交響曲 第8番 変ホ長調
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
ジェーン・イーグレン(ソプラノ)
スーザン・ブロック(ソプラノ)
トゥルデリーゼ・シュミット(メゾ・ソプラノ)
ヤドヴィガ・ラッペ(メゾ・ソプラノ)
ケネス・リーゲル(テノール)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン)
ハンス・ゾーティン(バス)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
ロンドン交響楽団合唱団
イートン・カレッジ少年合唱団
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウス・テンシュテット(指揮)
録音 1991年1月27日
ロンドン・フェスティヴァル・ホール
マスタリング・エンジニア:アンドリュー・ラング
テンシュテットのこの演奏は、すでにレーザー・ディスク&DVDとして発売され
ているものです。あちらは、BBCテレビのスタッフによる編集であり、1月27日、
28日収録とされていて、あくまでも「テレビ放送用」として編纂されたもので
すが、こちらは1月27日のオリジナルテープをリマスターしたものになります。
DVDを確認したところ、恐らく27日の演奏(このCDに収録されているもの)がベー
スとなっており、演奏上本CDと大きな違いは認められませんが、音質などは格
段に良くなっています(音場の広がり、奥行き、そして粒立ちの違いははっきり
とわかります)。第1部での異様なほどの高揚感、一転、第2部では雄大な音楽が
展開されます。テンシュテットの求めるテンポがあまりにも悠々し過ぎている
ためか、時に歌手たちがフライング気味になってしまうのは御愛嬌。満身創痍
となりながらも最後の「神秘の合唱」へと辿りつく様はまさに神々しいの一言
に尽きるでしょう。
20世紀の終焉、そして希望を示唆するような感動的な演奏です。
<ECM>
4763827 \2180
ツェートマイヤー&キリウス/マント・アンド・マドリガルズ
1.ライナー・キリウス:オ・ミン・フラスカン・フリオラ
2.ジャチント・シェルシ:マント
3.ハインツ・ホリガー:3つのスケッチ
4.バルトーク:2台のヴァイオリンのための二重奏曲
5.スカルコッタス:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
6.ピーター・マックスウェル・デイヴィス:ミッドハウス・エア
7.マルティヌー:3つのマドリガル
8.ヨハンネス・ニード:ツガベ
トーマス・ツェートマイヤー(ヴァイオリン)
ルース・キリウス(ヴィオラ)
録音:2009年6月29-30日 DRSラジオスタジオ、チューリヒ
公私共にパートナーであるツェートマイヤーとキリウスの天才夫妻デュオに
よる多彩な現代音楽旅行アルバム。マンハイムで行われたECM40周年記念フェ
スティヴァルにおいて、彼らが披露した多彩なレパートリーの中核を選りす
ぐったラインナップで、評論筋からも高い評価を得た折り紙つきの1枚です。
シェルシの神秘的な《マント》、バルトークの初期傑作の一つとして名高い
《2台のヴァイオリンのための二重奏曲》、シェーンベルクの弟子であるギリ
シア人作曲家スカルコッタス、マルティヌーの遊び心に満ちた《3つのマドリ
ガル》、そしてハインツ・ホリガーがツェートマイヤーとキリウスに捧げた
《3つのスケッチ》など、現代音楽ファン必聴の聴きどころが満載です!
4764215 \2180
トリオ・メディーヴァル/ウースターの聖母ミサ
1.サルヴェ・サンクタ・パーレンス/2.キリエ/3.グローリア
4.ムンダ・マリア/5.スポンサ・レクトリス・オムニウム
6.オ・スポンサ・デイ・エレクタ/7.オ・マリア・ヴィルゴ・ピア
8 べネディクタ/9.クレド/10.フェリックス・ナムク
11.サルヴェ・ローザ・フローラム/12.グラータ・ユヴェンクラ
13.インヴィオラータ・インテグラ・マター
14.デ・スーペルニス・セディバス/15.ダルシフラ・ツア・メモリア
16.サンクトゥス/17.アニュス・デイ/18.ベアータ・ヴィスセラ
19.アルマ・デイ・ゲニ トリックス/20.べネディカムス・ドミノ
トリオ・メディーヴァル
録音:2010年2月3-5日 ザンクト・ゲロルト修道院、オーストリア
1997年にオスロで結成された女声アカペラ・グループ、トリオ・メディイー
ヴァルは、その澄みきった幻想的なハーモニーで多くの人々を魅了し続けて
おり。 古くからノルウェーに伝わるバラードから現代曲に至るまで、幅広い
レパートリーを驚くべき歌唱力で歌い上げます。当盤には、昨年12月に行わ
れた待望の来日公演でも好評を博した《ウースターの聖母ミサ》を収録。
ノルマン・コンクエストによる教会再編を免れたイングランド・ウースター
のベネディクト修道院に13世紀から伝わる聖母讃歌のほか、グレゴリオ聖歌
やギャビン・ブライヤーズなども自由に織り交ぜた、精妙で美しい祈りの調
べをお届けします。
<MD+G>
30716832 \2080
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.3
1.弦楽四重奏曲第78番変ロ長調Op.76-4《日の出》
2. 同 第77番ハ長調Op.76-3《皇帝》
3. 同 第76番ニ短調Op.76-2《五度》
ライプツィヒ弦楽四重奏団
録音:2009年11月4-6日 マリエンミュンスター修道院
世界最古のシンフォニー・オーケストラである名門ライプツィヒ・ゲヴァン
トハウス管弦楽団の首席奏者たちが1988年に結成した当団は、55人の作曲家
による約200曲をレパートリーに持ち、録音も30枚以上残している名門中の名
門です。んな彼らが満を持して挑むハイドン全集の第2弾が待望のリリースと
なります。収録曲は、1797年にエルデーディ伯爵の依頼で作られ、同伯爵に
献呈されたため「エルデーディ四重奏曲」と呼ばれている6曲から選りすぐっ
た3曲。ハイドンの弦楽四重奏曲の中でも最もよく演奏される3曲を正統派の
名演でご堪能ください。
34216852 \2080
ウィーン・ピアノ・トリオ・ライヴ!
1.ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11《街の歌》
2.ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
3.シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
ウィーン・ピアノ・トリオ
録音:2010年8月29日 マリエンミュンスター修道院
約20年間に渡って世界第一級のピアノ・トリオとして活躍するウィーン・ピ
アノ・トリオ。多彩なレパートリーを誇る彼らが、2010年8月に行って高い評
価を得たライヴをお届けします。ピアノ・トリオの金字塔として名高い3曲を、
持ち前の優美で隅々までよく練り上げられた名演でどうぞ!
94716816(SACD-Hybrid) \2950
シューマン:ピアノ作品集
1.幻想曲ハ長調Op.17
2.ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調
ジン・ジュ(ピアノ)
録音:2010年8月25-26日 マリエンミュンスター修道院
チャイコフスキー国際、エリザベート王妃国際など、世界の名だたるコンクー
ルで活躍し、中国期待の若手女流ピアニストとして活躍の幅を広げているジ
ン・ジュ。、《クライスレリアーナ》等と並び、彼のロマン主義志向が顕著
に現れた初期傑作の一つ《幻想曲》とシューマンが初めてソナタ形式の大作
に挑んだ《ソナタ第1番》をカップリングして、両作品の作風にふさわしい
若々しく充実した名演を繰り広げています。
90116336(SACD-Hybrid) \2950
シューベルト:劇付随音楽《ロザムンデ》D.797
セレーナ・マルフィ(アルト)
シュヴァイツァー室内合唱団
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
録音:2010年10月5-8日
ヴィンタートゥーア
イギリスのグラスゴー出身で、ヨーロッパ室内管の設立メンバーの一人とし
て2002年まで首席オーボエ奏者を務めていたが、現在は指揮者として活躍す
る若き名匠ダグラス・ボイド。マンチェスター・カメラータの音楽監督とし
て、同団をイギリスで最も優良なオーケストラの一つに育て上げた手腕を評
価され、2009-10シーズンより、スイスのヴィンタートゥーア・ムジークコレ
ギウムの首席指揮者に就任しました。当盤に収録されたシューベルト《ロザ
ムンデ》でも、その明快で活気に満ち溢れた音楽性を存分に活かし、強い金
管の出だしも、叙情的な弦楽パートも、情感豊かに歌い上げています。
324872 \2080
ルイ=フランソワ・ドープラ:ホルンのための大六重奏曲
デトモルト・ホルニステン
録音:1982年 マルティン・ルター教会、デトモルト
ルイ=フランソワ・ドープラ(1781-1868)は、パリ生まれのフランスの名ホルン
奏者で、ホルン音楽の作曲家。パリ・コンセルヴァトワールの教師も務めた
当時のホルンの権威で、数多くの演奏家や、ガレなど優秀な作曲家を指導し
たことでも知られています。そのドープラの最も有名な作品にあたるのが、
この《大六重奏曲》。ドイツを代表するホルン・アンサンブル、デトモルダ
ー・ホルニステンによる優雅なロココ調のサウンドをたっぷりお楽しみくだ
さい。
<FONE>
FONE 34LP \5180
結成60周年を記念した珠玉のアナログ盤
200g 33回転 日本プレス 重量盤LP
イ・ムジチ合奏団/ペルゴレージ時代のコンチェルト&フォリー集
SIDE‐A
1.ジェミニアーニ:合奏協奏曲第12番ニ短調《ラ・フォリア》
2.ペルゴレージ:
ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲変ロ長調 -第1楽章
SIDE‐B
1.ペルゴレージ:
ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲変ロ長調 -第2&3楽章
2.ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV.208《グロッソ・モグール》
イ・ムジチ合奏団
録音:2009年8月12-14日 カプラローラ
1952年にローマ聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成した名門
イ・ムジチ合奏団が、2012年に結成60周年を迎えるのを記念して制作した珠玉
のアナログ盤。ジェミニアーニ、ペルゴレージ、ヴィヴァルディという、彼ら
の中核レパートリーをなす作曲家たちの傑作を集めて、イ・ムジチ特有のよく
歌い流れる しかも精緻にして正攻法の名演を聴かせてくれます。
FONE 073GD(ゴールドCD) \2950
FONE 71(通常CD) \2080
1.ピアソラ:3つの前奏曲
2.ツィポーリ:トッカータ
3.ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番Op.22
4.スクリャービン:左手のための夜想曲Op.9-2
5.ラフマニノフ:非歌Op.3‐1
6. 同:3つの前奏曲(Op.3‐2/Op.23‐6/Op.23‐5)
7.アルベニス:グラナダOp.47‐1
スザンヌ・ウッソン(ピアノ)
当レーベルを代表するピアニストだったスザンヌ・ウッソンの復帰を祝う超
絶技巧名曲集。ヴォルテッラの歴史的なペルシオ・フランコ劇場のすばらし
い音響とも相まって、華麗な名演がたっぷり楽しめます。ゴールドCDと、シ
ニョリッチCDの2タイトルでのリリースです。
FONE 72 \2080
1.シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op. 9
2.クライスラー:フランクールのスタイルによるシチリアーノとリゴードン
3.プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
4.パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネッラ
モーカン・ラザレヴィッチ(ヴァイオリン)
スザンヌ・ウッソン(ピアノ)
優美な音色が魅力のヴァイオリニスト・ラザレヴィッチと 超絶技巧ピアニ
スト・ウッソンの名コンビによる、シマノフスキをはじめとしたヴァイオリ
ン名曲集です。(Signoricci CD)
<Kleos>
KL 5155 \2080
チャールズ・シュリューター/ステートメンツ
1.ルース・ロモン:オデッセイ
2.コープランド:静かな都会
3.ヴィンセント・パーシケッティ:不誠実な人々
4.ノーマン・ボルター:オン・ザ・カスプ
5.アラン・ホヴァネス:聖グレゴリーの祈り
6.リチャード・ピースリー:ナイト・ソングズ
7.アルベルト・ティベリオ:ステートメンツ
チャールズ・シュリューター(トランペット)
バークシャー室内管弦楽団
指揮:ローランド・フェルドマン(1-3、5-7)
フリークエンシー・バンド
指揮:ノーマン・ボルター(4)
録音:2010年8月6-8日
トンプソン・メモリアル・チャペ
マサチューセッツ州ウィリアムズタウン(1-3、5-7)
2004年6月1日 ニューイングランド音楽院・ジョーダン・ホール、
ボストン(4)
名門ボストン交響楽団の首席トランペット奏者として長年に渡って活躍し、
先年惜しまれつつ引退したチャールズ・シュリューターの注目のソロ盤。
20世紀生まれの7人のアメリカ人作曲家の傑作を一堂に集め、今なお衰えぬ
パワフルかつ洗練された妙技を聴かせてくれます。今回が世界初録音となる
《オデッセイ》《オン・ザ・カスプ》《ステートメンツ》、とりわけ作曲者
が伴奏指揮を務めた《オン・ザ・カスプ》は要注目です。
KL 5156 \2080
ジョン・アレイ/オータム
1.ジョン・スティーヴンス:トランペットとピアノのためのソナタ
2.アンリ・セニー:コンチェルティーノ
3.エリック・エヴァゼン:…トゥ・キャスト・ア・シャドウ・アゲイン
4.ジョン・スティーヴンス:
金管五重奏のための交響曲《季節》(フリューゲルホルン&ピアノ版)
5.ジェイムズ・スティーヴンソンIII世:
トランペットとピアノのためのソナタ"
ジョン・アレイ(トランペット) マルタ・フィッシャー(ピアノ)
ポール・ロウ(バリトン)
録音:2009年 ウィスコンシン大学マディソン校・ミルズ・コンサートホール
1985年からウィスコンシン大学マディソン校でテューバとユーフォニアムの
教授を務めるジョン・アレイ。教師、オーケストラ、室内楽、ソロ、ジャズ
等々、マルチな才能に恵まれ、作曲や編曲の分野でも活躍する彼の才能が遺
憾なく発揮された1枚です。
<Passacaille>
Passacaille 965 \2300
サティ:星たちの息子
アレクセイ・リュビモフ(ピアノ/ベヒシュタイン1899)
ネイガウスとナウモフの高弟で、古楽から現代音楽までを自在に弾きこなす
ロシアの奇才アレクセイ・リュビモフがパッサカイユ(Passacaille)レーベ
ルに初登場!
名工クリス・マーネが修復を担当したコレクション・フランク・アグステリ
ッベの"1899年製ベヒシュタイン"でリュビモフが弾いたのは・・・なんとサ
ティ!
録音:2009年9月、ベイローク音楽センター(ヘント)
Passacaille 959 \2300
テルツェッティ - シャリュモー、クラリネットとバセットホルンのための
音楽 ――
グラウプナー:序曲ハ長調
ドルシェツキー:
33のディヴェルティスマンより 第11番、第12番、第13番、第18番、第8番、
第16番
ジュスマイヤー(編曲者不詳):
歌劇《アルカディアの鏡》より アンダンテ・ソステヌート、アンダンテ、
アンダンテ・グラツィオーソ
ナウマン(編曲者不詳):歌劇《武装した女性》より 行進曲
ブルメンタール:6つの小品/モーツァルト:アレグロ
モーツァルト(編曲者不詳):
歌劇《フィガロの結婚》より 汝をあがめるものの望みに、恋とはどんなも
のかしら、もう飛ぶまいぞこの蝶々、歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より
お手をどうぞ、恋人よさあこの薬で
クラリネットのご先祖様たち、シャリュモーやバセット・ホルンのサウンド
をアンサンブルでたっぷりと味わえる古楽ファン、クラリネット関係者要注
目のアルバム。
3本のシャリュモーのためのグラウプナーの「序曲ハ長調」、3本のバセット
・ホルンのためのドルシェツキーの「ディヴェルティスマン」といったオリ
ジナル作品から、チェコやオーストリアで発見されたジュスマイヤーやモー
ツァルトの音楽を編曲したアレンジ作品が並ぶプログラムはかなり魅力的!
アンドラーシ・トリオは、オランダの名門ハーグ王立音楽院で学んだ3人の
クラリネット奏者たちよって2005年に結成されたアンサンブル。シャリュモ
ーやバセット・ホルンなど、ピリオド楽器系クラリネットを専門とした古楽
界でも貴重な存在である。
録音:2008年11月6日-8日、アミューズ(アントワープ)
Passacaille 966 \2300
フレスコバルディ:リチェルカーレ集(1615)
リウウェ・タミンハ(オルガン)
イタリア、ボローニャの聖ペトロニオ教会でオルガニストを務めるリウウェ
・タミンハのマスケラ(Passacaille 951)、プッチーニ(Passacaille 952)
に続く3枚目のレコーディングは、イタリア・バロックの大鍵盤作曲家フレス
コバルディのリチェルカーレ集。
ボローニャの守護聖人、聖ペトロニオを祀った聖ペトロニオ教会の2台のヒス
トリカル・オルガン、ロレンツォ・ダ・プラト(1471-75)&ジョヴァンバ
ティスタ・ファケッティ(1531)とバルダッサーレ・マラミーニ(1596)の
サウンドをじっくりと。
録音:2010年2月、聖ペトロニオ教会(ボローニャ)
<Signum Classics>
SIGCD 220 \2180
ウォルトン:チェロ協奏曲(第4楽章=1975年改訂版/世界初録音)
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調Op.107
ウォルトン:チェロ協奏曲より 第4楽章(1956年原典版)
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)、
アレクサンダー・ブリガー(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
シグナム・クラシックスが強力にバックアップしているブリティッシュ・チェ
リスト、ジェイミー・ウォルトン。エルガー&ミャスコフスキー(SIGCD 116)、
ブリテン&ショスタコーヴィチ(SIGCD 137)に続くコンチェルト・アルバムは、
ウォルトン&ショスタコーヴィチ!
ウォルトンでは、第4楽章に世界初録音となる1975年の改訂版を用いて完成形
の構築を目指すなど、イギリス音楽への探究心も特筆もの。高評価を得ている
ショスタコーヴィチも期待に違わぬハイ・パフォーマンス。
2009年12月22日-23日の録音。
SIGCD 225 \2180
マジェスティ・オヴ・ザ・グローリー ――
パーセル:テ・デウム ニ長調、アンセム《わが愛する者は語る》Z.28
エルガー:テ・デウム/ブリテン:キリストとありて喜べOp.30
ハウエルズ:テ・デウム《コレギウム・レガーレ》
テンプル教会聖歌隊、
テンプル・プレーヤーズ、グレッグ・モリス(オルガン)、
イアン・レ・グリース(オルガン)、ジェームズ・ヴィヴィアン(ディレクター)
12世紀後半に建立された英国国教会のロンドン・テンプル教会の聖歌隊が、パ
ーセルからハウエルズまでのイギリス音楽300年の歴史を歌う。
ジェームズ・ヴィヴィアンは、スティーヴン・レイトン体制時代には副オルガ
ニストを務め、現在はテンプル教会の音楽監督&オルガニストとして活躍中。
レイトンから受け継いだテンプル教会合唱団、合唱指導法が神聖なるハーモニ
ーを生み出す。2009年3月の録音。
SIGCD 221(SACD-Hybrid) 特価 \1450
タヴナー:トワーズ・サイレンス -
4つの弦楽四重奏とチベットのシンギングボウルのための(世界初録音)
メディチ弦楽四重奏団、フィンジ弦楽四重奏団、カヴァレり弦楽四重奏団、
フィフス・クアルダント
イギリスの神秘主義作曲家ジョン・タヴナー(1944-)の新作は、"4つの弦楽四重
奏+チベットのシンギングボウル"という異色の編成による不思議な音世界。
自らを正教徒であるとするタヴナーは、宗教的題材や、要素を取り入れた作品
を送り出しており、この「トワーズ・サイレンス」では"チベット"と"シンギン
グボウル"が作品から発せられるメッセージの鍵となっている。
SIGCD 233 \2180
ジーズ・ヴィジョンズ ――
メトカーフ:オン・ソング/レイノルズ:ヘッド・オヴ・ブラス
ペトリー:カムリの歌/タン:サム・オブ・ザ・サイレンス
ペインター:ルナ・シー/ボーデン:ジーズ・ヴィジョンズ
ロング:ハーヴェルスペンディング
ルナ・サクソフォン四重奏団
2002年に結成されたルナ・サクソフォン四重奏団、コンポーザー&パフォーマ
ーのコラボレーションを活動のテーマに掲げてきたイギリスの新しいサクソフォ
ン・クヮルテット。
すでに数十曲の委嘱作品の初演を行っており、ウェールズの若手作曲家たちの
作品を収録した"ジーズ・ヴィジョンズ"も、新作への熱意が完成させたアルバ
ムである。新作委嘱によるサクソフォン四重奏曲のレパートリー拡大が期待さ
れる。2010年7月&8月の録音。
SIGCD 232 \2180
シェパード:ソウル・レスツ・エターナル
キャロライン・デール(チェロ)、
スティーヴ・シドウェル(指揮)、イギリス室内管弦楽団、
マイク・スミス(打楽器)
ヨーロッパの出版社のマネージング・エディターとして、マイケル・ナイマン、
フィリップ・グラス、クレイグ・グラスらの作品に携わってきたフリーランス
の作曲家、マイク・シェパードの"祈りの音楽"。
イギリス室内管、スコティッシュ・アンサンブルの首席チェリスト、キャロラ
イン・デールが弾く祈りの旋律がヒーリングのように響く。
2010年8月2日-9日の録音。
SIGCD 223 \2180
イギリスのオルガン音楽 ――
ホワイトロック:ファンアーレ/ウォルフォード・デイヴィス:荘厳な旋律
スタンリー:ヴォランタリー/ウェズリー:コラール歌曲とフーガ
ブリッジ:アレグロ・グラツィオーソ/ハーウッド:ソナタ第1番嬰ハ短調
ハウエルズ:狂詩曲変ニ長調Op.17-1
ジャクソン:トッカータ、コラールとフーガOp.16
ジェームズ・ヴィヴィアン(オルガン)
約800年という長大な歴史と芸術性を誇るテンプル教会に設置されたハリソン
&ハリソン社1926年製のグランド・オルガンから、オルガンのためのイギリス
音楽が雄大なスケールで広がる。2009年9月の録音。
SIGCD 222 \2180
ナジ・ハキム・プレイズ・ナジ・ハキム ――
ハキム:オール・マイ・ファウンツ・シャル・ビー・ウィズ・ユー
アイ・ラヴ・ザ・カラフル・ワールド/サクスコビング前奏曲
グレナルモンド組曲/アーライキサラーム
ナジ・ハキム(オルガン)
レバノンのベイルートで生を受け、メシアンの後任としてパリのトリニテ教会
のオルガニストを務めるナジ・ハキム(1955-)の自作自演集。デンマーク放送
コンサート・ホールのファン・デン・フーヴェル製のオルガンでの演奏。
2009年8月の録音。
LPO-0052 2枚組(1枚価格) \2100
マーラー(1860-1911):交響曲 第8番 変ホ長調
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
ジェーン・イーグレン(ソプラノ)
スーザン・ブロック(ソプラノ)
トゥルデリーゼ・シュミット(メゾ・ソプラノ)
ヤドヴィガ・ラッペ(メゾ・ソプラノ)
ケネス・リーゲル(テノール)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン)
ハンス・ゾーティン(バス)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
ロンドン交響楽団合唱団
イートン・カレッジ少年合唱団
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウス・テンシュテット(指揮)
録音 1991年1月27日
ロンドン・フェスティヴァル・ホール
マスタリング・エンジニア:アンドリュー・ラング
テンシュテットのこの演奏は、すでにレーザー・ディスク&DVDとして発売され
ているものです。あちらは、BBCテレビのスタッフによる編集であり、1月27日、
28日収録とされていて、あくまでも「テレビ放送用」として編纂されたもので
すが、こちらは1月27日のオリジナルテープをリマスターしたものになります。
DVDを確認したところ、恐らく27日の演奏(このCDに収録されているもの)がベー
スとなっており、演奏上本CDと大きな違いは認められませんが、音質などは格
段に良くなっています(音場の広がり、奥行き、そして粒立ちの違いははっきり
とわかります)。第1部での異様なほどの高揚感、一転、第2部では雄大な音楽が
展開されます。テンシュテットの求めるテンポがあまりにも悠々し過ぎている
ためか、時に歌手たちがフライング気味になってしまうのは御愛嬌。満身創痍
となりながらも最後の「神秘の合唱」へと辿りつく様はまさに神々しいの一言
に尽きるでしょう。
20世紀の終焉、そして希望を示唆するような感動的な演奏です。
<ECM>
4763827 \2180
ツェートマイヤー&キリウス/マント・アンド・マドリガルズ
1.ライナー・キリウス:オ・ミン・フラスカン・フリオラ
2.ジャチント・シェルシ:マント
3.ハインツ・ホリガー:3つのスケッチ
4.バルトーク:2台のヴァイオリンのための二重奏曲
5.スカルコッタス:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
6.ピーター・マックスウェル・デイヴィス:ミッドハウス・エア
7.マルティヌー:3つのマドリガル
8.ヨハンネス・ニード:ツガベ
トーマス・ツェートマイヤー(ヴァイオリン)
ルース・キリウス(ヴィオラ)
録音:2009年6月29-30日 DRSラジオスタジオ、チューリヒ
公私共にパートナーであるツェートマイヤーとキリウスの天才夫妻デュオに
よる多彩な現代音楽旅行アルバム。マンハイムで行われたECM40周年記念フェ
スティヴァルにおいて、彼らが披露した多彩なレパートリーの中核を選りす
ぐったラインナップで、評論筋からも高い評価を得た折り紙つきの1枚です。
シェルシの神秘的な《マント》、バルトークの初期傑作の一つとして名高い
《2台のヴァイオリンのための二重奏曲》、シェーンベルクの弟子であるギリ
シア人作曲家スカルコッタス、マルティヌーの遊び心に満ちた《3つのマドリ
ガル》、そしてハインツ・ホリガーがツェートマイヤーとキリウスに捧げた
《3つのスケッチ》など、現代音楽ファン必聴の聴きどころが満載です!
4764215 \2180
トリオ・メディーヴァル/ウースターの聖母ミサ
1.サルヴェ・サンクタ・パーレンス/2.キリエ/3.グローリア
4.ムンダ・マリア/5.スポンサ・レクトリス・オムニウム
6.オ・スポンサ・デイ・エレクタ/7.オ・マリア・ヴィルゴ・ピア
8 べネディクタ/9.クレド/10.フェリックス・ナムク
11.サルヴェ・ローザ・フローラム/12.グラータ・ユヴェンクラ
13.インヴィオラータ・インテグラ・マター
14.デ・スーペルニス・セディバス/15.ダルシフラ・ツア・メモリア
16.サンクトゥス/17.アニュス・デイ/18.ベアータ・ヴィスセラ
19.アルマ・デイ・ゲニ トリックス/20.べネディカムス・ドミノ
トリオ・メディーヴァル
録音:2010年2月3-5日 ザンクト・ゲロルト修道院、オーストリア
1997年にオスロで結成された女声アカペラ・グループ、トリオ・メディイー
ヴァルは、その澄みきった幻想的なハーモニーで多くの人々を魅了し続けて
おり。 古くからノルウェーに伝わるバラードから現代曲に至るまで、幅広い
レパートリーを驚くべき歌唱力で歌い上げます。当盤には、昨年12月に行わ
れた待望の来日公演でも好評を博した《ウースターの聖母ミサ》を収録。
ノルマン・コンクエストによる教会再編を免れたイングランド・ウースター
のベネディクト修道院に13世紀から伝わる聖母讃歌のほか、グレゴリオ聖歌
やギャビン・ブライヤーズなども自由に織り交ぜた、精妙で美しい祈りの調
べをお届けします。
<MD+G>
30716832 \2080
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.3
1.弦楽四重奏曲第78番変ロ長調Op.76-4《日の出》
2. 同 第77番ハ長調Op.76-3《皇帝》
3. 同 第76番ニ短調Op.76-2《五度》
ライプツィヒ弦楽四重奏団
録音:2009年11月4-6日 マリエンミュンスター修道院
世界最古のシンフォニー・オーケストラである名門ライプツィヒ・ゲヴァン
トハウス管弦楽団の首席奏者たちが1988年に結成した当団は、55人の作曲家
による約200曲をレパートリーに持ち、録音も30枚以上残している名門中の名
門です。んな彼らが満を持して挑むハイドン全集の第2弾が待望のリリースと
なります。収録曲は、1797年にエルデーディ伯爵の依頼で作られ、同伯爵に
献呈されたため「エルデーディ四重奏曲」と呼ばれている6曲から選りすぐっ
た3曲。ハイドンの弦楽四重奏曲の中でも最もよく演奏される3曲を正統派の
名演でご堪能ください。
34216852 \2080
ウィーン・ピアノ・トリオ・ライヴ!
1.ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11《街の歌》
2.ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
3.シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
ウィーン・ピアノ・トリオ
録音:2010年8月29日 マリエンミュンスター修道院
約20年間に渡って世界第一級のピアノ・トリオとして活躍するウィーン・ピ
アノ・トリオ。多彩なレパートリーを誇る彼らが、2010年8月に行って高い評
価を得たライヴをお届けします。ピアノ・トリオの金字塔として名高い3曲を、
持ち前の優美で隅々までよく練り上げられた名演でどうぞ!
94716816(SACD-Hybrid) \2950
シューマン:ピアノ作品集
1.幻想曲ハ長調Op.17
2.ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調
ジン・ジュ(ピアノ)
録音:2010年8月25-26日 マリエンミュンスター修道院
チャイコフスキー国際、エリザベート王妃国際など、世界の名だたるコンクー
ルで活躍し、中国期待の若手女流ピアニストとして活躍の幅を広げているジ
ン・ジュ。、《クライスレリアーナ》等と並び、彼のロマン主義志向が顕著
に現れた初期傑作の一つ《幻想曲》とシューマンが初めてソナタ形式の大作
に挑んだ《ソナタ第1番》をカップリングして、両作品の作風にふさわしい
若々しく充実した名演を繰り広げています。
90116336(SACD-Hybrid) \2950
シューベルト:劇付随音楽《ロザムンデ》D.797
セレーナ・マルフィ(アルト)
シュヴァイツァー室内合唱団
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
録音:2010年10月5-8日
ヴィンタートゥーア
イギリスのグラスゴー出身で、ヨーロッパ室内管の設立メンバーの一人とし
て2002年まで首席オーボエ奏者を務めていたが、現在は指揮者として活躍す
る若き名匠ダグラス・ボイド。マンチェスター・カメラータの音楽監督とし
て、同団をイギリスで最も優良なオーケストラの一つに育て上げた手腕を評
価され、2009-10シーズンより、スイスのヴィンタートゥーア・ムジークコレ
ギウムの首席指揮者に就任しました。当盤に収録されたシューベルト《ロザ
ムンデ》でも、その明快で活気に満ち溢れた音楽性を存分に活かし、強い金
管の出だしも、叙情的な弦楽パートも、情感豊かに歌い上げています。
324872 \2080
ルイ=フランソワ・ドープラ:ホルンのための大六重奏曲
デトモルト・ホルニステン
録音:1982年 マルティン・ルター教会、デトモルト
ルイ=フランソワ・ドープラ(1781-1868)は、パリ生まれのフランスの名ホルン
奏者で、ホルン音楽の作曲家。パリ・コンセルヴァトワールの教師も務めた
当時のホルンの権威で、数多くの演奏家や、ガレなど優秀な作曲家を指導し
たことでも知られています。そのドープラの最も有名な作品にあたるのが、
この《大六重奏曲》。ドイツを代表するホルン・アンサンブル、デトモルダ
ー・ホルニステンによる優雅なロココ調のサウンドをたっぷりお楽しみくだ
さい。
<FONE>
FONE 34LP \5180
結成60周年を記念した珠玉のアナログ盤
200g 33回転 日本プレス 重量盤LP
イ・ムジチ合奏団/ペルゴレージ時代のコンチェルト&フォリー集
SIDE‐A
1.ジェミニアーニ:合奏協奏曲第12番ニ短調《ラ・フォリア》
2.ペルゴレージ:
ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲変ロ長調 -第1楽章
SIDE‐B
1.ペルゴレージ:
ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲変ロ長調 -第2&3楽章
2.ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV.208《グロッソ・モグール》
イ・ムジチ合奏団
録音:2009年8月12-14日 カプラローラ
1952年にローマ聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成した名門
イ・ムジチ合奏団が、2012年に結成60周年を迎えるのを記念して制作した珠玉
のアナログ盤。ジェミニアーニ、ペルゴレージ、ヴィヴァルディという、彼ら
の中核レパートリーをなす作曲家たちの傑作を集めて、イ・ムジチ特有のよく
歌い流れる しかも精緻にして正攻法の名演を聴かせてくれます。
FONE 073GD(ゴールドCD) \2950
FONE 71(通常CD) \2080
1.ピアソラ:3つの前奏曲
2.ツィポーリ:トッカータ
3.ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番Op.22
4.スクリャービン:左手のための夜想曲Op.9-2
5.ラフマニノフ:非歌Op.3‐1
6. 同:3つの前奏曲(Op.3‐2/Op.23‐6/Op.23‐5)
7.アルベニス:グラナダOp.47‐1
スザンヌ・ウッソン(ピアノ)
当レーベルを代表するピアニストだったスザンヌ・ウッソンの復帰を祝う超
絶技巧名曲集。ヴォルテッラの歴史的なペルシオ・フランコ劇場のすばらし
い音響とも相まって、華麗な名演がたっぷり楽しめます。ゴールドCDと、シ
ニョリッチCDの2タイトルでのリリースです。
FONE 72 \2080
1.シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op. 9
2.クライスラー:フランクールのスタイルによるシチリアーノとリゴードン
3.プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
4.パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネッラ
モーカン・ラザレヴィッチ(ヴァイオリン)
スザンヌ・ウッソン(ピアノ)
優美な音色が魅力のヴァイオリニスト・ラザレヴィッチと 超絶技巧ピアニ
スト・ウッソンの名コンビによる、シマノフスキをはじめとしたヴァイオリ
ン名曲集です。(Signoricci CD)
<Kleos>
KL 5155 \2080
チャールズ・シュリューター/ステートメンツ
1.ルース・ロモン:オデッセイ
2.コープランド:静かな都会
3.ヴィンセント・パーシケッティ:不誠実な人々
4.ノーマン・ボルター:オン・ザ・カスプ
5.アラン・ホヴァネス:聖グレゴリーの祈り
6.リチャード・ピースリー:ナイト・ソングズ
7.アルベルト・ティベリオ:ステートメンツ
チャールズ・シュリューター(トランペット)
バークシャー室内管弦楽団
指揮:ローランド・フェルドマン(1-3、5-7)
フリークエンシー・バンド
指揮:ノーマン・ボルター(4)
録音:2010年8月6-8日
トンプソン・メモリアル・チャペ
マサチューセッツ州ウィリアムズタウン(1-3、5-7)
2004年6月1日 ニューイングランド音楽院・ジョーダン・ホール、
ボストン(4)
名門ボストン交響楽団の首席トランペット奏者として長年に渡って活躍し、
先年惜しまれつつ引退したチャールズ・シュリューターの注目のソロ盤。
20世紀生まれの7人のアメリカ人作曲家の傑作を一堂に集め、今なお衰えぬ
パワフルかつ洗練された妙技を聴かせてくれます。今回が世界初録音となる
《オデッセイ》《オン・ザ・カスプ》《ステートメンツ》、とりわけ作曲者
が伴奏指揮を務めた《オン・ザ・カスプ》は要注目です。
KL 5156 \2080
ジョン・アレイ/オータム
1.ジョン・スティーヴンス:トランペットとピアノのためのソナタ
2.アンリ・セニー:コンチェルティーノ
3.エリック・エヴァゼン:…トゥ・キャスト・ア・シャドウ・アゲイン
4.ジョン・スティーヴンス:
金管五重奏のための交響曲《季節》(フリューゲルホルン&ピアノ版)
5.ジェイムズ・スティーヴンソンIII世:
トランペットとピアノのためのソナタ"
ジョン・アレイ(トランペット) マルタ・フィッシャー(ピアノ)
ポール・ロウ(バリトン)
録音:2009年 ウィスコンシン大学マディソン校・ミルズ・コンサートホール
1985年からウィスコンシン大学マディソン校でテューバとユーフォニアムの
教授を務めるジョン・アレイ。教師、オーケストラ、室内楽、ソロ、ジャズ
等々、マルチな才能に恵まれ、作曲や編曲の分野でも活躍する彼の才能が遺
憾なく発揮された1枚です。
<Passacaille>
Passacaille 965 \2300
サティ:星たちの息子
アレクセイ・リュビモフ(ピアノ/ベヒシュタイン1899)
ネイガウスとナウモフの高弟で、古楽から現代音楽までを自在に弾きこなす
ロシアの奇才アレクセイ・リュビモフがパッサカイユ(Passacaille)レーベ
ルに初登場!
名工クリス・マーネが修復を担当したコレクション・フランク・アグステリ
ッベの"1899年製ベヒシュタイン"でリュビモフが弾いたのは・・・なんとサ
ティ!
録音:2009年9月、ベイローク音楽センター(ヘント)
Passacaille 959 \2300
テルツェッティ - シャリュモー、クラリネットとバセットホルンのための
音楽 ――
グラウプナー:序曲ハ長調
ドルシェツキー:
33のディヴェルティスマンより 第11番、第12番、第13番、第18番、第8番、
第16番
ジュスマイヤー(編曲者不詳):
歌劇《アルカディアの鏡》より アンダンテ・ソステヌート、アンダンテ、
アンダンテ・グラツィオーソ
ナウマン(編曲者不詳):歌劇《武装した女性》より 行進曲
ブルメンタール:6つの小品/モーツァルト:アレグロ
モーツァルト(編曲者不詳):
歌劇《フィガロの結婚》より 汝をあがめるものの望みに、恋とはどんなも
のかしら、もう飛ぶまいぞこの蝶々、歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より
お手をどうぞ、恋人よさあこの薬で
クラリネットのご先祖様たち、シャリュモーやバセット・ホルンのサウンド
をアンサンブルでたっぷりと味わえる古楽ファン、クラリネット関係者要注
目のアルバム。
3本のシャリュモーのためのグラウプナーの「序曲ハ長調」、3本のバセット
・ホルンのためのドルシェツキーの「ディヴェルティスマン」といったオリ
ジナル作品から、チェコやオーストリアで発見されたジュスマイヤーやモー
ツァルトの音楽を編曲したアレンジ作品が並ぶプログラムはかなり魅力的!
アンドラーシ・トリオは、オランダの名門ハーグ王立音楽院で学んだ3人の
クラリネット奏者たちよって2005年に結成されたアンサンブル。シャリュモ
ーやバセット・ホルンなど、ピリオド楽器系クラリネットを専門とした古楽
界でも貴重な存在である。
録音:2008年11月6日-8日、アミューズ(アントワープ)
Passacaille 966 \2300
フレスコバルディ:リチェルカーレ集(1615)
リウウェ・タミンハ(オルガン)
イタリア、ボローニャの聖ペトロニオ教会でオルガニストを務めるリウウェ
・タミンハのマスケラ(Passacaille 951)、プッチーニ(Passacaille 952)
に続く3枚目のレコーディングは、イタリア・バロックの大鍵盤作曲家フレス
コバルディのリチェルカーレ集。
ボローニャの守護聖人、聖ペトロニオを祀った聖ペトロニオ教会の2台のヒス
トリカル・オルガン、ロレンツォ・ダ・プラト(1471-75)&ジョヴァンバ
ティスタ・ファケッティ(1531)とバルダッサーレ・マラミーニ(1596)の
サウンドをじっくりと。
録音:2010年2月、聖ペトロニオ教会(ボローニャ)
<Signum Classics>
SIGCD 220 \2180
ウォルトン:チェロ協奏曲(第4楽章=1975年改訂版/世界初録音)
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調Op.107
ウォルトン:チェロ協奏曲より 第4楽章(1956年原典版)
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)、
アレクサンダー・ブリガー(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
シグナム・クラシックスが強力にバックアップしているブリティッシュ・チェ
リスト、ジェイミー・ウォルトン。エルガー&ミャスコフスキー(SIGCD 116)、
ブリテン&ショスタコーヴィチ(SIGCD 137)に続くコンチェルト・アルバムは、
ウォルトン&ショスタコーヴィチ!
ウォルトンでは、第4楽章に世界初録音となる1975年の改訂版を用いて完成形
の構築を目指すなど、イギリス音楽への探究心も特筆もの。高評価を得ている
ショスタコーヴィチも期待に違わぬハイ・パフォーマンス。
2009年12月22日-23日の録音。
SIGCD 225 \2180
マジェスティ・オヴ・ザ・グローリー ――
パーセル:テ・デウム ニ長調、アンセム《わが愛する者は語る》Z.28
エルガー:テ・デウム/ブリテン:キリストとありて喜べOp.30
ハウエルズ:テ・デウム《コレギウム・レガーレ》
テンプル教会聖歌隊、
テンプル・プレーヤーズ、グレッグ・モリス(オルガン)、
イアン・レ・グリース(オルガン)、ジェームズ・ヴィヴィアン(ディレクター)
12世紀後半に建立された英国国教会のロンドン・テンプル教会の聖歌隊が、パ
ーセルからハウエルズまでのイギリス音楽300年の歴史を歌う。
ジェームズ・ヴィヴィアンは、スティーヴン・レイトン体制時代には副オルガ
ニストを務め、現在はテンプル教会の音楽監督&オルガニストとして活躍中。
レイトンから受け継いだテンプル教会合唱団、合唱指導法が神聖なるハーモニ
ーを生み出す。2009年3月の録音。
SIGCD 221(SACD-Hybrid) 特価 \1450
タヴナー:トワーズ・サイレンス -
4つの弦楽四重奏とチベットのシンギングボウルのための(世界初録音)
メディチ弦楽四重奏団、フィンジ弦楽四重奏団、カヴァレり弦楽四重奏団、
フィフス・クアルダント
イギリスの神秘主義作曲家ジョン・タヴナー(1944-)の新作は、"4つの弦楽四重
奏+チベットのシンギングボウル"という異色の編成による不思議な音世界。
自らを正教徒であるとするタヴナーは、宗教的題材や、要素を取り入れた作品
を送り出しており、この「トワーズ・サイレンス」では"チベット"と"シンギン
グボウル"が作品から発せられるメッセージの鍵となっている。
SIGCD 233 \2180
ジーズ・ヴィジョンズ ――
メトカーフ:オン・ソング/レイノルズ:ヘッド・オヴ・ブラス
ペトリー:カムリの歌/タン:サム・オブ・ザ・サイレンス
ペインター:ルナ・シー/ボーデン:ジーズ・ヴィジョンズ
ロング:ハーヴェルスペンディング
ルナ・サクソフォン四重奏団
2002年に結成されたルナ・サクソフォン四重奏団、コンポーザー&パフォーマ
ーのコラボレーションを活動のテーマに掲げてきたイギリスの新しいサクソフォ
ン・クヮルテット。
すでに数十曲の委嘱作品の初演を行っており、ウェールズの若手作曲家たちの
作品を収録した"ジーズ・ヴィジョンズ"も、新作への熱意が完成させたアルバ
ムである。新作委嘱によるサクソフォン四重奏曲のレパートリー拡大が期待さ
れる。2010年7月&8月の録音。
SIGCD 232 \2180
シェパード:ソウル・レスツ・エターナル
キャロライン・デール(チェロ)、
スティーヴ・シドウェル(指揮)、イギリス室内管弦楽団、
マイク・スミス(打楽器)
ヨーロッパの出版社のマネージング・エディターとして、マイケル・ナイマン、
フィリップ・グラス、クレイグ・グラスらの作品に携わってきたフリーランス
の作曲家、マイク・シェパードの"祈りの音楽"。
イギリス室内管、スコティッシュ・アンサンブルの首席チェリスト、キャロラ
イン・デールが弾く祈りの旋律がヒーリングのように響く。
2010年8月2日-9日の録音。
SIGCD 223 \2180
イギリスのオルガン音楽 ――
ホワイトロック:ファンアーレ/ウォルフォード・デイヴィス:荘厳な旋律
スタンリー:ヴォランタリー/ウェズリー:コラール歌曲とフーガ
ブリッジ:アレグロ・グラツィオーソ/ハーウッド:ソナタ第1番嬰ハ短調
ハウエルズ:狂詩曲変ニ長調Op.17-1
ジャクソン:トッカータ、コラールとフーガOp.16
ジェームズ・ヴィヴィアン(オルガン)
約800年という長大な歴史と芸術性を誇るテンプル教会に設置されたハリソン
&ハリソン社1926年製のグランド・オルガンから、オルガンのためのイギリス
音楽が雄大なスケールで広がる。2009年9月の録音。
SIGCD 222 \2180
ナジ・ハキム・プレイズ・ナジ・ハキム ――
ハキム:オール・マイ・ファウンツ・シャル・ビー・ウィズ・ユー
アイ・ラヴ・ザ・カラフル・ワールド/サクスコビング前奏曲
グレナルモンド組曲/アーライキサラーム
ナジ・ハキム(オルガン)
レバノンのベイルートで生を受け、メシアンの後任としてパリのトリニテ教会
のオルガニストを務めるナジ・ハキム(1955-)の自作自演集。デンマーク放送
コンサート・ホールのファン・デン・フーヴェル製のオルガンでの演奏。
2009年8月の録音。