クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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11-02 No.29-2

2011年02月26日 12時00分13秒 | Weblog
<ALTARUS>
AIRCD 9015 \2080
「カーソン・クーマン(b.1982):ピアノ作品集」
9つの前奏曲(2007)/演奏会用小品《ラ・トリコテア》(2006)/
マドリガル(2008)/ララバイ-ラモーによる(2009)
ベア・マウンテン断章(2008)/夏至(2007)
夢見るマダケット(2008)/マウンテン・トッカータ(2008)
ドンナ・アマート(Pf)
録音:2010年5月
クーマンは29才の現在までに作曲した作品はなんと800曲を越えるという多作家
である。ナクソス・レーベルより定期的にCDがリリースされており、アマート
によるピアノ作品集も出ているが、今回のアルバムとは重複はない。これまで
にオペラ、声楽曲、交響曲、室内楽などありとあらゆる作品を発表している。
ここに収められたピアノ曲は無調、調性、印象派的な響き(9つの前奏曲は時に
ドビュッシーを思わせる)ほかプロコフィエフ、ジャズなどを折衷した自由奔放
な音楽。ピアノは当ALTARUSでアマート女史はクーマンの手の込んだ多声的書法
を見事に弾ききっている。




<MARQUIS>
MAR 81411 \1980
ショパン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.8
シューマン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.110
マンハッタン・ピアノ三重奏団:
【ウェイン・リー(Vn)、ドミトリー・コウゾフ(Vc)、ミラナ・ストレゼワ(Pf)】
録音:2009年
マンハッタン・ピアノ三重奏団は2004年の結成以来、数々の国際室内楽コンク
ールに入賞、アメリカ、ヨーロッパを中心に活動をしているアンサンブル。レ
パートリーはロマン派の作品からアイヴズ、ペルトのような現代作品までヴァ
ラエティに富んでいる。若いながら非常に落ち着いた、奇を衒わない音楽作り
に大変好感が持てる内容。



<Regis>
RRC 1366 \680
パーセル:歌曲と宗教アリア集デラー・コンソート

RRC 1367 \680
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
エミール・ギレリス(pf)
レオポルト・ルードヴィヒ指揮、フィルハーモニア管弦楽団

RRC 1368 \680
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ピアノ協奏曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
フランティシェク・マクシアン(pf)
ヴァーツラフ・ターリッヒ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

RRC 1369 \680
ラッスス:モテット集、ミサ・サルヴェ・レジナ
アンドリュー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック

RRC 1336 \680
バード:
5声のミサ曲、4声のミサ曲、3声のミサ曲、アヴェ・ヴェルム・コルプス
スティーヴン・ダーリントン指揮
クライストチャーチ大聖堂合唱団

RRC 1338 \680
O for A Thousand Tongues To Sing
賛美歌集
And Can It Be?、As Pants The Heart、Lo He Comes With Clouds Descending、
O Worship The King、Away With Our Sorrow And Care、
Arise And Hail The Joyful Day、Hail Happy Morn、
Awake And Join The Cheerful Choir、See Heaven's High Portals、
Awake, Awake Ye Mortals All、While Shepherds Watched、
Behold The Morning Star、The Musical Lovers、
Arise And Hail The Sacred Day、Rejoice This Glorious Day Is Come、
Christ The Lord Is Ris'n Today、Light Of The World、
All Hail The Pow'r Of Jesus' Name、O For A Thousand Tongues To Sing、
Who Would True Valour See
マディ・プライア、ザ・カーニバル・バンド

RRC 1342 \680
行進曲集
ロジャー・G.スウィフト少佐指揮
ザ・コールドストリーム・ガーズ・バンド

RRC 1344 \680
デュカス:交響曲ハ長調
ファンファーレ、舞踊詩「ラ・ペリ」
ジャン・フルネ指揮
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

RRC 1345 \680
モーツァルト:ピアノソナタ第10番-第12番、第14番
マリア・ジョアン・ピリス(pf)




<DIVINE ART>
DDA 25086 \1980
「インスピレーション」-マリア・クルチョへのオマージュ
シューベルト(リスト編):アヴェ・マリア
ロッシーニ(リスト編):ナポリのタランテラ
ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂(ショーロ第5番)
カゼッラ:シャコンヌ主題による変奏曲
シュナーベル:ワルツ集Op.15-3
モーツァルト:ロンド イ短調K.511
ベートーヴェン:幻想曲Op.77
ショパン:ポロネーズ 嬰へ短調Op.44
レーガー:マリアの子守唄
シューマン(リスト編):献呈
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2009年セント・ジョン・バプティスト教会,イングランド
【ボーナス・トラック】
モーツァルト:コンサート・アリア「どうしてあなたを忘れられよう?」
マリア・クルチョ(Pf)、エリザベート・シュワルツコップ(S)、
オットー・クレンペラー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1957年ライヴ(モノラル)
2009年に89才で亡くなったイタリアのピアニストでイヴォンヌ・ロリオやアル
ゲリッチ、エマール、ル・サージュらを育て、一時内田光子も師事した名教師
マリア・クルチョ(クルシオ)に因んだ作品を彼女の愛弟子ゴールドストーンが
弾く。作品は彼女の得意としたロマン派、イタリア物、同時代で親交のあった
カゼルラ、シュナーベル(クルチョの師匠)の作品を収録。最後にボーナス・ト
ラックとしてクルチョがシュワルツコップ、クレンペラーと共演したモーツァ
ルトのアリアを収録。

DDA 25091 \1980
「ヴェニス・イン・メヒコ」 -ファッコとヴィヴァルディの協奏曲集
ジャコモ・ファッコ(1676-1753):
協奏曲ホ短調《和声復興への考察》Op.1-1
協奏曲イ長調《和声復興への考察》Op.1-5
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
協奏曲ニ長調RV.121
協奏曲イ短調《調和の霊感》Op.3-No.6
リコーダー協奏曲ハ長調RV.443
協奏曲ニ短調RV.127
プサルタリー協奏曲ハ長調RV.425
リコーダー協奏曲イ短調RV.445
メキシカン・バロック・オーケストラ、
ミゲル・ラウレンセ(指揮,リコーダー)、
マヌエル・ゾグビ(Vn)、
ダニエル・アルマス(プサルタリー)、
録音:2009-2010年メキシコ
メキシカン・バロック・オーケストラは本CDでリコーダーも披露しているミゲ
ル・ローレンスにより2009年に結成されたバロック・アンサンブルでメンバー
全員が18世紀の植民地時代の楽器を使用している。ミゲル・ローレンスはロン
ドンでリコーダーとフルートをフィリップ・ピケットに学び、帰国後はソリタ
ス・デ・メヒコの主席フルート、リコーダー奏者、指揮者としてメキシコのみ
ならずヨーロッパで活動を行っている。

DDA 25092 \1980
「ジョン・ローズ(b.1928):室内楽作品集」
(1)弦楽四重奏曲第1番(1997)
(2)前奏曲とフーガ(2001)
(3)前奏曲と2つのフーガ(2001)
(4)DSCHによるエッセイ(1970)
(5)弦楽四重奏曲第2番(1999)
(1)(5)エディンバラ四重奏団、
(2)-(4)ロバート・メリング(Pf)
録音:(1)(5)2009年スコットランド、(2)-(4)2010年エディンバラ
ジョン・ローズは1928年ロンドン出身のイギリスの作曲家。ロンドン王立音楽
院でエドムンド・ラッブラに作曲を師事した。無調と調性の間を行くほの暗い
叙情性はラッブラ譲りでラッブラ、シンプソンなど近現代イギリス音楽ファン
は必聴。

DDA 21371 3枚組 \5940
「無言歌」-ポール・タファネルの遺産
CD1)
ポール・タファネル:ウェーバー《魔弾の射手》の主題による幻想曲
グルック:精霊の踊り/ライネッケ:フルート・ソナタOp.167
ショパン:夜想曲Op.15-No.2(タファネル編)
ポール・タファネル:音楽読譜
アルフォンス・カスリーヌ:夜想曲
フォーレ:シシリエンヌ,コンクール用小品,幻想曲
ユレ・ムーケ:ギリシャ風ディヴェルティメント第1番
サン=サーンス:ロマンス
CD2)
クレマンス・ド・グランヴァル:組曲
エミール・ベルナール:ロマンス
フランソワ・ボルン:子鬼のバラードと舞曲
C.E.ルフェーブル:2つの小品Op.72
ルイ・レイノー:夜想曲
C.-W.ド・ベリオ:ソナタOp.64
CD3)
ジョルジュ・バレール:夜想曲
アルベール・ドワイェン:ギリシャ風小品(5つの勇ましい小品)
A.ブリュノー:ロマンス/ジャック・デュラン:ロマンス
ドップラー:ハンガリー田園詩曲
シャルル=マリー・ヴィドール:組曲
メンデルスゾーン:熟考(タファネル編)
ケネス・スミス(Fl)、ポール・ローデス(Pf)
録音:2008-2009年聖マリー教会,バーグフィールド,バークシャー
タファネル(1844-1908)はフランスのフルート奏者、指揮者として永らくパリ
音楽院の教授を務め、近代フルート音楽の礎を築いた。あの伝説のフルート奏
者マルセル・モイーズの師としても知られる。彼の演奏は録音としては一切残
されていないが、このセットは彼の生きた時代に作曲された(タファネルの自
作、編曲を含む)作品を聞くことでその時代を偲ぶもの。よほどフルートに親
しんでいる者にしか馴染みのない作品が目白押しで、フルート音楽の好きな
人にはお勧め。これまで楽譜はあっても音源がなかった曲もあるのでフルー
ト学習者には最適の参考資料音源にもなる。フルートのケネス・スミスはフィ
ルハーモニア管弦楽団の首席奏者でソロ奏者としてはバロックから現代まで
幅広いレパートリーを持つが特にイギリス、フランス音楽には定評がある。




<METIER>
MSV28519 2枚組 \3700
「白い夜明け」-デイヴィッド・ラムズデイン(b.1931):
歌曲とサウンド・スケイプ
CD1)
(1)オーストラリアの音風景I
(2)トレーシー・チャドウェルの追憶による小さなカンタータ
(3)オーストラリアの音風景II
(4)ブルー・アポン・ブルー
(5)オーストラリアの音風景III
(6)6つのポストカード(Pf)
(7)オーストラリアの音風景IV
(8)オルフェウスの話す木
CD2)
(9)オーストラリアの音風景V
(10)ムレット・クリークでの変容
(11)ノーフォーク・ソングブック
(12)カンベワラ(Pf)
(2)(8)(11)レスリー=ジェーン・ロジャーズ(S)、
(2)(10)(11)ジョン・ターナー(リコーダー)、
(2)(6)(12)ピーター・ローソン(Pf)、
(4)ジョナサン・プライス(Vc)
(8)マーティン・ブラビンズ指揮ジェミニ
(1)(3)(5)(7)(9) 録音:2004年
ラムズデインは1931年シドニー出身のオーストラリアの作曲家でシドニー大学
で作曲を学んだ。この作品集はオーストラリアの音風景と題されたオーストラ
リアの自然の環境音を間に挟みながらリコーダー独奏や歌曲、チェロ独奏曲が
並べられている。いずれも旋律豊かで抒情的。

MSV28520 \1850
「ジョン・ヴィールとロバート・クロフォードの作品集」
(1)ジョン・ヴィール(1922-2006):弦楽四重奏曲
(2)ロバート・クロフォード(b.1925):悲しげな五重奏曲
(3)ジョン・ヴィール:即興曲
(4)ロバート・クロフォード:3つの2声のインヴェンション
(5)ジョン・ヴィール:トリプティーク
(6)ロバート・クロフォード:クラリネット五重奏曲
(2)(3)(4)(5)ジョン・ターナー(リコーダー)、
(4)(5)リンダ・メリック(Cl)、
(1)(2)(5)(6)アダバリー・アンサンブル(弦楽四重奏)
録音:2009年5月オックスフォード
ジョン・ヴィールは1922年生まれのイギリスの作曲家でオックスフォード大学
で作曲を学んだが後に渡米しロジャー・セッションズとロイ・ハリスに師事し
た。ロバート・クロフォードは1925年生まれで作曲の傍ら、BBCの音楽プロ
デューサーを長く勤めた。ともにバックス、エルガー、ブリテンらに続く、
基本は調性を使いながら新しい時代にふさわしいロマンティシズムを追求した
作品を残している。イギリスのやや曇った空を思わせるほの暗いハーモニーが
イギリス音楽ファンを虜にするだろう。

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