クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-02 No.29-1

2011年02月26日 12時00分34秒 | Weblog
<Challenge Classics>
CC72383 7枚組 \4450
ザ・オリジナル・レコーディング1951-1966
(Disc1)
スメタナ:「売られた花嫁」序曲、ポルカ、フリアント、喜劇役者の踊り(1)
フランク:交響詩「アイオリスの人々」(2)、交響曲 ニ短調(2)
(Disc2)
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」(3)、フィデリオ序曲(1)
シューベルト:交響曲 第5番 変ロ長調 D485(1)
ブラームス:大学祝典序曲作品80(1)
(Disc3)
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調(3)
(Disc4)
ワーグナー:ジークフリート牧歌(4)
サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 作品78(1)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第1番 嬰へ短調 作品1(1)
(Disc5)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18(1)
フランク:プシュケ(1)
(Disc6)
ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 作品68 「田園」(3)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37(3)
(Disc7)
ベートーヴェン:トルコ行進曲 作品113(1)
ベートーヴェン:ヴァイオリンのためのロマンス 第1番、第2番(1)
シューベルト:ロザムンデ序曲 D644(1)
ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲(1)
ウェーバー:交響曲 第2番 ハ長調(1)
マイアベーア:戴冠式行進曲(1)
ウェーバー:魔弾の射手 序曲(1)
グリーグ:弦楽のための2つの悲しい旋律(1)
プロコフィエフ:行進曲 作品33 bis(1)
演奏:
ウィレム・ヴァン・オッテルロー(指揮)
*オーケストラ
(1)ハーグ管弦楽団
(2)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
(3)ウィーン交響楽団
(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*ピアノ:コル・デ・フロート(Disc4,5)
*ヴァイオリン:テオ・オロフ、
ヘルマン・クレバース
(Disc7)
ウィレム・ヴァン・オッテルロー(1907-1978)はオランダを代表する巨匠的指
揮者であり、ハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席指揮者を長きにわたってつ
とめ、メルボルン交響楽団、シドニー交響楽団などの首席指揮者を歴任。数多
くの名盤といわれる録音も残しています。今回は、オッテルローがDGGやフィ
リップスなどに録音したLP音源にデジタル・リマスタリングを施し、CDとして
は初出となります。決して独裁的でもショー・マン的でもなかった巨匠にとっ
て、最も重要だったのは常に「音楽」そのものでした。オッテルローのあらゆ
る作品に対する徹底した知識、さらにほとんどの大規模な作品を暗譜で指揮を
していたことはまさに伝説として有名ですが、それ以上に、オッテルローはオ
ーケストラにとっての真の指導者でした。
本新譜は、ハーグ管との録音から構成した前作(チャレンジ)よりもっと幅広い
視野で、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管など、オッテルロ
ーが指揮・録音を行った超一流のオーケストラとの貴重な音源を収録していま
す。

CC72501 \2080
ヴォーン・ウィリアムズ:合唱作品集
Come away, death (来たれ、死よ)、
Ring out your bells (リング・アウト・ユア・ベルズ)、
Love is a sickness(恋は病), Rest(休息)、
The unquiet grave(アンクワイエット・グレイブ),
Heart’s Music(心の音楽), Linden Lea(リンデン・リー),
Fain would I change that note(楽譜を変えようか)、
Alister Mc.Alpines Lament(アリスター・マッカルパインの哀歌)、
Silence and music (沈黙と音楽)
ジェラルド・フィンジ:
Three short Eligies 3つの短いエレジー
Seven poems of Robert Bridgesブリッジズによる7つの詩
クインク・ボーカル・アンサンブル
ヨーロッパを拠点として世界規模で活動するクインク・ボーカル・アンサンブ
ルは、世界のアカペラ合唱団のトップ・クラスに君臨するアンサンブルです。
そのレパートリーは多岐にわたり、ルネッサンス・バロック期の作品はもとよ
り、ロマン派、印象派そして近現代に至る幅広い作品群を演奏しています。
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)がパーセル以来のイギリス音楽史上、重
要な作曲家の一人であることは疑問の余地もありません。エルガーの登場によ
り、イギリス音楽が見直され、もてはやされる中、ヴォーン・ウィリアムズも
その主要な人物であり、この作曲家がイギリスの民族音楽をこよなく愛し、研
究したことから、ブラームスやドビュッシー、シェーンベルク、ストラヴィン
スキーといった同時代のヨーロッパの作曲家たちが「新機軸」を志向したのに
対し、ヴォーン・ウィリアムズはイギリス音楽文化の本質に忠実であり続けよ
うとしました。ヴォーン・ウィリアムズの真骨頂は新しく且つ他と異なる音楽
語法を作り上げることよりもむしろ、なじみ深い周知の要素を新しい方法で用
いることにあり、その好奇心、明晰な頭脳、音楽への献身、そしてエネルギー
によって、英国音楽史上確固たる軌跡を刻み付けました。宗教作品と共にその
合唱作品も広く愛されている作曲家です。
ヴォーン・ウィリアムズの作品と組み合わせるのは、この作曲家の友人であ
り、彼を敬愛してやまなかったジェラルド・フィンジ(1901-1956)。ヴォーン
・ウィリアムズ、エルガー、パリーを含むイギリス人作曲家の多大な影響を
受ける一方、その誰よりも「言葉」の扱いに長けていました。ヴォーン・ウィ
リアムズがより規模の大きな交響的作品を得意とした一方、フィンジはより
歌曲の作曲家といえましょう。
本ディスクは、クインクの代表作であるCDの再発売です。イギリスを代表する
作曲家による合唱作品を優れたボーカル・アンサンブルによる演奏で存分に
味わえる一枚です。

QL201002 \2080
ラフマニノフ:ピアノ連弾のための6つの小品 作品11(4手連弾)
ドビュッシー:白と黒で(2台ピアノ)
ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台ピアノ)
スホルテス&ヤンセンス ピアノ・デュオ
レスタリ・スホルテス
グウィリム・ヤンセンス
スホルテス&ヤンセンス ピアノ・デュオは、2003年結成以来オランダ国内外
のピアノ・デュオ・コンクールで華々しい受賞暦を重ねる若き注目のアーティ
ストです。オランダ・クリスティーナ王女コンクール優勝、イスラエル・テル
・ハイ国際ピアノ・マスタークラス最優秀デュオ賞、ポーランド・ビアリスト
ック音楽院国際ピアノ・デュオ・コンクール特別賞、イタリア・IBLAグランプ
リ国際音楽コンクールラヴェル賞などを受賞。2009年カーネギーホールでデ
ビューし、「まるで指が25本か30本あるような充分なボリュームと統一感のあ
るサウンド」と絶賛されました。特に自国オランダでの活躍は著しく、アムス
テルダム・コンセルトヘボウでの権威あるフリエンデンクランス・コンクール
に優勝し、現在若く優れた才能として注目を集めています。
本CDは、オランダ放送が主催するクワトロ・ライブ・レーベルでのデビュー
盤、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェルによる珠玉のデュオ作品集です。
ラフマニノフの「ピアノ連弾のための6つの小品」は技巧的にも高いレベルを
要求する難曲のため、演奏機会は少ないものの、ピアノ連弾作品として重要な
ものの一つです。ドビュッシーの「白と黒で」は、文字通り白鍵のみ又は黒鍵
のみで演奏するパッセージを含み、一方で、このタイトルは楽章間の性格的対
比を暗示したものでもあります。エネルギッシュで輝かしい第1、第3楽章(ス
トラヴィンスキーに献呈)が「白」であるとすれば、暗鬱な第2楽章は「黒」
であり、作曲家は戦死した友人ジャック・シャルローにこの楽章を捧げていま
す。ラヴェルはドビュッシーと並ぶフランス印象派の重鎮ですが、しばしば古
典的な音楽様式に立ち戻り、そうした古典様式とジャズや舞曲と結合し、新境
地を開きました。有名な「ラ・ヴァルス」もその一つであり、ラヴェル自身が
管弦楽によるオリジナルからこの2台ピアノ版を編曲しました。
若く才能あるピアノ・デュオによるセンス溢れる演奏をお楽しみ下さい。

CC72382 \2080
ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78
「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108
F.A.E.ソナタのためのスケルツォ
リナス・ロス(ヴァイオリン)
ホセ・ガラルド(ピアノ)
リナス・ロスは幼少の頃からその才能を注目され、ドイツ国内の青少年コンク
ールながらその実績が国際的に評価されるJugend Musiziert で優勝。その後
もザハール・ブロン(リューベック音楽大学)、アナ・チュマチェンコ(チュ
ーリヒ音楽大学、ミュンヘン音楽大学)各氏に師事し、在学中にはアンネ=ゾ
フィー・ムターとその財団から支援を受けた注目すべき才能です。
ソリストとしても、シュトゥットガルト国立歌劇場管弦楽団、ヴュルテンベル
ク室内管弦楽団、ベルン交響楽団、SWR放送交響楽団、ベルリン放送交響楽団、
ロイヤル・リバプール管弦楽団、ウィーン及びケルン室内管弦楽団、アルブレ
ヒト、ブロムシュテット、ボレイコ、ガフィガン、ヘンヒェン、ホーネック、
アヌ・タリ、ヴィットなどの著名な指揮者・オーケストラと共演。2006年のデ
ビューCDはドイツ国内を中心に高く評価されています。

CC72514 2枚組 \2700
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
オランダ放送合唱団
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
シャルロット・マルジョーノ(ソプラノ)
ヴィンソン・コール(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(バリトン)
ヤコ・フイペン(バス)
*ライナーノートはオランダ語のみ。
本音源は1999年にライブ録音された、オランダ放送フィル、放送合唱団、そし
てオランダが誇る世界的指揮者ハイティンクが、4人の強力なソリスト陣を迎
えて行ったベルリオーズの傑作の演奏の初CD化です。
現在、オランダは新政府の緊縮財政によって、国内のオーケストラはそれぞれ
、大幅な予算カットやその存続が危ぶまれている状況です。国営放送傘下のオ
ランダ放送フィルもその例外ではなく、様々な方法で状況の改善を訴えていま
す。オランダのクラシック音楽文化発展の重要なプラットホームであるオーケ
ストラを守るべく、オランダ出身の指揮者陣も協力を惜しまず、本CDもハイ
ティンク氏の協力のもと、CD化が実現しました。オランダ放送フィルは、ハイ
ティンクが音楽家として、又指揮者としてそのキャリアをスタートした重要な
オーケストラであり、その愛情や信頼関係が充実した音楽的成果としてここに
結実しています。
ヨーロッパ内では、現在ハイティンクだけでなく、アシュケナージをはじめ著
名なアーティストたちが、この状況を打開し、オランダのクラシック音楽文化
を守るために様々な広報活動を行っています。

CC72362 2枚組 \3450
ベートーヴェン:
Disc1
弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品59-1
弦楽四重奏曲 ホ短調 作品59-2
Disc2
弦楽四重奏曲 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー」
弦楽四重奏曲 ハ長調 作品29
ヴェロニカ・クイケン(第1ヴァイオリン)
シギスヴァルト・クイケン(第2ヴァイオリン)
サラ・クイケン(ヴィオラ)、ヴィーラント・クイケン(チェロ)
マルレーン・ティエルス(ヴィオラ)*Op.29のみ
古楽器界の巨匠の一人であり、ラ・プティットバンドを率いるシギスヴァルト、
世界屈指のビオラ・ダ・ガンバ奏者でありチェリストのヴィーラントという世
界的名声を誇るオールド・ジェネレーションと、ヴェロニカやサラなどのヤン
グ・ジェネレーションの活躍も目覚しい世界有数の音楽一家、クイケン・ファ
ミリー。通常は古楽器を使用しての演奏が多い彼らですが、今回は、「円熟期
のベートーヴェンによるこれらの作品では、必ずしも古楽器で演奏する必然性
はない」として、モダン楽器を使用しての演奏になります。

CC72311 2枚組 \3450
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」
シギスヴァルト・クイケン
ラ・プティット・バンド
ソリスト:ゲルリンデ・ゼーマン、マリー・クイケン、
アレッサンドロ・カルミニャーニ、ジャン・フランソワ・ロンバール、
ファビオ・フルナーリ、ジョゼッペ・マレット、フルヴィオ・ベッティーニ、
マルコ・スカヴァッツァ、パオロ・コスタ、ヴァルター・テストリン
モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」はミサ曲「イエスが話してい
るちょうどその時」と共に1610年に出版されました。この版はモンテヴェルディ
がカトリックの礼拝のために作曲した音楽で最初の重要なものです。この「祈
り」の作曲経緯については不確かなことがたくさんあります。実際に、この作
品は、一つの完結・一貫した作品を作るという目的であれば、おそらく一緒に
構成しないような多種多様な作品を集めているものといえます。例えば、2つの
マニフィカトが並列しており、どちらか一つを演奏者が選択しなければならな
いのです。
この種の音楽の演奏方法は、たとえ一般的な慣習の範囲内であったとしても、
その時代の中で様々に異なっていました。しかし、この1610年版の中でモンテ
ヴェルディは声楽と楽器の編成について具体的な指示をたくさんしており、そ
の場合、選択の余地は制限されることになります。この録音で、私はそれらの
指示に完全に従うことにしました。その結果いくつかの楽器はほとんど使用し
なかったとしても、むしろそれによって各部分毎に、相当な独立性を示唆して
いるように思われます。声楽部分はそれ故に一つのパートに対して一人のソリ
ストという独唱による編成となり、10人のソリストがそれぞれに、一定の個々
の役を担います。対位法的な部分で各パートを二重や三重にした合唱による演
奏ももちろん可能でしょう。ただ、楽譜上モンテヴェルディは独唱による編成
を指示しており、私の考えでは、よりはっきりとした個別の表現が可能となる
のです。
楽器編成について作曲家の指示に従うと、多くの部分がオルガンのみによる伴
奏になります。中には正確な楽器の組み合わせを指示する部分もありますが、
それ以外はただ、「楽器で」又は「お好みの楽器で」と大まかに指示している
だけで、このように指示されることで、演奏家が自分で決断しなければならず、
その決断は各時代の精神を完全に反映するものであるのです。
(シギスヴァルト・クイケン、ライナーノートより)




<KAIROS>
13112KAI \2250
「アルベルト・ポサダス(b.1967):作品集」
(1)「涙と優しさの暗い深淵」-アンサンブルのための(2005)
(2)「ネブマート」-五重奏のための(2008)
(3)「クリプシス」-アンサンブルのための(2007)
(4)「グロッソポエイア」-3人のダンサー、4人の音楽家とヴィデオ、
ライブ・エレクトロニクスのための(2009)
(1)-(4)アンサンブル・コンテンポラン、
(1)-(3)フランソワ=クサヴィエ・ロート(指揮)
IRCAMポンピドゥ・センター
録音:2007-2009年
ポサダス(b.1967)はスペインの作曲家で当KAIROSレーベルでは既にリリースさ
れた「フラクタルの典礼」(12932KAI)が話題となった現代スペインを代表する
作曲家である。彼はフランシス・ゲレーロに師事した後、パリのIRCAMで電子音
響についての研究、創作に取り組む一方、クセナキスのように最新の数学理論
にも関心を寄せ、感性と科学の両面から新しい音楽を開拓しようとしている。
作品はコンピュータ音楽やスペクトル楽派からの影響を感じさせ、持続する音
の帯の色彩とテクスチュアの変化で作品を構成している。《涙と優しさの暗い
深淵》では雅楽の笙を思わせる響き、間の感覚、一音に込める気合いのような
凄みが1970年代の武満(ウィンター、マージナリア、ジェモー第1部あたり)を思
わせ、ライオン・ローアの悩ましい呻きが聴き手の生命力を喚起する。《クリ
プシス》の低音の凄みと高音域のきらめく美しさ、最新作《グロッソポエイア》
のライブ・エレクトロニクスとアンサンブルのコンビネーションも見事なもの
である。現代音楽ファン必聴!

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11-02 No.29-2

2011年02月26日 12時00分13秒 | Weblog
<ALTARUS>
AIRCD 9015 \2080
「カーソン・クーマン(b.1982):ピアノ作品集」
9つの前奏曲(2007)/演奏会用小品《ラ・トリコテア》(2006)/
マドリガル(2008)/ララバイ-ラモーによる(2009)
ベア・マウンテン断章(2008)/夏至(2007)
夢見るマダケット(2008)/マウンテン・トッカータ(2008)
ドンナ・アマート(Pf)
録音:2010年5月
クーマンは29才の現在までに作曲した作品はなんと800曲を越えるという多作家
である。ナクソス・レーベルより定期的にCDがリリースされており、アマート
によるピアノ作品集も出ているが、今回のアルバムとは重複はない。これまで
にオペラ、声楽曲、交響曲、室内楽などありとあらゆる作品を発表している。
ここに収められたピアノ曲は無調、調性、印象派的な響き(9つの前奏曲は時に
ドビュッシーを思わせる)ほかプロコフィエフ、ジャズなどを折衷した自由奔放
な音楽。ピアノは当ALTARUSでアマート女史はクーマンの手の込んだ多声的書法
を見事に弾ききっている。




<MARQUIS>
MAR 81411 \1980
ショパン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.8
シューマン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.110
マンハッタン・ピアノ三重奏団:
【ウェイン・リー(Vn)、ドミトリー・コウゾフ(Vc)、ミラナ・ストレゼワ(Pf)】
録音:2009年
マンハッタン・ピアノ三重奏団は2004年の結成以来、数々の国際室内楽コンク
ールに入賞、アメリカ、ヨーロッパを中心に活動をしているアンサンブル。レ
パートリーはロマン派の作品からアイヴズ、ペルトのような現代作品までヴァ
ラエティに富んでいる。若いながら非常に落ち着いた、奇を衒わない音楽作り
に大変好感が持てる内容。



<Regis>
RRC 1366 \680
パーセル:歌曲と宗教アリア集デラー・コンソート

RRC 1367 \680
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
エミール・ギレリス(pf)
レオポルト・ルードヴィヒ指揮、フィルハーモニア管弦楽団

RRC 1368 \680
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ピアノ協奏曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
フランティシェク・マクシアン(pf)
ヴァーツラフ・ターリッヒ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

RRC 1369 \680
ラッスス:モテット集、ミサ・サルヴェ・レジナ
アンドリュー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック

RRC 1336 \680
バード:
5声のミサ曲、4声のミサ曲、3声のミサ曲、アヴェ・ヴェルム・コルプス
スティーヴン・ダーリントン指揮
クライストチャーチ大聖堂合唱団

RRC 1338 \680
O for A Thousand Tongues To Sing
賛美歌集
And Can It Be?、As Pants The Heart、Lo He Comes With Clouds Descending、
O Worship The King、Away With Our Sorrow And Care、
Arise And Hail The Joyful Day、Hail Happy Morn、
Awake And Join The Cheerful Choir、See Heaven's High Portals、
Awake, Awake Ye Mortals All、While Shepherds Watched、
Behold The Morning Star、The Musical Lovers、
Arise And Hail The Sacred Day、Rejoice This Glorious Day Is Come、
Christ The Lord Is Ris'n Today、Light Of The World、
All Hail The Pow'r Of Jesus' Name、O For A Thousand Tongues To Sing、
Who Would True Valour See
マディ・プライア、ザ・カーニバル・バンド

RRC 1342 \680
行進曲集
ロジャー・G.スウィフト少佐指揮
ザ・コールドストリーム・ガーズ・バンド

RRC 1344 \680
デュカス:交響曲ハ長調
ファンファーレ、舞踊詩「ラ・ペリ」
ジャン・フルネ指揮
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

RRC 1345 \680
モーツァルト:ピアノソナタ第10番-第12番、第14番
マリア・ジョアン・ピリス(pf)




<DIVINE ART>
DDA 25086 \1980
「インスピレーション」-マリア・クルチョへのオマージュ
シューベルト(リスト編):アヴェ・マリア
ロッシーニ(リスト編):ナポリのタランテラ
ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂(ショーロ第5番)
カゼッラ:シャコンヌ主題による変奏曲
シュナーベル:ワルツ集Op.15-3
モーツァルト:ロンド イ短調K.511
ベートーヴェン:幻想曲Op.77
ショパン:ポロネーズ 嬰へ短調Op.44
レーガー:マリアの子守唄
シューマン(リスト編):献呈
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2009年セント・ジョン・バプティスト教会,イングランド
【ボーナス・トラック】
モーツァルト:コンサート・アリア「どうしてあなたを忘れられよう?」
マリア・クルチョ(Pf)、エリザベート・シュワルツコップ(S)、
オットー・クレンペラー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1957年ライヴ(モノラル)
2009年に89才で亡くなったイタリアのピアニストでイヴォンヌ・ロリオやアル
ゲリッチ、エマール、ル・サージュらを育て、一時内田光子も師事した名教師
マリア・クルチョ(クルシオ)に因んだ作品を彼女の愛弟子ゴールドストーンが
弾く。作品は彼女の得意としたロマン派、イタリア物、同時代で親交のあった
カゼルラ、シュナーベル(クルチョの師匠)の作品を収録。最後にボーナス・ト
ラックとしてクルチョがシュワルツコップ、クレンペラーと共演したモーツァ
ルトのアリアを収録。

DDA 25091 \1980
「ヴェニス・イン・メヒコ」 -ファッコとヴィヴァルディの協奏曲集
ジャコモ・ファッコ(1676-1753):
協奏曲ホ短調《和声復興への考察》Op.1-1
協奏曲イ長調《和声復興への考察》Op.1-5
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
協奏曲ニ長調RV.121
協奏曲イ短調《調和の霊感》Op.3-No.6
リコーダー協奏曲ハ長調RV.443
協奏曲ニ短調RV.127
プサルタリー協奏曲ハ長調RV.425
リコーダー協奏曲イ短調RV.445
メキシカン・バロック・オーケストラ、
ミゲル・ラウレンセ(指揮,リコーダー)、
マヌエル・ゾグビ(Vn)、
ダニエル・アルマス(プサルタリー)、
録音:2009-2010年メキシコ
メキシカン・バロック・オーケストラは本CDでリコーダーも披露しているミゲ
ル・ローレンスにより2009年に結成されたバロック・アンサンブルでメンバー
全員が18世紀の植民地時代の楽器を使用している。ミゲル・ローレンスはロン
ドンでリコーダーとフルートをフィリップ・ピケットに学び、帰国後はソリタ
ス・デ・メヒコの主席フルート、リコーダー奏者、指揮者としてメキシコのみ
ならずヨーロッパで活動を行っている。

DDA 25092 \1980
「ジョン・ローズ(b.1928):室内楽作品集」
(1)弦楽四重奏曲第1番(1997)
(2)前奏曲とフーガ(2001)
(3)前奏曲と2つのフーガ(2001)
(4)DSCHによるエッセイ(1970)
(5)弦楽四重奏曲第2番(1999)
(1)(5)エディンバラ四重奏団、
(2)-(4)ロバート・メリング(Pf)
録音:(1)(5)2009年スコットランド、(2)-(4)2010年エディンバラ
ジョン・ローズは1928年ロンドン出身のイギリスの作曲家。ロンドン王立音楽
院でエドムンド・ラッブラに作曲を師事した。無調と調性の間を行くほの暗い
叙情性はラッブラ譲りでラッブラ、シンプソンなど近現代イギリス音楽ファン
は必聴。

DDA 21371 3枚組 \5940
「無言歌」-ポール・タファネルの遺産
CD1)
ポール・タファネル:ウェーバー《魔弾の射手》の主題による幻想曲
グルック:精霊の踊り/ライネッケ:フルート・ソナタOp.167
ショパン:夜想曲Op.15-No.2(タファネル編)
ポール・タファネル:音楽読譜
アルフォンス・カスリーヌ:夜想曲
フォーレ:シシリエンヌ,コンクール用小品,幻想曲
ユレ・ムーケ:ギリシャ風ディヴェルティメント第1番
サン=サーンス:ロマンス
CD2)
クレマンス・ド・グランヴァル:組曲
エミール・ベルナール:ロマンス
フランソワ・ボルン:子鬼のバラードと舞曲
C.E.ルフェーブル:2つの小品Op.72
ルイ・レイノー:夜想曲
C.-W.ド・ベリオ:ソナタOp.64
CD3)
ジョルジュ・バレール:夜想曲
アルベール・ドワイェン:ギリシャ風小品(5つの勇ましい小品)
A.ブリュノー:ロマンス/ジャック・デュラン:ロマンス
ドップラー:ハンガリー田園詩曲
シャルル=マリー・ヴィドール:組曲
メンデルスゾーン:熟考(タファネル編)
ケネス・スミス(Fl)、ポール・ローデス(Pf)
録音:2008-2009年聖マリー教会,バーグフィールド,バークシャー
タファネル(1844-1908)はフランスのフルート奏者、指揮者として永らくパリ
音楽院の教授を務め、近代フルート音楽の礎を築いた。あの伝説のフルート奏
者マルセル・モイーズの師としても知られる。彼の演奏は録音としては一切残
されていないが、このセットは彼の生きた時代に作曲された(タファネルの自
作、編曲を含む)作品を聞くことでその時代を偲ぶもの。よほどフルートに親
しんでいる者にしか馴染みのない作品が目白押しで、フルート音楽の好きな
人にはお勧め。これまで楽譜はあっても音源がなかった曲もあるのでフルー
ト学習者には最適の参考資料音源にもなる。フルートのケネス・スミスはフィ
ルハーモニア管弦楽団の首席奏者でソロ奏者としてはバロックから現代まで
幅広いレパートリーを持つが特にイギリス、フランス音楽には定評がある。




<METIER>
MSV28519 2枚組 \3700
「白い夜明け」-デイヴィッド・ラムズデイン(b.1931):
歌曲とサウンド・スケイプ
CD1)
(1)オーストラリアの音風景I
(2)トレーシー・チャドウェルの追憶による小さなカンタータ
(3)オーストラリアの音風景II
(4)ブルー・アポン・ブルー
(5)オーストラリアの音風景III
(6)6つのポストカード(Pf)
(7)オーストラリアの音風景IV
(8)オルフェウスの話す木
CD2)
(9)オーストラリアの音風景V
(10)ムレット・クリークでの変容
(11)ノーフォーク・ソングブック
(12)カンベワラ(Pf)
(2)(8)(11)レスリー=ジェーン・ロジャーズ(S)、
(2)(10)(11)ジョン・ターナー(リコーダー)、
(2)(6)(12)ピーター・ローソン(Pf)、
(4)ジョナサン・プライス(Vc)
(8)マーティン・ブラビンズ指揮ジェミニ
(1)(3)(5)(7)(9) 録音:2004年
ラムズデインは1931年シドニー出身のオーストラリアの作曲家でシドニー大学
で作曲を学んだ。この作品集はオーストラリアの音風景と題されたオーストラ
リアの自然の環境音を間に挟みながらリコーダー独奏や歌曲、チェロ独奏曲が
並べられている。いずれも旋律豊かで抒情的。

MSV28520 \1850
「ジョン・ヴィールとロバート・クロフォードの作品集」
(1)ジョン・ヴィール(1922-2006):弦楽四重奏曲
(2)ロバート・クロフォード(b.1925):悲しげな五重奏曲
(3)ジョン・ヴィール:即興曲
(4)ロバート・クロフォード:3つの2声のインヴェンション
(5)ジョン・ヴィール:トリプティーク
(6)ロバート・クロフォード:クラリネット五重奏曲
(2)(3)(4)(5)ジョン・ターナー(リコーダー)、
(4)(5)リンダ・メリック(Cl)、
(1)(2)(5)(6)アダバリー・アンサンブル(弦楽四重奏)
録音:2009年5月オックスフォード
ジョン・ヴィールは1922年生まれのイギリスの作曲家でオックスフォード大学
で作曲を学んだが後に渡米しロジャー・セッションズとロイ・ハリスに師事し
た。ロバート・クロフォードは1925年生まれで作曲の傍ら、BBCの音楽プロ
デューサーを長く勤めた。ともにバックス、エルガー、ブリテンらに続く、
基本は調性を使いながら新しい時代にふさわしいロマンティシズムを追求した
作品を残している。イギリスのやや曇った空を思わせるほの暗いハーモニーが
イギリス音楽ファンを虜にするだろう。

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11-02 No.28

2011年02月26日 11時59分50秒 | Weblog
<ATMA CLASSIQUE>
ACD2 2647 \1850
フロラン・シュミット:交響詩「サロメの悲劇」 Op.50
フランク:交響曲ニ短調
メトロポリタン管弦楽団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
録音:2010年7月ケベック
破竹の勢いの若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガン。2008年にロッテルダム・
フィルの音楽監督、同じく2008年からロンドン・フィルの首席客演指揮者に
就任し、そして2012年からはデュトワの後にフィラデルフィア管の音楽監督
に就任することが決まっている、今最も注目されている指揮者の一人です。
ATAMAレーベルからの新譜は、2000年から芸術監督を務めるメトロポリタン管
とのフラロン・シュミットの代表作「サロメの悲劇」と、コンサートでも度々
取り上げているフランクの交響曲。
「サロメの悲劇」は、第1部の「序奏」から重厚でうねるような響きを持って
はじまり、続く「真珠の踊り」では切れ味よい迫力の演奏を繰り広げます。
第2部の「海上の誘惑」は蠢く幻想的な音楽を妖しく魅惑的に展開し、「稲妻
の踊り」、「恐怖の踊り」では狂気と官能的表現のもとに大迫力で演奏される
力のこもった熱演を聴かせてくれます。
フランク唯一の交響曲ニ短調。陰鬱とした重厚な響きの中にも、ネゼ=セガ
ンは優れた構成力を生かしニュアンス豊かに仕上げています。

ACD2 2642 \1850
フェット・ギャラント-雅なる宴
フォーレ:マンドリン、月の光、あけぼの、ひそやかに
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
ドビュッシー:
 「雅なる宴」-声をひそめて、あやつり人形、月の光
 「ピリティスの歌」-パンの笛、髪、ナイアードの墓
プーランク:
 「メタモルフォーゼ」-かもめの女王、おまえの姿はこれだ、パガニーニ
 「アラゴンの詩による2つのメロディ」-セー、みやびやかな宴
オネゲル:6つの田園詩曲
ヴュイエルモーズ:フランス系カナダ人の歌
カリーナ・ゴヴァン(S) マルク=アンドレ・アムラン(P)
録音:1999年5月14-16日モントリオール
現代カナダを代表するソプラノ、カリーナ・ゴヴァンと超絶技巧で数々の難曲
を演奏してきたピアニスト、マルク=アンドレ・アムランによるフランス歌曲
集。1999年にラジオ・カナダで収録されたこの音源は、ラジオ・カナダとATMA
クラシックの共同制作によってCD発売が実現しました。ここには1869年に出版
されたヴェルレーヌの詩集「雅なる宴(フェット・ギャラント)」に、インスピ
レーションを得たドビュッシーやフォーレの歌曲が収録されています。カリー
ナ・ゴヴァンの多彩な声、言葉の美しさ、独特のニュアンスはフランス歌曲の
録音の頂点の一角をなす1枚と言えるでしょう。





<GLYNDBOURNE>
GFOCD 010 3枚組 \5150
R.シュトラウス:「バラの騎士」
モンセラート・カバリエ(S 元帥夫人)
テレサ・ツィリス=ガラ(Ms オクタヴィアン)
エディト・マティス(S ゾフィー)
オットー・エーデルマン(Bs オックス男爵)
ジョン・モデノス(Br ファーニナル)
アンジェラ・ジェンキンス(S マリアンネ)
デイヴィッド・ヒューズ(T ヴァルツァッキ)
アンナ・レイノルズ(Ms アンニーナ)
ジョン・アンドルー(T 歌手)ほか
ジョン・プリッチャード(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、グラインドボーン合唱団
録音:1965年5月30日、グラインドボーン
グラインドボーン歌劇場の歴史的録音のシリーズ、新刊は1965年の「バラの騎
士」です。驚くべきことに、元帥夫人は大プリマドンナ、カバリエ!実はこれ
は意外でも何でもなく、カバリエは若い頃、スイスのバーゼル、さらにブレー
メンの歌劇場に所属していて、バーゼル時代にはサロメも歌っています。この
前月に伝説的なドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」の復活上演を成功に
導き、一気にイタリアオペラのプリマドンナとして注目を浴びますが、この頃
はまだドイツオペラを頻繁に歌っていました。32歳のカバリエは、歴代の元帥
夫人で声の美しさでは一二を争うほど。他のキャストがまた凄い。ゾフィーに
は、27歳のマティス。ベルリン・ドイツオペラ来日公演のケルビーノが話題と
なった2年後のことです。オクタヴィアンは、ポーランドの美声メッゾ、ツィ
リス=ガラ。彼女も30歳という若さ。3役を50歳前後のベテラン歌手が占める
ことも少なくない「バラの騎士」で、この若い歌手による上演はとても魅力
的。その上で、オックス男爵を「極めつけ」のエーデルマンが実に達者に演じ
歌っています。英国が誇る名オペラ指揮者、プリッチャードの指揮も見事に
ツボを突いたもの。音の状態も比較的良好。かつて抜粋が一度海賊LPになった
ことがあるだけで、全曲はこれが初出。素晴らしい上演を蔵出し音源でお楽し
みください!

GFOCD 011 2枚組 \3780
ブリテン:「ねじの回転」
ウィリアム・バードン(T プロローグ,ピーター・クイント)
カミラ・ティリング(S 家庭教師)
ジョアンナ・ソンジ(S フローラ)
クリストファー・スラッディン(Boy S マイルズ)
アン=マリー・オーウェンズ(Ms グローズ夫人)
エンマ・ベル(S ジェッセル嬢)
エドワード・ガーディナー(指)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年8月、グラインドボーン
グラインドボーン歌劇場で2007年に上演されたブリテンの「ねじの回転」の
ライヴ録音。ブリテンは室内オペラを好んで取り上げましたが、中でも傑作
が「ねじの回転」。ヘンリー・ジェイムズの同名の原作そのものが、人間の
心理の内面を掘り下げた傑作と知られており、ブリテンはそこから素晴らし
いオペラを生み出しています。この上演では、主人公である家庭教師に、今
や大人気のスウェーデンのソプラノ、カミラ・ティリングを起用。鍵となる
ピーター・クイントには、米国出身で広いレパートリーで活躍するウィリア
ム・バードン。またジェッセル嬢に、バロック音楽で活躍するエンマ・ベル。
実は彼女はシュトラウス以降の近代音楽も得意にしています。エドワード・
ガーディナーは、1974年、英国のグロスター生まれの指揮者。2004年から2007
年まで、グラインドボーン歌劇場のツアーの音楽監督、2007年からイングリッ
シュ・ナショナル・オペラの音楽監督を務め、さらに2011年9月からはバーミ
ンガム市交響楽団の首席客演指揮者に就任予定。今注目されている若手です。




<naive>
3770001901114 \2280
(1)虹の彼方に(オズの魔法使い)-カリーヌ・デエ
(2)チーク・トゥ・チーク(トップ・ハット)-エミリー・ロワゾー
(3)シェルブールの雨傘-カリーヌ・デエ、セバスエィアン・ドゥロア
(4)踊り明かそう(マイ・フェア・レディ)-カリーヌ・デエ
(5)そんなことはどうでもいいさ(ポーギーとベス)
-ローズマリー・スタンドリー
(6)メモリー(キャッツ)-サンドリーヌ・ピオー
(7)マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たち)
-カリーヌ・デエ、アルビン・ドゥ・ラ・シモーネ
(8)虹の彼方に(オズの魔法使い)
-ラファエル・アンベール(Sax)、ヨハン・ファルジョ
(9)クレイジー・ワールド(ビクター/ビクトリア)
-イサベル・ジョルジュ、ラヴァエル・アンベール、ヨハン・ファルジョ
(10)グッド・モーニング(雨に唄えば)
-マガリ・レジェ、カリーヌ・デエ、アラン・ブエ
(11)マリア(ウェストサイド物語)-カリーヌ・デエ
(12)夢やぶれて(レ・ミゼラブル)
-カロル・ブッファによるインプロヴィゼーション
(13)ワン・ハンド、ワン・ハート(ウェストサイド物語)
-カリーヌ・デエ、ヨハン・ファルジョ、コトラスト合唱団
(14)すべての山にのぼれ(サウンド・オブ・ミュージック)
-サンドリーヌ・ピオー、カリーヌ・デエ
(15)ベス、お前は俺のもの(ポーギーとベス)
-マガリ・レジェ、アラン・ブエ
(16)モノポリス(スターマニア)-カリーヌ・デエ、セバスティアン・グエズ
(17)アイ・ガット・リズム(パリのアメリカ人)-ラファエル・アンベール
(18)ストーン(スターマニア)-カリーヌ・デエ、セバスティアン・ドゥロワ
(19)ラ・ボエーム-アンサンブル・コントラスト
アンサンブル・コントラスト
【アルノー・トレット(Vla)、ヨハン・ファルジョ(Pf)、
ピエール・フォシュンエル(Vn)、アントワーヌ・ピエルロ(Vc)】
録音:2010年7月
超豪華演奏者陣によるミュージカルの名曲集!アンサンブル・コントラストは
クラシックの演奏家たちによって構成され、ジャンルの垣根を越えて魅力的な
アンサンブルを聴かせてくれる彼らの新譜は、様々な豪華ソリストをゲストに
迎え、ミュージカルの名曲をずらりと並べたアルバム。吉田秀和氏も絶賛した
ピオーとデエによる「すべての山にのぼれ」は、映画の名シーンよりもより
神々しく厳かに響き、それでいてしゃれたアレンジも施されており感動的で
す。ピオーの澄んだ歌声の魅力は言うまでもありませんが、オペラを中心に
活躍するデエのまっすぐな声も非常に楽しめます。バッハ/コルトレーンな
どのアルバムでも新境地を示したジャズ・サックス奏者アンベールによるアイ
・ガット・リズムなどは洒脱の極み。これがサックスの音かと思わずにはいら
れない明るさと軽やかさ。エスプリに満ちたna?veレーベルならではの贅沢な
1枚です。




<Aurora>
ACD 5059(CD+DVD) \4550
A Migrant in the New-新天地の渡り鳥
[CD]
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク(1974-):I-IV
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):Microwaves
ペーテル・トルンクヴィスト(1963-):Q/Carving
ラグンヒル・ベシュタード(1956-):Respicio
イーヴァー・フロウンベア(1950-):Waves and velocities of dawn and dusk
[DVD]
ラヴァシル・ヌールルム アーティスティック・ポートレート
『新天地の渡り鳥』
ロルフ・ヴァリーン(1957-):Scratch
エーリク・デーリン(1976-):Head On
ジェイムズ・ウッド(1953-):Elanga N'Kake singing to his craft [excerpt]
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク(NIME instruments)
録音:2009年-2010年 ノルウェー音楽アカデミー、リンデマンホール(オスロ)
制作:マッツ・クレーソン、シェル・トゥーレ・インネルヴィーク 
録音&ミクシング:マッツ・クレーソン
ノルウェーの打楽器奏者シェル・トゥーレ・インネルヴィーク。このアルバム
「新天地の渡り鳥」で NIME(New Interfaces for Musical Expression)(音楽
表現と芸術公演のための新しいテクノロジー研究の国際会議)のために考案し
た「四分音マリンバ、打楽器、風船、その他、打ったり撫でたりすることで
演奏目的に使う部材」を含む NIME instruments を演奏し、音の新しい風景
に挑みます。ノルウェー、デンマーク、イギリスの作曲家らがインネルヴィー
クのために書いた作品を共同制作し、録音とミクシングも担当したのはストッ
クホルム生まれのマッツ・クレーソンです。彼は1990年からノルウェー音楽
アカデミーで准教授を務め、プロダクションや技術コンサルタントとしてさ
まざまな音楽現場で活躍しています。DVDに収録された『新天地の渡り鳥』は、
インネルヴィークの音楽を映像面から体験する目的で作られました。ノルウェ
ーの画家、写真家のラヴァシル・ノルドルムが起用され、NIME instruments
を演奏するインネルヴィークの姿をいろいろな角度から映像に捉えています。

ACD 5062 \2280
Call-Notes(地鳴き)  シュンネ・スコウエン(1950-):ポートレート
(1)Une Soir?e d'?t?...(ある夏の宵…)(ヴァイオリンソロのための)
(2)Hils Domitila!(やあドミティラ!)(ピアノのための)
(3)NATTSTYKKE(夜の小品)(管弦楽のための)
(4)Fair Play, Pocket Music for Percussion
(フェアプレー、打楽器のためのポケットミュージック)
(5)...‡ travers les paroles(「…言葉を通して」)
(6)catchme!(キャッチミー!)(チェロとピアノのための)
(7)O Vilhelm, Vilhelm(おおヴィルヘルム、ヴィルヘルム)
(弦楽四重奏+1 のための)
(8)Vent!(待って!)(ピアノのための)
(9)Scenes from Volven(バレエ「女予言者」の場面 )
(1)ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn) (2)エレン・ウゲルヴィーク(P) 
(3)ノルウェー放送管弦楽団 クリスチャン・エッゲン(指揮)
(4)アンサンブルSISU ビョルン・スカンセン(打楽器) 
マリウス・ソービ(打楽器) トゥーマス・ニルソン(打楽器)
 アーリル・トルヴィーク(打楽器)
(5)ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn) (6)エレン・ウゲルヴィーク(P) 
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
(7)ルート・ヴィルヘルミーネ・マイエル(声) 
オスロ弦楽四重奏団  ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn)
 リヴ・ヒルデ・クロック(Vn) アーレ・サンバッケン(Va) 
オイスタイン・ソンスタード(Vc)
(8)エレン・ウゲルヴィーク(P) (9)トゥーネ・クルーセ(A) 
ノルウェー放送管弦楽団 クリスチャン・エッゲン(指揮)
(1)録音:2005年1月10日リス教会(オスロ)(2)(4)(6)(8)
録音:2010年6月22日-23日ソフィエンベルグ教会(オスロ)
(3)録音:2009年11月16日ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
(5)録音:2008年6月、9月ソフィエンベルグ教会(オスロ)(7)
録音:2010年1月23日ソフィエンベルグ教会(オスロ)
(9)録音:2010年6月7日ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
ノルウェー国立オペラ・バレエが上演した1989年のバレエ《女予言者》で大成
功を収め、現代ノルウェーの文化を担う音楽家のひとりとして活躍するシュン
ネ・スコウエンの初めての "ポートレート・アルバム"。彼女の音楽は、われ
われの日常の生活や体験と密接な関わりをもち、その「親しい感覚」が聴き手
に何かを切実に語ります。静寂と休止と距離が随所に配置され、その奥からわ
れわれに呼びかけ、誘ってくる何か。マルグリット・デュラスの小説『青い
目、黒い髪』から曲名をとった、「マルグリット・Dによるヴァイオリンソロ
のための瞑想」の副題をもつ《"Une Soir?e d'?t?..."(「ある夏の宵…」)》
と、《"...‡ travers les paroles"(「…言葉を通して」)》以下の作品が、
打楽器アンサンブル SISU の演奏する3つの《Fair Play, Pocket Music for
Percussion(フェアプレー、打楽器のためのポケットミュージック)》を挟ん
で収録されています。北欧叙事詩『巫女の予言(Volusp?)』に基づく《女予言
者》からは、予言者とノルンたちが生と死の紐を編む、約15分の審判の場面
が選ばれました。




<helicon>
HEL 029638 \2080
・モーツァルト:交響曲第35番ニ長調KV.385「ハフナー」
・ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2005年11月3-5日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
名匠ブロムシュテットが2005年にイスラエル・フィルを指揮してドヴォルザー
クの第8交響曲をライヴ収録したアルバムは、この指揮者に関心のある方なら
すぐにピンとくる注目のプログラム。
ブロムシュテットといえば、首席指揮者(1975‐1985)を務めたシュターツカ
ペレ・ドレスデンと、1974年にドヴォルザークの第8番をセッション録音して
おり、伝統に培われた名門オケの深くゆたかな響きを最大限に活かした音楽
作りにはたいへん印象深いものがありました。モーツァルトについても、
1982年に第38番「プラハ」と第39番を、1981年に第40番と第41番をいずれも
セッションで録音していましたが、あいにく第35番「ハフナー」は録音され
なかったので、このたびのリリースには期待がかかります。
なお、このときのドヴォルザークについては、心ある音楽ファンの間で“ブ
ロムシュテットの最高傑作”との呼び声もあるほどの出来ばえをみせていた
のは有名な話です。
ドヴォルザークの第1楽章冒頭、チェロの歌い出しに始まり、ボヘミアの田園
風景を思わせるアダージョ、センチメンタルな第3楽章、そしてまたフィナー
レでのチェロのユニゾン、さらに、どこまでもエレガントな美に彩られたモー
ツァルト。2曲に共通して、極上の弦楽セクションを看板にするイスラエル・
フィルがもっとも真価を発揮する場面の連続であるというところ。
ブロムシュテットが揃えた内容は、まさにイスラエル・フィルの美質を極限
まで引き出す絶妙なプログラム構成といえるでしょう。

HEL 029644 \2080
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
 録音:2009年7月1日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
 録音:1991年2月テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
[アンコール]
・スカルラッティ:ソナタ ハ短調K11
・シューマン:アラベスク ハ長調Op.18
・ショパン:練習曲ハ短調Op.10-12「革命」
 録音:2009年7月1日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
イエフィム・ブロンフマン(P)
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
圧倒的なテクニックと並外れた詩情とを併せ持ち、現在、世界的に活躍する
イエフィム・ブロンフマンは、高い人気を誇るアメリカのヴィルトゥオーゾ
・ピアニスト。
1958年に旧ソ連のタシュケントに生まれたブロンフマンは、1973年イスラエ
ルに移住して、テルアビブ大学サムエル・ルービン音楽アカデミーの名教授
アリエ・ヴァルディに師事、さらに1976年のアメリカ移住後はジュリアード
音楽院に学び、ルドルフ・フィルクシュニー、レオン・フライシャー、ルド
ルフ・ゼルキンに師事しています。
名手たちの薫陶を授かり、天賦の才にさらなる磨きをかけたブロンフマンの
凄腕が、あますところなく捉えたこの協奏曲アルバムでは、まず何といって
も、ブラームスの第2協奏曲が一番の聴きものといえるでしょう。ブロンフ
マンがすでに実演ではさまざまな指揮者とひんぱんに取り上げているプログ
ラムだけあって、内容への期待度も十分です。
カップリングのサン=サーンスもまた、ブロンフマンが得意とする演目とし
て有名ですが、アンコールとして収録されたスカルラッティのソナタ共々、
1992年に収録されたザンデルリング&ベルリン・フィルとのライヴ映像作品
(20.57638)のなかで、完全に作品を自らのものとしていた姿は記憶にあたら
しいところです。
メータとはイスラエル時代にモントリオール響との協奏曲の共演で、ブロン
フマンが国際舞台へのデビューを果たして以来の間柄だけあって、息の合っ
たところをみせてくれるものとおもわれます。

HEL 029630 \2080
ブラームス:
交響曲第1番ハ短調Op.68
交響曲第3番ヘ長調Op.90
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年10月13、14、16日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
メータがイスラエル・フィルを指揮したブラームスの第1交響曲と第3交響曲
は、「ドイツ・レクィエム」(HEL029629)や、ブッフビンダーをソリストに迎
えた「ピアノ協奏曲第1番&第2番」(HEL029636)と、ほぼ同時期の2009年10月
にテルアビブでおこなわれた演奏をライヴ収録したものです。
ズービン・メータは当時30代後半だった1976年に、ウィーン・フィルとブラ
ームスの第1交響曲をセッション録音したのを皮切りに、1979年から1982年に
かけて、当時音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルと交響曲全曲をセッ
ション録音、さらに1992年10月にイスラエル・フィルとも一挙に交響曲全曲
をセッション録音しています。また、イスラエル・フィルとは、1977年に第2
交響曲をライヴ録音、さらに同楽団が創設60周年を迎えた1996年にも、ガラ
・コンサートにおける第2交響曲のライヴ・レコーディングをおこなっていま
した。
このように、メータにとって第1、第3交響曲とも、イスラエル・フィルとは
17年ぶり2度目のレコーディングということになります。
メータは過去2度に亘り交響曲全集を完成させた実績からもブラームスをたい
へん得意にしているようで、また上記の通り、ここでの演奏はちょうどブラ
ームスを集中的に取り上げていた時期と重なり、レクィエムや協奏曲でも手
兵より申し分のない内容を引き出していたことを踏まえると、同様の充実ぶ
りを聴かせてくれるものとおもわれます。

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