クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

05-11 No.12

2005年11月21日 19時25分18秒 | Weblog
<TESTAMENT>
SBT1397 \1850
マーラー:交響曲 第4番 ト長調
テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)
ウィーン・フィルハモニー管弦楽団
指揮:オットー・クレンペラー
録音:1955年6月21日、ウィーン・ムジークフェライン、ライヴ(モノラル
先月のベートーヴェンに続く、クレンペラーのリリース。苦難の中にも確固
として存在する生きる喜びを反映し、慈しむように演じられたマーラーの第
4番。クレンペラーとマーラーの密接な関係。大変有名な、第2番バンダ部
分の指揮に対するマーラーの直接指導と絶賛のエピソードは、POとの「復活」
(SBT2 1348)のリリース時にご案内致しました。マーラーに「よくやった」
と褒められた日から、クレンペラーの夢はマーラーとともに働くこととなり
ました。復活の初演指揮者フリードに、どうすればマーラーの興味を引ける
かをたずねにいったクレンペラー。答えはこうでした。「世界にマーラーの
興味を引くものはたったひとつしかない。それは彼自身の音楽だ。」これを
聞いたクレンペラーは、すぐさまピアノに座り、復活のピアノ・アレンジ版
を書き始めたそうです。
バンダの演奏をめぐり、クレンペラーに推薦状を書いたマーラー。その内容
は以下のとおり。「グスタフ・マーラーは、クレンペラー氏を推薦する。彼
は若いが、著しく優秀で経験も充分な指揮者としての成功を約束された音楽
家である。カペルマイスターとしてのどんなトライアルにも、彼は最高の結
果を生むことを保証する。また、彼に関するさらに詳しい情報を喜んで提供
する。」この推薦状についてクレンペラー自身こう書き残しています。「こ
の推薦状はわたしのために全ての扉を開いてくれた。マーラーは、わたしの
事実上の創造主だ。」これだけの関係性があったにもかかわらず,クレンペ
ラーがマーラーの音楽を妄信的に愛していたわけではありません。「わたし
は、興奮した子供みたいに馬鹿ではない。マーラーが書いたすべてのものが
好きなわけじゃない。」ヘイワースにはこう断言しています。ほとんど興味
が示されなかった3番、そして5番のスケルツォとアダージエット(すごく
いい。だけど、だんだんサロン・ミュージックに近くなる。)一回振っただ
けで投げ出した1番(最後の楽章がどうしても嫌いだ。)一回も振らなかっ
た6番(わたしは正直、まったく理解できん。)8番は晩年大変興味を示し
たようですが、余りにも遅かったといえます。
4番交響曲は、クレンペラーが初めてコンサート・ホールで指揮した日
(1912年1月30日ハンブルグ)のメイン・プログラムでした。大型のホールを
使用し、たくさんのエキストラを必要とするこの音楽会がどれほどリスキー
だったか想像に難くありません。しかし、このコンサートは最高の評を得、
大成功となります。ケルン時代も、1シーズンに必ず1曲はマーラーを取り
上げていましたが、徐々に4番からは遠ざかり、数年にわたり一切ふれなか
った時期があります。理由のひとつは、イスラエル・フィルに語った「マー
ラーのもう少し難しい物をやりたいんだ。」という言葉に垣間見られるかも
知れません。しかしながら、戦後クレンペラーは4番に戻ってきます。1947
年のVPOとのザルツブルグ・フェスティヴァルでは、少々アンバランスではあ
りますが、パーセルの「妖精の女王」とロイ・ハリスの3番交響曲とともに
演奏されます。その際のソプラノはヒルデ・ギューデン。クレンペラーは
1910-11年にマーラーが行った改正版のスコアを要求しましたが、これが手に
入らず断念。しかしながらこのコンサートの大成功は、この指揮者に4番へ
の興味を取り戻させます。
1948年はBPOと(Berliner Zeitunugの評は「虜にされた!」)、1949年には
オーストラリア・ツアー(ソリストのシュヴァルツコップをあまりに酷評し
たため、コンサート後の打ち上げでダンスの誘いを拒否された、とのエピソ
ードが残っています。)、そしてそれぞれ海賊盤として出回っていた放送音
源、ケルンWDR(1954)、ベルリンRIAS(1956)、ミュンヘン・バイエルン
放送(1956)。クレンペラーとしては非常にめずらしいLSOとのコンサート
(1954)でも、この作品を取り上げています。
今回のリリースは、ムジークフェラインでのシーズン後のコンサートで、前
半は「ジュピター」でした。マーラーの4番を頻繁に取り上げていたこの頃、
戦争が終わってやっとヨーロッパを自由に旅することができるようになった
喜びを謳歌していたかのようです。VPOとのギリシャ・ツアーを楽しみにし
ていたり、時にはグラーツなど、少々クレンペラーとは格が違うと思えるよ
うな楽団のオファーにも応じ出向いています。(なんとこの時は、カラヤン
がクレンペラーをウィーンまで車で送ったのだそうです!しかも、車中での
クレンペラーは不機嫌そうに押し黙っているか、寝ているかのどちらかだっ
たとか。)数多の苦難に苛まれたクレンペラーの人生において、いつも喜び
の時間とともにあったのが、マーラーの4番交響曲だったといえるかも知れ
ません。





<MD+G>
33213462 \2080
モーツァルト:ザルツブルクの宗教音楽
証聖者の荘厳な晩課 K.339
ミサ・ソレムニス ハ長調 K.337
教会ソナタ ハ長調 K.336
アンティフォナ「レジナ・チェリ」 K.276(321b)
ケルン室内合唱団
コレギウム・カントゥジアヌゥム/指揮:ペーター・ノイマン

93213466(SACD-Hybrid) \2950
上記と同内容のSACDハイブリッド
モーツァルト・イヤー!ニューリリース続々の中、特に注目したいノイマン
の新録音!天上の声が降り注ぐ様を、どうぞ体感してください!
モーツァルトのザルツブルグ時代の宗教曲4曲を収録した、ノイマン注目の
新録音です。モーツァルトの作品が演奏された、ザルツブルグの大聖堂は今
は残ってはいません。しかし、この録音の行われたケルン聖トリニティー教
会の内部では、演奏者が4つのガレリアに配置され、ありし日の大聖堂での
響きが忠実に再現されています。そしてもちろん、それらを完璧に収録する
ために、MDGが世界に誇る2+2+2システムが驚くべき威力を発揮しています。
宗教曲。モーツァルトの作品自体の神々しさに加え、音場が創り出す「天か
ら降ってくるような響き」もまた重要な要素でした。音楽を鑑賞するという
よりは、天の声を体感するというほうが当てはまるこのアルバム。もちろん、
サラウンドで聴けるSACDハイブリッド盤も同時発売です。

34012982 \2080
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2
ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 「ジュノム」K.271
ピアノ協奏曲 第11番 ヘ長調 K.413
クリスティアン・ツァハリアス(Pf&指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団
モーツァルト・イヤーに向けてさらに注目盤の登場!数年前、「ジュノム嬢
は実在したのか?」などの論争でやたらと脚光をあびた9番ですが、モーツァ
ルトの生前、この協奏曲が出版されたことがなかったというのは、少々意外
です。MDGが「ジャン・シベール(パリの出版社)が、ツァハリアスの演奏さ
え聴いていれば歴史は変わっていた!」と豪語したくなるのも無理はありま
せん。ザルツブルクにいたモーツァルトにフランス風インスピレーションを
もたらしたとされるフランス人ピアニスト、ジュノム嬢の伝説。この盤を聴
いたあとには「それが事実だった」と信じたくなってしまうような、そんな
説得力を持った演奏です。

30713592 \2080
ラヴェル:弦楽四重奏曲
タイユフェール:弦楽四重奏曲
ミヨー:弦楽四重奏曲 第4番
ライプツィヒ弦楽四重奏団
フランス6人組唯一の女性メンバー、タイユフェールの四重奏曲を含んだ、フ
ランス近代弦四集。先月のスペシャル・オファーで、メンデルスゾーンの全
集をご案内したライプツィヒQ。まさにドイツ正統というイメージが強いこの
カルテットが醸し出す「フランス的エスプリ」というのも聴きどころ。しか
しながら、この3作曲家の作品は「フランスの」というより世界的な弦楽四
重奏史に与えた影響が非常に大きかったものばかりで、ボーダレスなアプロ
ーチが必然ともいえる作品集です。

64413512 \2080
フランク:ピアノ五重奏曲 へ短調
ショーソン:ピアノ四重奏曲 イ長調 作品30
ジャン・ミッシェル(Pf)
シュピーゲル弦楽四重奏団
"ルクーの弦楽四重奏曲(644 12662)を隠れたヒット作とした、シュピーゲル
四重奏団。ルクーもそうでしたが、際立った名曲であるにもかかわらず、い
まひとつ知名度がない作品を知らしめてくれるという、価値ある録音を次々
と発表してくれます。
かくいう私も、フランクの五重奏曲がこんな名曲だとは、いままで知りませ
んでした・・・。VNソナタなどと比べると、かなり屹立とした感じの作品で
すが、透明感のあるアンサンブルが、この作品の美点を鮮明に浮き彫りにし
ています。

60613522 \2080
リスト:オルガン作品全集 Vol.2
汝はペテロなり
アルカデルトのアヴェ・マリア
アヴェ・ヴェルム(W.A.モーツァルト)
システィーナ礼拝堂への祈り
コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ
ミヒャエル・シェーンハイト(Org)

90613526(SACD-Hybrid) \2950
上記の同内容SACDハイブリッド
あまりにジャケが似通っているため、1巻目と区別するのが少々難しいのです
が、リストのオルガン作品集第2巻です。レコーディング自体非常に少なく、
なかなか耳にする機会がない作品ですが、リストの多旋律的構成力をまざま
ざと見せつけられる名曲揃いです。





<FONE>
FONE9830(SACD-Hybrid) \2550
マリエッラ・デヴィーア-モーツァルトを歌う
1.モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」
(エクスルターテ・ユビラーテ) K.165
2.アンティフォナ「レジナ・チェリ」 K.108
※声楽部をもつイタリア風シンフォニア
3.ラウダーテ・ドミヌム(「証聖者の荘厳な晩課」より) K.339
4.モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 K.618
5.セレナード第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525
マリエッラ・デヴィーア(S)
クリスティーナ・ピッチャフオーコ(Org)
コーロ・リリコ・マルキジアーナ“ヴィンチェンツォ・ベルリーニ”
オーケストラ・フィルハーモニカ・マルキジアーナ
指揮:ダニエレ・カッレガリ
マリエッラ・デヴィーア、久々のアルバムはなんと、モーツァルト!
デヴィーアの歌唱を聴くたびに、その豊かで艶やかな美声が小柄な身体のどこ
から出るのだろうとつくづく感心してしまいます。おそらく、デヴィーア・
ファンなら皆、そう感じているに違いありません。さて、ここで歌われるモ
ーツァルトは、デヴィーアにとって珍しいレパートリーであり、これまで聴
く機会がほとんど無かったものです。彼女のアルバムといえば、
伊BONNGIOVANNIにアリア集がちょっとある程度ですから、このモーツァルト
・アルバムはファンにとって極めて貴重な、嬉しい贈り物であるといえるで
しょう。このディスクは1997年の録音となっており、今から8年前となるこの
時期の歌声は彼女の絶頂期にあたるだけに、デヴィーア持ち前の美声が散り
ばめられた明るく晴れやかな歌声を聴かせています。とりわけ、エクスルタ
ーテ・ユビラーテは、彼女特有のどこまでも伸びやかな高音域が冴えわたり、
今もなお同曲の決定盤として有名なエディット・マティス(DG、NOVALIS)の
清楚な様式美とは一味違った、オペラティックな歌唱でありながら瑞々しさ
を湛えたチャーミングな歌声が魅力的です。この曲を聴くだけでも十分価値
のある逸品。

FONE037 \2080
サルヴァトーレ・アッカルド “The Master”
ベートーヴェン:ロマンス 第2番 ヘ長調 作品50*
ガーシュウィン:
サマータイム&ア・ウーマン・イズ・ア・サムタイム・スィング**
ピアソラ:オブリヴィオン*
ロッシーニ(カステルヌオーヴォ=テデスコ編):フィガロ*
パガニーニ:ヴェネツィアの音楽祭
(「いとしいお母さん」によるおどけた変奏曲) 作品10*
パガニーニ:24の奇想曲~第13番 作品1
クライスラー:美しきロスマリン**
ピアソラ:アディオス・ノニーノ*
クライスラー:愛の悲しみ**
パガニーニ:24の奇想曲~第24番 作品1
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn+指揮)
※名器アントニオ・ストラディヴァリ“Hart” ex フランチェスカッティ
1727年 使用
ラウラ・マンツィーニ(Pf)**
オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ*
アッカルドの妙技をたっぷり楽しめる一枚。17歳でパガニーニ国際ヴァイオリ
ン・コンクールで第1位になったことは有名ですが、ここでも得意のパガニー
ニを3曲披露しています。巨匠フランチェスカッティが使用していた名器、ア
ントニオ・ストラディヴァリ“Hart”(1727年)を用いて演奏しており、アッ
カルドが弾くことによって名器の魅力が一段と際立って聴こえます。ヴァイオ
リン好きの方には必聴のアイテム!

FONE2006 \2080
サルヴァトーレ・アッカルド-シューマン、シューベルト、モーツァルト
ヴァイオリン作品集
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 作品105
シューベルト:幻想曲 ハ長調 D.934
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第40番 変ロ長調 K.454
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
コッラド・ガルツィオ(Pf)
録音:1973年11月17日、サラ・コンセルヴァトリオ・イタリアーノ・ムジカ
サルヴァトーレ・アッカルドは、1941年生まれのイタリアのヴィルトゥオー
ゾ・ヴァイオリニスト。このディスクは1973年、アッカルドが32歳の時にイ
タリアのサラ音楽院で演奏したライヴ・レコーディングで、音楽的にもテク
ニック的にも磨きのかかってきた絶頂期の録音であるだけに、大変興味深い
一枚です。馴染みやすい作品でラインナップした選曲も嬉しい限りです。

FONE9822(SACD-Hybrid) \2550
“La Primavera d'amore” (ラ・プリマヴェーラ・ダモーレ)
I trovatori XII-XIII sec.
イ・トロヴァトーリ(吟遊詩人)
12-13世紀の音楽
1. Un sonet m'es bel qu'espanda Raimon de Miraval(..1191-1229..)
2. Una danseta Uc de sant Circ(..1217-1253..)
3. Altas ondas Raimbaut de Vaqueiras(..1181-1205..)
4. D'un sirventes faire Peire de la Cavarana(..1157..)
5. D'un sirventes far Guilhem Figueira(..1215-1240..)
6. Tant ai ame Conon de Bethune(..1220-1269..)
7. Quan vei la lauzeta Bernart de Ventadom(..1147-1170..)
8. Ara lausatz Anonyme(..1250..)
9. Ab la doussor del temps novel Guilhem de Peiteus(..1071-1126..)
10. Ara-m digatz senher Raimbaut Albert Marques de Malaspina
(..1180-1210..)
11. Calendo maia Raimbaut de Vaqueiras(..1180-1205..)
12. Ai las e que-m fan mei uelhs Sordel(..1220-1269..)
ジェラール・ズケット(ヴォーカル、フルート、シタール、ハーモニウム、他)
パトリス・ブリアン(シタール、cistre, rebec, viele a archet)
ジャック・クディル(ダラブッカ、ベンディール、他)
録音:1997年10月
トルバドゥール(11‐13世紀に南ヨーロッパで主に恋や騎士道を歌った叙情詩
人)の音楽を、ジェラール・ズケットがオリジナルの詩と音楽に基づいて研究
を重ねて演奏したもので、鑑賞は元より、音楽史的にも貴重なディスク。古雅
な趣を見事に醸し出しており、聴き流していくうちに美しい調べが身体に浸透
して、いつの間にか癒されていることに気づくことでしょう。リスニング効果
の高いディスクです。

FONE028SA(SACD-Hybrid) \2550
ウート・ウーギ-J.S.バッハ、パガニーニ、マスネの作品
(曲目未詳)
ウート・ウーギ(Vn)
イ・フィラルモニチ・ディ・ローマ
録音:2004年11月12日、聖チェチーリア音楽院-オーディトリウム・パルコ・
ライヴ
ミラノの名門貴族出身のヴァイオリニストとして知られるウート・ウーギ久々
のニュー・リリース、第2弾!SACDでリリースされた前作と同じく昨年11月の
ライヴ録音で、還暦を迎えたウーギの妙技が堪能できます。グリュミオーが
使用していた名器グァルネリを使用しての録音。

FONE011SA(SACD-Hybrid) \2550
SACDサンプラーESOTERIC AUDIOPHILE TRIP-(12 complete tracks)
1.グルック(クライスラー編):メロディー
アッカルド(Vn) ※FONE003SA
2.ENTRY OF BELSHAZZAR'S COURT
ニューヨーク古楽アンサンブル 指揮:レンス ※FONE016SA
3.クライスラー:ウィーン奇想曲 作品2
アッカルド(Vn) 
4.カヴァッリ:アヴェ・マリス・ステッラ
アカデミア・ディ・ムジカ・アンティカ 指揮:ヴェットリ ※FONE031SA
5.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331-トルコ行進曲
ローゼン(Pf) ※FONE025SA
6-8.ヴィヴァルディ:「四季」-夏
フォネ・アンサンブル フォルナチャーリ(Vn+指揮) ※FON-キリエ
聖チェチーリア音楽院合唱団 指揮:ガッビアーニ ※FONE033SA
10.ピアソラ:天使のミロンガ
オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ アッカルド(Vn+指揮) 
※FONE020SA
11.パガニーニ:24の奇想曲-第24番
アッカルド(Vn) ※FONE032SA
12.ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
カステッリ(Vo)、セラーニ(Pf)、他
FONEのポピュラー作品も含んだサンプラー。






<SOMM>
ARIADNE 5000-2 2枚組 \2700
J・S・バッハ:ミサ ロ短調 BWV232(*)
シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(アルト)
ピーター・ピアーズ(テノール)
ブルース・ボイス(バリトン)
ノーマン・ウォーカー(バス)
ジョルジュ・エネスコ(指揮)
ボイド・ニール管弦楽団
BBC合唱団
録音:1951年7月17日、ロンドン、BBC放送局コンサートホール
【ボーナス・トラック】
J.S.バッハ:
マタイ受難曲 BWV244 から 主よ、憐れみたまえ(英語版)(+)
カンタータ第11番 BWV11 から ああ、留まりたまえ(英語版)(#)
キャスリーン・フェリアー(アルト)
マルコム・サージェント(指揮(+))
新交響楽団(+)
レジナルド・ジャック(指揮(#))
ジャック管弦楽団(#)
録音:1946年2月6日(+)、1949年11月1日(#)、
ロンドン、キングズウェイ・ホール
原盤:DECCA
新シリーズ「アリアドネ」第1弾。キャスリーン・フェリアーに重点を置いた
アルバムで、ジャケットも彼女の写真となっています。(*)はBBC Legend から
発売されたCDと同一の演奏ですが、こちらはBBCの14インチ・オリジナル・ト
ランスクリプション・ディスクよりロジャー・ベアズリーが復刻したものです。
(+)(#)はSP盤からの復刻。

SOMM-BEECHAM 18 \2080
ビーチャム・コレクション
シベリウス:
交響曲第6番 二短調 Op.104(*)
交響曲第4番 イ短調 Op.63(+)
トマス・ビーチャム(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(*)
BBC交響楽団(+)
録音:
1954年9月15日、ロイヤル・アルバート・ホール、プロムナード・コンサート、
ライヴ(*)
1951年10月4日、クリテリオン・シアター、ラジオ放送のためのスタジオ演奏
ともに初出音源です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.11-1

2005年11月18日 19時05分23秒 | Weblog
<JIMMY CLASSICS(メロディア音源)>
★限定特価入荷でご注文順に商品確保いたします。確保が出来なくなった時点で
受注は終了となりますので、お早めにご注文下さい。
OM03-131 \900
「レナード・バーンスタイン・イン・ロシア」
ベートーヴェン:エグモント序曲
ブラームス:交響曲第1番
ラヴェル:ラ・ヴァルス
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィル
録音:1959年8月28日
(レニングラード・フィルハーモニー・大ホール、ライヴ録音)
1959年8月24日(モスクワ音楽院大ホール、ライヴ録音)
バーンスタインがニューヨーク・フィルを率いて冷戦下のソ連(当時)を訪れ
た貴重なライヴ。異常な状況のもと壮絶な演奏です。モノラルながら良好な音
質です。





<アクースティカ・レーベル>
PPCA103 4枚組 定価 6,000円 (税抜 5,714円)
SONODA ESSENTIAL-「園田高弘ベスト」
収録曲(演奏年)
CD1
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ二短調BWV.903(1998年ライヴ)、
パルティータ第1番(1995年)、シャコンヌ 二短調(ブゾーニ編)(1989年)
ハイドン:ピアノ・ソナタ変ホ長調Hob.XVI/49(2000年)
CD2
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ ヘ長調K.322(1991年)、幻想曲 ハ短調K.457(1991年)
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第21番Op.53「ワルトシュタイン」(1993年)、同第31番変イ
長調Op.110(1995年)
CD3
シューマン:フモレスケOp.20(1992年)、
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番(1997年)、
リスト:ダンテを読んで(1998年ライヴ)
CD4・
ショパン:バラード第1番(1998年)、幻想ポロネーズ(1998年ライヴ)
ドビュッシー:
6つの前奏曲(アナカプリの丘、亜麻色の髪の乙女、途絶えたセレナーデ
(1980年)、月光に満ちたテラス、水の精、花火(1980年ライヴ))
ベルク:ピアノ・ソナタOp.1(1998年ライヴ)、
シェーンベルク:組曲Op.25(1990年)、
ラヴェル:水の戯れ(1963年)、
ストラヴィンスキー:4つの練習曲Op.7(1962年)





<ORF>
VCD 021 \2080
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」
クリストフ・エーベルレ指揮フォラールベルク響、
ミヒャエル・ケールマイア(語り)2005年5月録音
この作品は序曲、序奏と16曲の管弦楽曲から成り、合間に当時の主要な舞踊家
ヴィガーノによる台本が朗読されます。フォラールベルク交響楽団は、オース
トリア西部にも高水準のオーケストラをという意図で1984年に創設されました。
ブレゲンツ出身のエーベルレは1986年ウィーン室内管弦楽団を指揮してデビュ
ーしました。1988年からフォラールベルク交響楽団の主席指揮者、2004年から
ザルツブルク州立劇場の音楽監督を務め、東京都交響楽団も指揮しています。

CD 387 \2080
「KULINARISCHES AUS OSTERREICH (オーストリアの料理)」
クルト・アントン・ヒューバー(1928-):ボッカチオ賛歌1/
ゲルハルト・プレゼント(1957-):「木管楽器のためのソロ」/
マーサ・シュヴェディアウアー=サウスウィック(1956-):小三重奏曲3/
E.R.ライトナー(1943-):
無伴奏ヴァイオリンの為の「パガニーニ氏の弦の跳躍」
エルンスト・ヴュルディンガー(1952-):
B管クラリネットのための「ザダスタン」/
ダナ・クリスティナ・プロプスト(1961-):
チェロとピアノのための「メシアン賛歌」、
マクシミラン・クロイツ(1953-):ウィーン風三重奏曲/
ゲルハルト・トラック(1934-):無伴奏ヴァイオリンのための主題と変奏/
ディーター・シェルマン(1957-):
ソプラノとピアノのための7つの歌曲から5曲/
エルンスト・ケルツ(1929-):ピアノのための「感情」/
ウェルナー・ペリンカ(1952-):アラベスク風三重奏曲
ウェルナー・ハックル指揮
トーンキュンストラー合奏団、
アルフレート・ヘルテル(Ob)、ゲラルト・ヒンタードルファー(Vn)、
伊藤志保(Cl)、バルバラ・シュヴァルツ(Vc)、ウルリケ・ジヒ(S)、
アンデアス・ウィキダル(P)他
「ボッカチオ賛歌1」は哀愁の漂う古風で調性的な作品。「ソロ」では無伴奏
オーボエが名人芸を繰り広げます。「小三重奏曲3」はアメリカ人気質の表れ
た陽気で軽快な曲です。「パガニーニ氏の弦の跳躍」は細かい音型による無窮
動風の曲で、切実に訴えるような旋律がはさまれます。「ザダスタン」は4本
のクラリネットによるのどかな作品。「メシアン賛歌」は、厳粛で重々しい基
調の中に現れる高音域のピアノのクリスタルな音色が印象的です。クロイツは
伝統から発展した半音階的音体系を用いる作曲家で、「ウィーン風」なのはし
ばしば現れるワルツのリズムだけの陰鬱な作品です。「主題と変奏」はロマン
派的様式で書かれ、抒情的で静謐な旋律が連綿と歌われます。「7つの歌曲」
はピアノを打楽器的にも扱い、激しい表出力を持った作品。ケルツは音素材を
限定することが多く、この曲もほとんど同じリズムで作曲されています。「ア
ラベスク風三重奏曲」は、ピアノがアラベスク風の細かい装飾的な音型を奏す
る明るく華やかな作品です。

CD 388 \2080
「The NEXT GENERATION(次の世代)」
アンドレアス・ウィキダル(1966-):チェロとピアノのための「ピンポン」/
ルーカス・ハーゼルベック(1972-):管楽五重奏のための「モビール」/
ソニア・フーバー(1980-):ピアノのための”d’accord”/
R.グラーフ(1967-):フルート、ギターと打楽器のための「原因と副作用」/
ユディット・ヴァルガ(1979-):ピアノのための変奏曲/
アレクサンダー・クロップ(1977-):クラリネットとピアノのためのロンド/
カール・バート(1957-):チェロとピアノのための「簡潔なレントラー」/
ツヴェタ・ディミトロヴァ(1968-):ピアノと室内管弦楽のための「変形」/
ヨハネス・コーバルト(1971-):アルト、ヴィオラとピアノのための「断章」/
ミヒャエル・ワールミュラー(1980-):室内合奏のための「G.ハーゼンベル
ガーの絵による4つの幻想小曲集」から「カッパドキア」「エーゲ海」/
ローラント・フライジッツァー(1973-):ヘレンの真夜中の狂気の踊り
ルイーゼ・ブライヤー(Vc)、
ウェルナー・ハックル指揮トーンキュンストラー合奏団、
ソニア・フーバー(P)、バルバラ・ギスラー=ハーゼ(Fl)、
リヒャルト・グラーフ(G)、ユディット・ヴァルガ(P)、
アレクサンダー・クロップ(Cl)、カール・バート(P)、
マルガレーテ・ユンゲン(A)、
ペーター・コイシュニヒ指揮モスクワ管他
ピンポン」は、リズムを刻むピアノの上をチェロがスタッカートやピツィカ
ートを多用して跳ね回ります。「モビール」では、長く音を伸ばす楽器と細か
い動きをする楽器が絡み合います。”d’accord”は同意、賛成という意味で、
ピアノは点描的に始まり、暗い音色で激しく動きます。「原因と副作用」はフ
ルートが牧歌的な旋律を奏し、ギターと打楽器が異国的な雰囲気をかもし出し
ます。変奏曲は3楽章から成り、高音域と低音域が対比されています。ロンド
は細やかな情趣のある抒情的な作品です。レントラーでは、ピアノがレントラ
ーのリズムを奏する上で、チェロが単純な旋律を反復したりギターのように弦
をかき鳴らしたりします。ディミトロヴァはブルガリア出身で、「変形」には
印象主義的な音色、ダイナミックな対照、不規則なリズムが共存しています。
「断章」では哀愁を帯びた緩やかな旋律が歌われます。カッパドキアはトルコ
の昔の王国名で、のどかな旋律で始まりますが、行進曲風のリズムの暗い響き
に変わり、これは次の曲にも引き継がれます。フライジッツァーの作品では
様々な打楽器やが狂気を強調しています。

CD 389 \2080
「私が前に歩む時-島々の歌曲と旋律集」
ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):私が前に歩む時/
ターラフ・オカロラン(1670-1738):ヒューレット/カロランの歓迎/
作者不明:ブルターニュの舞曲/ジョン・バーリコーン/あなたは
何歳/黒と灰色/冷たい土の上で/ジェニーの結婚/川は広い/
もう決してお前を愛さない他
ニコラウス・ネヴェルクラ指揮
クワドリガ・コンソート
イングランド、スコットランド、アイルランドの音楽はヨーロッパ大陸とは異
なる歴史をたどってきました。たとえば、3度や6度という協和音程が他のヨ
ーロッパの国々より早く用いられました。それは、芸術音楽と民俗音楽との境
界線が大陸ほどはっきり引かれていなかったからです。ここには、17-18世紀の
写本から採られた、心をなごませるしみじみとした民謡からにぎやかな舞曲ま
で20曲が収録されています。

CD 390 \2080
「バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):作品集」
カンタータ「弁明」/2つのヴァイオリンと低音のためのソナタヘ長
調/ファゴット協奏曲変ロ長調(フルート協奏曲ニ長調の編曲)/
フルート、オーボエと通奏低音のためのソナタト長調/チェンバロ
と弦楽のための協奏曲へ長調
サラ・ミンガルド(A)、
セルジョ・アッツォリーニ(Fg)、
マッシミリアーノ・ラスキエッティ(Cemb)、
ロペラ・ストラヴァガンテ
ガルッピはオペラ・ブッファの作曲家、聖マルコ大聖堂の楽長としてヴェネツィ
アで活動し、多数の器楽曲も作曲しました。美を追求するために常に努力を重
ね、優雅で洗練された様式を作り上げました。ロペラ・ストラヴァガンテは、
注目に値するのに不当に無視されている劇場作品に再び光を当てることを目的
とするアンサンブルで、初期のオペラを研究と演奏の総合として上演しようと
しています。

CD 391 \2080
エドゥアルト
「ティロルの現代音楽」国際現代音楽協会オーストリア支部
エーリヒ・ウルバナー(1936-):室内合奏のための抒情詩/
トーマス・アマン(1978-):弦楽四重奏のための「…お前の世界は呼吸…」
ノルベルト・ホフマン(1948-):Acrotiri(電子音楽)/
ベルンハルト・ガンダー(1969-):弦楽三重奏と電子音のための「具体
的な詩」/
・デメツ(1958-):ソプラノと室内合奏のための「仮面劇」/
ギュンター・ツェヒベルガー(1951-):弦楽六重奏曲第1・3・4・5楽章/
マルティン・リヒトフス(1959-):管弦楽のための「エアロビクス」
エーリヒ・ウルバナー(指揮)、
コルドス(弦楽四重奏団)、
ウィーン・ケルネ四重奏団員、
ペーター・コイシニヒ指揮コントラプンクテ合奏団、
ゲオルク・シュメーエ指揮インスブルック・ティロル響他
「抒情詩」はロマン的な基本姿勢を暗示する題で、古典的形式や舞曲の引用も、
多様な楽器による多彩な音色の中に織り込まれています。アマンの作品では、
抑制された音響の中でトレモロが断続的に奏され続けます。”Acrotiri”は楽
器の音を素材として周波数を変えて作られました。「具体的な詩」は、機械、
建築現場、事務所などの音に楽器の音を加えて編集されました。「仮面劇」の
歌詞はクラウス・ヘンドルの歌劇の台本から採られていて、殺人を目撃した警
部が被害者の仮面をつけて犯人を驚かせようとします。「弦楽六重奏曲」では
グリッサンドによる音の漸進的上下が多用されています。「エアロビクス」は
運動の2つの重要な前提である周期的運動と脈動する反復を主題とすることを
意図し、活気と運動の喜びを音楽で表現しようとしています。

CD 394(SACD-Hybrid) 2枚組 \4160
「トリゴナーレ2004古楽音楽祭-変化」
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタニ短調op. 5-12「ラ・フォリア」
カルダーラ:独唱カンタータ「メデアを誘拐された時のアエタの嘆き
ヘンデル:合奏協奏曲変ロ長調op. 6-7/
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ハ長調RV444
J.S.バッハ:カンタータ第196番「主はわれらを思いたもう」/モテット
「主をたたえよ、すべての異教徒よ」BWV230/カンタータ第12番「泣
き、嘆き、悲しみ、おののき」/モテット「わが喜びなるイエス」
BWV227/カンタータ第147番「心と口と行いと命もて」から「主よ、人
の望みの喜びよ」他
ヒロ・クロサキ(黒崎広嗣 Vn)
ハリー・ファン・デア・カンプ指揮ア
ムステルダム・ジェズアルド・コンソート
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
コンラート・ユングヘネル指揮カントゥス・ケルン他
トリゴナーレという名は、古代のハープの一種トリゴノンから採られています。
2003年に始まった古楽音楽祭で、オーストリア南部のケルンテン州で毎年開催
されます。古楽は演奏会で次第に認識されてきましたが、この時代の作品の大
部分はまだ知られないままです。この音楽祭は、1750年以前に作曲された知ら
れていない作品を初演することや、知られていない演奏家をデビューさせるこ
とによって、古楽を多様に鑑賞し、主流以外の音楽にも目を向けることに貢献
することを目的としています。水準の高い演奏がそろっています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.11-2

2005年11月18日 19時04分45秒 | Weblog
CD 395 \2080
フランセ:管楽五重奏曲第1番ホ長調(1948)/
アントン・ライヒャ:管楽五重奏曲変ホ長調op. 88-2/
アイネム:管楽五重奏曲op.46
アーノルド:管楽五重奏のための3つの船乗りの歌/
アイネム:
クラリネット、ファゴットとホルンのためのセレナード「ネズミ、ビーバー、
クマについて」op. 84
ペンタ・ムジカ
フランセは、フランスの国立放送管弦楽団の独奏ホルン奏者から、演奏者の名
人芸を示せるような管楽五重奏曲を委嘱されました。フランス的で優雅で軽妙
なこの作品の作曲は難航しましたが、世界中で成功を収めました。フルート奏
者でもあったライヒャの曲は古典派様式の明るく穏やかな作品です。アイネム
の唯一の管楽五重奏曲は着想と機知に富んだディヴェルティメント的性格の作
品です。「ネズミ、ビーバー、クマについて」は、クマは作曲者、ネズミは妻、
ビーバーは出版者を描写しています。アーノルドは「クワイ川マーチ」の作曲
者として知られていますが、現代の傾向も採り入れた多数の器楽曲を作曲して
います。「3つの船乗りの歌」では、軽快な両端の2曲の間に抒情的な「ジョ
ニーは兵士だった」が奏されます。

CD 397(SACD-Hybrid) \2080
「起きて、目を開けて」-1500年頃のナポリ風のフロットラと田舎の歌
ヴィラールト:おお私のかわいい人/口論している年取った女たち/
作曲者不明:ヴィラネッラ
トロンボンチーノ:美しい聖母/起きて、目を開けて/
アルフィオ・アンティコ(1956-):海の精神/山で
セヴェリーノ・コルネティ:私は失った他
アッコルドーネ
フロットラは1500年頃イタリアで流行した世俗歌曲で、民謡風で単純で、マド
リガルの先駆の一つとなりました。ここには素朴な味わいの歌曲と器楽曲15曲
が収録されています。アッコルドーネは1984年に演奏を始め、1989年からは歌
詞と音楽の関係の理解しやすさに焦点を当てて活動してきました。ここで歌と
打楽器を担当しているアルフィオ・アンティコの作品も収録されています。

CD 399 \2080
リヒャルト・デュンザー(1959-):作品集
悲歌.ディオティマへ(弦楽四重奏曲第1番)/4つのトンボー(墓)
~ギター独奏のために/3つのピアノ曲(思い出/記念碑/夜の歌)/
…不毛の土地から生えるライラック…
ウィーン・アンタレス四重奏団、
アレクサンダー・スヴェーテ(G)、
アルフォンス・コンタルスキー(P)、
エーリヒ・ウルバナー指揮ライエ合奏団
「悲歌」はヘルダーリンの詩「悲歌」に基づき、詩の主要な観念や節の配置な
どは音楽においても類似していて、それらが音楽的に発展します。「4つのト
ンボー」は、フランスのヴィオラ・ダ・ガンバのための古い音楽の精神を思い
出させるために作曲されました。デュンザーは「夜の」作曲家で、たいてい暗
い気分と色彩を含んでいます。「3つのピアノ曲」のピアノと室内合奏のため
の版は「夜の三部作」という題です。「記念碑」ではシェーンベルクの文字の
音名が「記念碑」としてオスティナート風に挿入され、シェーンベルク作品の
引用も現れます。「…不毛の土地から生えるライラック…」の題は、T.S.エリ
オットの詩「荒地」の一部です。

CD 402 \2080
レハール
:オペレッタ「ルクセンブルク伯爵」抜粋
フレッド・リーヴェール(T)、ソニア・ニッテル(S)、
マックス・シェーンヘル指揮ウィーン放送大管他、1951・59年録音
レハールの「メリー・ウィドウ」に続くオペレッタは並の成功しか収めなかっ
たので、あれは一時の幸運だったのではないかと言う批評家もいました。しか
し、そうではなく、1909年に初演された「ルクセンブルク伯爵」は世界的に成
功しました。マックス・シェーンヘルは1931年からウィーン放送管弦楽団の指
揮者を務め、1951年にこの作品を指揮した時、タイトル・ロールにフレッド・
リーヴェールを起用しました。ソニア・ニッテルはこの録音の歌手役ではなく、
ジュリエッタ役でした。

CD 403 2枚組 \4160
マックス・ナーグル(1960-) :オペレッタ「4分割された第7天国」
アレクサンダー・ドゥルカー指揮ライエ合奏団、
プリティ・コールズ (S)、マーク・ハマン(T)、他 2005年4月録音
第7天国とは最高の天国を意味します。大統領の秘書は、大統領の愛犬を殺し
ましたが、犬の腹に爆弾を埋め込めば生き返るかもしれないと考え、獣医に手
術を依頼します。けれども爆弾は爆発せず、獣医は計画を断念するよう懇願し
ます。その時執事が爆弾に点火し、すべてが消え去って、第7天国の場面とな
ります。ナーグルはオーストリア生まれの作曲家・サクソフォン奏者で、舞台
作品や映画音楽を作曲し、ジャズ・フェスティヴァルにも参加しています。こ
の作品は19世紀のウィーンのオペレッタの様式を基調とし、様々な現代的手法
を採り入れています。

CD 405 \2080
「オペレッタ・ライヴ」
ヨハン・シュトラウス2世:「ウィーン気質」抜粋
カールマーン:「チャルダーシュ侯爵夫人」抜粋
レハール:「メリー・ウィドウ」抜粋
ウィーン・フォルクスオパー管・合唱団
アルフレート・エシュヴェ指揮、バルバラ・ペイハ(S)、
ゼバスティアン・ラインタラー(T)、他 2004年10月録音
マンフレート・マイアホーファー指揮、
テュンデ・フランコー(S)、S.ラインタラー(T)、他 2005年3月録音
レオポルト・ハーガー指揮、ノエミ・ナデルマン(S)、
モーテン・フランク・ラーセン(T)、 他 2005年6月録音
「ウィーン気質」は未完の作品で、アドルフ・ミュラーJr. が完成しました。
カールマーンはハンガリー生まれで、ウィーンでオペレッタ作曲家として成功
しました。レハールもハンガリー生まれで、1902年ウィーンの劇場の指揮者と
なり、1905年に初演された「メリー・ウィドウ」で世界的に知られるようにな
りました。オペレッタの本場であるウィーン・フォルクスオパーでのウィーン
情緒を堪能できる演奏です。

CD 407(SACD-Hybrid) \2080
ヴィヴァルディ:「赤毛の情熱」
ピッコロ協奏曲ハ長調RV443/フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット
と通奏低音のための協奏曲ト短調RV107/フルート、オーボエ、ヴァイオリン、
ファゴットと通奏低音のための協奏曲ト長調RV101/フルート協奏曲ト短調
op.10-2 RV439「夜」/フルート、オーボエ、ファゴットのための協奏曲ト短調
RV103/フルート協奏曲ニ長調op. 10-3 RV428「ごしきひわ」
ミヒャエル・オマン(指揮、Bfl)、
オマン・コンソート
ヴィヴァルディは1703年からヴェネツィアの女子孤児院に勤務し、その生徒た
ちから成る合唱団と管弦楽団を教えて演奏会を行いました。そのために多くの
器楽曲が作曲されました。その優れた演奏の評判は外国にまで伝わりました。
また、作品10は出版された最初のフルート曲と思われます。オマン・コンソー
トは、明確で歯切れの良い演奏をしています

CD 409 (3SACD+BONUS) \6240
アントニオ・サルトリオ(1630-1680) :
歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(S)、ラウラ・アロンソ(S)、
アッティリオ・クレモネージ指揮ラ・チェトラ他
2004年録音(ボーナスCD:PDFファイルによる歌詞)
サルトリオは初めハノーファーの公爵の宮廷楽長を務め、1676年ヴェネツィア
のサン・マルコ大聖堂の楽長に就任し、この歌劇を初演しました。大変人気を
得てナポリやミラノでも上演されました。けれども、最初にヴェネツィアで出
版された楽譜は、器楽伴奏のないアリアしか残っていないので、クレモネージ
は1680年のナポリでの復刻版と台本を元に、楽器編成を変更したり、アリアと
レチタティーヴォを整理したりして、楽譜の失われた二重唱1曲を作曲しまし
た。クレモナージはルネッサンスとバロック音楽を専門とするイタリアのチェ
ンバロ奏者・指揮者で、モンテヴェルティやロッシーニの歌劇も指揮しています。

CD 412 \2080
アゴスティーノ・ステッファニ(1654-1728):「宗教音楽集」
主は言われた/主を恐れる者は幸いなり/主がシオンの捕らわれ人を帰され
た時/エルサレムよ、主をたたえよ/神に希望を/マニフィカト/スターバト・
マーテル
クリストフ・ハマー(指揮、Org)、
ミュンヘン新宮廷楽団 2003年8月録音
ステッファニはヴェネツィアで生まれ、ミュンヘンの宮廷オルガン奏者、室内
楽指揮者、ハノーファーの宮廷楽長を歴任し、1703年から外交官としてデュッ
セルドルフ宮廷に仕えました。1706年司教となり、1709年からは再びハノー
ファーに住みました。このような多様な経歴のためにステッファニは当時のヨ
ーロッパで最も重要な人物の一人となり、その作品はヘンデル、クーナウ、
マッテゾンなどに影響を与えました。スターバト・マーテルは最後の作品で、
高度の技術と豊かな表現を示す、ステッファニの最も優れた作品の一つです。




<VENEZIA>
CDVE03263 2枚組 \1650
サルマノフ:交響曲全集
交響曲第1番 1957年録音
交響曲第2番 1960年録音
交響曲第3番 1964年録音
交響曲第4番 1977年録音
ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィル モノラル録音
ところどころにマスターに起因する音の揺れ、左右バランスの悪さが聴き取れ
ます。ご注意ください。

CDVE44237 4枚組 \2700
シベリウス:交響曲全集
交響曲第1-7番 1969-74年 
ヴァイオリン協奏曲 オイストラフ(Vn) 1965年
ロジェストヴェンスキー指揮
モスクワ放送交響楽団 ステレオ録音

CDVE04238 \1350
カリンニコフ:交響曲第1、2番
ヴェロニカ・ドゥダロワ指揮
ロシア交響楽団 1992年 ステレオ録音
名演の復活です。

CDVE04239 \1350
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 
モスクワ放送第交響楽団 1973年ステレオ録音
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 
ソビエト国立交響楽団 1952年モノラル録音
以上、コンスタンティン・イワノフ指揮
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ボリス・ハイキン指揮
ボリショイ歌劇場管弦楽団 1962年ステレオ録音
初CD化です。「運命」はスピード感あるコンスタンティン・イワノフの快演。
オーケストレーションに加筆ある演奏かと思われます。
メロディア原盤によるマスターテープによるCD化。





<Archipel>
ARPCD0286 2枚組 \1800
バッハ:マタイ受難曲2種(抜粋)
バッハ:マタイ受難曲第1-33曲
イルムガルト・ゼーフリート (Soprano)
ヒルデ・レッスル=マイダン (Contralto)
ユリウス・パツァーク (Tenor/Evangelist)
オットー・ヴィーナー (Bariton/Jesus)
ハンス・ブラウン (Bass)
フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル、ウィーン学友協会合唱団 1952年4月9日
バッハ:マタイ受難曲第1&8-46曲
ニルダ・ホフマン (Soprano)
マルガレーテ・クローセ (Contralto)
アントン・デルモータ (Tenor/Evangelist)
アンヘロ・マッティエッロ (Bariton/Jesus)
ヨゼフ・グラインドル (Bass)
フルトヴェングラー指揮
ブエノス・アイレス・テアトロ・コロン管弦楽団&合唱団 1950年
共に熱い演奏で大きな感動を呼び起こす2種のマタイ受難曲(抜粋)が
クリアで自然なリマスターリングにて発売となります。

ARPCD0287 \950
ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 1949年ライヴ ジュネーヴ
ブラームス:クラリネット五重奏曲 1949年ライヴ ジュネーヴ
ヴェーグ弦楽四重奏団
Antoine-Pierre de Bavier(クラリネット)

ARPCD0336 \950
若き日のグルダ(Pf)名演奏集
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 1950年録音
ベートーヴェン:
「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガop.35 1951年録音
ウェーバー:ピアノ小協奏曲op.79 1955年録音
フリードリヒ・グルダ(Pf)
フォルクマール・アンドレーエ指揮ウィーン・フィル

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.10

2005年11月17日 12時46分10秒 | Weblog
<BRILLIANT>
BRL-92779 3枚組 \1480
ドヴォルザーク:交響曲第5,7,8,9番
マリス・ヤンソンス
オスロ・フィル

BRL-92744 3枚組 \1480
スクリァービン:交響曲全種
リカルド・ムーティ
フィラデルフィア管

BRL-93794 10枚組 \4490
ハイドン:ピアノ三重奏曲全集
オールト、ボーデ、ポールマン、リンデン
ヴァン・スヴィーテン・ソサエティ・ダッチ・アンサンブルのメンバー

BRL-7591 9枚組 \4180
R.シュトラウス:管弦楽作品集
ルドルフ・ケンペ
ドレスデン・シュターツカペレ

BRL-7562 4枚組 \1980
「ロドリーゴ・エディション」
アランフェス協奏曲、他
エンリケ・バティス
ロンドン交響楽団、メキシコ国立交響楽団、他

BRL-92825 3枚組 \1480
ベートーヴェン:宗教曲集
荘厳ミサ、ミサ曲ハ長調、他
ジュリーニ、ニュー・フィルハーモニア管、他

BRL-92773 9枚組 \4180
ベートーヴェン:ピアノソナタ全集
フリードリッヒ・グルダ





<DELTA CLASSICS>
DCCA-0019 \2415
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」(Jan/7/1951)
(靴音入り。注:これはバイロイトの足音入りの遊びですが、実際所々に、
指揮台を踏みならす靴音と思われる音が収録されています)
フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィル
ウィーン・ジングアカデミー
ゼーフリート(S)、アンダイ(A)、パツァーク(T)、エーデルマン(Br)
51年は「バイロイト」が有名になりすぎていますが、この1月に行われたウィ
ーン・フィルとの第9は隠れた名演ともいえ、オケ、ソリスト、合唱団ともに
出来栄えが素晴らしく、演奏の出来だけでいえば「バイロイト」を凌ぐものだ
と思います。(特に4楽章の最後コーダ以降の速度は尋常ではありませんが、
それを一糸乱れぬアンサンブルをいとも簡単にやってのける所がVPOです。)
ウィーン・フィルの底力をみせつけらる演奏であり、解釈的には7月、8月とあ
まり差はありませんが、アンサンブルの力量では一枚上かもしれません。特に
要所要所のテンポ変化などにも自在に対応できるところや、素早い反応は圧巻
です。
何回かCD化された演奏ではありますが、現在入手できるのは輸入盤位しかなく、
音質面で若干人工音的であると噂されていますので、そういう音質面を考慮し
て敢えて購入していない方も多く、今回のCD化は正にその様なお客様の渇きを
癒すCDといえるでしょう。
ノイズを極力排除したというものの、マスターに起因するノイズは発生します。
予めご了承ください。尚、録音日は諸説ありますが、今回一般的な日にちを明
記しております。
マスターによるドロップアウト、ノイズ等お聞き苦しい箇所があります。予め
ご了承ください。
マスターによる音飛び(1/4拍)が1トラックに1箇所御座います。予めご了承くだ
さい。






<COLUMNA MUSICA>
1CM 0077 \2180
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):歌と踊り
見習水夫の歌(*)/聖なる羊飼い(*)/4つの愛のマドリガル(*)
4つのセファルディムの歌 から(*);
ナニ、ナニ,彼らは私を色黒娘と呼ぶ,アデーラ
ドゥエロの歌(アントニオ・マチャードの詩による)
パストラール/カスティーリャの5つのソナタ から ティエント風
セシリアのアルバム/バレンシアの7つの歌(+)/ソナタ・ピンパンテ(+)
イサベル・モナール(ソプラノ(*))
アラ・ヴォロンコヴァ(ヴァイオリン(+))
マック・マクルーア(ピアノ)
録音:2001年3月4日、4月22-23日、5月13日、
カペリャーデス、サラ・パペール・デ・ムシカ

1CM 0085 \2180
フェリプ・ペドレイ(1841-1922):「東洋」 歌曲集
「春」(12曲)/アラベスク歌曲集(6曲)
慰め(3曲)/「東洋」(2曲)/アモローザ
ベゴーニャ・ロペス(ソプラノ)
アレハンドロ・ザバラ(ピアノ)
録音:2002年7-11月、アルベルト・モラレーダ・スタジオ

1CM 0086 \2180
エルネスト・ハルフテル(1905-1989):「白鹿」 歌曲全集
2つの歌;白鹿,海へ向かう少女/子供の頃の冬(4曲)/セニョーラ
ポルトガルの6つの歌/ドロテアの歌/インカの歌/宣伝文句[Pregon]
セギディーリャ=カセレーラ/水晶の子供の歌(3曲)/子守歌
エレーナ・グラヘーラ(メゾソプラノ)
アントン・カルド(ピアノ)
録音:2001年9月18-19日、アルベルト・モラレーダ・スタジオ

1CM 0091 \2180
ヴィヴァルディ合唱団 旅 Vol.2
E・モレーラ(1865-1942):アメリアの遺言,La sardana de les monges
O・ボアーダ(1961-):アルナウ伯爵
A・ガルシア・デメストレス(1960-):天文台の三重唱
M・リルンガ/Th・ルック編曲:Ekundungu
E・ヴァン・ビルヨン/Th・ルック編曲:Tuli, Tuli
L・モンメン/Th・ルック編曲:Dubula
近藤春恵:雪の城
W・リ・ピン:Da haia gu xiang
エルガー:踊り/子守歌
ヨハン・シュトラウス II:歌手の楽しみ/トリッチ=トラッチ・ポルカ
ロッシーニ:信仰
D・カッチーニ:アヴェ・マリア
ラミレス:アルフォンシーナと海
M・デ・メサ(1725-1773):今日食事においで
Br・アダムス(1954-):歓呼せよ、正しき者たちよ
ガーシュウィン:サマータイム
バーンスタイン:アドナイ
N・ルボフ(1917-1987):スタッフ・アンド・ナンセンス
オスカル・ボアーダ(指揮、ピアノ)
ヴィヴァルディ合唱団[カタルーニャ少女合唱団]
アルバウ・ファレ(オルガン)
録音:2002年3月12日、6月20日、ヴィンタートゥール・ホール

1CM 0095 \2180
ジョアン・ギンジョアン(1931-):
フォボス[Phobos](アコーディオン、ピアノと打楽器のための;1978)
ホンド[Jondo](ピアノのための;1978)
変奏曲(「声を合わせて歌おう」、ヴィブラフォンのための;1996)
ディグラフ[Digraf](ピアノのための;1976)
カデンツァ-F・モンポウへのオマージュ(ピアノのための;1993)
プリズム(ピアノ、ヴィブラフォンとマリンバのための;1979)
ルート・リュイス(ピアノ)
ピラール・スビラ(打楽器、マリンバ、ヴィブラフォン)
リカルド・リャノス(アコーディオン)
録音:2002年5-6月、アルベルト・モラレーダ・スタジオ

1CM 0100 \2180
サルヴァドール・ブロトンス(1959-):
スターバト・マーテル Op.73
(ソプラノ、バリトン、混声合唱と管弦楽のための)Op.73(*)
交響的楽章第7番「頑迷」Op.56(管弦楽のための)
ジョアンナ・リャブレス(ソプラノ(*))
ジョセプ・ピエレス(バリトン(+))
エドモン・コロメール(指揮(*))
サルヴァドール・ブロトンス(指揮(+))
バルセロナ交響楽団
コラルス・カルミナ・イ・リエデル・カメラ(合唱(*))
録音:2000年12月17日、L'Auditori(*)
1992年1月10日、カタルーニャ音楽堂(+)

1CM 0107 \2180
カタルーニャのトロバドール
ギリェム・デ・カベスタニー(1164年頃活躍)、
ベレンゲル・デ・パロウ(1212年頃活躍)の作品
作者不詳の作品(「サン・ジョアン・デ・レス・アバデセス歌集」より)
アントニ・ロッセイ(歌、指揮)
C・コートリー・ミュージック・コンソート
クララ・エルナンデス(ビオラ) マレイア・エルナンデス(オルガン)
シャビ・ロザーノ(管楽器、打楽器) イバン・ベルトラン(レベック)
ラフェウ・シチェル(ビオラ・デ・ロダ) タクタケテ(打楽器、効果)
ジャウメ・アヤツ(歌、男声合唱指揮)
ノバ・エウテルペ(男声合唱) ジョセプ・フェレル(歌)
マリア・インコルナータ・コラントゥオーノ(歌、女声合唱指揮)
エリーザ・ブセリャット、アンナ・マウリ(歌)
録音:2003年3月5-7日、バルセロナ、サンタ・マリア・デ・リェローナ教会
カタルーニャ出身のバリトン歌手アントニ・ロッセイは、中世歌曲の研究家
・演奏家として高名です。

1CM 0109 \2180
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773):フルート協奏曲集
2つのフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調(*)
2つのフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲第89番ト長調(*)
フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲第82番ニ長調
フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲第161番ト長調
ジョセプ=フランセスク・パロウ(フルート)
クラウディ・アリマニー(フルート(*))
ハンガリー・ヴィルトゥオージ室内管弦楽団
録音:2002年8月7-10日、パルマ・デ・マジョルカ音楽院ホール

1CM 0113 \2180
子守歌集
ブラームス、フリース(伝モーツァルト)、シューマン、メストレス、
アルティセント、ラモンテ・デ・グリニョン、コープランド、
モンサルバーチェ、
ファリャ、ガスイ、サバテル、オレーゴ・サラス、グティエレスの作品
五木の子守唄、セビーリャの子守歌、カタルーニャの子守歌
テレサ・デ・ラ・トーレ(ソプラノ)
アントニ=オラフ・サバテル(ピアノ) フェリウ・ガスイ(ギター)
ラファエル・サラ(チェロ) ケラルト・ロカ(クラリネット)
ジョアキン・オリェル(フルート)
録音:2001年11-12月、スタジオb+b、ビチャベッチア音楽スタジオ





<DAHIZ>
772-CD \2180
アラメディータス 現代バレンシア作曲家の歌曲集
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):
聖なる羊飼い/見習水夫の歌/4つの愛のマドリガル
ベルナルド・アダム・フェレーロ(1942-):風の中の音楽(2曲)
マティルデ・サルバドール(1918-):夕暮れの歌
マヌエル・パラウ(1893-1967):雪片/最も甘美な被創造物
ホセ・バゲーナ・ソレール(1908-1995):4つの歌
エドゥアルド・ロペス=チャバッリ・マルコ(1871-1970):
「マドリガルの捧げもの」から 野の春
「スペインの歌」から セラニーリャ,バレンシアーナ
フアン・マルティネス・バーゲナ(1897-1986):私のスペイン!
レヒナ・カナリーアス(ソプラノ)
リカルド・ヘスス・ロカ・パディーリャ(ピアノ)
録音:1998年10月29-30日、タバレット・スタジオ

854-CD \2180
ミゲル・アシンス・アルボ(1916-1996):始まりと終わり 歌曲集
「アルベルティーナス」(詩:ラファエル・アルベルティ;10曲)
「ジプシーのロマンス」から (詩:フェデリコ・ガルシア・ロルカ;3曲)
「春のバラード」から 3つのスペインの歌(詩:ラモン・ヒメーネス)
6つのスペインの歌(詩:アントニオ・マチャード)
思い出のための歌(詩:マリア・ゲッラ;3曲)
パトリシア・リョレンス(ソプラノ)
ジョセ・アントニオ・ロペス(バリトン)
フェルナンド・タベルネル(ピアノ)
録音:2001年1月4-5、11-13日、トレント・ホール

879-CD \2180
リョレンス・バルベール:打楽器のための作品集
LA ESTIMULATE SENSACION DE TODAVIA
LA MUSICA TIENTE MUCHO QUE DECIR(1980)
VERGE LILIANA(1977)
FLOR SIN TEMPO(1980)
DEU DIU DEU DINS DEL DAU(1999)
PAGINES AMIGUES I COUPONS DESCOMPTE
(MUSICA DE ALTURA NO.2;2001)
アモーレス・パーカッション・グループ
録音:2001年10月15-18日、タバレット・スタジオ
2001年11月9-11日、バレンシア音楽堂

895-CD \2180
フアン・マルティネス・バーゲナ(1897-1986):ピアノ作品集
スペインの歌(1911-1923;5曲)
マズルカ
エル・カルピオ(パソドブレ;1916)
スペイン組曲(1919-1958;7曲)
きらめき(アンダルシア即興曲;1920/1962)
リカルド・ヘスス・ロカ・パディーリャ(ピアノ)
録音:2002年7月8-9日、タバレット・スタジオ

896-CD \2180
エドゥアルド・ロペス=チャバッリ・マルコ(1871-1970):ピアノ作品集
物語と幻想(6楽章;1915)
抒情詩集(4曲;1936)
レバンテのソナタ(4楽章;1957)
アルバイダ舞曲(1943)
2つの小品(1984, ?)
3つの印象(1985,1982)
リカルド・ヘスス・ロカ=パディーリャ(ピアノ)
録音:2002年11月5-6、13-14日、タバレット・スタジオ

965-CD \2180
アモーレス・パーカッション・グループ:
フェニックス(ビセンテ・サエス・カンパニーの
スペクタクル・パフォーマンスのためのオリジナル音楽)
アモーレス・パーカッション・グループ

014-CD \2180
戦いの歌(1936-1939)
カルロス・パラシオ(&R・エスピノーサ)、ハンス・アイスラー、
シルベストレ・レブエルタス、ラン・アドミアン、アベラルド・ムス、
エンリケ・カルロス・チャピ、ラファエル・カサセンペレ、
レオポルド・カルドーナ、カルロス・オルドーニェス、
エバリスト・フェルナンデス・ブランコ、ロドルフォ・ハルフテル、
ヘスス・ビラトーロの作品(全28曲)
サルバドール・モロデール(指揮)
混声合唱団
アナ・ベガ・トスカーノ(ピアノ)
録音:1998年3月21-22日、タバレット・スタジオ
1998年7月24-25日、トレント・ホール
カルロス・パラシオ(1911-1986)が1939年3月にバレンシアでまとめた、スペ
イン市民戦争当時の戦いの歌集を演奏・収録したアルバム。英文解説・歌詞訳
を完備した102ページのブックレットとCDが厚紙ケースに収められています。
資料的価値も高いと言えるでしょう。

016-CD \2180
サクステンドラ
フォーレ(1845-1924)/ダニエル・ドファイエ編曲:
幻想曲 Op.79/エレジー Op.24/パヴァーヌ Op.50/シシリエンヌ Op.78
夢のあとに Op.7 No.1/川のほとりで Op.8 No.1/月の光 Op.46 No.2
イスパハンのバラ Op.39 No.4/トスカーナのセレナード Op.3 No.2
ゆりかご Op.23 No.1/子守歌 Op.16
マルセル・ミュール編曲/
メンデルスゾーン(1809-1847):無言歌 第20番
リュリ(1633-1687):エール・タンドルとクーラント
ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン・ソナタ第3番 から アダージョ
ヘンデル(1685-1759):ガヴォット
デトゥーシュ(1762-1749):「イセ」から パストラールとパスピエ
ヘンデル:フルート・ソナタ第5番 から シシリエンヌとフーガ
カンプラ(1660-1744):
「アキレウスとダイダメイア」から 羊飼いのガヴォット
マルティーニ(1704-1784):「Les Mutons」から ガヴォット
J・S・バッハ(1685-1750):管弦楽組曲第1番ハ長調 から ブーレ
モンドンヴィル(1711-1772):タンブラン
ラモー(1683-1764):栄光の寺院
ホアキン・フランコ(サクソフォン)
ヘスス・マリア・ゴメス(ピアノ)
録音:1999年5月、9月、トレント・ホール

020-CD \2180
ミゲル・アシンス・アルボ(1916-1996):映画サウンドトラック作品集
"El verdungo"(1964)から フォックス・トロット
"La espera"(1956)から フォックス・レント
"Quince bajo la lona"(1959)から チャ・チャ・チャ
"Un hecho violento"(1959)から ロック
"Un paso al fuente"(1960)から マーチ,スウィング,チャールストン
"El cochecito"(1961)から フォックス・トロット
"Placido"(1961)から フォックス・トロット
"El tesoro de la isla"(1967)から ルンバ
"El Elegido"(1985)から I-VI
"La vaquilla"(1985)から パソドブレ,行列,オーストリア=ハンガリーの
ため息
ホアキン・フランコ(指揮),器楽グループ
特別出演:ペドロ・イトゥラルデ(テナー・サクソフォン)
録音:2001年12月16-17日、マドリッド市立管弦楽団&合唱団本拠

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.9

2005年11月16日 16時10分08秒 | Weblog
<Gimell>
CDGIM 040 \2080
GIMSA 540(SACD-Hybrid) \2850
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):
ミサ曲《わが愛する者よ、立ちて急げ》/主よ、いつまでもわれを/アヴェ
・マリア/主よ、ああ、悲しや/わが愛する者よ、立ちて急げ/幸いなる神
の母/めでたし、いと聖なる乙女/天の后よ、喜び給え
ピーター・フィリップス(指揮)、タリス・スコラーズ
ルネサンス教会音楽において世界最高の合唱団としての地位を確立したタリ
ス・スコラーズ。ジョン・ブラウンの《イートン・クワイアブックからの音
楽(CDGIM 036/OCDGIM 036)》 に続くタリス・スコラーズ待望の新作は
16世紀スペインの誇る大家ゲレーロの作品集。知られざる作曲家であったブ
ラウンを収録した前作から一転、まさしく王道とも言えるゲレーロの作品を
タリス・スコラーズが取り上げるというのだから合唱ファン、ルネサンス音
楽ファンは期待せずにはいられないだろう。しかも今回はGimell、そしてタ
リス・スコラーズにとって初となるSACD Hybrid盤が登場!サラウンドで響
き渡る歌声は、目の前でタリス・スコラーズが歌っているような臨場感を聴
き手に与えてくれるはず!
フランシスコ・ゲレーロは16世紀後半のスペイン教会音楽においてビクトリ
アに次ぐ評価を受け、絶大な存在感を発揮していた大作曲家である。師であ
るモラレスの推薦を受けたゲレーロは17才の若さでハエン大聖堂の楽長の任
についた後の1574年には故郷であるセビーリャ大聖堂の楽長に就任。ゲレー
ロが作曲を行った18曲のミサ曲と150曲に及ぶ典礼曲とモテットはスペイン
国内のみならず、国外、ラテン・アメリカへも大きな影響を与えたとして知
られている。(SACD Hybrid盤、ノーマルCD盤の同時リリースとなります。)





<Col legno>
20032 \1980
チャールズ・ウゾール(Charles Uzor,1961b):
リチェルカーレ(1989‐91)-ピアノ・ソロ、弦楽、2つのハープ、打楽器のための
氾濫した時間(1996‐97)-オルガンのための
我々の命(1997‐98)-声楽とアンサンブルのための
アトンへのイクナートンへの賛歌(1995)-テノールとアンサンブルのための
ダニエル・ベリゲル指揮
アンサンブル・ラ・ノッテ、パーカッション・アート・アンサンブル・ベルン、
クロード・ベルセ(Pf)、マルコルム・ヒル(Org)、
マルティナ・ファウシュ&バーバラ・シュネーベリ(Sop)、
マルグリット・ヘス&エリザベス・マックィーン(Alto)、
サミュエル・ツュンド(Bar)、クリストフ・ゲルマン(Bass)、
パオロ・ヴィノーリ(Ten)、
録音:1995‐1998年
現代音楽の作曲家に有色人種はたくさんいるし、肌の色を云々すること自体、
ナンセンスなのだが、それでもこの世界に黒人作曲家は珍しい。西洋音楽と
その延長にある現代音楽とは結局、西洋インテリ(支配)階級のものという
絶望的な偏見の壁が未だ存在していないか?その壁に亀裂を入れる作曲家が
現代音楽の殿堂コルレーニョに登場だ。チャールズ・ウゾール、1961年ナイ
ジェリア生まれ。7歳の時、国内紛争のためスイスに逃れ、そこで音楽教育を
受け、ロンドンで作曲を学んだ。彼の作品は戦後ヨーロッパの前衛の影響を
受けながら劇的でダイナミックな音楽。マリア・ジョアオ・ピリスに捧げら
れた「リチェルカーレ」は一条の音の帯から次第に音が増殖しやがて壮大な
クライマックスを形成する。打楽器の咆哮が人間の原初的衝動を呼び覚ます
だろう。

20209 \1980
ファビアン・パニセロ(Fabian Panisello,1963b):
トリオII-ヴァイオリン、チェロとピアノのための(1996)、
日本の絵-ピアノのための(1999)
ムードII-ピアノとアンサンブルのための(2001)、
閃光-ピアノのための(1997)
透明な存在I、II-アンサンブルのための(1990‐91)、
私は低く感じない-ピアノのための(1999)
ピツァーニクの4つの詩-メゾとヴィオラ、ピアノのための(1995)
ファビアン・パニセッロ指揮
プルーラル・アンサンブル、
アンサンブル・ヴァリアンティ、
録音:1995‐2004年
パニセッロは1963年ブエノスアイレス生まれ。かの地で音楽の基礎教育を受
けた後、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で更に研鑚を積んだ。彼は
エリオット・カーター、ドナトーニ、ファーニホー、ルイス・デ・パブロら
に作曲を、指揮はエトヴェシュにそれぞれ学んでいる。せかせかと慌しく動
く音形と点描的な音楽は典型的なヨーロッパの前衛様式を示しているが、ど
ことなくユーモラスで鮮やかな色彩感覚はやはりラテンの血の故だろうか。
シュトックハウゼンが彼の才能を「そのインスピレーションは際立っている」
と絶賛したそうで、その御言葉がブックレットに特筆大書されている。

20239 \1980
ディエゴ・ミンキアッチ(1955b)/ピアノ作品集I
小品第1番「天使の踊り」間奏曲、小品第2番「3つの時の形」
小品第3番「COCKAMAMEY」、小品第4番「Vae Victis」
小品第6番「La connessione disumana‐then‐Sequitur clades,fortes an
dolo princiois incertum」
ジェームス・クラッパートン(Pf)
録音:2003年
ミンキアッチはシュトックハウゼンやノーノ、ヌネスらの作品を研究し自身
の作品に取り入れている。彼は内科と神経科の博士号を取得している変り種。
フェルドマンとも違う点描的でまったりした時間が延々と流れてゆく作品群。

20245 \1980
「ドナウエッシンゲン音楽祭2004」
全作品世界初演ライヴ録音(2004年10月15‐17日)
アンドレアス・ドーメン(1962b):
ラウトゥング-大管弦楽とソリストのための(2003‐04)、
レベッカ・ソーンダース(1967b):
ミニアータ-アコーディオン、ピアノ、合唱と管弦楽のための(2004)、
ミヒャエル・ヴァン・デル・アー(1970b):
もう一人の自分-管弦楽とサウンドトラックのための(2004)、
ピエルルイジ・ビローネ(1960b):
マニ、デ・レオナルディス-4つの自動車のサスペンションとグラスのための
(2004)
ローランド・クルティヒ指揮
ハンス・ツェンダー指揮
SWR交響楽団(バーデンバーデン・フライブルク)
ノイ・ヴォーカル・ゾリステン・シュトゥトガルト、
テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン)、ニコラス・ホッジス(Pf)、
SWRヴォーカル・アンサンブル・シュトゥットガルト、
クリスティアン・ディアーシュタイン(打楽器)
ドーメンの「ラウトゥング」はヴォーカル・グループと大管弦楽が息もつか
せぬ緊張した関係でぐいぐいと推進する音楽。ヴォーカルの発する言葉は純
粋な音響の渦となって大管弦楽と同化する。ソーンダースも声(合唱)と管弦
楽による作品で霧のようにたなびく合唱とアコーディオンのクラスターの持
続を管弦楽のひきつった響きが切り裂く。ヴァン・デル・アー作品はライヴ
・エレクトロニクス作品で管弦楽とコンピュータで制作したらしき音響が融
合したリリカルな音楽。そして自動車とサスペンションとグラスのためのビ
ローネ作品は、その編成から想像できるように特殊な音響イメージが売りと
も言え、生楽器でやる電子音響といった趣きの作品。子供の頃、学校帰りに
近所の家の鉄の柵を棒で叩きながら帰った記憶がよみがえる人も多いでしょ
う(?)、そんな作品。

20604(SACD-Hybrid) \1980
ベネディクト・メイソン(1955-):
felt/ebb/thus/brink/here/array/telling (2001)‐
視覚的・聴覚的・音響学的・彫刻的音楽
No.1:ハーモニクスとヘルムホルツ共鳴装置のための
No.2:空気、火および水を備えた、グラス・プラスチックおよび金属のための
No.3:硬い木と高いピッチのエコーのための
No.4:マリンバ・ドア、真鍮および粘土のための
No.5:3つのスペースのための
No.6:ドップラー波のための
No.7:長い振動のための
No.8:反響穴のある金属のチューブのための
No.9:グリッサンド・クアドロボウと銅のための
No.10:調律している弦楽器のための
No.11:ゴング・ドラムと杖のための
No.12:覆われた空気路のための
アンサンブル・モデルン、
インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー(
ユンゲ・ドイチェ・フィル協力)、
音楽監督:フランク・オルー、
録音:2004年10月17日
使用されている楽器(?)からも想像できるように、通常、楽器とはいえない
素材を使って特殊で面白い音響を作っている。音の出るもの全て楽器になり
うると言ったのはベルリオーズだが、こうした試みはかつてカウエルやケー
ジが盛んにやっていたし最近ではタン・ドゥンがやっている。一聴するとた
だ音と戯れている感じだがヨーロッパ人がやると生楽器でも電子音楽に聴こ
えるし、そこが狙いなのだろう。クラム的な神秘感も感じられ、宇宙人登場!
といった奇妙な感覚に包まれたい向きにお奨め。ドナウエッシンゲンの会場
で延々とマジ顔でやっている演奏者の顔が脳裏に浮かんできてそれもまた楽
しい。





<KAIROS>
12482KAI \2080
サルバトーレ・シャリーノ(1947-):
道のノート-バリトンと器楽のための12の歌と諺(2003)
1.そうでなかったら時間、いつか?、2.・・・ 損失、
3.スマリータの測定、4.詩人は言った、
5.知られていることを望めば、
6.石大工が夕方行ったところ、7.410年 、
8.つま先で触れられる遠い薔薇、9.ピオーヴ、
10.寄付されたクレティは書いた、11.ヴァイオリンの弦に、
12.フィオール・ディ・ケンキュール、13 世界への提言(諺)
オットー・カッツァメイヤー(Br)
シルヴァイン・カンブルラン指揮
クラングフォルム・ウィーン
録音:2005年2月
微細な光の色彩、地中海の景観のゆらゆらするイメージを喚起するシャリー
ノ・マジックを堪能出来る。2003年の作品で初演者カッツァメイヤーとクラ
ングフォルム・ウィーンに捧げられている。

12492KAI \2080
ヴォルフラム・シュリーク(Wolfram Schurig,1967-)/作品集
ウルティマ・トゥーレ(2003-04)-アンサンブルのための、
視力による推定(2000)-室内オーケストラのための、
ホケトゥス(1997-98)-ヴァイオリンと室内オーケストラのための、
ゲスピンスト(1990)-バス・クラリネットと6楽器のための
クラングフォルム・ウィーン
シルヴァイン・カンブルラン(指揮
エミリオ・ポルマリコ(指揮)、
ベアト・フラー(指揮)、
アネッテ・ビク(Vn)
エルネスト・モリナーリ(B.Cl)
録音:1993-2005年
シュリークは1967年生まれ。ラッヘンマンに作曲を師事。群的な書法を
とる緊張感のある音楽を書く。1993年にはダルムシュタット夏期現代音楽講
習会で講師を勤めたこともあるドイツ作曲界のホープ的存在。





<RTVE>
CD 65240 \2180
第4回フリアン・アルカス国際ギター・コンクール優勝者
ホセ・アントニオ・エスコバール ギター・ソナタ集
アントニオ・ホセ(1902-1936;スペイン):ソナタ(1933)(*)
レオ・ブローウェル(1939-;キューバ):ソナタ(1990)(*)
アルベルチ・ヒナステラ(1913-1983:アルゼンチン):
ソナタ Op.47(1976)(*)
ハビエル・ファリアス(1973-;チリ):ソナタ(2004)(+)
ホセ・アントニオ・エスコバール(ギター)
録音:
2004年9月19-22日、イギリス、ハートフォード州ウェストン、
聖三位一体教会(*)
2005年1月7日、チリ、サントゥアリオ・ソニコ
1973年チリのサンティアゴに生まれたホセ・アントニオ・エスコバールは、
他にもヴィラ=ロボス国際(1997)、アリリオ・ディアス国際(1998)、タ
ーレガ国際(2000)等のギター・コンクールで優勝しています。

CD 65241 \2180
北から南へ ビルバオ・アコーディオン・シンフォニー・オーケストラ
グリーディ:
サルスエラ「農場」第2幕前奏曲/オペラ「アマーヤ」から Ezpata-dantza
アロンソ:マイテチュ・ミア(ソルチコ)
民謡:ボガ・ボガ
アルベニス:カタルーニャ奇想曲/タンゴ
チャピ:サルスエラ「人さわがせな娘」前奏曲
ソウティーリョ&ベルト:サルスエラ「口づけの伝説」間奏曲
アロンソ:エル・ピチ(スチョティス)/ラ・カレセーラ(パッサカリア)
ラーラ:グラナダ
ビゼー:オペラ「カルメン」から;闘牛士の歌,アラゴネーズ
ポルラン:ポンセ(パソドブレ)
ロペス:ガリート(パソドブレ)
アールバレス:スペインのため息(パソドブレ)
アマゴイア・ロローニョ(指揮)
ビルバオ・アコーディオン・シンフォニー・オーケストラ
ビルバオ・アコーディオン・シンフォニー・オーケストラは1963年にホス・
ロローニョによって創設された大規模なアコーディオン合奏団(ホームペー
ジ:http://www.bilbaoacordeon.org/index_i.html)。現在はホスの娘のア
マゴイアが監督・指揮を行っています。

CD 65242 \2180
グラナダ国際音楽舞踊祭 Vol.7 テレサ・ベルガンサ リサイタル
モンテヴェルディ/カール・オルフ編曲:アリアンナの嘆き
ハイドン:ナクソスのアリアンナ
ヴォルフ:
メーリケ歌曲集 から;世を逃れて,庭師,さようなら
女声のための6つの歌曲 から:ねずみ獲りの呪文
スペイン歌曲集 から:主よ、このチを担う者,私の髪のかげに,
闇にも一筋の光が,お話しください、気高い主よ
ファリャ:7つのスペイン民謡;
モーロ人の衣装,ムルシアのセギディーリャ,アストゥリアーナ,
ホタ,子守歌,歌,ポーロ
テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
フアン・アントニオ・アールバレス・パレーホ(ピアノ)
録音:2000年6月2日、グラナダ、アルハンブラ宮殿、
アラヤネスのパティオ、ライヴ
スペインの名メゾ、ベルガンサのデビュー45周年にあたる2000年に行われた
リサイタルを収録したアルバムです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.8-1

2005年11月15日 16時42分32秒 | Weblog
<ZIG-ZAG Territoires>
ZZT 051003 \2180
モンテヴェルディ:マドリガーレ集
タンクレーディとクロリンダの戦い(第8巻)
ニンファの嘆き(第8巻)
さえぎられた希望(第7巻)
他の者は愛の神について歌えばよい(第8巻)
今や天も地も(第8巻)
他の者は軍神マルスについて歌えばよい(マリーノ 第8巻)
唇よ、何とかぐわしく匂うことか(第7巻)
フランソワーズ・ラセール(指)アカデミア
ヤン・ヴァン・エルサッカー(T 語り手)
ギュメット・ロランス(Ms クロリンダ) エルヴェ・ラミ(T タンクレーディ)
モンテヴェルディの「倫理的宗教的森」抜粋(ZZT 031101)でで大きな話題を
掻っ攫ったフランソワーズ・ラセールとアカデミア、モンテヴェルディの続編
です!モンテヴェルディの後期マドリガーレ集、第7巻と第8巻の作品を集めて
います。とりわけ大傑作「タンクレーディとクロリンダの戦い」では、ギュメ
ット・ロランス、エルヴェ・ラミ、ヤン・ヴァン・エルサッカーと名歌手揃い。
ラセールが生み出すのは、柔らかく明るい、自然な優しさ溢れる陽光のような
モンテヴェルディ。モンテヴェルディ本来の生命力を十全に引き出した見事な
演奏です。

ZZT 051002 \2180
「トリスタンとイズー」
ブリジット・レーヌ(指)アラ・フランチェスカ
中世の傑作恋愛物語「トリスタンとイズー」。そのレ(lai 中世の小物語詩)
を、ブリジット・レーヌが再構成して音楽化したものです。17曲の音楽は、
歌あり、ハープ、笛、ヴィエール、シターン、ギター、各種打楽器など、非常
に多彩。とても刺激に満ちた内容となっています。
なお、レーヌとアラ・フランチェスカには、「薔薇物語」を再構成したCDもあ
ります(naive OP 30303)。





<ORFEO>
ORFEOR 669051 \1880
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ヒルデ・ギューデン(S),エリーザベト・ヘンゲン(A),
エーリヒ・マイクト(T),ゴットロープ・フリック(Bs)
録音:1955年11月13日,ウィーン国立歌劇場
伝説の演奏がついに正規盤で発売!
戦後のワルターとウィーン・フィルのライヴは随分発掘されましたが、これは
残る中でも特に大物。ウィーン国立歌劇場がベーム指揮の「フィデリオ」で柿落
としをしてちょうど一週間後の1955年11月13日、ワルターはウィーン国立歌劇
場で、ブルックナーのテ・デウムと共に、ベートーヴェン第9交響曲を演奏しま
した。1955年といえば、ワルターの生涯の中でも最も気力の漲ぎっていた時期、
加えて記念行事的演奏会、それだけにウィーン・フィルもルーティンなところ
は一切なく、全パートがフル稼働しているような、熱気と充実感に満ちた演奏
になっています。また第3楽章での綿々とした弦、管の美しさはさすがウィー
ン・フィル!これはワルターの全録音中でも重要な物の一つでしょう。
かつて録音状態の悪い海賊盤で流通しただけで、これが正規盤初出。オースト
リア放送協会収録で、ウィーン国立歌劇場が保管していた貴重な蔵出音源を使
用、1955年のライヴとしては上々の音質になっています。

ORFEOR 670051 \1880
モーツァルト:レクイエム K626
カール・ベーム(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
イルムガルト・ゼーフリート(S),ヒルデガルト・レッセル=マイダン(A),
アントン・デルモータ(T),ゴットロープ・フリック(Bs)
+フリードリヒ・ヘルダーリン「人間讃歌」
ラウール・アスラン(朗読)
録音:1955年11月20日,ウィーン国立歌劇場
ベームがモーツァルトのレクイエムに特別の思入れをしていたことは、残され
た録音(スタジオ2種、映像1種)がすべて素晴らしい名演であることからも明
らかでしょう。この録音は、ワルターの第9からさらに一週間後、1955年11月
20日にウィーン国立歌劇場で行われた公演。そのため当時のベームにしても
一層気宇が大きく、合唱を雄弁に歌わせています。歌手4人も優秀、オーケス
トラともども、スタジオの中のガチガチの演奏ではなく、ヒューマンな味のあ
る秀演です。
レクイエムの前に、ブルク劇場の名優ラウール・アスラン(「未完成交響楽」
のサリエーリ役)が、フリードリヒ・ヘルダーリン「人間讃歌」を朗読して
おり、これもそのまま収録しています。

ORFEOR 671051 \1880
ヴェルディ:
「シモン・ボッカネグラ」,「ドン・カルロ」,「アッティラ」,「マクベス」
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」
チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」
からのアリア,場面
ニコライ・ギャウロフ(Bs)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br),
ロハンギス・ヤシュメ(Ms),ワルデマール・クメント(T),
カール・テルカル(T)
ヨゼフ・クリップス(指),ホルスト・シュタイン(指),
ジュゼッペ・シノーポリ(指),ミゲル・ゴメス・マルティネス(指),
小澤征爾(指),ロベルト・スタノフスキ(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1969年3月28日,1970年10月25日,1980年12月21日,1982年2月7日,
1979年9月1日,1998年5月20日,1976年2月21日
昨年惜しくも亡くなった、ブルガリア出身の世界的大バス歌手、ニコライ・
ギャウロフ(1929-2004)、そのウィーン国立歌劇場でのライヴ録音を集めま
した。ギャウロフは活動期間がほとんど半世紀に迫るほど長く、亡くなる直前
まで元気に歌っていました。それでも1960年代から80年代初め頃までの全盛期
は、声の張りと美しさが格別、ゾクゾクする響きを持っていました。特に聞き
ものは「シモン」、クリップスのビックリするほど躍動的な指揮に、ヴェヒタ
ーの共演と、白熱の舞台になっています。低声マニアにはたまらないCDです!





<RELIEF>
CR 991076 \2080
ボリス・チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲 (1971)
イギリス主題によるカプリッチョ (1954)
青年時代 (1984)-ドストエフスキーの小説に基づく音詩
ボリス・チャイコフスキー(Pf)、
ウラジーミル・フェドセーエフ(指)モスクワ放響
録音:1980年、1989年、1985年、「青年時代」はライブ
ショスタコーヴィチの愛弟子で、近年シャンドス等から録音が続いて再評価著
しいボリス・チャイコフスキー (1925-1996)。彼の音楽はショスタコーヴィチ
ゆずりのシニカルな新古典的作風が特徴です。彼はピアノをオボーリンに師事
した名手で、自作のピアノ協奏曲ではたいへんなヴィルトゥオーゾぶりを伺う
ことができます。

CR 991080 \2080
ボリス・チャイコフスキー:
交響曲第2番 (1967)
ハープを伴う交響曲 (1993)
ウラジーミル・フェドセーエフ(指)モスクワ放響
録音:1977年、1993年12月(世界初演時ライヴ)
ボリス・チャイコフスキー (1925-1996)の交響曲第2番は、旧ソ連の交響曲中
屈指の傑作のひとつながら、これまでコンドラシンの録音しか存在しませんで
した。それも入手困難な現在、このフェドセーエフのCDは大歓迎と申せま
しょう。まずは是非聴いてみて下さい。

CR 991078 \2080
ショスタコーヴィチ:
交響曲第7番ハ長調「レニングラード」
ウラジーミル・フェドセーエフ(指)チャイコフスキー記念モスクワ放響
録音:2004年12月6日(ライヴ)
フェドセーエフ最新の「レニングラード」。彼ならではの颯爽としたテンポと、
不思議な軽やかさが魅力です。

CR 991077 \2080
ショスタコーヴィチ:
交響曲第1番ヘ短調
交響曲第3番変ホ長調「メーデー」
ウラジーミル・フェドセーエフ(指)チャイコフスキー記念モスクワ放響ほか
録音:2004年8月21日、2003年5月20日(ライヴ)
ショスタコーヴィチの交響曲中、最も演奏頻度の低い第3番。フェドセーエフ
にとっても初めての録音のはず。合唱付で、当局御用達的な内容ですが、フェ
ドセーエフの演奏だと非常に面白く聴くことができます。

CR 1922 2枚組 \3300
ヴェルディ:「ドン・カルロ」(ドイツ語)
ヨゼフ・グラインドル(Bs フィリップ2世),
オーセ・ノルドモ=レーヴベリ(S エリザーベト),
リーベロ・デ・ルカ(T ドン・カルロス),
ダグマール・ヘルマン(A エボリ),
フーゴ・ハスロ(Br ロドリーゴ),他
ヴィルヘルム・シュヒター(指)NDR交響楽団,合唱団
録音:1953年4月
ハンブルクでの放送録音。ドイツの偉大なバス、グラインドルと、バイロイト
でも歌ったノルウェイのソプラノ、ノルドモ=レーヴベリ、スイス生まれでパ
リで活躍したデ・ルカ、スウェーデンのバリトン、ハスロ、ブルノ出身のヘル
マンと、意外や多国籍なドイツ語の「ドン・カルロ」。NHK交響楽団の育ての
親、シュヒターの引き締まった指揮も良好。

CR 1916 2枚組 \3300
スメタナ:「売られた花嫁」(ドイツ語)
リヒャルト・ホルム(T ハンス),エルフリーデ・トレチェル(S マリー),
ゲオルク・シュテルン(Bs ケツァル),
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms アグネス)
カール・エルメンドルフ(指)ヘッセン放送交響楽団,合唱団
録音:1953年
「売られた花嫁」はドイツでも人気が高く、ドイツ語訳での上演が当たり前で録
音も多数あります。これは1953年のフランクフルトでの放送録音。実力派の歌
手に加え、1927年から15年間もバイロイトに出演した名指揮者エルメンドルフ
の、戦後の貴重なオペラ録音でもあります。

CR 2003 2枚組 \3300
J.シュトラウス:「ジプシー男爵」
セーナ・ユリナッチ(S サッフィ)ペーター・アンダース(T バリンカイ)
カール・シュミット=ヴァルター(Br ホモナイ伯爵)
マリアンネ・シュレーダー(Ms ツィプラ)ゲオルク・ハン(Bs ジュパン)他
フランツ・マルシャレク(指)ケルン放送交響楽団,他
録音:1949年12月
ユリナッチ、アンダース、シュミット=ヴァルターと名歌手が揃った「ジプシ
ー男爵」。しかも指揮は、PHILIPSに大量のオペレッタ抜粋を残した、オペレ
ッタ指揮者フランツ・マルシャレクが指揮ですから、抜群の出来です。

CR 1918 2枚組 \3300
フロトウ:「マルタ」
ヴィルマ・リップ(S レディ・ハリエット),
ワルデマール・クメント(T ライオネル),
ヘティ・プリュマッハー(Ms ナンシー),
ルドルフ・ヴュンツァー(Bs トリスタン・ミクルフォード卿),
クルト・ベーメ(Bs プランケット),他
ハンス・ギールスター(指)ミュンヘン放送交響楽団
録音:1955年5月
アリア「夢のように」でおなじみフトロウの「マルタ」。アリアはイタリア語で
もいいけれど、全曲はやはりオリジナルのドイツ語で聞きたいもの。ヴィルマ
・リップ、ワルデマール・クメント、クルト・ベーメと、強力なキャストが揃
っています。

CR 3001 2枚組 \3300
ルドルフ・ショック 生誕90年記念アルバム
ルドルフ・ショック(T)
録音:1946-1953年
1940年代から1970年代まで、ワーグナーから映画音楽まで幅広い活躍をした人
気テノール、ルドルフ・ショック(1915-1986)の生誕90年を記念するアルバム。
未亡人の秘蔵音源からのCD化です。

CR 3003 \1650
“オペレッタの王国で”
カールマン,O.シュトラウス,キュンネケ,レハール,J.シュトラウス,
ツェラー,アイスラー,ミレッカー,シュトルツの作品
ペーター・アンダース(T) アウリッキ・ラウタヴァーラ(S)
録音:1934-1940年
全盛期に事故で亡くなってしまった、ドイツの名テノール、ペーター・アンダ
ース (1908-1954)のオペレッタ録音集。初出音源が多数含まれているというこ
とです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.8-2

2005年11月15日 16時41分56秒 | Weblog
<Biscoito>
BC 211 \1980
ベートーヴェン:
「エグモント」序曲
交響曲第2番 ニ長調 Op.36
交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
ジョン・ネシュリング(指)サンパウロ州立交響楽団
録音:2004年3月,5月
南米の交響楽団のベートーヴェン?どうせ熱気一本で突っ走る、荒っぽい演奏
だろうなどと思ったら大間違い。サンパウロ州立交響楽団(略称OSESP)はかな
りの実力団体で、アンサンブルの精度は相当に優秀、感触としてはむしろ上品
なくらい。音色はさすが明るく、コパカバーナ海岸の青い空を思わせるような
スッキリ感。その上で、音楽に熱が入ってくると、いかにもブラジル的ラテン
の血でノリノリになってくるので、聞いていて実に楽しい演奏です。ブラジル
出身でいまや欧米で大活躍の指揮者のネシュリングもあちこちで唸りをあげて
の熱演。

BC 210 \1980
ベートーヴェン:
序曲「コリオラン」Op.62
交響曲第1番 ハ長調 Op.21
交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
ジョン・ネシュリング(指)サンパウロ州立交響楽団
こちらもネシュリング&OSESPが素敵なベートーヴェンを演奏しています。
ネシュリングは、決して古楽系のアプローチをしているわけではないのですが、
ヴィヴラートをあまり強くかけてなかったり、フレージングを粘らせないなど、
透明感を非常に重視し、機敏にドライブすることで、気持ちよいベートーヴェ
ンに仕上げてくれています。ベートーヴェン好きならばこれは要注目のCDです!

BC 212 \1980
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
ロベルト・ミンチュク(指)サンパウロ州立交響楽団
レーネ・テオリン(S),ルイーザ・フランチェスコーニ(A),
ジョニー・ヴァン・ハル(T),ヘールト・スミッツ(Bs)
サンパウロ州立交響楽団合唱団,パウリスターノ合唱団
録音:2004年3月
こちらはロベルト・ミンチュクの指揮する第9。ミンチュクは地元サンパウロ
生まれ。かつてニューヨーク・フィルで副指揮者を務め、現在はOSESP首席客
演指揮者です。彼はロシア移民の孫だそうで、たしかに彼が指揮するとOSESP
も重厚感のあるヨーロピアン・サウンドになります。あまたの第9のCDの中で
も、十分存在意義の見出せるこのサンパウロの第9です。





<Ondine>
ODE 1072(SACD-Hybrid) \2180
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
マルティヌー:交響詩「リディツェ追悼」
G.クライン:弦楽のためのパルティータ(サウデク編)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)フィラデルフィア管弦楽団
録音:2005年5月
ライヴ・レコーディング ヴェリゾン・ホール(フィラデルフィア)
シリアスなアプローチ、衝撃のクライマックス、エッシェンバッハの真摯な姿
勢は心に訴えかけます。強烈なオーラ、意欲的な表現、まさに完全燃焼といっ
た演奏です。またカップリングとして、ナチスによって虐殺された村人たちに
捧げられたマルティヌー:「交響詩リディツェ追悼」、そして第一次大戦中の
チェコのユダヤ人家庭に生まれたG.クライン。彼はプラハ音楽院に学びまし
たが、1941年、テレジンに送られ25歳で亡くなっています。その収容所の中で
書いた「弦楽のためのパルティータ」、を収録しています。





<CASAVELLE>
VEL 3083 3枚組 \3380
グリーグ:抒情小品集第1集-第10集
アルド・チッコリーニ(P)(ファツィオーリ使用)
録音:2004年 パリ
チッコリーニが惚れ込んだイタリアのファツィオーリを使用。著名なピアニス
トでも愛好家が多いピアノで、のびやかによく歌い、クリアで優雅な響きが特
徴です。1925年生まれで80歳を迎えたチッコリーニの演奏は、驚くほど瑞々し
く闊達。曲目はグリーグが生涯書き続け、全10巻になった北欧音楽の美しさを
感じられる抒情小品集。柔らかく透明感のある音色が広がり、心に染み渡る感
動的な演奏です。

VEL 3086 2CD+DVD(PAL) \2700
CD1:
チマローザ:フルート協奏曲、
ヴィヴァルディ:2本のフルートのための協奏曲
マルチェッロ:6つの協奏曲よりホ短調、
アルビノーニ:オーボエ協奏曲(フルート編曲版)
ボッケリーニ:フルート協奏曲
CD2:
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番BWV1067、
モーツァルト:アンダンテK.315、ロンドK.184、
テレマン:組曲ホ短調
DVD(PAL):
シュターミッツ:フルート協奏曲、
バルトーク:ルーマニア舞曲、
バッハ:管弦楽組曲第2番、
チマローザ:2本のフルート協奏曲、
ヘンデル:フルート・ソナタ、
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン、
ヴェラチーニ:ラルゴ、
ボッケリーニ:メヌエット、
スタチュウ:ホラ・スタッカート
シミオン・スタチュウ(パン・フルート)、アラン・マリオン(フルート)、
ミッシェル・デジャルダン(ピアノ)
ノルマンディー管弦楽団、ジャン・ピエール、ベルリンゲン(指)
録音:CD:1989年-1999年、DVD(PAL):1993年2月ベルネイ(フランス)
パン・フルートの第一人者シミオン・スタチュウが演奏する様々な作曲家のフ
ルート協奏曲集。素朴な音色と美しい選曲で落ち着かれるアルバムに仕上がっ
ています。シミオン・スタチュウの演奏が緩やかな郷愁を誘い、マルチェッロ
:6つの協奏曲よりホ短調などは素晴らしい演奏を聴かせてくれています。





<TDK>
TDKOC 021 2枚組 \2980
シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
【ボーナス】リハーサル
クラウス・テンシュテット(指)ロンドン・フィルハーモニックO.
録音:1984年4月11日東京簡易保険ホール(ライヴ)
「激しく横に揺れ動き、うねり、猛り狂うブルックナー」山崎浩太郎(ライナ
ーノーツより)
白熱のマーラー5番(TFMC.0015/16)に引き続き、1984年テンシュテットが手
兵ロンドン・フィルを率いた初の来日公演のドキュメントがリリース!
ベルリン・フィルとのスタジオ盤(81年 / EMI)が知られるブルックナー。
やはり彼の本領が発揮されるライヴとなると恐ろしく濃厚で、まさに「生物的
な、無数の環状生物がもつれ合っているような演奏」。さらに、初レパートリ
ーで注目度大の「未完成」は、曲想も彼の音楽にはまりすぎで、嘆き節がまる
でマーラーを聴いているかのよう。録音が抜群なのもなにより嬉しい限り。な
お、テンシュテットの肉声を伝える貴重なリハーサル風景をボーナスとして収
録しています。




<TDKコア>
TDKAD 017 \2450
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集
ルイージ・ボッケリーニ(1743-1805):
弦楽五重奏曲 イ長調 G.316
弦楽五重奏曲 ハ短調 G.314
弦楽五重奏曲 ト短調 G.318
小弦楽五重奏曲 変ホ長調 G.304
若松夏美(Vn) 高田あずみ(Vn) 森田芳子(Va) 鈴木秀美(Vc) 
懸田 貴嗣(Vc)
録音:2005年4月 秩父ミューズパーク音楽堂
ボッケリーニ没後200周年の掉尾を飾る鈴木秀美と弓の仲間たちによる、記念
リリース。ボッケリーニの筆に託された親密な歌心と、清明な地中海の風光に
満ちた、至福の響きを味わうことの出来る1枚です。ボッケリーニは多作家で、
当時のヨーロッパで絶大な人気を博し、特に自身の楽器であるチェロを活用し
た作品は非常に素晴らしいものばかりです。ボッケリーニの魅力は、明るくて
分かりやすい旋律が、自然に広がり展開していく所。チェロ2本を用いた弦楽
五重奏曲では、超絶技巧も交えた味わい深い作品。鈴木秀美のチェロが朗々と
鳴り響きます。





<FUGA LIBERA>
FUG 508 \1850
「甘美なクラヴィコード」
C.P.E.バッハ:組曲Wq62-12, H66 
J.S.バッハ:イタリア風のアリアと変奏 
C.P.E.バッハ:ファンタジア Wq59-6, H284 
J.S.バッハ:ファンタジアBWV 996
C.P.E.バッハ:「スペインのフォリア」による変奏曲 Wq118-9, H263
ジョスリン・キュイラー(クラヴィコード)
チェンバロの親戚、クラヴィコードの魅力を堪能できる一枚。クラヴィコード
はバッハの息子たちの時代に特によく用いられた楽器ですが、大バッハの作品
もこの楽器で聴くとまた新しい魅力が感じられます。イタリア風の古城で録音
されており、魅惑の音色が響き渡ります。

FUG 511 \1850
「郷愁と現実のはざまに」
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
マルタン:時の色彩のパヴァーヌ(弦楽四重奏)
カプレ:
幻想的な物語(ポーの短編小説による「赤死病の仮面」の作曲者本人による
ハープと弦楽四重奏版)
ピエルネ:自由な変奏と終曲
ピエルネ:愛の国への旅(Fl, 弦楽三重奏、Hrp)
ジョンゲン:2つのトリオ(Fl, Vla, Hrp)
オクサリス〔アニー・ラヴォワズィエール(Hrp)、トゥーン・フレット(Fl)、
ナタリー・ルフェーヴル(Cl)、
シャーリー・ローブ&フレデリク・デュルセル(Vn)、
エリザベス・スモルト(Vla)、マルタイン・ヴィンク(Vc)、
コーンラード・ホフマン(Cb)〕
オクサリスは1993年にベルギー王立音楽院の学生たちによって創設された新進
気鋭の室内楽集団。このCDでは、フランスを中心に活躍した作曲家たちの室内
楽の名曲を、変幻自在、色彩豊かに演奏しています。





<RICERCAR>
RIC 242 \1750
ゴセック:ヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲 ニ長調
ピエルタン:ヴァイオリンのための第3の協奏曲 変ロ長調
グレトリ:フルート協奏曲 ハ長調
フレスニック:クラリネットとファゴットのための協奏交響曲 変ロ長調
パトリック・コーエン=アクニーヌ(Vn)、フランソワ・ポリー(Vc)、
ジャン・デ・ヴィンヌ(Fl)、エリック・ヘープリッヒ(Cl)、
ジェーン・ゴーウェル(Fg)
「コンセール・スピリチュエル」はもともとは「宗教音楽演奏会」の意で、オ
ペラの上演が禁止される宗教上の祭日に、器楽曲とラテン語の宗教曲が演奏さ
れたのがはじまり。18世紀後半から19世紀前半にかけては、宗教音楽だけでな
く、世俗音楽も演奏されるようになりました。当時のコンサートの気分を満喫
できる一枚です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.8-3

2005年11月15日 16時41分21秒 | Weblog
<harmonia mundi france>
●センチュリー・エディション-音楽の豪華歴史絵巻20CDシリーズ
古代ギリシアの音楽から現代音楽まで、膨大なレパートリーを誇るハルモニア
・ムンディならではの好企画です。20枚の美麗デジパックシリーズで、西洋音
楽史を網羅!古代ギリシアからバロック、古典、ロマン、さらにメシアン、リ
ゲティに至るまでの音楽史上の名曲、重要作品を、ムンディの誇る一流アー
ティスト達の演奏で鑑賞することができます。それぞれのブックレットでは、
各時代の重要な出来事、重要人物、そして音楽史おもしろQ&A(古代の楽譜の
解読方法や、バロック時代の様々なジャンルの発展の変遷、ベートーヴェンや
シューベルトとロマン派との関係など)がわかりやすくまとめられております。
それぞれのジャケットも、時代に即した名画ばかり。これはもう本格的な西洋
音楽史百科事典CDシリーズであると申せましょう。全部で20枚のこのシリーズ、
前半後半各10枚ずつ、ボックスセットとしてもお求めいただけます。

[CENTURY EDITION] 各1枚 \1650
HMX 2908163
センチュリー・エディションvol.1-古代の音楽
古代ギリシアの音楽 
旧約聖書の音楽 
ビザンチン聖歌 
メルキト教徒の聖歌 
ゴール(ガリア)のアレルヤとオッフェルトリウム
アリアンナ・サヴァール他 
アドルフ・アッティア(T) ミシェル・シェルプ(Br) 
エミール・カスマン(Bs) モーリス・ベナム(合唱指揮)
マリー・キーロウズ修道女 ・レズニコフ
断片的に残された古代ギリシアの楽譜と、当時のレリーフなどに描かれた楽器
や舞踊の様子から復元された音楽。愛のこと、快楽のこと、神への祈り・・・
詩に託された人類普遍の思いが、悠久のときを越えて鮮やかに蘇ります。
ハルモニア・ムンディの大ベストセラー「古代ギリシアの音楽」(HMA1951015)
他の抜粋です。

HMX 2908164
センチュリー・エディションvol.2-初期キリスト教の聖歌集
聖アンブロジウス聖歌 
古代ローマ聖歌(7、8世紀) 
ベネヴェント典礼の音楽 
モザラベ聖歌 
古代ローマ聖歌(6-13世紀)
M.ペレス(指)アンサンブル・オルガヌム
0中世のはじまり、キリスト教が勢力を増し始めたころの各地の聖歌です。こ
うして色々な聖歌を聴き比べてみると、絶大な勢力を拡げはじめた初期キリス
ト教ではありましたが、その典礼(音楽)は、各地の昔からの伝統を色濃く残
したものであったことがよくわかります。ポリフォニーの萌芽がみられるのも
この時代からです。

HMX 2908165
センチュリー・エディションvol.3-グレゴリオ聖歌集
グレゴリオ聖歌集大成 
1000年のミサ(抜粋) 
サンチャゴ・デ・コンポステッラのための聖歌 
シトー修道会の聖歌(12世紀) 
オルガヌム大全(12世紀)
ドミニク・ヴェラール(T) デラー・コンソート アノニマス4 
アンサンブル・オルガヌム シアター・オブ・ヴォイシズ/ヒリアー(指)
キリスト教の典礼音楽がほぼヨーロッパ全土で統一されたのは、グレゴリウス
1世の死後のことでした。こうしてまとめて聴いてみると、初期のキリスト教
典礼音楽よりも、典礼の順序や形式が定まっていったことがよくわかります。

HMX 2908166
センチュリー・エディションvol.4-吟遊詩人の歌
トルバドゥールの歌(南フランス、11&12世紀)
トルヴェールの歌(北フランス、12&13世紀)
カンティーガ(スペイン)
ミンネゼンガー(ドイツ、13世紀-吟遊詩人の宮廷の恋物語)
カルミナ・ブラーナ(13世紀)
クレマンシック・コンソート シアター・オブ・ヴォイシズ、
ハープ・コンソート・デュファイ・コレクティヴ 
ドリュー・ミンター(C-T)
中世の世俗音楽集。当時、教会の外で歌われ親しまれていた詩と音楽は、主に
吟遊詩人たちによって奏でられていました。騎士とお姫様の恋・・・なんとも
ロマンティックでございます。

HMX 2908167
センチュリー・エディションvol.5-ポリフォニーの誕生
アキテーヌ公のポリフォニー(12世紀)
ノートル・ダム楽派(12世紀)
バンベルク写本/ホケトゥス(13世紀)
モンペリエ写本(13世紀)
ブルターニュのグラドゥアーレ(13&14世紀)
ソールズベリのミサ
シアター・オブ・ヴォイシズ(ヒリアー指揮)
アノニマス4 ・アンサンブル・オルガヌム
中世も後期に近づくと、次第に音楽も多声のものが増えていきます。それまで
は2声の場合、低声部は長い保続音で高声部が自由に動くかたちが主流でした
が、この時代になると両方の声部が自由に動くようになり、より複雑で魅力的
な響きが生み出されます。

HMX 2908168
センチュリー・エディションvol.6-アルス・ノーヴァ
コンテスタツィオン
最初のポリフォニーによるミサ曲
フランスのアルス・ノーヴァ(マショーのミサ曲)
イタリアのアルス・ノーヴァ(ランディーニらによるミサ曲)
14世紀英国の世俗音楽
クレマンシック・コンソート アンサンブル・オルガヌム 
アンサンブル・オルガヌム、アノニマス4 ヒリアード・アンサンブル
記譜法も発展してきたこのころ、複雑なリズムを多数の演奏者たちが演奏する
ことが可能になりました。リズム定型が各声部から時間差で聴こえてきます。
繰り返される多声リズムは、教会内の反響も加わって、神の言葉として礼拝参
加者たちに圧倒的な力をもって響いたことでしょう。

HMX 2908169
センチュリー・エディションvol.7
アルス・スブティリオル
アルス・スブティリオル(グイード、ソラーゲらによる作品)
15世紀の英国(ダンスタブルの作品)
フランコ-フレミッシュ・ポリフォニーの勃興(ギョーム・デュファイ、オケ
ゲム、ビュノワの作品)
フェッラーラ・アンサンブル、アンサンブル・オルガヌム 
オルランド・コンソート、ヒリアード・アンサンブル 
ゴシック期に入ると、多声音楽がよりさかんに生み出されるようになります。
「アルス・スブティリオル」は「繊細な技法」の意。動機や旋法、調の用い方
が実に凝っていて、その響きは複雑かつ美しいものです。天にむかってストイ
ックにそびえたつゴシックの教会さながらに聴く者を圧倒します。

HMX 2908170
センチュリー・エディションvol.8-ルネッサンス期の宗教音楽
ミサ(ジョスカン・デ・プレ、ジャヌカンらのミサ曲)
ルネッサンスのモテット(デ・プレ:サルヴェ・レジーナ他)
宗教改革の歌曲と詩篇(ラッスス、タリスらの作品)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン シアター・オブ・ヴォイシズ他
古典派およびロマン派時代、作曲家にとっての試金石が交響曲であったように、
このルネッサンス時代の作曲家にとってミサは大変重要なジャンルでした。初
期のころのポリフォニー音楽(vol. 5)と比べて、各声部の動きかたが自由に
なり、いかにこのジャンルが発展を遂げたかがよくわかります。

HMX 2908171
センチュリー・エディションvol.9-ルネッサンス時代の世俗音楽(歌曲)
ポリフォニーのシャンソン(ジョスカン・デ・プレ、ル・ジュヌ、ジャヌカ
ン他)
イタリアのマドリガル(マレンツィオ、ジェズアルド他)
エリザベス朝イングランドの歌曲(バード、ダウランド)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン ヒリアード・アンサンブル 
カークビー、デラー、フレットワーク
教会の外でもやはり歌は重要なジャンルでした。ポリフォニーあり、単旋律あ
り、歌詞の内容は恋だの愛だのばかりではなく、戦いの歌やlalalaといった特
に内容のないものまで、実に自由になっています。

HMX 2908172
センチュリー・エディションvol.10-「器楽」の誕生【15-16世紀】
トランスクリプションとリダクション(デュ・ロワ、ファン・アイク、ジョス
カンらの作品)
演奏するための音楽(フェラボスコ、カプスベルガーらの作品)
ダンスのための音楽(舞曲)(ピエール・アテニャンらの作品)
カール・エルンスト・シュレーダー、クロフォード・ヤング(Lute)他
ポール・オデット、アンドレアス・マルティン(Lute)
ザ・キングス・ノイズ、ザ・ブロードサイド・バンド
ルネッサンス時代、リュート、オルガンといった楽器が、人の声と混ざること
なく鳴り響くようになったころの作品です。当時は声楽作品を器楽でなぞって
演奏することも多く、同じ強さで音を保持できる声楽とは異なる「消え入る音
(diminishing tone)」は人々の耳に新鮮に響いたことでしょう。とはいって
も、当時器楽は主に口頭伝承であったため、それ以前にも器楽のみの楽曲が演
奏されていたであろうとされています。

HMX 2908173
センチュリー・エディションvol.11-バロック-モダン音楽の誕生【1600-1750】
第一作法から第二作法へ(ディンデイア、モンテヴェルディらの作品)
オペラの誕生(ヴェッキ:「アンフィパルナッソ」、モンテヴェルディ:「オ
ルフェーオ」他)
新しい器楽ジャンル(ソナタ、コンチェルト、シンフォニア)の誕生(フレス
コバルディ、コレッリ、タルティーニ、サンマルティーニらの作品)
オペラ・セーリア(ヘンデル:「フラーヴィオ」、ブロスキ:「イダスペ」)
ヤーコプス(指)&コレギウム・ヴォカーレ、キールウズ修道女他
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、マリア・バーヨ他
マンゼ、アンサンブル415、バンキーニ、ヴィヴィカ・ジュノー他
音楽史上「初めて○○した人」が勢ぞろい。初めてオペラを書き、初めて多声
マドルガルに通奏低音パートをつけたモンテヴェルディ、初めてシンフォニー
を書いたサンマルティーニ・・・。第一作法は音楽が詞よりも優先され、どこ
までも美しい響きを求める方法で、第二作法は詞が音楽よりも優先され、言葉
の意味によっては不協和音なども使うものです。こうして聴き比べてみると、
新しい第二作法を用いたモンテヴェルディの音楽が当時いかに斬新であったか
が容易に想像できます。それにしてもヤーコプスの演奏の実に見事なこと!

HMX 2908174
センチュリー・エディションvol.12-英国のバロック
前夜-市民戦争(1642-1648)以前(ギボンズ:「全能にして永遠なる神」他)
室内&オーケストラ音楽(パーセル、ヘンデル)
劇場の音楽(ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」、
パーセル:「ディドーとエネアス」他
ロンドンにおけるイタリア・オペラ(ヘンデル:「アチスとガラテア」、
「ジューリオ・チェーザレ」他)
宗教音楽(ヘンデル:「メサイア」他)
マグダレン・カレッジ・クワイア、ロンドン・バロック 
ヤーコプス、クリスティ ジェニファー・ラーモア、ショル他 
サンドリーヌ・ピオー他
バロック期、大陸ではコレッリらによる新しい器楽ジャンルの流行など、活発
な動きがでていたのに対して、英国ではルネッサンス時代の色合いを強く残し
た音楽が主流でした。そんななか、「稀代のメロディーメーカー」ヘンデルの
音楽をこうして同時代の他の作曲家たちによる作品と並べて聴いてみると、今
聞いてもショッキング。歴史に大きく名を残したのもうなずけます。

HMX 2908175
センチュリー・エディションvol.13-
ヴェルサイユの太陽王ルイ14世のための音楽
王の教会の音楽(シャルパンティエ:テ・デウム、クープラン:聖水曜日のた
めの第3のルソン・ド・テネブル、ドラランドの作品他)
王の愉しみ(リュリ:「町人貴族」よりトルコ人の儀式のための行進曲、F&L.
クープラン:クラヴサンのための作品、マレらの作品他)
ロイヤル・オペラの夜(リュリ:「アティス」、「アルミード」より他)
ヘレヴェッヘ&ル・シャペル・ロワイヤル他 
ヤーコプス、クリストフ・ルセ(Cem)、ユングヘーネル(lute) 
レザール・フロリサン
リュリは王のために3000もの作品を捧げたといわれています。そしてあの(F)
クープランは、第二のリュリといわれたドラランドの日陰にかくれて王室内で
はさほど力をもっていなかったとか・・・。太陽王は、当時やはり想像を絶す
る権力をもっていたのだとあらためて思わされる一枚です。

HMX 2908176
センチュリー・エディションvol.14-
後期バロックおよび、ロココ様式と多感様式
バッハの先駆者たち(パッヘルベル:カノン、ブクステフーデ、クーナウの
作品)
J.S.バッハとその同時代人たち(バッハ:ロ短調ミサほか、テレマン、カイ
ザー、シュールマン、グラウンらの作品)
バロックから前古典派へ(C.P.E.バッハ、W.F.バッハ、J.C.バッハらの作品)
ロンドン・バロック カントゥス・ケルン&ユングヘーネル 
ベルリン古楽アカデミー他
パッヘルベルやクーナウらは、イタリアのルネッサンスの声楽作品を学び、そ
こにドイツの伝統も組み込んで、オラトリオやカンタータといったジャンルの
作品を多く残しました。それを学習したのがJ.S.バッハでした。バッハへの道
は一日にしてならずだったことがよくわかります。バッハ親子の作品も収録。
前古典派になると、シンフォニーも多く作られるようになっていきます。

HMX 2908177
センチュリー・エディションvol.15-ウィーン古典派の巨匠たち
グルック(オルフェオとエウリディーチェ)
J.ハイドン(弦楽四重奏曲「ひばり」、チェロ協奏曲、四季他)
W.A.モーツァルト(フィガロの結婚、クラリネット協奏曲、トルコ行進曲他)
ベートーヴェン(ミサ・ソレムニス、月光ソナタ、交響曲第9番他)
ヤーコプス イェルサレム弦楽四重奏団、ケラス他 
ポルタル、シュタイアー他 フランク・ブラレイ他
古典派の3大巨匠たちの作品をあつめたもの。
いわゆる「クラシック(=古典)」の名曲ばかりの一枚。どれも優秀録音、名
演奏でたのしい一枚です。

HMX 2908178
センチュリー・エディションvol.16-ロマン派の黄金時代
ウィーンのロマン派音楽(シューベルト:ます、ピアノソナタ他)
ドイツの圧勝(メンデルスゾーン:真夏の夜の夢、シューマン:子供の情景、
リーダークライス、交響曲第4番、ブラームス:ドイツ・レクイエム)
ヨーロッパのロマンティシズム(ショパン:前奏曲、ロッシーニ:小荘厳ミサ、
ベルリーズ:キリストの幼時、幻想交響曲)
トリオ・ワンダラーほか 
ヘレヴェッヘ、エンゲラー、ギュラ アラン・プラネス、RIAS室内合唱団他
ハルモニア・ムンディは、ロマン派作品のレパートリーがやや少ないですが、
そのなかでよく集めました。曲はロマン派のなかでは地味なものが多いかもし
れませんが、どれも演奏は際立っています。

HMX 2908179
センチュリー・エディションvol.17-国民楽派-汝を解放せよ!
ハンガリー(リスト:悲しみのゴンドラ、ハンガリー狂詩曲第6番)
ボヘミア(チェコ)(ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」、歌曲)
北欧(グリーグ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ、シベリウス:親愛な
る声)
ロシア(ムソルグスキー:展覧会の絵、チャイコフスキー:交響曲第5番)
スペイン(アルベニス:アストゥリアス)
フランス語圏(フランク:交響曲ニ短調、ビゼー:アルルの女、サン=サーン
ス:トリオop.18、交響曲第3番)
ベルトラン(Vc) メロス弦楽四重奏団 ピエール・アモワイヤル(Vn) 
ガッティ ルネ・バルトリ(Guit) ヘレヴェッヘ
ロマン派も円熟してくると、その国々の民謡などを盛り込んだ、国民色豊かな
音楽が多く生み出されるようになってきます。

HMX 2908180
センチュリー・エディションvol.18-
ウィーン1900年-ワグネリズムから新ウィーン楽派まで
ポストロマン主義の終焉(ワーグナー:トリスタンとイゾルデ、ブルックナー
:交響曲第3番、マーラー:交響曲第8番)
新ウィーン楽派(シェーンベルク:地には平和、3つのピアノ曲、ヤコブのは
しご、ベルク:アダージォ、ウェーベルン:緩徐楽章)
フリデリク・チュウ、ケント・ナガノ ・ヘレヴェッヘ、ケント・ナガノ他

HMX 2908181
センチュリー・エディションvol.19-現代音楽への小径(1900-1950)
フランスの印象主義(デュパルク:旅への誘い、ドビュッシー:シランクス、
フォーレ:レクイエム、ラヴェル:鏡)
無調という選択(アベル・デュコー:月の光、シェーンベルク:月に憑かれた
ピエロ、ヤコブのはしご、バルトーク:中国の不思議な役人)
12音技法(ベルク:弦楽のための四重奏曲op.28)
その他の解法(ブゾーニ:クラリネットとピアノのための組曲、マルティヌー
:クラリネットとピアノのためのソナチネ、プーランク:人間の顔、プロコ
フィエフ:3つのオレンジの恋、ショスタコーヴィチ:ピアノトリオ第2番、
ストラヴィンスキー:火の鳥)
フェリシティー・ロット、ヘレヴェッヘ、アレクサンドル・タロー 
イレーネ・ヤーコブ、フレデリク・チュウ、ケント・ナガノ他 
ドビュッシー弦楽四重奏団 ポンス他
調性音楽も極限まで突き進められると、旋法、無調、12音技法など様々な書法
が用いられるようになります。シリーズを初めから順々に聴くと、その変わり
ようにあらためて気付かされるとともに、この100-200年の音楽の多様性には
あらためて瞠目するばかりです。

HMX 2908182
センチュリー・エディションvol.20-1945年以降の音楽創造
ヴァレーズ:デンシティー21.5(比重)
セリー主義&ポスト・セリー主義(メシアン:ルシャン IV、ブーレーズ:ソ
ナチネ、リゲティ:ヴィオラのためのソナタ、オアナ:演奏解釈のための練習
曲、デュティユー:ザッハーの名による3つの詩節、ベリオ:ラボリントゥス2、
シュトックハウゼン:七つの日より
数多の枝(ルトスワフスキ:スービト、クセナキス:プレイアデス、ペルト:
カンターテ・ドミノ、ケージ:声のためのソロ22、ジョージ・クランブ:独奏
チェロのためのソナタ、バーンスタイン:ミサ、ピアソラ:天使のミロンガ
フィリップ・ベルノルド(Fl) RIAS室内合唱団、ベリオ他 
イザベル・ファウスト、シアター・オブ・ヴォイシズ、ケント・ナガノ他
「ゲンダイオンガク」というだけで「ちょっと・・・」と敬遠されてきた方に
是非聴いていただきたい一枚です。

HMX10 2908163 (10CD) \13500
センチュリー・エディションVOL. 1-10のボックスセット【美麗箱入り】

HMX10 2908173 (10CD) \13500
センチュリー・エディションVOL. 11-20のボックスセット【美麗箱入り】

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.7

2005年11月13日 12時10分24秒 | Weblog
<OTAKEN RECORDS>
●4点すべてCD-R
TKW-205 2枚組 \2580
「英コニコーン・オリジナル盤の第9(1942)」
ベートーヴェン:交響曲 第9番 「合唱」 作品125
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56A
フルトヴェングラー
ベルリン・フィル(1942-1943)
英ユニコーン・オリジナル盤のフルトヴェングラー、第9(1942)
この音源の提供者は某小売店の代表者、中岡教夫氏です。氏によればこのレコ
ードは今から30年程前に新品で購入されたもので心斎橋ヤマハで6千円もし
たそうです。30年前といえば小生はまだCBSソニーのワルターの全集をせ
っせと買い集めていた頃であり、中岡氏はかなり先を行っておられたようです。
その後、小生がフルトヴェングラーの戦中録音に行き着いた時にはすでに東芝
EMIのユニコーン・シリーズの時代となっており、その薄っぺらで歪みっぽ
い音に辟易としたものでした。以後、ユニコーンは悪い音の代名詞のようにな
ってしまっていたのですが、この度そのオリジナル盤を聴かせていただきその
凛とした気品のある音に認識を改めさせられました。リアリティはメロディア
・オリジナル盤にはやや及びませんが盤が新しい分、聴きやすくなっており、
興味のある方には御一聴いただきたい逸品です。英ユニコーンのオリジナル盤
自体も中古市場で見たこともなく、今ではかなりのレア物だと思われます。
オタケンレコード太田憲志

TK5513 \2080
ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲 作品61
ピアノ協奏曲 第5番 「皇帝」
シゲティ(ヴァイオリン)
ワルター指揮 ブリテッシュ交響楽団(1935,原盤GR)
シュナーベル(ピアノ)、ガリエラ指揮 フィルハーモニア
管弦楽団(1947.5.27-28 原盤GR)
名曲決定盤シリーズ
世の中にはその曲を名曲たらしめている名演というものがあるものです。それ
は人によって多少の違いはあるでしょうが、ワルターのマーラー、コルトーの
シューマン、モントゥーの「春祭」などは衆目の一致するところではないで
しょうか。ベートーヴェンやバッハ、モーツァルトなどの超名曲となるとある
程度のレベルの演奏なら聴かせてしまう力を持っているのですが、それでもお
手本となる名演はあります。ここに聴くシゲティのヴァイオリン協奏曲やシュ
ナーベルの「皇帝」です。これらの演奏は小生がクラシックを聴き初めてから
ずっと聴き続けてきた名演で悪いとわかっていても後から出る演奏はついこれ
らの演奏と比較されてしまいます。実際聴き馴染んでいることもあって小生に
はこれらを越える演奏はその後いまだ出会わずじまいです。シゲティのヴァイ
オリンはこの時期名器「ペトルス・グァルネリウス」を借り受けて弾いていた
こともあってたいへん美しいものです。ぜひオタケンの自然な復刻音でこれら
の名演奏をお楽しみくださいませ。

TK5035 \2080
「ブッシュ,ゼルキンHMV初期レコーディングス」
シューベルト:大幻想曲 D.943 (1931.5.6 ロンドン)
バッハ:プレリュード BWV1006 (1922 ベルリンーポリドール録音)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ BWV1021 (1929, 10.24 ベルリン)
ジェミニアーニ:
ヴァイオリン・ソナタ-シチリアーノ(ブッシュ編)(1931.5.5ロンドン)
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン・ソナタ 作品2-2(ブッシュ編)(1931.5.5 ロンドン)
レーガー:
ヴァイオリン・ソナタ第5番作品84より アレグレット(1931.5.7 ロンドン)
(以上 原盤ペレニアル レコーズ)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 BWV1004
アルマンド,クーラント,サラバンド,ジーク,シャコンヌ
(1929.11.8&11 ベルリン)(原盤 GR)
ブッシュ(Vn)、
ゼルキン(P)
名曲決定盤シリーズ
ブッシュのこれらの演奏について、あらえびす氏の「名曲決定盤」に次のよう
にあります。シューベルトに関しては「ブッシュの潔癖は、シゲティに輪をか
けたものだ。そのレパートリーは、バッハにあらずんばベートーヴェンだ。
シューベルトにあらずんばブラームスだ。その頑固一徹に見ゆるブッシュが、
何んと言う美しい境地を持ったことであろう。シューベルトの「大幻想曲」に
示した、幽玄不可思議な美しさはどうだろう。ブッシュのヴァイオリンと、ゼ
ルキンのピアノは、人間離れのした幽玄な美しさを醸し出して、我等をこの世
とも覚えぬ陶酔境に導くだろう。良い哉ブッシュ」とあり、バッハに関しては
「高雅、優麗、およそ俗塵と縁の遠い美しさだ。ブッシュのバッハに対する理
解と同情は非凡なもので、凡庸アーティストの企ての及ぶところではない。」
とあります。(一部現代用語に変更)まことに溜飲のさがる思いの文章であり
批評です。

TK5036 \2080
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 作品35
(原盤 英コンサートホール)
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品26
(原盤 米ミュージカルマスターピースソサエティ)
オドノポソフ(Vn)
ゲール指揮ネーデルランドフィル
リッカルド・オドノポソフというヴァイオリニストを意識して聞き始めたのは、
ヴァイオリニスト辻井淳氏がこの人に注目しだしてからのことでした。それま
では1937年のイザイコンクールでソヴィエトの俊英オイストラフに約束された
金賞を危うくかっさらおうとした当時のウィーンフィルのコンマス、ぐらいの
認識しか正直なかったのですが、戦後すぐぐらいに入れた小品集が独バイヤー
社からCD化されそのシルバートーンの美しさ、独自の歌い回しの魅力にすぐ引
き込まれてしまいました。そこから小生のオドノポソフのミュージカルマスタ
ーピースソサエティー、コンサートホールソサエティーなどのLP盤探訪の旅が
始まった次第です。 前回に引き続き今回もそのなかよりよりすぐりの逸品を
そろえましたので、どうぞゆっくりと御堪能くださいませ。





<STRADIVARIUS>
STR 33703 \2080
ルカ・フランチェスコーニ(1956-):
Cobalt Scarlet(管弦楽のための;2000)
Rest(チェロと管弦楽のための;2004)(*)
アンシ・カルットゥネン(チェロ(*))
ロベルト・アバド(指揮)
RAI国立交響楽団

STR 33722 \2080
ジョスカン・デプレ(1455頃:1521):ムジカ・シンボリカ
ミサ・ガウデアームス[Missa Gaudeamus]
贖い主の優しき御母[Alma Redemptoris mater]
神をは育む汚れなき処女[Illibara Dei virgo nutrix]
ほむべきかな、天の女王よ[Benedicta es, coelorum regina]
フォイボスの輝き[Ut Phoebi radiis]
あなたは傷も罪も汚れもない[Inviolata, integra et casta]
ワルター・テストリン(指揮)
デ・ラビリント
ナディア・カリスティ、ラウラ・ファブリス、アンナ・シンボリ、
ブロニスラヴァ・ファリンスカ、アレッサンドロ・カルミニャーニ、
パオロ・コスタ、
ルチアーノ・ボンチ、ファビオ・フルナーリ、ジャンルカ・フェラリーニ、
エンリコ・バーヴァ、マルコ・スカヴァッツァ、
マルチェロ・ヴァルジェット、ほか

STR 33727 \2080
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ作品全集 Vol.1
5つの前奏曲 Op.2(1921)/3つの幻想的舞曲 Op.5(1922)
格言集 Op.13(10の小品;1927)/ポルカ Op.22a(1935)
24の前奏曲 Op.34(1932)/人形の踊り(子供のための7つの小品;1952)
ボリス・ペトルシャンスキー(ピアノ)





<NORTHWIND>
NWC 306168(SACD-Hybrid)
\2160(11月16日までのご注文特価) 以降は通常価格 \2280
「サラバンド」
バッハ、ヴィヴァルディ、メールラとピアソラにインスパイアされて
プレルディオ
[J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007-前奏曲]
チャコーナ
[タルクィニオ・メールラ(1595-1665):アリア・ディ・チャコーナ]
コラール[アストル・ピアソラ(1912-1992):コラール]
アントニオズ・E=ムーズ
[アントニオ・ヴィヴァルディ:ソナタ第5番ホ短調 RV40]
セッション・イン・E♭
[J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010]
ラ・ナンナ(子守歌)
[メールラ:子守歌によるカンツォネッタ・スピリトゥアーレ]
タンゴバロック
ペール・アルネ・グルールヴィーゲン(バンドネオン)
トルムード・ダーレン(バロック・チェロ)
録音:2003年6月、2004年10月、パリ、聖エフレム教会
1980年代のあるとき、ペール・アルネ・グルールヴィーゲンとトルムード・
ダーレンはオスロのノルウェー国立音楽アカデミーの廊下で出会いましたが、
以来、アコーディオンとチェロという楽器の違いもあって疎遠となっていま
した。しかし十年後、二人は、タンゴと古楽の中心都市パリのはずれのカフェ
で偶然再会し、隣人どうしであることを知りました。そして間もなく「一緒
にワインを飲む以上のことをやろうじゃないか」ということになり、バンド
ネオンとバロック・チェロという異色のデュオ、タンゴバロックが誕生しま
した。当アルバムには、二人が原曲[カッコ内に表示]にインスパイアされ
即興的に展開した音楽が収められています。





<SOMM>
SOMMCD 045 \2080
「ピアソラのタンゴ」
アストル・ピアソラ(1921-1992)/ホセ・ブラガート編曲:
忘却/鮫/アディオス・ノニーノ/リベルタンゴ/ムムキ/ミロンガ ニ長調
「天使」組曲;
天使への序奏,天使のミロンガ,天使の死,天使の復活,アヴェ・マリア
ホセ・ブラガート(1915-):グラシエラとブエノスアイレス
エドゥアルド・バッサーリョ(チェロ)
クリスティーナ・フィローソ(ピアノ)
録音:2004年1月27-28日、バーミンガム、CBSOセンター
1961年ブエノスアイレス生まれのエドゥアルド・バッサーリョは、1989年以来
バーミンガム市交響楽団の首席奏者を務めています。クリスティーナ・フィロ
ーソもブエノスアイレス生まれ。編曲者のホセ・ブラガートはアルゼンチンの
チェリストで、ピアソラの親友でした。バッサーリョは「ブラガートはピアソ
ラにとっては兄、つまり私にとっては伯父のような存在です」と語っています。

SOMMCD 051 \2080
メンデルスゾーン:オルガン作品全集 Vol.2
ソナタ第2番ハ短調 Op.65 No.2(*)
ソナタ第6番ニ短調 Op.65 No.6(+)
フーガ ト短調(1820.12)(#)
オルガノ・プレーノのためのフーガ 二短調(1833.3.29)(#)
フーガ ハ短調(1843.7.30)(**)
コラールと変奏曲 二短調(断片;1840.8?)
+補筆(ジェニファー・ベイト完成)(*)
アレグロ ニ長調(1844.9.9)(#)
アダージョ変イ長調(1844.12.19)(++)
アレグロ・モデラート・マエストーソ ハ長調(1844.12.21以降)(**)/
アレグロ・コン・ブリオ変ロ長調(1845.1.2)(**)
フーガ変ロ長調(1845.4.2)(++)
アンダンテ、レチタティーヴォ ヘ短調(1845年前半)(##)
ジェニファー・ベイト(オルガン)
録音:
2003年11月9日、ロンドン、フリート・ストリート、テンプル教会(*)
2004年10月8日、
ロンドン、アッパー・ノースウッド、セント・ジョンズ教会(+)
2004年9月29日、ドーセット州ウィンボーン、ウィンボーン修道院教会(#)
2004年7月31日、ロンドン、ベイズウォーター、セント・マテュー教会(**)
2004年8月6日、
ロンドン、マーガレット・ストリート、オール・セインツ教会(++)
2004年9月28日、ドーセット州ボーンマス、セント・ステファン教会(##)





<ANDROMEDA>
ANDRCD5030 2枚組 \1150
ワーグナー:
「リエンツィ」から序曲 1926&27年
「ローエングリン」から第1幕への前奏曲 1927年
「ローエングリン」から第3幕への前奏曲 1940年
「タンホイザー」から序曲、ヴェヌスベルクの音楽 1937年
「タンホイザー」から第3幕への前奏曲(ストコフスキー編曲) 1936年
「パルジファル」から第1幕への前奏曲 1936年
「トリスタンとイゾルデ」(ストコフスキー編曲の管弦楽版) 1932年
「パルジファル」から聖金曜日の音楽 1936年
「パルジファル」(ストコフスキー編曲の管弦楽版) 1934年
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第1幕への前奏曲 1936年
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第3幕への前奏曲 1934年
レオポルド・ストコフスキー指揮
フィラデルフィア管弦楽団 

ANDRCD5033 3枚組 \1800
「ランドフスカ1934-54年Victor&HMV録音集」
バッハ:イギリス組曲第2番 1936年
バッハ:トッカータ ニ長調 1936年
バッハ:パルティータ第1番 1935年
バッハ:フランス組曲第6番 1936年
バッハ:小前奏曲 1935/1936年
クープラン:作品集 1934/1954年
ラモー:組曲 ホ短調、ト短調  1934/35年
ヘンデル:コンチェルト 1934/35年
ヘンデル:組曲第10、11番 1934/35年
ワンダ・ランドフスカ(チェンバロ)

ANDRCD5034 6枚組 \2650
フルトヴェングラー The Late Unforgettable Colombia Recording
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 
E.フィッシャー(Pf) フィルハーモニア 1951年
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ウィーンフィル 1954年2月28日&3月1日
ワーグナー 作品集:
「さまよえるオランダ人」序曲 ウィーンフィル 1949年
「タンホイザー」序曲 ウィーンフィル 1952年
「ローエングリン」から第1幕への前奏曲 ウィーン・フィル 1954年
「神々の黄昏」から序曲&ジークフリートのラインへの旅 
ウィーン・フィル 1954年
「神々の黄昏」から序曲&ジークフリートの葬送行進曲 
ウィーン・フィル 1954年
「神々の黄昏」からブリュンヒルデの自己犠牲 
フィルハーモニア 1952年
モーツァルト:交響曲第40番 ウィーン・フィル 1948&49年
シューベルト:交響曲第8番「未完成」 ウィーン・フィル 1950年
ウェーバー:オイリアンテ 序曲 ウィーン・フィル 1954年
スメタナ:モルダウ ウィーン・フィル 1951年
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ウィーン・フィル 1952年
グルック:序曲「アルセスト」、「アウリウスのイフィゲネイア」 
ウィーン・フィル 1954年
ブラームス 作品集:
交響曲第1番 ウィーン・フィル 1952年 ライヴ
ハイドンの主題による変奏曲 ウィーン・フィル 1952年 ライヴ
ハンガリー舞曲から ウィーン・フィル 1949年
ハイドン:交響曲第94番「驚愕」 ウィーン・フィル 1951年
シューベルト:ロザムンデから ウィーン・フィル 1950/51年
ウェーバー:「魔段の射手」序曲 ウィーン・フィル 1954年
ウェーバー:「オベロン」序曲 ウィーン・フィル 1950年
ヨハン・シュトラウス:皇帝舞曲 ウィーン・フィル 1950年

ANDRCD5038 2枚組 \1150
リヒテル(Pf) モスクワ1948-55 名演奏集
バッハ:ファンタジアとフーガ BWV944 1948年
イタリア協奏曲 1948年
イギリス組曲第3番 1948年
ピアノ協奏曲第1番 BWV1052
ザンデルリング指揮ソビエト国立交響楽団 1955年
ムソルグスキー:展覧会の絵 1952年
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2、6番、前奏曲 1952/55年
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
※Melodiya、BMG、Urania、Parnassus等のレーベルから発売あり。






<WALHALL>
WLCD0146 3枚組 \2650
ワーグナー:ローエングリン
ラウリッツ・メルヒオール、ヘレン・トラウベル、アストリッド・ヴァルナイ、
デジェー・エルンステル、ヘルベルト・ヤンセン、フランク・グェルラ
スティードリー指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団 1950年
音質は悪く、所々に雑音、音切れが聴かれます。残念ながら一般向けとは
いえません。お気をつけください。

WLCD0148 2枚組 \1800
プッチーニ:蝶々夫人(ドイツ語)初出!
エリザベート・リンダーマイヤー、リヒャルト・ホルム、マルセル・コルデス
ヘルタ・テッパー、カール・オステルターク
ルドルフ・アルベルト指揮
バイエルン放送交響楽団&合唱団 1954年
スタジオ録音。放送用音源。音質は非常に良く、演奏も良いものです。

WLCD0149 2枚組 \1800
ベートーヴェン:フィデリオ
ユリウス・パツァーク、エルナ・シュリュター、フェルディナント・フランツ
ヘルベルト・アルゼン、リサ=デラ・カーザ、ルドルフ・ショック、
エーデルマン
フルトヴェングラー指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 1948年
名盤の復活。音質良好です。

WLCD0150 2枚組 \1800
モーツァルト:イドメネオ(ドイツ語)初出!
クルト・シェフラー、トルーデ・アイッペルレ、アンネリース・クッパー
フランツ・フェーリンガー
ヴィンフリート・ツィリヒ指揮
ヘッセン放送交響楽団&合唱団 1954年
スタジオ録音。放送用音源。音質は非常に良く、演奏も良いものです。

WLCD0151 2枚組 \1800
モーツァルト:後宮からの逃走
エルナ・ベルガー、ワルター・ルートヴィヒ、マルティナ・ヴルフ
アルフレード・ブファイフレ、テオ・ヘルマン
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
北ドイツ放送交響楽団&合唱団 1946年
スタジオ録音。放送用音源。音質は非常に良く、演奏も良いものです。

WLCD0152 2枚組 \1800
モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ(ドイツ語)
カール・ハンメス、マリア・ライニンク、ヘトヴィヒ・ユングクルト
ユリウス・パツァーク、ゲオルグ・ハン、ハンス・デュクルー
ヨゼフ・カイルベルト指揮
シュトゥットガルト放送交響楽団&合唱団 1936年
名盤の復活です。1936年としては音質も良いですが、初心者向きではありま
せん。

WLCD0153 2枚組 \1800
プッチーニ:トスカ
レナータ・テバルディ、フェルッチョ・タリアヴィーニ、
ティト・ゴッビ、ハウエル・グリン
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ指揮
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団、合唱団 1955年ライヴ
音質は悪く、所々に雑音、音切れが聴かれます。残念ながら一般向けとは
いえません。お気をつけください。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.6-1

2005年11月11日 18時18分52秒 | Weblog
★価格訂正のご案内
前回ご案内しました下記の商品の価格を訂正させていただきます。
よろしくお願いいたします。

<MUSIC & ARTS>
M&A1172 2枚組 \1980から\3960に訂正
ブルックナー:交響曲第7番
1954年10月4日ライヴ録音
レーガー:希望に寄す
ブルックナー:交響曲第8番
1955年10月23,24日
シューリヒト指揮 北ドイツ放送響

====================================================================

<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72220 3枚組 \4950
J・S・バッハ:カンタータ全集 Vol.20
第120番a「主なる神、万物の支配者」BWV120a
第156番「片足は墓穴にありてわれは立つ」BWV156
ヴィルヘルム・エルンスト公の誕生日のための頌歌
「すべては神とともにあり、神なきものは無し」BWV1127
第149番「人は喜びもて勝利の歌を歌う」BWV149
第14番「神もしわれらとともになかりせば」BWV14
第29番「神よ、われら御身に感謝す」BWV29
第192番「いざ諸人、神に感謝せよ」BWV192
第120番「神よ、人は御身をひそかにたたえる」BWV120
第11番「御国にまします神をたたえよ」BWV11
第9番「救い主はわれらに来たれり」BWV9
第112番「主はわが信頼すべき羊飼いなり」BWV112
サンドリーヌ・ピオ、ヨハネッテ・ゾマー、リサ・ラーション(ソプラノ)
ボグナ・バルトシュ、ナタリー・ストゥッツマン(アルト)
ジェイムズ・ギルクリスト、クリストフ・プレガルディエン(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
チャレンジ・クラシックスからのシリーズ新録音第8作目となります。
BWV1127は新発見作品で、先頃ガーディナー盤が発売されましたが、リサ・
ラーションの独唱で当全集に収められたことは歓迎すべきでしょう。

CC 72210 3枚組 \4950
J・S・バッハ:カンタータ全集 Vol.10
第119番「エルサレムよ、主をたたえよ」BWV119
第134番「イエスの存在を知りし者は」BWV134
第44番「彼らは汝らを追放せん」BWV44
第73番「主よ、御身の御心のままに、われはあらん」BWV73
第20番「おお、永遠よ、汝恐ろしい言葉」BWV20
第2番「ああ、神よ、天より見たまえ」BWV2
第101番「主、まことの神よ、われらから取り去りたまえ」BWV101
第180番「汝を飾れ、おお、愛する魂よ」BWV180
第130番「主なる神よ、われらはみな御身をたたえる」BWV130
第134番a「時は日と年を作りて」BWV134a
カロリーヌ・スタム(ソプラノ)
マイケル・チャンス(カウンターテナー)
ポール・アグニュー(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
Warnner/Eratoからの以降再発売です。

CC 72211 3枚組 \4950
J・S・バッハ:カンタータ全集 Vol.11
第127番「まことの人にして神なる、主イエス・キリスト」BWV127
第5番「われいずこに逃れ行かん」BWV5
第94番「われ何ぞ世を思い患わん」BWV94
第41番「イエスよ、今ぞたたえられよ」BWV41
第7番「われらの主キリスト、ヨルダン川に来たれり」BWV7
第139番「自らの神に拠れる者は幸いなり」BWV139
第115番「わが心よ、備えをなせ」BWV115
第113番「至高の善なる、主イエス・キリスト」BWV113
第10番「わが魂は主をたたえる」BWV10
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)
アネッテ・マルケルト(アルト)
クリストフ・プレガルディエン(テノール9
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
Warnner/Eratoからの以降再発売です。

CC 72148 2枚組 \3300
フーガ・イン・C・オヴ・ドッグ
J・S・バッハ/ウィレム・ファン・メルヴュク編曲:フーガの技法
ペリー・ゴールドスタイン(1952-):Lessons of the Master(2005)
ペーター・ファン・オンナ(1966-):Imbroglian Fugue(2005)
ディミトリー・ニコラウ(1946-):Fugue in C of Dog(2004)
フース・ヤンセン(1951-):De Meesterfout(2005)
デイヴィッド・ローランド(1939-):Dream Fugue(2004)
テオドール・ブルカリ(1975-):Ensemobile II(2005)
ウェイナント・ヴァン・クラフェレン(1975-):
Inventie over Bach's(2004)
ルート・ファン・エーテン(1973-):Punctus Einz(2005)
シェーン・ファージ(1964-):Stretto Fugue(2005)
エリック・ステム(1973-):Windows II(2005)
アブ・サンドブリンク:(1953-):Als, een, scha, duw, heen(2002)
フアン・パブロ・ドバル(1964-):La Fugasita(2005)
ダヴィド・ドラム(1961-):Fugue State(2005)
カタジナ・グロヴィツカ(1977-):Contre Bruit(2005)
ジョーイ・ロウケンス(1982-):Fading Fugue(2005)
オーレリア・サクソフォン・クァルテット
ヨハン・ヴァン・デル・リンデン(ソプラノ・サクソフォン)
ニールス・ベイル(アルト・サクソフォン)
アルノ・ボルンカンプ(テナー・サクソフォン)
ヴィレム・ファン・メルヴュク(バリトン・サクソフォン)
1枚目にバッハの「フーガの技法」を、2枚目に各国の作曲家に委嘱した15の
フーガ的作品(もちろん世界初録音)を収録したユニークなアルバムです。





<LIGIA DIGITAL>
Lidi 0103157-05 \2180
クラリネットとピアノのためのフランス音楽
シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):序奏とロンド Op.72(1898)
エルネスト・ショーソン(1855-1899):
風景 Op.38(1895)/アンダンテとアレグロ(1881)
いくつかの舞曲 Op.26(1896)から 献呈
ポール・ラドミロー(1877-1944):ソナタ(1942)
テオドール・グヴィ(1819-1898):ソナタ Op.67(1875)
ベアトリス・ベルン(クラリネット)
ロラン・マルタン(ピアノ)
録音:2005年2月25-27日、
レジョン・ド・クレルモン・フェルラン国立音楽院サル・ラモー
ベアトリス・ベルンはレジョン・ド・クレルモン・フェルラン国立音楽院教
授を務める女性クラリネット奏者です。

Lidi 0103161-05 \2180
アレクシス・ド・カスティヨン(・ド・サン=ヴィクトール)(1838-1873):
束の間の思索 ピアノ作品集
「束の間の思索」から 第1,6,7,10,11,15,16,18,19,22,23曲
組曲 Op.5 から 主題と変奏/6つのユーモラスなワルツ Op.11
古い様式による5つの小品 Op.9 から アリア
第2組曲 Op.10 から 第1,3,4曲
ロラン・マルタン(ピアノ)
録音:2005年5月24-25日、聖フランソワ・ド・ポール修道院
カスティヨンはフランクに師事したフランスの作曲家ですが、先駆的な作風
が理解されないまま若くして亡くなってしまいました。

Lidi 0104160-05 \2180
オルガン・ダンス
ロバート・エルモア(1913-1985):ルンバ(1951)/パヴァーヌ(1949)
ポーター・ヒープス、ロイド・ノーリン&…:
スウィンギング・バッハ(トッカータとフーガ ニ短調(?))
ギー・ボヴェ(1942):
神童モーツァルトのボレロ(1988)
ハンブルクの死の舞踏(3つのハンブルク前奏曲;1969)から ハンブルク
アンドレス・ラプリーダ(1959-):フロリンダ
ピエール・ショレイ(1962-):
D.S.C.H.によるタンゴ(2005)/D.S.C.H.によるパソドブレ(2005)
グランジュによるルンバ
ジュリアン・ブレ(1974-):妖精のロンド/天使のワルツ
アンドレア・ヴィルシュナー(1955-):
私のベートーヴェン(オルガンのためのコンサート・ラグ)
トッカータ・アラ・ルンバ(1981)
オリヴィエ・ヴェルネ(オルガン)
録音:2005年6月6-8日、ロクヴェール、聖ヴァンサン教会

Lidi 0109151-04 \2180
パリのアメリカ女
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
キリストの昇天(1932/1988)から キリストの栄光による魂の喜びへの変移
マルセル・フルニエ(1899-1963):鐘(1949/1950)
セザール・フランク(1811-1890):前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18(1863)
チャールズ・アイヴズ(1874-1954):「アメリカ」による変奏曲(1891)
アレクシス・ショヴェ(1833-1871):オルガン小品ト短調(1868)
アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):
大合唱曲(ヘンデル風)Op.18 No.1(1866)
シャルル・ボルドの思い出に(1909)
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
幻想的小品集 Op.54(1927)から ウェストミンスターのカリヨン,即興曲
自由な形式の小品集 Op.31(1913)から 子守歌
オルガン交響曲第1番 Op.14(1899)から フィナーレ
キャロライン・シュスター=フルニエ(オルガン)
録音:2004年7月28-19日、パリ、マドレーヌ教会
使用楽器:1846年、カヴァイエ=コル製
キャロライン・シュスター=フルニエはアメリカ合衆国ミネソタ州コロンビア
に生まれ、ボストンのニューイングランド音楽院を卒業後、パリに渡りマリ
ー=クレール・アラン、ミシェル・シャオユイ、アンドレ・イゾワールに師事。
現在はパリで教会オルガニストとして活躍しています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.6-2

2005年11月11日 18時18分20秒 | Weblog
Lidi 0202152-04 \2180
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
クリスマスのカンティクム(1676)
アンティフォナ「贖い主の優しき御母」H.21
エレヴェーション「喜べ、最も愛されし人々よ」H.238
オラトリオ「クリスマスのカンティクム」H.393
オラトリオ「主の割礼の祝日に」H.316/トリオ H.548
オラトリオ「聖ジュヌヴィエーヴの祝日のために」H.317
オラトリオ「公現祭の祝日のために」H.395
オラトリオ「潔めの祝日に」H.318
[挿入曲]
アンリ・デュ・モン(1610-1684):
メランジュ第2巻(1657)から 第11,1,14,2,9曲
カンティカ・サクラ(1652)から Allemanda Gravis
ルイ・クープラン(1626頃-1661):前奏曲 Oldham46/ファンタジア Oldham69
ガスパール・ルルー(1660頃-1706頃):サラバンド イ短調
オリヴィエ・ヴェルネ(オルガン、指揮)
アンサンブル・イン・オレ・メル
カトリーヌ・グリュイエ、ノエミ・リム(ソプラノ)
フランソワ・バゾラ(バス)
ステファニー=マリー・ドガン、こいけ・ゆうき(ヴァイオリン)
ユーゴ・レイヌ、ソフィー・トゥサン(リコーダー)
アン=マリー・ラーラ(ソプラノ・ヴィオル、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シルヴィー・モクェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
クリスティーヌ・パユー(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)
ジョナサン・ケイブル(ヴィオローネ)

Lidi 0202153-05 \2180
ヨハネ受難曲 聖金曜日の礼拝
クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):
キリエ・エレイソン…Parce Famulis(*)
作曲者不詳:ルソン・ド・テネーブル(抜粋)
作曲者不詳:ヨハネ受難曲(1534年、ピエール・アテニャンにより出版)(+)
エルヴェ・ラミー(テノール:福音史家(+))アントワーヌ・シコ(指揮)
レ・シャントレ・ド・ラ・サント=シャペル
イザベル・デュモン、ジャン=クリストフ・カンドー、リュク・テリュー、
ジャン=マリー・ヴィエ
アントニー&マクシム・テリュー(*)
録音:2004年11月21-24日、アンビアレ小修道院教会
世界初録音。






<MUSIC & ARTS>
M&A1151 \1980
「ヴィオラ編曲による名作集」
フランク:ヴィオラ・ソナタ、
ミヨー:ヴィオラ・ソナタ、
ブロッホ:瞑想と葬列、
バビット:ヴィオラとピアノのための音楽
ザスラフ・デュオ ベルナルド・ザスラフ(Va),ナオミ・ザスラフ(P)
ベルナルド・ザスラフは、フェルメールSQ,ファインアーツSQ,スタンフォー
ドSQでも活躍した名手。ヴィオラ・ファンは必携の名演集。ジュリアード音
楽院出身の夫人とのいきもぴったりです。

M&A1163 \1980
ブゾーニ:ピアノ協奏曲(男声合唱を伴う)
イッセルシュテット指揮
北ドイツ放送響、
北ドイツ放送男声合唱団、
グンナー・ヨハンセン(P)1956年1月15,16日の録音
協奏曲という形式を完璧に逸脱した、ブゾーニによる怪作。何と68分という
演奏時間で、並みのピアニストなら尻込みして当然。ヨハンセンは、エゴン
・ペトリの高弟、即ちブゾーニの孫弟子ということになります。イッセルシュ
テットの指揮も魅力であることは言うまでもありません。ヨハンセン協会協
力によるリリースです。録音は北ドイツ放送の顔、フリードリヒ・シュナッ
プ博士です。

M&A1167 \1980
R.シュトラウス:アルプス交響曲
ウェーバー:「オベロン」序曲、
フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」幻想曲、
ワーグナー:「ファウスト」序曲
オスカー・フリード指揮
シュターツカペレ・ベルリン
DGへのSP録音
ゲルト・フィッシャーによるSP復刻。
今やマーラーの高弟(「復活」の初演者)としてしか認識されていない名指
揮者オスカー・フリードの貴重な演奏群。SP時代から果敢に大曲の録音に取
組み、「復活」をはじめとし、当盤の「アルプス交響曲」などを遺しており
ます。

M&A1169 2枚組 \3960
バルトーク:弦楽四重奏曲全集
ヴェーグSQ
シャーンドル・ヴェーグ(Vn),
シャーンドル・ゼルディ(第2ヴァイオリン)、  
ジェルジ・ヤンツェル(ヴィオラ)、  
パウル・サボー(ヴィオラ) 1954年パリに於けるモノ録音
マッジ・ペインによる復刻。ヴェーグSQによるバルトークと言えば1972年の
ものが高名ですが、さすが若き日のリーダーぶりには輝かしいものがありま
す。待望のリリースです。

M&A1174 \1980
リスト:ピアノ協奏曲第2番(1943年9月5日ライヴ)、
シューマン:ピアノ協奏曲(1951年3月18日ライヴ)、
ウェーバー:小協奏曲(1947年12月20日ライヴ)
クラウディオ・アラウ(P)
ミトロプーロス指揮NYP、
デ・サバタ指揮NYP、
クライバー指揮NBC
マッジ・ペインによる復刻。壮年期のアメリカにおけるライヴ録音というこ
ともあり、後年の落ち着き払った威厳とは異なる熱気と迫力に圧倒されます。
共演する指揮者も熱い人ばかりです。

M&A4008 \1550
「トスカニーニ・ファイナル・コンサート」
ワーグナー:
「ローエングリン」第1幕前奏曲、「ジークフリート」森の囁き、
ジークフリードのラインへの旅、「タンホイザー」序曲とバッカナーレ、
「名歌手」第1幕前奏曲
トスカニーニ指揮NBC響 1954年4月4日
このコンサートのエピソードについては、語りつくされております。トスカ
ニーニ唯一のステレオ録音として知られ、途中で曲が分からなくなった巨匠
は退席。騒然とする聴衆・・・などなど。しかし、ここに聴かれる音楽は純
粋に透明で絶美の音色です。トスカニーニ本来の持ち味が味わえるのはこの
CDだけという声もあります。ステレオ録音により、巨匠独特の両翼配置の立
体感が楽しめます。ミッド・プライスによる復活がうれしい限りです。





<アクースティカ・レーベル>
PPCA102 定価 3,000円(税抜 2,857円)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番二短調作品15
園田高弘(ピアノ)
大山平一郎(指揮)九州交響楽団
録音:2002年2月15日 アクロス福岡シンフォニーホール、ライヴ収録
園田高弘(1928-2004)は、現役を貫いた生涯のなかで、ブラームスの「ピア
ノ協奏曲第1番」については国内外で少なくとも20回は演奏した。日本での最
初の公演は、1959年3月24、25、26日のNHK交響楽団第403回定期演奏会(指揮:
ヴィルヘルム・シュヒター)だった。以後、園田のこの曲の演奏暦は2002年
4月18日、19日の日本フィル第539回東京演奏会(指揮:エルヴィン・ルカーチ)
まで続く。(中略)今回の第1番のCDは、晩年に特に共演を重ねた大山平一
郎/九州交響楽団との、2002年2月のライヴ録音である。ここで園田は、決し
て力まかせではなく、作品の様式をしっかりとふまえ、気心の知れた指揮者
/オーケストラと共に演奏をていねいに作りあげて、ブラームスのロマンティ
シズムを朗々と歌い上げている。長年この曲を弾きこんできた巨匠ならでは
の落ち着いた風格が漂い、ひとつひとつの表現に深い味わいがある。1970-80
年代の演奏と比べると、音楽の運びはゆったりとしているが、技巧的にきわめ
て充実し、年齢を感じさせない活力にあふれた演奏が繰り広げられている。





<fine NF>
NF 63001 税込\4,500
ジョセフ・リン-魂のシャコンヌ
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第6番 ホ長調 (M.キロガに)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
イザイ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番イ長調「バラード」(G.エネスコに)
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV1004 (シャコンヌ)
エクストラ・トラック(CD層のみ)
チャン・イオ・チェン:「凝視」-地震犠牲者への追悼-
ジョセフ・リン(Vn)
松岡 淳(Pf)
録音: 2005年1月25-28日 魚沼市小出郷文化会館 (新潟県)
録音プロデューサー: 西脇義訓 バランス・エンジニア:福井末憲
"凛とした佇まい。イザイとバッハの間に横たわる和声的連続性に着目した、
ジョセフ・リンのfineNFデビュー盤!早いもので、fine NFレーベル作品も今
回第11弾となります。ジョセフ・リンは、台湾系のアメリカ人ヴァイオリニ
スト。ジュリアード音楽院プレカレッジを経て、ハーバード大学神学部を卒
業するという音楽家としては異色ながら大変な秀才です。2003年から毎年来
日を果たし、その深い知性から生まれる凛とした音楽性は「魂のヴァイオリ
ニスト!」と大絶賛されています。同じハーバード卒(人類学)のヨーヨー
・マも音楽家仲間として、彼の才能を高く評価しており、すでに共演も果た
しています。
今回このアルバムも、徹底的な研究から生み出される洞察力が光る構成にな
っています。
イザイの無伴奏自体、バッハの作品に触発されて生み出されたことはよく知
られていますが、この2作品における数々の関連性に着目し、4つのピース
が連続した発展性のある音楽に表現されることが試みられています。特に、
曲と曲との間の和声関係に惹かれたと自ら語るリン。「イザイの6番(ホ短
調)はバッハの2番ソナタ(イ短調)とは属調の関係にあり、そのソナタの
終楽章(イ長調)はイザイの3番バラードの冒頭に再現する。この種子から
導入部を経過し、属和音としてのバラードのニ短調がゆっくりと姿を現す。
そしてこのニ短調はバッハのパルティータの5つの楽章で再確認され、壮大
なシャコンヌで頂点に達する。」(リン自身の解説)これらの曲をひとつに
結んでいる和声的な関係に加え、旋律的な結びつき(それぞれ曲の最後の音
と、つぎの曲の最初の音が同じ!)が、4ピースの感情をつなぐ枠組みとな
っているのです。
エクストラ・トラックは、このディスクの録音の合間に行われた「中越地震」
の被害者のためのコンサートの際、演奏されたもの。「凝視」はジョセフの
いとこであるチャン・イ・チェンが、1999年に台湾を襲った地震の被害状況
を目の当たりにし、創作された作品。このCDは台湾・中越地震を含む、最近
各地で起きた自然災害の罹災者の方々に捧げられています。
そして、毎度のことですが、fineNFの録音クオリティーにも注目です。今回
は、初のソロ・ヴァイオリン録音となった訳ですが、冒頭から、きわめて透
明感の高い伸びやかなヴァイオリンの音色に圧倒されることは間違いありま
せん。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.5-1

2005年11月10日 10時44分13秒 | Weblog
<BMC>
BMCCD099 \1980
「スクリャービン:前奏曲、小品集」
前奏曲集(Op.11-2、11、12、16、17、21、23、Op.16-2、4、Op.17-2、4~7、
Op.22-2、3、Op.31-3、4、Op.33-2、3、Op.35-1~3、Op.37-4、Op.39-1、4、
Op.48-1、2、Op.51-2、Op.59-2)
詩曲 嬰ヘ長調 Op.32-1、アルバムの綴り Op.45-1、たよりなさ Op.51-1、
謎 Op.52-2、ニュアンス Op.56-3、不思議 Op.63-2、おどけて Op.71-1、
空想して Op.71-2、炎に向かって Op.72、
前奏曲 ゆっくりした、漠然と、あいまいな Op.74-4
ガボール・チャローグ(ピアノ)
シューベルト:楽興の時、即興曲(BMCCD084)、リスト、リゲティ:練習曲集
(BMCCD095)に次ぐチャローグの新譜です。ガボール・チャローグは、1960年、
ブダペスト生まれのピアニスト。6歳でピアノを習い始め、11歳でリスト音楽
院に入学、ゾルタン・コチシュやアンドラーシュ・シフらに学ぶ。さらにイン
ディアナ大学でも学んでいる。在学中からヨーロッパ各地で演奏活動をし、
1990年からは録音活動も精力的である。スクリャービンは彼の得意とする分野
で、40曲もの短い作品を、それぞれ練り上げた楽想で弾きこなしている。

BMCCD100 \1980
サティ(ケージ編):ソクラテス
リスト:十字架の道行
デジュー・ラーンキ(ピアノ)
エディト・クルコン(ピアノ)
2004年10月22-23日
ハンガリーの名ピアニスト、デジュー・ラーンキと、彼の妻でやはり名ピアニ
ストのエディト・クルコンのデュオ。サティの「ソクラテス」は、この曲を偏愛
していたジョン・ケージが二台ピアノ曲に編曲したもの。透けるようなシンプ
ルな音楽が、サティの繊細さをさらに浮き上がらせていて、素晴らしい。

BMCCD107 \1980
モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183、第40番 ト短調 K.550
ゾルタン・コチシュ(指揮)
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
2005年8月1日 ブダペスト
モーツァルトのト短調交響曲を2曲組み合わせている。コチシュの指揮は実に
キッパリした、真っ直ぐな意志の強いものである。いわゆる古楽系のアプロー
チとも異なっているが、しかし辛口で、ハートを掴む力の強いモーツァルトで
ある。ベタベタしたモーツァルトが嫌いな人には歓迎されるだろう。オーケス
トラがコチシュの音楽にピタリとついていっているのが強い。





<DIVOX>
CDX25249/50 2枚組 \2850
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)BWV1007~1012
エステル・ニッフェネッガー(チェロ)
録音:1971年
スイスの名チェリスト、ニッフェネッガーのバッハ:無伴奏チェロ組曲の1回目
の録音が復活です。後にノヴァリス・レーベルにも録音しております。1657年
製アンドレア・ガルネリ、1740年製アントニオ・テストーレ、1968年製ローラ
ンド・サンドナーと時代を超えた3つの楽器を使い分けております。名曲バッ
ハの無伴奏ですが、ここまで美しく、品よく仕上げられた演奏はなかなかあり
ません。





<BIDDULPH>
80216-2 4枚組 \6750
「ライオネル・ターティス 近代ヴィオラの父」
CD1
バッハ:シャコンヌ、
バッハ(ターティス編):来たれ、甘き死よ、
ポルポラ:アリア、
コルンゴルト:ホーンパイプ、
ドホナーニ:ヴィオラ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21、
民謡(ターティス編):オールド・アイリッシュ・エア、
ターティス:昨日の晩、
タルティーニ(クライスラー編):フーガ ニ長調、
シューベルト(ターティス編):夜と夢、アンダンテ
シューベルト:アレグロ・モデラート、
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラブ舞曲第1番 ト短調
アレンスキー(ターティス編):ラ・ヒターナ、
フォーレ(ターティス編):夢の後に、
ギロー:メロドラム
ヴォルシュテンホルメ:カンツォーナ、
スコット:熟したさくらんぼ
CD2
バッハ:アダージョ、
ヘンデル:ソナタ ヘ長調、
モーツァルト:ソナタ イ長調、
ベートーヴェン:主題と変奏、
シューベルト:君こそは憩い、
メンデルスゾーン:歌の翼に、
ルビンステイン:調べ ヘ長調、
チャイコフスキー:悲しい歌、願い、
ブラームス:愛の歌(CD2以上ターティス編曲)
ターティス:セレナーデ、黒ツグミ、川、
民謡(ターティス編):ロンドンデリー・エア、
バックス:ヴィオラ・ソナタ
CD3
ディーリアス(ターティス編):
ソナタ第3番(原曲 ヴァイオリン・ソナタ)、セレナーデ、
クライスラー:前奏とアレグロ、
メンデルスゾーン(ターティス編):甘い思い出、羊毛のような雲
リスト(ターティス編):愛の夢、
ヴォルステンホルメ:アレグレット、答え
民謡(ターティス編):嘆き、ロンドンデリー・エア、古いドイツの愛の歌
メンデルスゾーン(ターティス編):舟歌、二重唱、
ドヴォルザーク:母が教え給いし歌
ブラームス:ソナタ第1番、
サンマルティーニ:ソナタホ長調-アレグレット、
バッハ:来たれ、甘き死よ
CD4
ヘンデル(ハルヴォルセン編):パッサカリア、
メンデルスゾーン:三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
モーツァルト:三重奏曲 ホ長調 K.542、協奏交響曲 変ホ長調 K.364
演奏:ライオネル・ターティス(ヴィオラ)
共演:ウィリアム・マードック(ピアノ)、アーノルド・バックス(ピアノ)他
録音:1924-1933、1947年
伝説的なヴィオラの名手で、近代ヴィオラ演奏の父と讃えられる、英国人ヴィ
オリスト、ライオネル・ターティス(1876-1975年)の録音を集めている。ター
ティス出現前には、オリジナルのヴィオラ曲は少なく、彼は多くの作品を編曲
して演奏した。同時に、彼の腕前に魅了された作曲家が様々な曲を書くように
なり、後のヴィオリストのためのパイオニアとなった。バックスが作曲し、自
ら伴奏しているヴィオラ・ソナタの録音は貴重だ。彼のヴィオラは、古い録音
を通しても、豊かな艶と深々とした味わいがあることが伝わってくる。また演
奏スタイルは、同世代のクライスラーと比べると、ずっと端正である。聞くべ
きものの多いCDである。日本人のコレクターがお二人、製作の御協力をされて
いる。





<REGIS>
RRC 1189 \850
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):交響曲集
ト長調「グラーツ」Garland No.3(*)
ト長調 Perger 7, Garland 12(*)
ニ長調 Perger 11, Garland 19(+)
イ長調 Perger 33, Garland 41(+)
ハロルド・ファーバーマン(指揮)
ボーンマス・シンフォニエッタ
録音:1984(*)、1985年(+)、ドーセット、クライストチャーチ・プライオリー
ライセンサー:Cortelu Music, New York
初出音源です。

RRC 1212 \850
チャイコフスキー:
交響曲第4番へ短調 Op.36(*)
スラヴ行進曲(*)
大序曲「1812年」(+)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*))
ユーリー・アーロノヴィチ(指揮(+))
ロンドン交響楽団
録音:1987年 ライセンサー:LSO Ltd

RRC 1213 \850
チャイコフスキー:
交響曲第5番ホ短調 Op.64
イタリア奇想曲 Op.45
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:1987年 ライセンサー:LSO Ltd

RRC 1214 \850
チャイコフスキー:
交響曲第6番ロ短調 Op.74
序曲「嵐」Op.76
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:1987年 ライセンサー:LSO Ltd

RRC 3009 3枚組 \2400
チャイコフスキー:
交響曲第4番へ短調 Op.36(*)/スラヴ行進曲(*)/大序曲「1812年」(+)
交響曲第5番ホ短調 Op.64(*)/イタリア奇想曲(*)
交響曲第6番ロ短調 Op.74(*)/序曲「嵐」Op.76(*)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*))
ユーリー・アーロノヴィチ(指揮(+))
ロンドン交響楽団
録音:1987年 ライセンサー:LSO Ltd
RRC 1212-1214をスリップケースに収めたものです。

RRC 1227 \850
ヴェルヴェット・ジェントルマン
サティ:ピアノ名曲集
ジムノペディ第1-3番/ラグタイム・パレード(Hans Ourdine 編曲)
グノシェンヌ第1,4,5番/官僚的ソナティネ/パサカーユ/夜想曲第1番
ジュ・トゥ・ヴ(ワルツ)/グノシェンヌ第2,3番/メドゥーサの罠
貧者の夢/ワルツ=バレエ(逃げ出したくなる3つの歌)/冷たい小品
あらゆる意味ででっちあげられた数章/夜想曲第3,5番
最後から二番目の思想/スポーツと気晴らし/5つのしかめっ面
ジョン・マッケイブ(ピアノ)
録音:1974-1980年(ADD) ライセンサー:CNR Music, bv.

RRC 1228 \850
フィルム・テーマ・クラシックス
2001: A Space Odyssey (Richard Strauss“Also sprach Zarathustra”)
The Big Country (Jerome Moross)
Love Story [Where do I begin ?] (Francis Lai)
High Noon [Do not forsake me] (Dmitri Tiomkin)
The Godfather (Nino Rota)
For a Few Dollars More (Ennio Morricone)
Lara's Theme/ Somewhere my love [Dr. Zhivago] (Maurice Jarre)
The Green Leaves of Summer [The Alamo] (Dmitri Tiomkin)
The Good the Bad and the Ugly (Ennio Morricone)
Brief Encounter (Adagio Sostenuto (excerpted)
from Sergei Rachmaninov Piano Concerto No.2)
Once Upon a Time in the West (Ennio Morricone)
The World at War (Carl Davis)
Gone with the Wind (Max Steiner)
Romeo & Juliet (Nino Rota)
Platoon / Elephant Man
(Samuel Barber: Adagio for Strings (excerpted))
A Fistful of Dollars (Ennio Morricone)
Lawrence of Arabia (Maurice Jarre)
The French Lieutenant's Woman (Carl Davis)
The Magnificent Seven (Elmer Bernstein)
カール・デイヴィス(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1996年 ライセンサー:MAT Music Theme Hamburg

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.5-2

2005年11月10日 10時43分34秒 | Weblog
RRC 1229 \850
ポール・ロブソン 闘争の歌
Ballad of Joe Hill/John Henry/The Peat-Bog Soldiers
Kevin Barry/The Four Insurgent Generals
The Purest Kind Of Guy [Joe's Birthday Song] (from No for an Answer)
From Border To Border/Oh, How Proud Our Quiet Don
Within Four Walls/Native Land/Song Of The Plains [Red Army Song]
Cradle Song (Gretchaninov)/Passing By/Thora/Love At My Heart
Ebenezer [The Proud Valley]/Lazin' [Big Fella]
Encantadora Maria/Just A-Wearyin' For You/St.Louis Blues
Mah Lindy Lou/Summertime [Porgy and Bess]/Swing Low Sweet Chariot
Ol' Man River [Showboat]/The Little Black Boy [Songs Of Innocence]
ポール・ロブソン(歌)
ロレンス・ブラウン(ピアノ)
クリフォード・グリーンウッド、レイ・ノーブル(指揮)
ニュー・メイフェア管弦楽団
録音:1927-1947年

RRC 1230 \850
ベートーヴェン:
創作主題による6つの変奏曲ヘ長調 Op.34
「アテネの廃墟」のトルコ行進曲による6つの変奏曲ニ長調 Op.76
「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲変ホ長調
(エロイカ変奏曲)Op.35
シューマン:
ノヴェレッテ Op.21 から Nos.2,4,8
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
録音:1970年、1979年 ライセンサー:Olympia

RRC 1231 \850
THESE WE ALL LOVED 2 22 MORE ORIGINAL CLASSICAL MEMORIES
さまざまな演奏家
録音:1954年以前

FRC 9108 \1050
フリードリヒ・クーラウ(1786-1832):
「エルフの丘」組曲;序曲,バレエ音楽(第5幕)
ピアノ協奏曲ハ長調 Op.7(*)
2つのホルンのための協奏曲(+)
マイケル・ポンティ(ピアノ(*))
イブ・ランツキー=オット、フレイディス・レー・ヴェークレ(ホルン(+))
オトマー・マーガ(指揮)
オーデンゼ交響楽団
録音:1990年 ライセンサー:Unicorn Kanchana Records

RRC 6002 6枚組 \4500(11月13日までのご注文価格。以降は通常価格 \4800)
カール・ニルセン(1865-1931):交響曲全集・協奏曲全集・序曲&組曲集
[交響曲全集(RRC 3002)]
第1番ト短調 Op.7
第2番 Op.16「四つの気質」
第3番 Op.27「シンフォニア・エスパンシーヴァ」
第4番 Op.29「消し去りがたきもの(不滅)」
第5番 Op.50
第6番「シンフォニア・センプリーチェ」
オーレ・シュミット(指揮)ロンドン交響楽団
録音:1974年 ライセンサー:Ole Schmidt 原盤:Unicorn Kanchana
[協奏曲全集(RRC 1208)]
ヴァイオリン協奏曲(*)
クラリネット協奏曲(+)
フルート協奏曲(#)
松山冴花[まつやまさえか](ヴァイオリン(*))
ヤン・ワグナー(指揮(*))
オーデンセ交響楽団(*)
ジョン・マッコー[John McCaw](フルート(+))
レイモンド・レパード(指揮(+))
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(+)
ジェニファー・スティントン(フルート(#))
ステュアート・ベッドフォード(指揮(#))
スコットランド室内管弦楽団(#)
録音:1999年、ニューヨーク、ニルセン国際コンクール、ライヴ(+)
1992年、エジンバラ、クイーンズ・ホール(#)
ライセンサー:Bridge Records(*)/Unicorn Kanchana(+)
/Collins Classics(#)
[序曲&組曲集(RRC 1166)]
オペラ「サウルとダヴィデ」第2幕前奏曲
フェロー諸島への幻想の旅 FS.123
劇音楽「母」FS.94 から;前奏曲,第7場
弦楽のための小組曲 Op.1 FS.6
田園曲「パンとシリンクス」Op.49 FS.87
交響詩「サガの夢」FS.46
オペラ「仮面舞踏会」組曲;序曲,第2幕前奏曲,若い雄鶏たちの踊り
タマーシュ・ヴェテ(指揮)
オーデンセ交響楽団
ライセンサー:Big Ben(スウェーデン)
[(RRC 1134)]
「フューンの春」Op.42 FS.96(*)
劇付随音楽「アラジン」Op.34 FS.89 から 組曲(+)
3つのモテット Op.55 FS139(#)
モエンス・ヴェルディケ(指揮(+)) ヘンリク・メツ(指揮(#))
コペンハーゲン大学リレ・ムコ合唱団(*/#)
タマーシュ・ヴェト(指揮(+))
オーゼンセ交響楽団(+)
ライセンサー:Odense Symphony Orchestra





<CRD>
CRD 3450 \1750
ペドロ・デ・エスコバール(1465頃-1535以後):
死者のためのミサ(レクイエム)
非道なる敵ヘロデ[Hostis Herodes]/われに注ぎたまえ[Asperges me]
スターバト・マーテル/アヴェ・マリス・ステラ[Ave maris stella]
Clamabat autem mulier/神よ、御身の戦士の[Deus tuorum militum]
Beatus es/サルヴェ・レジナ
クオドリベット
パッケージのみの変更による再発売。エスコバールはポルトに生まれたポル
トガルの作曲家で、同国宮廷およびイサベルとフェルディナンド両王時代の
スペイン宮廷で活躍しました。クオドリベットは4-5人編成のイギリスの
声楽アンサンブルです。

CRD 2415 2枚組 \2180
ブラスのためのイギリス音楽
エルガー:セヴァーン組曲
ヴォーン・ウィリアムズ:「ヘンリー5世」序曲
ホルスト:ムーアサイド組曲
アイアランド:喜劇序曲/ダウンランド組曲
ウォルトン:ザ・ファースト・シュート
ティペット:フェスティヴァル・ブラス・ウィズ・ブルース
ブリテン:ロシアの祝典
ジェイムズ・ストバート(指揮)
ロンドン・カレジエイト・ブラス
CRD 3434、CRD 3444の2枚をスリムケースに収めて値下げ再発売するものです。




<ARTA>
F1 0133 \2080
イジー・アントニーン・ベンダ(1722-1795):チェンバロ協奏曲集
ト短調/ロ短調/へ短調/ト長調
ヴァーツラフ・ルクス(チェンバロ)
コレギウム1704
レンカ・コウプコヴァー、ヤン・ハーデク(ヴァイオリン)
ミハウ・クハシーク(ヴィオラ) リボル・マーシェク(チェロ)
イジー・アントニーン[ゲオルク・アントン]・ベンダはボヘミアの音楽一家
に生まれドイツを中心に活躍した、「疾風怒濤期」を代表する作曲家の一人。
ヴァーツラフ・ルクスは1970年生まれのチェコの鍵盤古楽器奏者、コレギウム
1704はルクスが1991年に創設したピリオド楽器アンサンブル。室内楽編成での
演奏です。

F1 0136 2枚組 \3080
J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
[CD 1] クラヴィコードによる演奏
[CD 2] チェンバロによる演奏
ヤロスラフ・トゥーマ(クラヴィコード(*/+)、チェンバロ(#))
使用楽器:マルティン・カーター製(ハンブルクにて)
2004年(モデル:1761年、ダーヴィト・タンネンベルク製)(*)
2002年(モデル:1787年、クリスティアン・ゴットロープ・フーベルト製)(+)
2004年(モデル:1733年、フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ製)(#)
これはユニークなアルバム。1枚目はなんと、クラヴィコード(*)の上に小型
のクラヴィコード(+)を重ね、2段鍵盤として演奏されています。楽器製作は
どちらもマルティン・カーター。そして2枚目は同じくカーター製のチェンバ
ロによる演奏です。奏者はチェコの鍵盤古楽器の名手トゥーマ。

F1 0137 \2080
ゴットフリート・フィンガー(1655頃-1730):
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
第2ソナタ ニ長調/第3ソナタ イ長調/前奏曲ホ短調
ソナタ第4番ニ短調/ソナティナ イ長調/アリアと変奏曲ニ長調
バレット・スコルダーティ イ長調/第6ソナタ イ短調/ソナティナ ニ短調
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンサンブル・トゥールビヨン
ナタリア・シタルツ(チェンバロ、オルガン)
ヤン・クレイチャ(テオルボ、バロック・ギター)
プシェミスル・ヴァツェク(アーチリュート)
ロバート・ローソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フィンガーはモラヴィア出身でイギリス、ドイツで活躍した作曲家。彼がヴィ
オラ・ダ・ガンバのために書いたソナタは名曲かつ難曲とされています。ペト
ル・ヴァグネルは1969年プラハに生まれ、リチャード・ブーズビー、ヤープ・
テル・リンデン、ヴィーラント・クイケンに師事したヴィオラ・ダ・ガンバ奏
者。アンサンブル・トゥールビヨンは1998年にヴァグネルが創設したピリオド
楽器アンサンブルです。






<MUSIC & ARTS>
★MUSIC & ARTSレーベルは輸入代理店が変更になり、
価格も新価格になります。

M&A1172 2枚組 \1980
ブルックナー:交響曲第7番
1954年10月4日ライヴ録音
レーガー:希望に寄す
ブルックナー:交響曲第8番
1955年10月23,24日
シューリヒト指揮 北ドイツ放送響
クリスタ・ルードヴィッヒ(Ms)
巨匠シューリヒトによる極めつけのブルックナー。第7番は、TAHRAから既出
ですが音質のナチュラルさは、こちらに軍配があがります。第8番はURANIA,
ARCHIPELの劣悪音質盤が知られておりますが、北ドイツ放送提供によるオリ
ジナル・テープからの復刻による当CDの高品質とは比較になりません。快速、
快活テンポによる清清しい名演です。

M&A1173 4枚組 \5940
ヴィヴァルディ:調和の霊感(1934年)、
パレストリーナ:キリストよあなたを崇めます(1934年)、
フレスコバルディ:ガイヤルド(1934年)、
リュリ:愛の凱旋(1930年)、
バイルド:パヴァーヌとジーク(1937年)、
ヘンデル:序曲ニ短調(1935年)、メサイアより田園交響曲行進曲(1935年)、
バッハ:
トッカータとフーガ(1934年)、主イエス・キリスト、我汝を呼ぶ、アリア
「全ては成就した」、我らが神は固き砦、パッサカリアとフーガ、メヌエット
(1929-1935年)、
ハイドン:アンダンテ・カンタービレ(1929年)、
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(1931年)、
フランク:交響曲(1927年)、
ドビュッシー:夜想曲、月の光、牧神の午後の前奏曲(1927-1928年)、
ウェーバー:舞踏への勧誘、
ブラームス:交響曲第4番、
シュトラウス:美しく青きドナウ、ウィーンの森、
R.シュトラウス:サロメの踊り、
スーザ:カピタン行進曲、星条旗を永遠なれ(1929-1939年)
*カッコ内は録音年です。
ストコフスキー指揮
フィラデルフィア管
カルロス・クライバーも自宅では聴き続けたというストコフスキー。名人マ
ーク・オバート・ソン復刻によるストコフスキー+フィラデルフィアのSP録
音集。アメリカ人のストコフスキー憧憬は留まることを知りません。没後、
30年近くなっても崇拝者を生み続けております。蜜月時代の黄金コンビによ
る輝かしい名演ばかり。特にストコフスキー編曲によるパレストリーナ、フ
レスコバルディ、ヴィヴァルディの神々しさには脱帽です。

M&A1175 5枚組 \7920
シュナーベル・シューベルト全録音集
アルトゥーロ・シュナーベル(P)、
プロ・アルテSQ、
テレサ・ベール・シュナーベル(CA)、
カール・ウルリッヒ・シュナーベル(P)
シューベルト:
即興曲作品90(1950年)、アレグレットハ短調(1939年)、行進曲D606(1939年)、
楽興の時D.780(1937年)、ピアノ・ソナタ第18番(1939年)、
ピアノ・ソナタ第21番(1939年)、ピアノ・ソナタ第22番(1939年)、
ピアノ五重奏曲「鱒」(1935年)、歌曲集(1932年)、
軍隊行進曲(1937年)、ハンガリー風ディベルティメント(1937年)、
行進曲D.819-2,3(1937年)、アンダンティーノと変奏曲D.823(1937年)、
アレグロイ短調「人生の嵐(1937年)、ロンドイ長調(1937年)
名人マーク・オバート・ソンによるSP復刻。巨匠シュナーベルによるシュー
ベルト全録音集。ベートーヴェンの権威として知られますが、シューベルト
に対しても同等の情熱を傾けております。 粒だった音色の美しさもさること
ながら、キリリと辛口の中にも何ともいえない叙情が同居いたします。クラ
シック愛好家は必携のセットと言えます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.4-1

2005年11月09日 16時22分07秒 | Weblog
<BIS>
BIS SA 1452(SACD-Hybrid) \2250
クロマータ・アンコール
カールソン:タンゴ、ジプシー・サーカス風に 
ジョージ・ハミルトン・グリーン:半音階的フォックストロット 
ジャスパー:ハミング・バード 
アルント:ノラ 
シルヴマルク:ヴィタベリの歌 
ペッテション=ベリエル:ベリエブィヴァルス 
ログイン:無題 
エングストレム:リスポルスカ 
アルヴェーン:眠りの森 
ホルダル:町の祭り 
ジョンソン:ディルのピクルス
クロマータ打楽器合奏団、ジヤ・アイテキン(トルコの民俗管楽器)、
ホーカン・ハーゲゴール (Br)
スウェーデンが誇る名人打楽器集団クロマータ久々の新譜です。アンコール
的な小品を集めていますが、効果満点。BISならではの超優秀録音がSACDハイ
ブリッドでさらにパワーアップ。要注意! 音響が襲い掛かります。

BIS SA 1353(SACD-Hybrid) \2250
ブラームス:
クラリネットソナタ第1番ヘ短調 Op.120の1
同第2番変ホ長調 Op.120の2
クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
マルティン・フレスト (Cl)、ローランド・ペンティネン(Pf)、
トルレーヴ・テデーン (Vc)
SACDハイブリッド盤。スウェーデンの若手クラリネット奏者フレストがブラ
ームス晩年の名作に挑戦。淡々としながらも滋味あふれる解釈がなかなかの
良さ。ドイツ的でないブラームスをお求めの向きにオススメです。

BIS 1557/8 2枚組 \2700
「ジャン・シベリウス伝説」
フィンランディア Op.26 
カレリア組曲 Op.11 
ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
交響詩「海の精たち」Op.73 
悲しいワルツ Op.44の1 
アンダンテ・フェスティーヴォ 
交響詩「エン・サガ」Op.9 
交響詩「ポホヨラの娘」Op.49 
交響詩「森の精」Op.15 
交響詩「タピオラ」Op.112 
ポリの人々の行進曲(シベリウス編)
レオニダス・カヴァコス(Vn)、オスモ・ヴァンスカ(指)ラハティSO
名盤の誉れ高いヴァンスカとラハティによるシベリウスのシリーズから、人気
の作だけを2枚にまとめ、さらにお手頃な価格にしたうれしいアルバム。さら
にさらに5ヶ国語(英・独・仏・フィン・瑞典)による96ページの豪華ブック
レット付。各家庭に1セットは揃えたいスグレモノと申せましょう。


BIS NL 5028 \2080
「キャンドルライトがキャロルを歌う」
ヴェンネルベリ、ヴィデーン、アルヴェーン、シベリウス、スヴェーリンク、
プレトリウス、アダン、グルーバー、ガーデ、メンデルスゾーン、ベニー・ア
ンダーソンらの作品
セシリア・リーディネル・アリン(指)
アルメンナ・ソンゲン、ウプサラ室内管
スウェーデンを代表する合唱団によるクリスマス・ソング集。注目なのは元
ABBAのメンバーだったベニー・アンダーソンの「朝焼け前」が入っているこ
と。アバはスウェーデンで最も有名な音楽家といっても過言ではなく、BISか
ら作品がリリースされても不思議はありません。ABBAファンにとっては久々の
新譜と申せましょう。

BIS 1446 \2080
「愛は私を歓迎してくれた-歌、二重唱、器楽曲」
ダウランド:あふれよわが涙/愛の神よ、見つけたことがあるなら話して/
ラクリメ/誰よりも私だけをあの世に送り返して/もう一度帰っておいで、
優しい恋人よ
ジョーンズ:あなたの異常さにもかかわらず/私は不平を言うふりをしてい
るだけほか
ジョンソン:ハットン夫人のアルメンほか
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック:ジェイムズ・ボーマン、
ダニエル・テイラー(C-T)、フランシス・ケリー (Hrp)、
エリザベス・ケニー (Lute)、マーク・レヴィ(Gamb)
BCJのカンタータ・シリーズでもお馴染のカウンターテナー、ダニエル・テイ
ラーが歌うイギリス黄金時代の音楽。ダウランドの「ラクリメ」の味わい深さ
は格別です。

BIS 1262 \2080
セーヴェルー:
交響曲第2番 Op.4(1934年版)
交響曲第4番 Op.11 
ロマンツァ Op.23a~VnとOrchのための 
夏の夜の舟歌 Op.16の6
50の小変奏曲 Op.8
カトリーネ・ブヴァルプ(Vn)、
ウーレ・クリスチャン・ルード(指)スタヴァンゲルSO
現代ノルウェー音楽を代表する作曲家ハーラル・セーヴェルー (1897-1992)の
第7弾。後期ロマン派的な交響曲第2番をはじめ、親しみやすいものが集めら
れています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05-11 No.4-2

2005年11月09日 16時21分30秒 | Weblog
<ZIG ZAG TERRITOIRES>
ZZT 051001 \2180
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調KV.211
交響曲第29番イ長調KV.201
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調KV.216
ミドリ・ザイラー(Vn)
ジョス・ファン・インマゼール(指)アニマ・エテルナ
録音:2004年2月23-25日ブリュージュ、コンセルトヘボウ
ビックリするほどに瑞々しい生気がいっぱい。インマゼール&アニマ・エテル
ナが2006年の生誕250周年に先駆けて贈るモーツァルト。大きな話題を呼んだ
後期3大交響曲集(ZZT.030501)に続く第2弾は、ザルツブルク時代1774年と
75年の代表作、2つのヴァイオリン協奏曲と29番のシンフォニー。
コンチェルトでは、コンミス、ミドリ・ザイラーのソロがため息を誘うほど
にチャーミング!ハフナーに始まる後期の6曲に繋がる29番も、ピリオド・ア
プローチの清清しいフレージングが幸福で愉悦的な気分を盛り上げます。と
もにインマゼール&アニマ・エテルナの絶好調ぶりを窺わせる出来栄えです。
なお、当コンビでは今後メモリアル・イヤーに向けて、ホルンやフルートと
ハープなどの協奏曲リリースも続々と予定されていて大いに期待が持てます。

ZZT 050901 2枚組 \3300
CD1:60'14"
CD2:66'23"
J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集第3部
CD1:プレリュード変ホ長調BWV552a キリエ、とこしえの父なる神よBWV669
キリストよ、世の人すべての慰めBWV670 キリエ、聖霊なる神よBWV671 他
CD2:天にましますわれらの父よBWV682 われらの主キリスト、ヨルダンの川
に来れりBWV684 深き淵より、われ汝に呼ばわるBWV686
フーガ変ホ長調BWV552b 他
フランシス・ジャコブ(オルガン)
[パリ、サン・ルイ教会にて。ベルナール・オーベルタン・オルガン使用]
J.S.バッハ:オルガン作品集(ZZT 001001),ブクステフーデ:オルガン作品集
(ZZT 030901)でその実力を知らしめた、アルザス出身の若手オルガニスト、
フランシス・ジャコブスによるZIG -ZAGレーベル第3作目がリリース。今回は、
格調高いカトリックのサン・ルイ教会に2004年に設置されたばかりのオルガン
を用いて、バッハのクラヴィーア練習曲集第3部を聴かせてくれています。作
品の核に迫る的を得た演奏で、生き生きとした音楽を展開しています。

ZZT 050801 2枚組 \3300
CD1:45'16"
CD2:48'18"
J.S.バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタBWV1014~1019
CD1:BWV1014、1016&1018
CD2:BWV1019、1017&1015
フロランス・マルゴワール(バロック・ヴァイオリン)
ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)
J.S.バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタは、感覚的な要素を持った作品。無
伴奏ソナタと比較すると感情表現が豊かです。演奏は、レザール・フロリサン
のソロ・ヴァイオリンで、ウィリアム・クリスティなどとも共演しているバロ
ック・ヴァイオリニスト、フロランス・マルゴワール。そしてZIG-ZAGRレーベ
ルで多くのアルバムをリリースしているブランディーヌ・ランヌー。デビュー
録音のラモー(ZZT010301)を皮切りに、J.S.バッハ;フランス組曲(ZZT020401)、
イギリス組曲(ZZT030401)、トッカータ(ZZT050501),F.クープラン(ZZT040401)
と好評を博しています。

ZZT 050902 \2160
C.P.E.バッハ:ヴァイオリンとピアノ・フォルテのためのソナタ
変ロ長調H513, Wq77 
ハ短調H514, Wq78 
ト短調H545(フルート・ソナタBWV1031) 
ロ短調H512, Wq 76
アマンディ-ヌ・ベイェ(バロック・ヴァイオリン)
エドナ・スターン(ピアノ・フォルテ)
「シャコンヌ」(ZZT050601)でも共演し、その実力を知らしめたアマンディ-
ヌ・ベイェ(バロック・ヴァイオリン)とエドナ・スターン(ピアノ・フォルテ)
のC.P.E.バッハのヴァイオリン・ソナタ集。C.P.E.バッハの音楽は内向的な感
受性が強く、聴くものの心に訴えかけるものがあります。雰囲気や感情の突然
の変化は、同時代の作曲家とは一線を画しています。アマンディ-ヌ・ベイェ
は、気分の赴くままに高揚し、また軽やかに明澄に展開していく部分もありと、
うつろいゆく心のような魅惑的な演奏をしています。

ZZT 050602 \2160
ウジェーヌ・イザイ:
紡ぎ車に寄すOP.13 (ヴァイオリンとピアノ版)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1&4番OP.27-1、4
遠い昔~3つのマズルカ第1番OP.11
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」
デニス・ゴールドフェルド(ヴァイオリン)
ワディム・ゴールドフェルド(ピアノ)
イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、弾き手にとっても聴き手にとっても
難曲。そしてヴァイオリニストの成長過程では不可欠な作品の一つです。そん
なヴィルトゥオーゾ・ピースに挑むのが1974年生まれの若きヴァイオリニスト、
デニス・ゴールドフェルド。この作品を録音することが、彼の兼ねてからの夢
であり、目標であったと語っています。また、ワディム・ゴールドフェルド
(ピアノ)との兄弟デュオも実現しています。新しい才能に触れることの出来る
大変興味深いアルバムとなっています。






<harmonia mundi france>
HMU 907423 2枚組 \2700
HMU 807423 2枚組(SACD-Hybrid) \3780
ベートーヴェン:「ラズモフスキー」四重奏曲集
[CD1]
弦楽四重奏曲 第7番 op.59-1、同第8番 op.59-2
[CD2]
弦楽四重奏曲第9番 op.59-3
東京クヮルテット〔マーティン・ビーバー(Vn) 池田菊衛(Vn) 磯村和英
(Vla) クライヴ・グリーンスミス(Vc)〕
録音:2005年4月26-29日
もはや室内楽集団として押しも押されぬ存在、東京クヮルテット。ハルモニ
ア・ムンディにてベートーヴェン弦楽四重奏曲ツィクルス始動です。第一弾は
いきなり直球、ラズモフスキー。作品としても、そしてテクニック的にも手の
込んだこれら3曲を完璧に手中におさめ、余裕たっぷりと瑞々しい歌を聴かせ
てくれます。メンバーの入れ替わりがあるとはいえ、結成30年以上のベテラン
勢とは思えないような、けれん味のなさは実に見事、はや達観の域なのでしょ
うか。息のぴったりと合ったアンサンブルで、ふとした間に満ちているただな
らぬ霊感にはっとさせられます。
演奏も格別ですが、楽器がこれまた特別。ニコロ・パガニーニ選定によるスト
ラディヴァリのクヮルテット。この夢のようなセットは地球上に6セットしか
存在しないと言われています。東京クヮルテットに日本音楽財団より10年以上
もの期間貸与されております。

HMI 987060 3枚組 \4050
W.A.モーツァルト:初期の弦楽四重奏曲集
[CD1]
弦楽四重奏曲K.80 ト長調、ディヴェルティメントK. 136 (125a) ニ長調、
同 K.137 (125b) 変ロ長調、同 K.138 (125c) ヘ長調、
弦楽四重奏曲 K. 155 (134a) ニ長調
[CD2]
弦楽四重奏曲 K.156 (134b) ト長調、同 K. 157 ハ長調、同 K. 158 ヘ長調、
同 K. 159 変ロ長調、同 K. 160 (159a) 変ホ長調、同 K. 168 ヘ長調
[CD3]
弦楽四重奏曲 K.169 イ長調、同K.170 ハ長調、同 K.171 変ホ長調、
同 K. 172 変ロ長調、同 K. 173 ニ短調
カザルス弦楽四重奏団
〔アーベル・トマス・レアルプ(Vn)、ヴェラ・マルティネス・メーナー
(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Vla)、 アルナウ・トマス・レアルプ(Vc)〕
モーツァルトが14歳の時に一晩で作曲したK.80を先頭に、16~17歳にかけて作
曲されたミラノ四重奏曲とウィーン四重奏曲がおさめられています。あらため
て彼の天才ぶりを実感できる作品ばかり。弦楽四重奏の編成を変幻自在に操っ
て、我々を極上の世界へと誘います。1997年に結成された、若手カザルス弦楽
四重奏団の息のぴったりと合ったフレッシュなアンサンブルによる演奏は、
モーツァルティアンにも室内楽ファンにもたまらない仕上がりです。





<FUGA LIBERA>
FUG 509 \1850
フランク:
《前奏曲、フーガと変奏曲》、
《前奏曲、コラールとフーガ》、
ピアノ五重奏曲
アリス・アデール(P)Ensアデール
録音:2002年2月3-6日
フランスの女流ピアニスト、アリス・アデールの最新録音盤が発売されます。
フランス近現代の作品を中心に録音していて、今回のアルバムでも彼女の特徴
であるキラキラとした輝かしい音色を堪能出来ます。フランクの《前奏曲とフ
ーガと変奏曲》は、原曲はオルガン。繊細な響きを丁寧に演奏しています。





<claves>
50-2502 \2080
「左手のピアノのためのリサイタル / アントワーヌ・レプシュタイン」
バッハ / ブラームス:シャコンヌ
サン=サーンス:6つの練習曲Op.135
リパッティ:ソナチネ
スクリャービン:前奏曲嬰ハ短調Op.9-1
スクリャービン:夜想曲変ニ長調Op.9-2
シュルホフ:組曲第3番
J.シュトラウス2世 / ゴドフスキー:
「ジプシー男爵」の宝のワルツの主題による交響的変容
アントワーヌ・レプシュタイン(P)
録音:2005年5月5-8日
スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
レプシュタインは1978年ローザンヌ生まれ。6歳でデビューしエマールやぺラ
イアにも薫陶を受けましたが、突如右手を患うというアクシデントに見舞われ
ました。その彼が不幸に見舞われながらも困難を克服して録音したのがこのア
ルバムです。(音楽への情熱を失うことなく、今では指揮も学んでいるとのこ
と。)ラヴェルが左手の協奏曲を書く際に参考にしたサン=サーンス、まるで
3本の腕で弾いているようなゴドフスキー。どう聴いても左手だけで弾いてい
るとは思えない難曲ぞろい。

50-2508 \2080
ブラームス:
バラード集Op.10
3つの間奏曲Op.117
6つの小品Op.118
マルク・パンティヨン(P)
録音:2005年4月9-11日
スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
ラハナーのピアノ三重奏(50.9802/3)、ヘイレルのピアノ曲(50.9805)
ヴィオラ・アルバム(50.9905)でおなじみのパンティヨン。開設(1955年)
から半世紀、ヨーロッパ有数の名ホール、ラ・ショー・ド・フォンとスタイ
ンウェイの響きが印象深いブラームスです。





<ACCENT>
ACC 24165 \1880
J.S.バッハ:オーボエ協奏曲集
オーボエ協奏曲 変ホ長調BWV1053a
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV1060a
オーボエ・ダモーレ協奏曲 BWV1055a
オーボエ協奏曲BWV1059R
*マーラー:最後の7つの歌(リュッケルトの詩による5つの歌)-私はこの世
に捨てられて-マルセル・ポンセール編曲によるオーボエ、管弦楽とハープシ
コード版を併録
マルセル・ポンセール(Ob),寺神戸 亮(Vn),
イル・ガルデリーノ・アンサンブル
録音:2004年9月 聖アポリネール教会 ボラン(ベルギー)
オーボエのマルセル・ポンセール、ヴァイオリンの寺神戸 亮、アムステル
ダム・バロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、シャペル・ロワイ
ヤル&コレギウム・ヴォカーレ、BCJといった一流団体に参加する奏者たちが
参加する注目のグループ、ベルギーのグループ、イル・ガルデリーノによる
J.S.バッハのオーボエ協奏曲集。マルセル・ポンセールは演奏活動の傍ら、
18世紀モデルのオーボエ制作にも取り組んでいる楽器職人でもあります。職
人気質のポンセールの演奏は、楽器とその性能を熟知して曲そのものを浮き
上がらせています。また興味深いのは、ポンセール編曲によるマーラー:
リュッケルトの詩による5つの歌-私はこの世に捨てられて-のオーボエ版を
収録しています。オーボエの哀愁と甘さの絶妙のバランスが、この曲の美し
さを浮き彫りにしています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする